43 / 123
宗家当主の遺体を守れ
しおりを挟む
異能力があるこの世界において、遺体や霊魂は異能力や術によって再利用出来たりする。
よって実力のある異能力者が死んで一番困るのは死ぬ事よりも、敵対勢力に霊魂や遺体が奪われて利用される事だった。
日本の僧侶や西洋の牧師が立ち会って葬儀をするのは魂を成仏させる(つまりは敵対勢力に利用されない為の)大切な儀式な訳だ。
日本の火葬も聖なる炎で遺体を浄化して異能力で遺体を利用出来ないようにしていた。
海外の土葬でも、ちゃんと聖水等々を掛けて異能力での遺体の利用を阻止しているのだ。
だが、その前に遺体が奪われたら話は別だ。
そんな訳で、東条院青蓮の遺体を都内にある(異能力者の名家御用達の)五車火葬場に運ぶ車列は警戒厳重だった。
遺体を狙うのは何もゾンビにして戦わせるのを目的としてる者だけではない。
東条院宗家が握る秘密を知りたい者も狙っていた。
東条院流青龍拳が『中国神話神仙術が源流』なのは有名な事から、中国政府からすればそれはもう喉から手が出るほど欲しい情報が満載なのだから。
一昔前の第2次世界大戦の直後はアメリカ軍が日本を独占していた所為で中国は手が出せなかった。
だが、今や大国中国な訳で日本の宗家当主の東条院青蓮の重体情報が流れた直後から本国から凄腕の異能力者が日本に密かにやってきており、都内の高速道路沿いのビルの屋上ではその異能力者を束ねるリーダーのチェ・ホンが霊柩車が通過するのを待ってた訳だが、
「本国から昨日到着した南斗派玄武の『地仙』19人はまだ起きないのか?」
苛立った口調で、部下に中国語で質問した。
日本在住のホンは35歳、身長182センチ。黒髪でエラが張ってるが容姿に優れ、優秀な頭脳と覇気を併せ持つ。血統だけが悪く、本国ではなく日本になどに飛ばされて、それでも優秀なので関東エリアの中国の秘密異能力者部隊の指揮を任されていた。
表の職業は当然、外交特権を持つ中国大使館の幹部職員だ。
「はっ、『まだ酒に込められた呪が抜けず目覚めない』との報告が3分前に」
「チッ、日本を舐め過ぎだ、本国の連中は。どうして作戦前日にオレ達が前祝いの酒を用意したなどと勘違いして飲んだんだ? 東条院は本国で失伝した北斗派青龍の上巻保持一族だぞ? 地仙クラスでヤバイに決まってるのにっ!」
皮肉な事にこの『上巻だけ保持してる』との誤解は東条院側が仕掛けた情報操作ではない。
明治以降、下巻会得者が東条院宗家に現れなかった為、このような誤解が生まれていたのだ。
「ですが、当主が死んだ今、継承者は現在居ないのでは?」
「宗家から放出された嫡子の『落ちこぼれ』が偽装だった事が判明したんだから、難を察して逃れたそいつが一番ヤバイに決まってるだろ。東条院が3年前のG8の北海道サミットを攻撃しようとしたロシア艦隊を樺太沖で潰してるのは確実で、その時は東条院の当主がやったって事になってたが、もしその嫡子がやってたのなら中1の少年がロシア艦隊を潰したって事になるんだからな」
