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奉納相撲、青龍穴の儀
しおりを挟む 5月5日(祝日)。
この日は午前中から青龍村の外れにある龍門神社で奉納相撲が行われていた。
この奉納相撲に参加出来るのは今年6歳になる(東条院に関係のある)男子だけだ。
奉納相撲の為だけに東京から東条院の一党の中で、その年6歳になる男子が毎年大挙してやってきているのだ。今年は30人を越えていた。
参加する子供達は事情を知らず和歌山旅行先での遊び半分だったが、子供達の親は真剣に応援した。
何故ならば、この子供相撲の優勝者の褒美が『青龍穴の儀』の参加権なのだから。
龍門神社の境内には結界が張られているので異能力等々でのズルはナシだ。勝負は純粋に相撲を取る子供達の力量に委ねられた。
青夜はその奉納相撲を主賓席で見学していた。
隣には緑子も居て最初は御満悦だったが、すぐに飽きてグズリ出して乳母に任せて退出させた。
本当は緑子と一緒に『外に連れていくな』と青夜も退出しようとしたが『乳母に任せて若様は居て下さい。いいですな』と藤名金城によって阻止されてしまったので。
30人弱の子供が純粋に勝負をして、そして今年の優勝者は分家の久遠寺陪臣の中堅氏族の梅澤義経という5歳の子供だった。
節句前大挨拶会で挨拶しているので青夜も覚えてる。
(・・・・・・やはり名前が義経だけあり何か持ってたか。兄に殺されなければいいが)
と青夜は思いながら副宗家として、
「よくやった、梅澤義経。そして一生懸命に相撲を取った他の子供達も。健やかに育ち、東条院を盛り立ててくれよ。お菓子を用意したから食べるように」
生前の先代当主を真似てそう言ったが『16歳の子供が何偉そうに言ってるんだろうな』と俯瞰で見て苦笑したのだった。
◇
東条院分家の仁王家が和歌山県の青龍村を守るのは青龍穴を独占する為である。
青龍穴は日本の龍穴の1つだ。
龍穴とは陰陽道や風水術で『気』が溢れる場所の事をいう。
熊野大社の傍にあるのだから、その龍穴は熊野大社が守る3つの龍穴の1つで、青龍村の者達は元々熊野大社を陰から守護する異能力者の一族だった。
それが安土桃山時代の『第六天魔王』の出現で、討伐する為に日本国中から精鋭が掻き集められた際に青龍村で一番の使い手である『青馬』が出向き、見事聖戦に勝利して生き残り、家を興して京都を守るように言われる訳だが、その際に『東条院』という名前の他に『青龍村』と『青龍穴』を所望したら本当に貰えて、熊野大社も青龍村の住民の長年の功労に報いる形で独立を許し、それからは東条院が独占していた。
その龍穴に出入りして『龍脈の気』を取り込む事で身体が『気』に馴染み、潜在能力の上限値が伸びたり素質が開花する訳だが、『青龍穴の龍脈』の使用が許されるのは東条院一族と、五節句で認められた東条院の一党の者達だけだった。
そして、今年の端午の節句で『青龍穴の儀』を受ける者達の名前は、
大城月弥。33歳。
東野国雄。18歳。
本田源五郎。16歳。
山村倫子。24歳。
松平望。18歳。
梅澤義経。5歳。
この6人だった。
山村倫子と梅澤義経以外の他の4人は『誰なんだ?』と思うかも知れないが、この4人もれっきとした東条院分家の血を引いている者達だった。
結婚相手以外の女に産ませた子供を『庶子』という訳だが、都内なんぞで愛人の子供を本邸で育てれば本妻との間で諍いが起きるし、かといって愛人と子供に家を与えたら、それはそれで東条院の敵対勢力に狙われる。
デキちゃった庶子の送り先が和歌山県青龍村で王様の東条院分家の仁王家なのが通例で、庶子は一族衆扱いではないので『当主生誕の儀』も不参加。
今回のような不測の事態にも、こうして補充が可能という訳だった。
なので、それぞれ母方の名字を名乗ってるが、実際は、
大城月弥は藤名家で金城の姪孫(甥の子供)。
東野国雄は藤名家で金城の孫(三男の息子)。
本田源五郎は綾波家で先代当主の孫のような年齢だが実の息子。
山村倫子は仁王家で景隆の孫娘(長男の孫)。
松平望は小巻園家で宗家の緑子の叔父(緑子の父親の異母弟)。
このような血筋だった。
