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利根川強歩、その3、夜の部が始まる前に
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予定地点に到着し、初日の宿泊研修の利根川強歩は終了した。
利根川から水神市の水神神宮傍のビジネスホテルへと車で移動する。
ビジネスホテルは一棟が丸々、青龍大学の高等部の一年以組の貸し切りだった。
「ビジネスホテルとはいえ1クラスで丸々貸し切りって、やっぱ、青龍大学は普通じゃないよなぁ~」
「このクラスだけだと思うわよ、ギン様」
稲穂がそう指摘する中、
「青夜が居るからか?」
「いいえ、白虎寺が本気で水神市を制圧するって決めたからよ、きっと」
その稲穂の言葉に、
「面白え。まだまだやる訳ね」
ニヤリと三宝兎は笑ったのだった。
1階のロビー前で、春菜が、
「全員、夜11時まで休憩ね。一応、このビジネスホテルは白虎寺と東条院の人員が守ってるけど・・・油断はしないように。夜11時の10分前には体操着姿でこの場所に集まる事。その時に利根川強歩、夜の部の予定を発表するから」
「何ですか、夜の部って? 中等部にはありませんでしたけど?」
青夜が警戒するように質問すると、
「当然でしょ、夜の部は高等部にしかないんだから」
「・・・今考えましたよね、春菜センセーが?」
「まさか、考えたのは青龍大学の高等部に赴任させられて学校の行事スケジュールを見た当日よ」
「一緒じゃないですか」
『全然違うじゃない』と答えた春菜が、
「ともかく、解散。夕食は学校側が用意してるけど、好きに食べに出てもいいわよ。私としては仮眠する事をお勧めするけど」
これで本当に部屋のカードキーを渡されて解散となった。
この一年以組は青夜を中心に回ってる。
「どうする、青夜? 近くに焼き肉店があるらしいから、そっちに行くか?」
スマホで情報を仕入れた三宝兎が問う中、青夜が答える前に弁真が、
「お待ちを。敵地ですので青夜様の口にする物はーー」
やんわりと断り、三宝兎も『そう言えば』と七瀬忍軍の時の事を思い出し、
「本当に大変だな、東条院のお坊ちゃんって」
「今は田中だよ。オレは時間まで部屋で休んでるから。護衛のみんなも各々休憩してくれていいよ。ああ、そうだ。入浴する時はギン様と野々宮以外は気を付けるようにな。水が遠隔で操られて襲ってきたとかがあるかもしれないから」
と青夜が嘘臭い笑顔で言ったが、
「ノリが悪いな、青夜。一緒に飯を食おうぜ」
外泊でテンションの高い三宝兎の音頭で、
「田中君、シャワーを浴びたら私も合流していい?」
「私も、そうするわね」
稲穂と良子も言ってきて『まあ、いいけど』と答えた青夜は、
(単独行動は取れない、か。チョッチ白咲って奴に個人的に用があったんだが)
と苦笑したのだった。
7階の(一番広い部屋をあてがわれた)青夜の部屋が合流場所となった。
年頃の女子の3人がシャワーで汗を流して湯上りなので妙に色っぽい。
「嬉しいだろ、青夜。これだけの美女に囲まれて?」
「許嫁の件が片付いてなくて手が出せないんだから微妙かな」
「ああ、噂の白鳳院のお嬢様ね。下宿先で桑原の爺さんが教えてくれたぞ。でも、もう白紙になったんだろ?」
「のはずなんだけど、ほら、オレっていい男だから手放すのが勿体無いだろ? だから先方の態度が微妙でさ」
「自分でいい男とか言うなよな」
などとベッドの上で重箱を広げて青夜が美女3人と夕食を食べる中、稲穂が、