高速道路を睨みながらホンがそう吐き捨て、2秒待っても部下が相槌を返さなかったので視線を向けると、横で音もなく倒れていた。
「なっ?」
慌てて振り返って屋上を見渡せば、他の部下5人も倒れてる。
「はあぁぁ? 攻撃されてるだと?」
構えて、周囲を警戒するが、倒れてるのは部下だけだ。
直後に背後からの中国語で、
「またな」
との声で頭部に貫通するような気の衝撃波を受けてホンは意識を失った。
その背後に立っていたのは青の詰襟姿の青夜で、高速道路を走る父親の遺体を運ぶ霊柩車を真摯な眼差しで見送ったのだった。
東条院青蓮の遺体を狙うのは何も中国政府の非正規部隊だけではない。
日本の四柱家の1つ、西日本を牛耳る吉備一族も青蓮の遺体を狙っていた。
無論、欲しいのは東条院の宗家当主が持つ青龍拳の秘伝書、――ではなく、別の情報だ。
ズバリ、関三宝兎がどのようにして『桃太郎』の異能力を覚醒させたのか。
実はこの春まで吉備一族は関三宝兎の『桃太郎』の異能力の覚醒は、三宝兎個人の資質によるもので『外部からの干渉はない』と疑いすらしなかった。
だが、皇居御前裁判で手に入れ損ねた三宝兎が青龍大学の高等部に入学してみれば、初日から東条院青夜と喋ってる。明らかに面識がある様子だった。
そこで初めて『東条院が何か干渉して関三宝兎は『桃太郎』の異能力を覚醒させたのか?』との疑惑が生じた訳だが、その頃には東条院は宗家屋敷の呪詛汚染で大人達が全滅だ。
青夜と正規ルートで接触して情報を貰おうかとも考えたが、今まで平気でバレバレの無能を演じてた子供だ。
まともに教えない可能性がある。
どうするか迷ってたところに、宗家当主の青蓮の訃報だ。
『火葬する前にチョイと情報を拝借しよう』と思ってしまったが為に大惨事になってしまった。
情報を盗むのは何も遺体でなくてもいい。霊魂でもいい訳だ。
そして日本には古来より『口寄せ』という術者に憑依させる降霊術が存在した。
東条院青蓮が死んだ当夜に、都内の吉備一族陣営の武蔵桃源寺の本堂で青蓮の霊魂の『口寄せ』の降霊術を行ったら、術者の谷口ヨネという83歳、140センチの痩せた老婆が『ゴリラ』を口寄せしてしまい、2メートルサイズのゴリラマッチョになって『ウホウホ』と暴れ出し、武蔵桃源寺の本堂は半壊、暴れるのを止めようとした20人以上が瀕死の重傷を負う被害が出てしまった。
それで止めれば良かったのだが『霊魂が無理ならば』と今度は(葬儀の寺は東条院の警備が厳重だから)火葬場への移動中に霊柩車から遺体の方をチョイと拝借する計画を企てたが『四柱協定』があるので吉備一族陣営の凄腕達による実行は無理だ。
東条院に怨みを持つ連中に声を掛けて、前夜に『質が悪い分は数でカバー』と50人以上集めた訳だが、50人も居れば裏切り者も当然居る訳で、柳の幻術が周囲から伸びて来て全員を捕縛し、7、8人が用心して紙人形の代理だったので難を逃れたが、他は全員が四乃森の残党の35歳、182センチ、白髪で黒マスクをした不気味な喪服姿の柳原隼人に倒されていた。
(百合に続いて・・・・・・マジかよ、東条院。四乃森の生き残りを態良く使い潰す気か?)