日没を待って、その6人と副宗家の青夜、儀式補佐の藤名金城は青龍穴に入る正装の青色の作務衣を着て、青龍穴の入口の封印を解いて、内部へと進んでいた。
暗視は出来るが、子供の義経が出来ないので提灯を持って。
龍脈が読める青夜が青龍穴の洞窟内を進み、5分ほど進んだ場所で止まった。
「今年はここで執り行う」
青夜がそう言い、金城が『ヤマタノオロチの出現年だからか? 今年はいつになく『青龍穴の気』が充実してるが』と思う中、
「じゃあ、6人は横になって」
6人が横になった瞬間、青夜が指を上げただけで全員が睡魔に襲われて意識を失った。
『さてと。それじゃあ、さっさと始めるか』と呟いた青夜が、
「北斗が導くものは死、青龍が導くものは生、東条院の血と名、古き盟約に従い、この地と国を護る力を欲さん」
青夜が両手で神仙術の印を切り、呪文を唱え、
(『青龍穴の気』を呼び起こせるとは・・・・・・やはり『先祖の英霊』に認められて、とっくに『宗家の証』を継承していたか)
金城がそう思った時には龍穴から寝てる者達に『気』が流れ始めたのだが、東条院の血を引いていない梅澤義経には『気』が流れず、
「ジイ、何をしてる、『血』」
「ワシがですか? 仕方がないのう」
金城はそう言いながら指先を切って、一滴、義経の手の甲に垂らした。
「東条院の血を与え、陪臣と認める、その名は梅澤義経」
と青夜が神仙術の印を切り、寝てる義経の地面に方陣が出現すると、手の甲の血が呼び水となって『龍脈の気』が義経の身体にも流れ始めた。
傷付いた指を舐めて口から出した時には指の傷は治癒され、作務衣の袖で拭いた後、懐中時計を出した金城が、
「何分くらいですかな?」
「義経は陪臣なので例え素質があっても最大20分。分家は例え持っても1時間までだな」
「? お待ちを、若様。例年の『倍』ですが?」
「それは分家の数が充実してたからだろう。今は数が少ないからな、裏切り覚悟で『力』を与えるしかないさ。ほら、そこのジイの後継になる孫の東野は40分は越えると思うぞ」
「ふむ。『気』の素質はありましたか。剣筋の方はカラッキシですが」
「ジイの血を引いてる証拠さ」
こうして青夜達は『青龍穴の儀』に参加した者達が『龍脈の気』を取り込む様子を見守ったのだった。
『青龍穴の儀』で最初に限界に達したのは大城月弥だった。
年齢は33歳。身長174センチ。黒髪でオシャレ顎髭の小ざっぱりとした男だった。
素性は分家頭の藤名一門の庶子だが、庶子だとよっぽど異能力が強くないと一族衆扱いされない。それが東条院なのだが『青龍穴の儀』なしでの強者など稀で、殆どの庶子は一族衆扱いされなかった。
月弥もこの春まではコネで弐式グループ系列の会社勤めをしていた。
お陰で宗家屋敷の邪気爆発にも遭わずに済み、緊急事態に尽き、庶子ながらこの度『青龍穴の儀』を受けるに至っていた。
「もう限界だな、大城は」
苦しみ出した月弥の限界を見極めた青夜が言い、
「まだ4分ですぞ?」
「仕方ないよ。壮年で『青龍穴の儀』を受けさせられてるんだから」
「やれやれ、国雄よりも期待してたのですがな」
そう言いながら限界の月弥を小脇に抱えて金城は出口へと運んでいった。
次の限界者は仁王倫子だったが、倫子が限界になったのは青夜が金城が戻ってくるまでの間の5分間『龍脈の気』を操って、流れる量を『5倍』に跳ね上げた所為だ。
お陰で『んんっ』と倫子が色っぽく苦しんでたが、
「ジイ、倫子さんを頼む」
龍脈の量を戻した青夜が素知らぬ顔で言い、懐中時計を見た金城が、
「まだ10分ですぞ? はずれ年ですな、今年の青龍穴の儀は」
そう言って倫子を連れていったが、この倫子が青夜が『龍脈の気』を5倍にした事で今回の青龍穴の儀の『一番の当たり』となった。
『龍脈の気』を5倍も流したのだ。素質開眼の上昇値の幅が他よりも高くなり、強者になるのは自明の理だった。
これこそが『青龍穴の儀』の『裏ワザ』だ。
つまりは『儀式を執り行う宗家の思うがままに強さを与えられる』のだ。
分家も平等に『青龍穴の儀』を受ける権利があるとはいえ、東条院では『お気に入り』だけが強くなれる仕組みで、その事実を知るのは儀式を執り行う者のみだった。
その後も続々と限界になり、その都度、金城が限界に達した者達を『青龍穴』の入口へと連れていって、今年の端午の節句の『青龍穴の儀』は無事に終了したのだった。