「白咲という男の監視、いつまで続けるの、田中君?」
「今、どこ? まだ水神南高校?」
「ええ」
と答える中、三宝兎が不思議そうに、
「この時間にまだ学校なのか?」
「私達を誘ってるんじゃない? まあ、罠なんだから出向かないけど。ギン様も出向いちゃダメよ」
「みんな色々と考えてるんだな」
「監視にも気付いてるっぽいし、もうポッピーを戻していいよ」
「分かったわ」
などとも喋った。
夕食が終わると、三宝兎が別のベッドに横たわって、
「今日は疲れたぁ~。そうだ、青夜、マッサージしてくれよ、足」
それには青夜の方が『はあ? オレが?』と露骨に嫌そうな顔をした。
「何でそんな嫌そうな顔をするんだよ? 普通は美人の私の身体に触れるんだから『嬉しいなぁ』ってリアクションをするトコだろうが?」
「いやいや、マッサージなんて使用人がやる仕事だろ? どうしてオレが?」
東条院のお坊ちゃんの青夜が理解出来ずにそう答え、三宝兎が堂々と、
「青夜に私の身体を触らせて悩殺する為に決まってるだろ?」
「いやいや、それなら青龍偃月刀で青龍破を出してくれた方が100倍悩殺されるけど」
「それって青夜が拳で出してるあれを青龍偃月刀を振って出すって意味だよな?」
「うん」
「出せるのか、私?」
「中国の関帝信仰は出せたはずだけど」
「チッ。本場中国の関帝信仰の秘伝書さえあればな」
「? 武神なら戦闘中に対戦相手の奥義を盗まないと。もしくは自力で開眼」
「まあ、その話はまた今度で。ともかくマッサージを頼むな」
「嫌に決まってるだろ、ギン様」
「はあ?」
同席していた稲穂や良子も、まさかこんな下らない事が喧嘩の火種になるとは思ってもおらず、初手で鎮火しなかったので、
「表に出ろ、青夜。私が勝ったら青夜にマッサージさせるからな」
「出るまでもないだろ、オレの方が強いんだから」
「その上から目線が気に入らないんだよっ! 青夜、ここで初めてもいいんだぞ?」
「はいはい、出るよ」
と2人して部屋の外に出ようとして、
「田中君、ギン様? 嘘よね?」
「2人とも止したら。宿泊研修に来てまで」
稲穂と良子も止めようとしたが、
「これは私と青夜の問題だ」
「いやいや、問題はギン様のわがままだけだろ?」
「はあ?」
「はいはい」
と三宝兎と青夜は2人して出ていったのだった。
別室で使用人2人に足どころか全身をエステさせてケアしていた春菜の許に、稲穂と良子が、
「春菜先生、大変ですっ!」
と顔を出し、腹這いの上半身裸のパンツ姿の春菜の背中に十二神将の真達羅の凄い和彫りがあったのに驚きつつ、春菜が、
「何? 今、休憩時間のはずだけど?」
「田中君とギン様が喧嘩を初めて、外に・・・」
「やらせておけば? 『雨降って地固まる』って奴よ」
と呑気な事を言って初動が遅れた為に・・・・・・
◇
茨城県水神市の水神神宮傍のビジネスホテルから少し離れた地元のJリーグチームのホームグラウンドの茨城県立水神サッカースタジアム。
コホン、決してK市のKサッカースタジアムではない。
創作小説の創作都市なのだから。
でないと本当に困るのだ。
これから起こる展開を考えると本当に。
青夜と三宝兎がビジネスホテルを出て、20分後。
稲穂と良子の報告ではベッドから身体を起こしもしなかった春菜だったが、白虎寺の部下からの報告を聞いて慌てて水神サッカーグラウンドに駆け付けた時には、
「おらぁぁぁぁっ! 今度こそ喰らいやがれ、青龍破ぁぁぁぁっ!」
夜の無人の真っ暗なサッカーグラウンドで三宝兎が青龍偃月刀で衝撃波を放ち、
「だから、ギン様。それはただの斬撃の衝撃波だって」