と思いながらも、もう東条院の為に猟犬をするしか生き残る術がないので隼人は不穏分子を一網打尽にしたのだった。
そして吉備一族はそこで東条院青蓮の遺体強奪を諦めたのだった。
アメリカ合衆国のBB財団は占星術により最初から東条院青蓮に興味がない。
嫡子の田中青夜も東条院青蓮の記憶等々に興味はなかった。
母親の貴子が死ぬ前にちゃんと青夜出産時の『へその緒』を始末してくれていたので東条院宗家に何の未練もない。秘伝や東条院の秘儀も既に全部継承済みなので。
他の青蓮の遺体の奪取が可能な勢力はというと、
ロシア政府は東欧情勢の激化で極東に回す戦力の余裕がない。
韓国政府は自国のアイドルが青夜と友好関係を築いた為、静観。反日派も抑制。
北朝鮮は部隊を送り込もうとしたが、水際で侵入に失敗して国内に入れず。
ヨーロッパは都内に居たフランス国の工作員3人が(本国から命令を受けていないのに、外務省勤めだった鵜殿飛雅の勤務地がフランスだったというだけで)先制攻撃で青夜に潰されてる。
ドイツ国は東条院と個人的なパイプで友好関係にあったのに工作員が2人、青夜に疑われて睡眠薬を盛られてこの時間睡眠中だ。
中国の巨大財閥や異能マフィアは東条院青龍拳の源流が中国神話の神仙術な事から入手したら党本部に叛逆を疑われるので逆に危なっかしくて手が出せない。
ヨーロッパの財閥や財団はロシアとの東欧情勢の方が大事で日本まで来ていない。
日本国内は青龍大学の高等部の入学式直後の百合一族の顛末を知っており、上昇志向の強い野心家達も二の足を踏んで動けなかった。
ここだけの話、後継指名を受けた東条院青刃や東条院の宗家代理の藤名金城、宗家当主の義理の祖父の二千院目高の方が、青蓮が持つ東条院宗家の秘伝や秘事の情報を欲しかった訳だが、青刃は幽閉中で身動きが取れない。老人2人も単独で動ける程、下っ端でも無名でもなく、宗家当主の遺体と2人っきりになど東条院の一党は誰もさせてくれず、仕方なく諦め、火葬場の炉前で最後の別れをして東条院青蓮の棺を送り出した。
その後、術式の炎に焼かれて東条院青蓮は無事に火葬されたのだった。
よって実力のある異能力者が死んで一番困るのは死ぬ事よりも、敵対勢力に霊魂や遺体が奪われて利用される事だった。
日本の僧侶や西洋の牧師が立ち会って葬儀をするのは魂を成仏させる(つまりは敵対勢力に利用されない為の)大切な儀式な訳だ。
日本の火葬も聖なる炎で遺体を浄化して異能力で遺体を利用出来ないようにしていた。
海外の土葬でも、ちゃんと聖水等々を掛けて異能力での遺体の利用を阻止しているのだ。
だが、その前に遺体が奪われたら話は別だ。
そんな訳で、東条院青蓮の遺体を都内にある(異能力者の名家御用達の)五車火葬場に運ぶ車列は警戒厳重だった。
遺体を狙うのは何もゾンビにして戦わせるのを目的としてる者だけではない。
東条院宗家が握る秘密を知りたい者も狙っていた。
東条院流青龍拳が『中国神話神仙術が源流』なのは有名な事から、中国政府からすればそれはもう喉から手が出るほど欲しい情報が満載なのだから。
一昔前の第2次世界大戦の直後はアメリカ軍が日本を独占していた所為で中国は手が出せなかった。
だが、今や大国中国な訳で日本の宗家当主の東条院青蓮の重体情報が流れた直後から本国から凄腕の異能力者が日本に密かにやってきており、都内の高速道路沿いのビルの屋上ではその異能力者を束ねるリーダーのチェ・ホンが霊柩車が通過するのを待ってた訳だが、
「本国から昨日到着した南斗派玄武の『地仙』19人はまだ起きないのか?」
苛立った口調で、部下に中国語で質問した。
日本在住のホンは35歳、身長182センチ。黒髪でエラが張ってるが容姿に優れ、優秀な頭脳と覇気を併せ持つ。血統だけが悪く、本国ではなく日本になどに飛ばされて、それでも優秀なので関東エリアの中国の秘密異能力者部隊の指揮を任されていた。
表の職業は当然、外交特権を持つ中国大使館の幹部職員だ。
「はっ、『まだ酒に込められた呪が抜けず目覚めない』との報告が3分前に」