この日は午前中から青龍村の外れにある龍門神社で奉納相撲が行われていた。
この奉納相撲に参加出来るのは今年6歳になる(東条院に関係のある)男子だけだ。
奉納相撲の為だけに東京から東条院の一党の中で、その年6歳になる男子が毎年大挙してやってきているのだ。今年は30人を越えていた。
参加する子供達は事情を知らず和歌山旅行先での遊び半分だったが、子供達の親は真剣に応援した。
何故ならば、この子供相撲の優勝者の褒美が『青龍穴の儀』の参加権なのだから。
龍門神社の境内には結界が張られているので異能力等々でのズルはナシだ。勝負は純粋に相撲を取る子供達の力量に委ねられた。
青夜はその奉納相撲を主賓席で見学していた。
隣には緑子も居て最初は御満悦だったが、すぐに飽きてグズリ出して乳母に任せて退出させた。
本当は緑子と一緒に『外に連れていくな』と青夜も退出しようとしたが『乳母に任せて若様は居て下さい。いいですな』と藤名金城によって阻止されてしまったので。
30人弱の子供が純粋に勝負をして、そして今年の優勝者は分家の久遠寺陪臣の中堅氏族の梅澤義経という5歳の子供だった。
節句前大挨拶会で挨拶しているので青夜も覚えてる。
(・・・・・・やはり名前が義経だけあり何か持ってたか。兄に殺されなければいいが)
と青夜は思いながら副宗家として、
「よくやった、梅澤義経。そして一生懸命に相撲を取った他の子供達も。健やかに育ち、東条院を盛り立ててくれよ。お菓子を用意したから食べるように」
生前の先代当主を真似てそう言ったが『16歳の子供が何偉そうに言ってるんだろうな』と俯瞰で見て苦笑したのだった。
◇
東条院分家の仁王家が和歌山県の青龍村を守るのは青龍穴を独占する為である。
青龍穴は日本の龍穴の1つだ。
龍穴とは陰陽道や風水術で『気』が溢れる場所の事をいう。
熊野大社の傍にあるのだから、その龍穴は熊野大社が守る3つの龍穴の1つで、青龍村の者達は元々熊野大社を陰から守護する異能力者の一族だった。
それが安土桃山時代の『第六天魔王』の出現で、討伐する為に日本国中から精鋭が掻き集められた際に青龍村で一番の使い手である『青馬』が出向き、見事聖戦に勝利して生き残り、家を興して京都を守るように言われる訳だが、その際に『東条院』という名前の他に『青龍村』と『青龍穴』を所望したら本当に貰えて、熊野大社も青龍村の住民の長年の功労に報いる形で独立を許し、それからは東条院が独占していた。
その龍穴に出入りして『龍脈の気』を取り込む事で身体が『気』に馴染み、潜在能力の上限値が伸びたり素質が開花する訳だが、『青龍穴の龍脈』の使用が許されるのは東条院一族と、五節句で認められた東条院の一党の者達だけだった。
そして、今年の端午の節句で『青龍穴の儀』を受ける者達の名前は、
大城月弥。33歳。
東野国雄。18歳。
本田源五郎。16歳。
山村倫子。24歳。
松平望。18歳。
梅澤義経。5歳。
この6人だった。
山村倫子と梅澤義経以外の他の4人は『誰なんだ?』と思うかも知れないが、この4人もれっきとした東条院分家の血を引いている者達だった。
結婚相手以外の女に産ませた子供を『庶子』という訳だが、都内なんぞで愛人の子供を本邸で育てれば本妻との間で諍いが起きるし、かといって愛人と子供に家を与えたら、それはそれで東条院の敵対勢力に狙われる。
デキちゃった庶子の送り先が和歌山県青龍村で王様の東条院分家の仁王家なのが通例で、庶子は一族衆扱いではないので『当主生誕の儀』も不参加。
今回のような不測の事態にも、こうして補充が可能という訳だった。
なので、それぞれ母方の名字を名乗ってるが、実際は、
大城月弥は藤名家で金城の姪孫(甥の子供)。
東野国雄は藤名家で金城の孫(三男の息子)。
本田源五郎は綾波家で先代当主の孫のような年齢だが実の息子。
山村倫子は仁王家で景隆の孫娘(長男の孫)。
松平望は小巻園家で宗家の緑子の叔父(緑子の父親の異母弟)。
このような血筋だった。
日没を待って、その6人と副宗家の青夜、儀式補佐の藤名金城は青龍穴に入る正装の青色の作務衣を着て、青龍穴の入口の封印を解いて、内部へと進んでいた。
暗視は出来るが、子供の義経が出来ないので提灯を持って。