10メートル先の青夜がヒョイッと横に躱すも、その斬撃は止まる事も消える事もなく、そのままコートを突っ切って、スタジアムの観客席にズシャァァッと直撃して完全に斬れていた。
三宝兎の攻撃が凄い斬撃なのは言うまでもない。
斬撃がスタジアムを貫通し、外側が見えているのだから。
「ふ、2人とも、何をやってるのよぉぉぉぉぉぉっ?」
春菜が絶叫するのも無理はない。
スタジアムはどう見ても全方向に15カ所以上、今出来たような斬撃の傷跡があった。
「ん? 春菜ちゃん、まだ集合時間じゃないだろ? 待っててくれ。いくぞ、青夜、今度こそっ!」
青龍偃月刀を構える三宝兎に春菜が、
「ストップ、関ぃぃぃっ! まず何をやってるのか言いなさいぃぃぃぃぃぃっ!」
「ええっと、青夜が青龍偃月刀で青龍破が出せたらキスしてくれるって言うから・・・」
「アホかぁぁぁぁぁぁっ! そんな下らない事の為に関はスタジアムをオジャンにしたのぉぉぉぉぉぉっ?」
「だってぇ~。私の足をマッサージしなかった青夜が悪いっ!」
「する訳ないだろ」
「アンタラねぇぇぇぇっ! そんな下らない理由でぇぇぇぇぇぇぇっ!」
頭痛を覚える春菜が、
「田中、絶対に弁償させるからねぇぇぇぇぇぇっ! このスタジアムの改修ーーはどう見ても不可能だから新しいスタジアムの建造費ぃぃぃぃぃぃっ!」
「えっ、どうしてです? 原因不明のカマイタチが発生したとか発表して保険屋に出させたらいいじゃないですか? もしくはスタジアム建造を請け負った業者の手抜き工事とかにして?」(これは創作都市の話です)
「その保険屋が白虎寺傘下の西井グループなのよぉぉぉぉぉぉっ!」
「それは御愁傷様です」
「ナニ、他人事みたいに言ってるのよ、田中ぁぁぁぁぁっ! こんな事は海に向かってしなさいよねぇぇぇぇぇぇぇっ!」
「海に行く前にいい場所を見つけたから」
「あんたねぇぇぇぇぇぇっ!」
春菜の絶叫は続いたのだった。
利根川から水神市の水神神宮傍のビジネスホテルへと車で移動する。
ビジネスホテルは一棟が丸々、青龍大学の高等部の一年以組の貸し切りだった。
「ビジネスホテルとはいえ1クラスで丸々貸し切りって、やっぱ、青龍大学は普通じゃないよなぁ~」
「このクラスだけだと思うわよ、ギン様」
稲穂がそう指摘する中、
「青夜が居るからか?」
「いいえ、白虎寺が本気で水神市を制圧するって決めたからよ、きっと」
その稲穂の言葉に、
「面白え。まだまだやる訳ね」
ニヤリと三宝兎は笑ったのだった。
1階のロビー前で、春菜が、
「全員、夜11時まで休憩ね。一応、このビジネスホテルは白虎寺と東条院の人員が守ってるけど・・・油断はしないように。夜11時の10分前には体操着姿でこの場所に集まる事。その時に利根川強歩、夜の部の予定を発表するから」
「何ですか、夜の部って? 中等部にはありませんでしたけど?」
青夜が警戒するように質問すると、
「当然でしょ、夜の部は高等部にしかないんだから」
「・・・今考えましたよね、春菜センセーが?」
「まさか、考えたのは青龍大学の高等部に赴任させられて学校の行事スケジュールを見た当日よ」
「一緒じゃないですか」
『全然違うじゃない』と答えた春菜が、
「ともかく、解散。夕食は学校側が用意してるけど、好きに食べに出てもいいわよ。私としては仮眠する事をお勧めするけど」
これで本当に部屋のカードキーを渡されて解散となった。
この一年以組は青夜を中心に回ってる。
「どうする、青夜? 近くに焼き肉店があるらしいから、そっちに行くか?」
スマホで情報を仕入れた三宝兎が問う中、青夜が答える前に弁真が、
「お待ちを。敵地ですので青夜様の口にする物はーー」
やんわりと断り、三宝兎も『そう言えば』と七瀬忍軍の時の事を思い出し、
「本当に大変だな、東条院のお坊ちゃんって」
「今は田中だよ。オレは時間まで部屋で休んでるから。護衛のみんなも各々休憩してくれていいよ。ああ、そうだ。入浴する時はギン様と野々宮以外は気を付けるようにな。水が遠隔で操られて襲ってきたとかがあるかもしれないから」
と青夜が嘘臭い笑顔で言ったが、
「ノリが悪いな、青夜。一緒に飯を食おうぜ」
外泊でテンションの高い三宝兎の音頭で、
「田中君、シャワーを浴びたら私も合流していい?」
「私も、そうするわね」
稲穂と良子も言ってきて『まあ、いいけど』と答えた青夜は、
(単独行動は取れない、か。チョッチ白咲って奴に個人的に用があったんだが)
と苦笑したのだった。
7階の(一番広い部屋をあてがわれた)青夜の部屋が合流場所となった。
年頃の女子の3人がシャワーで汗を流して湯上りなので妙に色っぽい。
「嬉しいだろ、青夜。これだけの美女に囲まれて?」
「許嫁の件が片付いてなくて手が出せないんだから微妙かな」
「ああ、噂の白鳳院のお嬢様ね。下宿先で桑原の爺さんが教えてくれたぞ。でも、もう白紙になったんだろ?」
「のはずなんだけど、ほら、オレっていい男だから手放すのが勿体無いだろ? だから先方の態度が微妙でさ」
「自分でいい男とか言うなよな」
などとベッドの上で重箱を広げて青夜が美女3人と夕食を食べる中、稲穂が、
「白咲という男の監視、いつまで続けるの、田中君?」
「今、どこ? まだ水神南高校?」
「ええ」
と答える中、三宝兎が不思議そうに、
「この時間にまだ学校なのか?」
「私達を誘ってるんじゃない? まあ、罠なんだから出向かないけど。ギン様も出向いちゃダメよ」
「みんな色々と考えてるんだな」
「監視にも気付いてるっぽいし、もうポッピーを戻していいよ」
「分かったわ」
などとも喋った。
夕食が終わると、三宝兎が別のベッドに横たわって、
「今日は疲れたぁ~。そうだ、青夜、マッサージしてくれよ、足」
それには青夜の方が『はあ? オレが?』と露骨に嫌そうな顔をした。
「何でそんな嫌そうな顔をするんだよ? 普通は美人の私の身体に触れるんだから『嬉しいなぁ』ってリアクションをするトコだろうが?」
「いやいや、マッサージなんて使用人がやる仕事だろ? どうしてオレが?」
東条院のお坊ちゃんの青夜が理解出来ずにそう答え、三宝兎が堂々と、
「青夜に私の身体を触らせて悩殺する為に決まってるだろ?」
「いやいや、それなら青龍偃月刀で青龍破を出してくれた方が100倍悩殺されるけど」
「それって青夜が拳で出してるあれを青龍偃月刀を振って出すって意味だよな?」
「うん」
「出せるのか、私?」
「中国の関帝信仰は出せたはずだけど」
「チッ。本場中国の関帝信仰の秘伝書さえあればな」
「? 武神なら戦闘中に対戦相手の奥義を盗まないと。もしくは自力で開眼」
「まあ、その話はまた今度で。ともかくマッサージを頼むな」
「嫌に決まってるだろ、ギン様」
「はあ?」
同席していた稲穂や良子も、まさかこんな下らない事が喧嘩の火種になるとは思ってもおらず、初手で鎮火しなかったので、
「表に出ろ、青夜。私が勝ったら青夜にマッサージさせるからな」
「出るまでもないだろ、オレの方が強いんだから」
「その上から目線が気に入らないんだよっ! 青夜、ここで初めてもいいんだぞ?」
「はいはい、出るよ」
と2人して部屋の外に出ようとして、
「田中君、ギン様? 嘘よね?」
「2人とも止したら。宿泊研修に来てまで」
稲穂と良子も止めようとしたが、
「これは私と青夜の問題だ」
「いやいや、問題はギン様のわがままだけだろ?」
「はあ?」
「はいはい」
と三宝兎と青夜は2人して出ていったのだった。
別室で使用人2人に足どころか全身をエステさせてケアしていた春菜の許に、稲穂と良子が、
「春菜先生、大変ですっ!」
と顔を出し、腹這いの上半身裸のパンツ姿の春菜の背中に十二神将の真達羅の凄い和彫りがあったのに驚きつつ、春菜が、
「何? 今、休憩時間のはずだけど?」
「田中君とギン様が喧嘩を初めて、外に・・・」
「やらせておけば? 『雨降って地固まる』って奴よ」
と呑気な事を言って初動が遅れた為に・・・・・・
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でないと本当に困るのだ。
これから起こる展開を考えると本当に。
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稲穂と良子の報告ではベッドから身体を起こしもしなかった春菜だったが、白虎寺の部下からの報告を聞いて慌てて水神サッカーグラウンドに駆け付けた時には、
「おらぁぁぁぁっ! 今度こそ喰らいやがれ、青龍破ぁぁぁぁっ!」
夜の無人の真っ暗なサッカーグラウンドで三宝兎が青龍偃月刀で衝撃波を放ち、
「だから、ギン様。それはただの斬撃の衝撃波だって」
10メートル先の青夜がヒョイッと横に躱すも、その斬撃は止まる事も消える事もなく、そのままコートを突っ切って、スタジアムの観客席にズシャァァッと直撃して完全に斬れていた。
三宝兎の攻撃が凄い斬撃なのは言うまでもない。
斬撃がスタジアムを貫通し、外側が見えているのだから。
「ふ、2人とも、何をやってるのよぉぉぉぉぉぉっ?」
春菜が絶叫するのも無理はない。
スタジアムはどう見ても全方向に15カ所以上、今出来たような斬撃の傷跡があった。
「ん? 春菜ちゃん、まだ集合時間じゃないだろ? 待っててくれ。いくぞ、青夜、今度こそっ!」
青龍偃月刀を構える三宝兎に春菜が、
「ストップ、関ぃぃぃっ! まず何をやってるのか言いなさいぃぃぃぃぃぃっ!」
「ええっと、青夜が青龍偃月刀で青龍破が出せたらキスしてくれるって言うから・・・」
「アホかぁぁぁぁぁぁっ! そんな下らない事の為に関はスタジアムをオジャンにしたのぉぉぉぉぉぉっ?」
「だってぇ~。私の足をマッサージしなかった青夜が悪いっ!」
「する訳ないだろ」
「アンタラねぇぇぇぇっ! そんな下らない理由でぇぇぇぇぇぇぇっ!」
頭痛を覚える春菜が、
「田中、絶対に弁償させるからねぇぇぇぇぇぇっ! このスタジアムの改修ーーはどう見ても不可能だから新しいスタジアムの建造費ぃぃぃぃぃぃっ!」
「えっ、どうしてです? 原因不明のカマイタチが発生したとか発表して保険屋に出させたらいいじゃないですか? もしくはスタジアム建造を請け負った業者の手抜き工事とかにして?」(これは創作都市の話です)
「その保険屋が白虎寺傘下の西井グループなのよぉぉぉぉぉぉっ!」
「それは御愁傷様です」
「ナニ、他人事みたいに言ってるのよ、田中ぁぁぁぁぁっ! こんな事は海に向かってしなさいよねぇぇぇぇぇぇぇっ!」
「海に行く前にいい場所を見つけたから」
「あんたねぇぇぇぇぇぇっ!」
春菜の絶叫は続いたのだった。
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