「チッ、日本を舐め過ぎだ、本国の連中は。どうして作戦前日にオレ達が前祝いの酒を用意したなどと勘違いして飲んだんだ? 東条院は本国で失伝した北斗派青龍の上巻保持一族だぞ? 地仙クラスでヤバイに決まってるのにっ!」
皮肉な事にこの『上巻だけ保持してる』との誤解は東条院側が仕掛けた情報操作ではない。
明治以降、下巻会得者が東条院宗家に現れなかった為、このような誤解が生まれていたのだ。
「ですが、当主が死んだ今、継承者は現在居ないのでは?」
「宗家から放出された嫡子の『落ちこぼれ』が偽装だった事が判明したんだから、難を察して逃れたそいつが一番ヤバイに決まってるだろ。東条院が3年前のG8の北海道サミットを攻撃しようとしたロシア艦隊を樺太沖で潰してるのは確実で、その時は東条院の当主がやったって事になってたが、もしその嫡子がやってたのなら中1の少年がロシア艦隊を潰したって事になるんだからな」
高速道路を睨みながらホンがそう吐き捨て、2秒待っても部下が相槌を返さなかったので視線を向けると、横で音もなく倒れていた。
「なっ?」
慌てて振り返って屋上を見渡せば、他の部下5人も倒れてる。
「はあぁぁ? 攻撃されてるだと?」
構えて、周囲を警戒するが、倒れてるのは部下だけだ。
直後に背後からの中国語で、
「またな」
との声で頭部に貫通するような気の衝撃波を受けてホンは意識を失った。
その背後に立っていたのは青の詰襟姿の青夜で、高速道路を走る父親の遺体を運ぶ霊柩車を真摯な眼差しで見送ったのだった。
東条院青蓮の遺体を狙うのは何も中国政府の非正規部隊だけではない。
日本の四柱家の1つ、西日本を牛耳る吉備一族も青蓮の遺体を狙っていた。
無論、欲しいのは東条院の宗家当主が持つ青龍拳の秘伝書、――ではなく、別の情報だ。
ズバリ、関三宝兎がどのようにして『桃太郎』の異能力を覚醒させたのか。
実はこの春まで吉備一族は関三宝兎の『桃太郎』の異能力の覚醒は、三宝兎個人の資質によるもので『外部からの干渉はない』と疑いすらしなかった。
だが、皇居御前裁判で手に入れ損ねた三宝兎が青龍大学の高等部に入学してみれば、初日から東条院青夜と喋ってる。明らかに面識がある様子だった。
そこで初めて『東条院が何か干渉して関三宝兎は『桃太郎』の異能力を覚醒させたのか?』との疑惑が生じた訳だが、その頃には東条院は宗家屋敷の呪詛汚染で大人達が全滅だ。
青夜と正規ルートで接触して情報を貰おうかとも考えたが、今まで平気でバレバレの無能を演じてた子供だ。
まともに教えない可能性がある。
どうするか迷ってたところに、宗家当主の青蓮の訃報だ。
『火葬する前にチョイと情報を拝借しよう』と思ってしまったが為に大惨事になってしまった。
情報を盗むのは何も遺体でなくてもいい。霊魂でもいい訳だ。
そして日本には古来より『口寄せ』という術者に憑依させる降霊術が存在した。
東条院青蓮が死んだ当夜に、都内の吉備一族陣営の武蔵桃源寺の本堂で青蓮の霊魂の『口寄せ』の降霊術を行ったら、術者の谷口ヨネという83歳、140センチの痩せた老婆が『ゴリラ』を口寄せしてしまい、2メートルサイズのゴリラマッチョになって『ウホウホ』と暴れ出し、武蔵桃源寺の本堂は半壊、暴れるのを止めようとした20人以上が瀕死の重傷を負う被害が出てしまった。
それで止めれば良かったのだが『霊魂が無理ならば』と今度は(葬儀の寺は東条院の警備が厳重だから)火葬場への移動中に霊柩車から遺体の方をチョイと拝借する計画を企てたが『四柱協定』があるので吉備一族陣営の凄腕達による実行は無理だ。
東条院に怨みを持つ連中に声を掛けて、前夜に『質が悪い分は数でカバー』と50人以上集めた訳だが、50人も居れば裏切り者も当然居る訳で、柳の幻術が周囲から伸びて来て全員を捕縛し、7、8人が用心して紙人形の代理だったので難を逃れたが、他は全員が四乃森の残党の35歳、182センチ、白髪で黒マスクをした不気味な喪服姿の柳原隼人に倒されていた。
(百合に続いて・・・・・・マジかよ、東条院。四乃森の生き残りを態良く使い潰す気か?)