龍脈が読める青夜が青龍穴の洞窟内を進み、5分ほど進んだ場所で止まった。
「今年はここで執り行う」
青夜がそう言い、金城が『ヤマタノオロチの出現年だからか? 今年はいつになく『青龍穴の気』が充実してるが』と思う中、
「じゃあ、6人は横になって」
6人が横になった瞬間、青夜が指を上げただけで全員が睡魔に襲われて意識を失った。
『さてと。それじゃあ、さっさと始めるか』と呟いた青夜が、
「北斗が導くものは死、青龍が導くものは生、東条院の血と名、古き盟約に従い、この地と国を護る力を欲さん」
青夜が両手で神仙術の印を切り、呪文を唱え、
(『青龍穴の気』を呼び起こせるとは・・・・・・やはり『先祖の英霊』に認められて、とっくに『宗家の証』を継承していたか)
金城がそう思った時には龍穴から寝てる者達に『気』が流れ始めたのだが、東条院の血を引いていない梅澤義経には『気』が流れず、
「ジイ、何をしてる、『血』」
「ワシがですか? 仕方がないのう」
金城はそう言いながら指先を切って、一滴、義経の手の甲に垂らした。
「東条院の血を与え、陪臣と認める、その名は梅澤義経」
と青夜が神仙術の印を切り、寝てる義経の地面に方陣が出現すると、手の甲の血が呼び水となって『龍脈の気』が義経の身体にも流れ始めた。
傷付いた指を舐めて口から出した時には指の傷は治癒され、作務衣の袖で拭いた後、懐中時計を出した金城が、
「何分くらいですかな?」
「義経は陪臣なので例え素質があっても最大20分。分家は例え持っても1時間までだな」
「? お待ちを、若様。例年の『倍』ですが?」
「それは分家の数が充実してたからだろう。今は数が少ないからな、裏切り覚悟で『力』を与えるしかないさ。ほら、そこのジイの後継になる孫の東野は40分は越えると思うぞ」
「ふむ。『気』の素質はありましたか。剣筋の方はカラッキシですが」
「ジイの血を引いてる証拠さ」
こうして青夜達は『青龍穴の儀』に参加した者達が『龍脈の気』を取り込む様子を見守ったのだった。
『青龍穴の儀』で最初に限界に達したのは大城月弥だった。
年齢は33歳。身長174センチ。黒髪でオシャレ顎髭の小ざっぱりとした男だった。
素性は分家頭の藤名一門の庶子だが、庶子だとよっぽど異能力が強くないと一族衆扱いされない。それが東条院なのだが『青龍穴の儀』なしでの強者など稀で、殆どの庶子は一族衆扱いされなかった。
月弥もこの春まではコネで弐式グループ系列の会社勤めをしていた。
お陰で宗家屋敷の邪気爆発にも遭わずに済み、緊急事態に尽き、庶子ながらこの度『青龍穴の儀』を受けるに至っていた。
「もう限界だな、大城は」
苦しみ出した月弥の限界を見極めた青夜が言い、
「まだ4分ですぞ?」
「仕方ないよ。壮年で『青龍穴の儀』を受けさせられてるんだから」
「やれやれ、国雄よりも期待してたのですがな」
そう言いながら限界の月弥を小脇に抱えて金城は出口へと運んでいった。
次の限界者は仁王倫子だったが、倫子が限界になったのは青夜が金城が戻ってくるまでの間の5分間『龍脈の気』を操って、流れる量を『5倍』に跳ね上げた所為だ。
お陰で『んんっ』と倫子が色っぽく苦しんでたが、
「ジイ、倫子さんを頼む」
龍脈の量を戻した青夜が素知らぬ顔で言い、懐中時計を見た金城が、
「まだ10分ですぞ? はずれ年ですな、今年の青龍穴の儀は」
そう言って倫子を連れていったが、この倫子が青夜が『龍脈の気』を5倍にした事で今回の青龍穴の儀の『一番の当たり』となった。
『龍脈の気』を5倍も流したのだ。素質開眼の上昇値の幅が他よりも高くなり、強者になるのは自明の理だった。
これこそが『青龍穴の儀』の『裏ワザ』だ。
つまりは『儀式を執り行う宗家の思うがままに強さを与えられる』のだ。
分家も平等に『青龍穴の儀』を受ける権利があるとはいえ、東条院では『お気に入り』だけが強くなれる仕組みで、その事実を知るのは儀式を執り行う者のみだった。
その後も続々と限界になり、その都度、金城が限界に達した者達を『青龍穴』の入口へと連れていって、今年の端午の節句の『青龍穴の儀』は無事に終了したのだった。
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