と思いながらも、もう東条院の為に猟犬をするしか生き残る術がないので隼人は不穏分子を一網打尽にしたのだった。
そして吉備一族はそこで東条院青蓮の遺体強奪を諦めたのだった。
アメリカ合衆国のBB財団は占星術により最初から東条院青蓮に興味がない。
嫡子の田中青夜も東条院青蓮の記憶等々に興味はなかった。
母親の貴子が死ぬ前にちゃんと青夜出産時の『へその緒』を始末してくれていたので東条院宗家に何の未練もない。秘伝や東条院の秘儀も既に全部継承済みなので。
他の青蓮の遺体の奪取が可能な勢力はというと、
ロシア政府は東欧情勢の激化で極東に回す戦力の余裕がない。
韓国政府は自国のアイドルが青夜と友好関係を築いた為、静観。反日派も抑制。
北朝鮮は部隊を送り込もうとしたが、水際で侵入に失敗して国内に入れず。
ヨーロッパは都内に居たフランス国の工作員3人が(本国から命令を受けていないのに、外務省勤めだった鵜殿飛雅の勤務地がフランスだったというだけで)先制攻撃で青夜に潰されてる。
ドイツ国は東条院と個人的なパイプで友好関係にあったのに工作員が2人、青夜に疑われて睡眠薬を盛られてこの時間睡眠中だ。
中国の巨大財閥や異能マフィアは東条院青龍拳の源流が中国神話の神仙術な事から入手したら党本部に叛逆を疑われるので逆に危なっかしくて手が出せない。
ヨーロッパの財閥や財団はロシアとの東欧情勢の方が大事で日本まで来ていない。
日本国内は青龍大学の高等部の入学式直後の百合一族の顛末を知っており、上昇志向の強い野心家達も二の足を踏んで動けなかった。
ここだけの話、後継指名を受けた東条院青刃や東条院の宗家代理の藤名金城、宗家当主の義理の祖父の二千院目高の方が、青蓮が持つ東条院宗家の秘伝や秘事の情報を欲しかった訳だが、青刃は幽閉中で身動きが取れない。老人2人も単独で動ける程、下っ端でも無名でもなく、宗家当主の遺体と2人っきりになど東条院の一党は誰もさせてくれず、仕方なく諦め、火葬場の炉前で最後の別れをして東条院青蓮の棺を送り出した。
その後、術式の炎に焼かれて東条院青蓮は無事に火葬されたのだった。
52
お気に入りに追加
2,284
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ
ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。
間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。
多分不具合だとおもう。
召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。
そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます
◇
四巻が販売されました!
今日から四巻の範囲がレンタルとなります
書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます
追加場面もあります
よろしくお願いします!
一応191話で終わりとなります
最後まで見ていただきありがとうございました
コミカライズもスタートしています
毎月最初の金曜日に更新です
お楽しみください!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】
最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。
戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。
目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。
ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!
彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
14歳までレベル1..なので1ルークなんて言われていました。だけど何でかスキルが自由に得られるので製作系スキルで楽して暮らしたいと思います
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕はルーク
普通の人は15歳までに3~5レベルになるはずなのに僕は14歳で1のまま、なので村の同い年のジグとザグにはいじめられてました。
だけど15歳の恩恵の儀で自分のスキルカードを得て人生が一転していきました。
洗濯しか取り柄のなかった僕が何とか楽して暮らしていきます。
------
この子のおかげで作家デビューできました
ありがとうルーク、いつか日の目を見れればいいのですが
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる