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古代中国の山河で大岩を持ち上げる夢
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青龍大学の高等部で入学式があった夜。
青夜は就寝時間の夜11時に眠る事が出来なかった。
田中ビルの4階の青夜の部屋に、同じく4階に自室のある葉月が客用の布団一式を持ってきて(葉月の部屋の寝具はベッドだったから)、
「良子と聖美ママにコールをさせた罰として今日は一緒に寝るわよ、青夜」
そんな事を宣ったからである。
葉月の4月初旬の寝着スタイルはTシャツとピンク色のスエットの長ズボンだったが、Tシャツの下がノーブラなので妙に色っぽかった。
「いやいや、それだと罰になってないって、葉月。それにオレ、許嫁の精算がまだちゃんと終わってないっぽくて下手すると葉月が大変な事に・・・・・・」
「関係ないわ」
(下っ端の家門過ぎて白鳳院の怖さが全く分かっていないな、これは)
「じゃあ、せめて別日に。今夜は拙いんだって。オレの勘だと異能力で精神攻撃される可能性が・・・」
「いいえ、絶対に今日一緒に寝るわよ、青夜」
「だからダメなんだって、今夜だけは」
との問答が続き、葉月に押し切られて困ってると、弥生が帰宅して、
「何やってるの、アナタ達?」
「弥生さん、いいところに。葉月をどうにかして下さい」
青夜が泣き付き、葉月が、
「弥生姉は黙ってて。青夜が二度と馬鹿な事をしないようにする為なんだから」
「噂になってる入学式のアレね」
と理解を示した弥生が葉月の意図を深読みして、
「もしかして青夜を守る為に葉月は青夜と一緒に寝るの?」
「守るって、何から? そう言えば、さっき精神攻撃がどうとか青夜も言ってたような」
違ったらしい。葉月が問うので、呆れながら、
「夢での青夜への攻撃とかもあるかも、と思っただけよ」
「そうなの? もしかして拙いの?」
葉月が青夜を心配すると、青夜が嘘臭い笑顔で、
「うん、凄くね。でも、アンから貰ったこの護符があるからギリ大丈夫かも」
「そう。そういう事なら今日は止めておくわね」
と理解を示したが葉月だったが、長年姉をしてる弥生が、
「嘘ばっかり。夜に忍び込む気でしょ? そんなに一緒に寝たいんなら葉月は今日、私と寝なさい」
「嫌よ。弥生姉となんて」
「ほら、いいから。一緒に来なさい」
首根っこを掴まれて葉月が、
「ちょ、襟が伸びるじゃないの、弥生姉っ! これ、お気に入りなのに」
Tシャツを庇ってようやく青夜の部屋から退場し、青夜は呆れながらも気を取り直して就寝したのだった。
◇
青龍大学の高等部の入学式で直に『あれ』を喰らった実力者達は十分、東条院(田中)青夜の真の実力を再認識させられて刃向かおうなどとは微塵も思わなかったが、伝聞ではその実力が伝わらず、同日に青夜が叙勲されたにも関わらずその意味を理解せず、入学式のあった当日の夜は、肥後道場同様、飛び跳ねた者が結構出る夜となった。
翌日に起こる出来事を見れば、誰も東条院に逆らおうなどとは思わなかったのだが、その迅速さが仇となって。
入学式の当日に報復に動いたのは月御門の東京分家の忠義者の陪臣達である。
入学式で月御門の東京分家の当主、焔と娘の蛍火が3時間も『青夜様』コールをやらされたと知り、激怒。月御門の東京分家の当主、焔が口酸っぱく『『四柱協定』との兼ね合いで京都本家と歩調を合わせる必要があるから命令があるまでは絶対に手を出すな』と言ったにも関わらず、動いたのは床未一族と有芽一族だった。
床未一族は『未』の字は下の方の横棒が長く『十二支の未』を意味する。
有芽一族に至ってはその名の読み通りだった。
名前が表すように両一族とも『夢見』の異能力を持つ。『夢見』は未来予知なども出来たが、夢の中での精神攻撃も出来る異能力だった。
これならば『証拠も残らず『四柱協定』でも罪に問われない』との論法で動いた訳だが、問題は攻撃対象者との実力差にあった。
床未一族の当主で、54歳、身長172センチ。黒髪で30代でも通る若さの床未羊も寝室に夢見用の特別な一族秘伝の香を焚いて、標的の青夜の夢の中に侵入した訳だが。
そこで待っていたのは夢の中の青夜ではなく、古代中国を思わせる雄大な大自然の中で巨大な岩を下側から潰されないように両腕で持ち上げている『苦行の夢』だった。
夢に侵入すると既に羊は巨大な岩の下でクソ重い岩を1人で持ち上げていた。周囲の風景も相まって中国の修行を思わせて仕方がない。
「ぐぐぐぐっ、何だ、これは?」
どうして羊が自分が持っているモノが大岩だと判別出来たのかと言えば、1人ではなかったからだ。
いや、羊の大岩を持っているのは羊1人だけだったが、古代中国の山河の風景の中で、周囲には同じような小さなビルのくらいのサイズの大岩1個を1人で下側から支えている者が30人くらい居たのだ。
というか、人と大岩のセットが今もどんどん増えていた。
そして顔見知りも少なからず居た。
床未一族は14人全員が居り、同じ月御門の東京分家を主家に持つ有芽一族の『夢見』の異能力者達も居た。
他にも5年前から原因不明の(おそらくは夢に囚われた)昏睡状態が続く凄腕の『夢見』の桃谷幹夢や7年前から同じく原因不明の昏睡状態の京都の夢宮一族の老婆、夢宮雲までが居た。
「な、何だ、ここは?」
「こんにちは、新入りさん」
そう美しい声を掛けてきたのは隣で巨大な岩を持ち上げている22歳の涼やかな目鼻の美人だった。エメラルドグリーンの布地に黄金の龍の図柄が描かれたチャイナドレスを纏ってる。スタイルも良い。
その美人を見て、羊はドキリッとした。
(8年前まで日本にちょっかいを掛けまくってオレとも3回やりあった事のある中国トップクラスの『夢使い』リー・キョンヒーだとぉ? 8年前から音沙汰が無くて『党本部に粛清された』と噂になってたが、こんなところに居たのか)
「『東条院宗家の嫡子の子供の青夜を狙った』でいいのよね?」
その時間軸のズレを感じさせる言葉が更に羊をゾクリッとさせた。
(確かに我が一族と有芽一族は示し合わせて今夜、東条院の嫡子を狙ったが・・・まさか、これ、東条院青夜がやったのか? いや、ないな。東条院の『落ちこぼれ』に出来る訳がない。東条院の一党の『夢見』、または所有する『夢見』対策の国宝クラスの宝具で防衛した訳か)
「おまえ、もしや8年間ずっと?」
「あら、もう8年も経ったのね」
そのキョンヒーの言葉が余計に恐怖を生んだ。
8年間も夢に囚われるなんて普通じゃない。金持ち以外は本体が維持出来ずに絶対に死ぬ。
「ちょ、この夢から逃れられないのか?」
「さあ。私はもう諦めたけど。アナタ達は脱出出来るか頑張ってみたら?」
「そんな投げやりな。知ってる事があるんなら教えてくれっ! こっちは一族総出の14人で来てるんだからっ!」
「そんな事言われてもねぇ~。持ってる大岩に押し潰された者は消えていくけど、果たしてそれで夢から覚められるのか微妙だし。他の方法があるんなら、とっくに私が夢から覚めてるわ。まあ、頑張ってね」
そう笑ってキョンヒーは重そうな大岩を持ち上げる事に専念した。
大岩に押し潰された者が消えるのならば、それに賭けたいが、大岩の真下に居るだけに力尽きて潰れた印象がどうしても残る。
直感も『何か拙い』と訴えてる。
(嘘だろ? 嘘だよな? 『夢見』の異能力勝負で負けたら確かに夢を見続けて最後には死ぬ事になるけど、それでもこれはないだろ。こっちはまだ何もしていないのにっ! ってか、東条院の一党にこんな凄腕の『夢見』や夢見潰しの宝具があるなんて聞いた事もないぞっ! そもそもどうして無駄に古代中国風なんだ? 古代中国から流れた宝具か何かなのかっ?)
そう羊は戦慄と共に脱出方法を模索する事となったのだった。
◇
青夜が寝苦しくなって不意に夜中に目覚めると、小さな1人用の布団の中に葉月が潜り込んでいた。
(結局、部屋に来てるし)
1人用の布団に無理矢理入り込んでるので葉月はかなり青夜に密着してる。
葉月の胸は青夜のニの腕で潰れてるし、葉月の片足などははしたなく青夜の足に掛かっていた。
思春期の青少年としては嬉しい限りだが、今は4月上旬だ。
正直、葉月の体温が暑くて寝苦しい。
だが、邪険にする事も出来ず、青夜は優しく葉月の髪を指で撫でて眠れるように努めたのだった。
青夜は就寝時間の夜11時に眠る事が出来なかった。
田中ビルの4階の青夜の部屋に、同じく4階に自室のある葉月が客用の布団一式を持ってきて(葉月の部屋の寝具はベッドだったから)、
「良子と聖美ママにコールをさせた罰として今日は一緒に寝るわよ、青夜」
そんな事を宣ったからである。
葉月の4月初旬の寝着スタイルはTシャツとピンク色のスエットの長ズボンだったが、Tシャツの下がノーブラなので妙に色っぽかった。
「いやいや、それだと罰になってないって、葉月。それにオレ、許嫁の精算がまだちゃんと終わってないっぽくて下手すると葉月が大変な事に・・・・・・」
「関係ないわ」
(下っ端の家門過ぎて白鳳院の怖さが全く分かっていないな、これは)
「じゃあ、せめて別日に。今夜は拙いんだって。オレの勘だと異能力で精神攻撃される可能性が・・・」
「いいえ、絶対に今日一緒に寝るわよ、青夜」
「だからダメなんだって、今夜だけは」
との問答が続き、葉月に押し切られて困ってると、弥生が帰宅して、
「何やってるの、アナタ達?」
「弥生さん、いいところに。葉月をどうにかして下さい」
青夜が泣き付き、葉月が、
「弥生姉は黙ってて。青夜が二度と馬鹿な事をしないようにする為なんだから」
「噂になってる入学式のアレね」
と理解を示した弥生が葉月の意図を深読みして、
「もしかして青夜を守る為に葉月は青夜と一緒に寝るの?」
「守るって、何から? そう言えば、さっき精神攻撃がどうとか青夜も言ってたような」
違ったらしい。葉月が問うので、呆れながら、
「夢での青夜への攻撃とかもあるかも、と思っただけよ」
「そうなの? もしかして拙いの?」
葉月が青夜を心配すると、青夜が嘘臭い笑顔で、
「うん、凄くね。でも、アンから貰ったこの護符があるからギリ大丈夫かも」
「そう。そういう事なら今日は止めておくわね」
と理解を示したが葉月だったが、長年姉をしてる弥生が、
「嘘ばっかり。夜に忍び込む気でしょ? そんなに一緒に寝たいんなら葉月は今日、私と寝なさい」
「嫌よ。弥生姉となんて」
「ほら、いいから。一緒に来なさい」
首根っこを掴まれて葉月が、
「ちょ、襟が伸びるじゃないの、弥生姉っ! これ、お気に入りなのに」
Tシャツを庇ってようやく青夜の部屋から退場し、青夜は呆れながらも気を取り直して就寝したのだった。
◇
青龍大学の高等部の入学式で直に『あれ』を喰らった実力者達は十分、東条院(田中)青夜の真の実力を再認識させられて刃向かおうなどとは微塵も思わなかったが、伝聞ではその実力が伝わらず、同日に青夜が叙勲されたにも関わらずその意味を理解せず、入学式のあった当日の夜は、肥後道場同様、飛び跳ねた者が結構出る夜となった。
翌日に起こる出来事を見れば、誰も東条院に逆らおうなどとは思わなかったのだが、その迅速さが仇となって。
入学式の当日に報復に動いたのは月御門の東京分家の忠義者の陪臣達である。
入学式で月御門の東京分家の当主、焔と娘の蛍火が3時間も『青夜様』コールをやらされたと知り、激怒。月御門の東京分家の当主、焔が口酸っぱく『『四柱協定』との兼ね合いで京都本家と歩調を合わせる必要があるから命令があるまでは絶対に手を出すな』と言ったにも関わらず、動いたのは床未一族と有芽一族だった。
床未一族は『未』の字は下の方の横棒が長く『十二支の未』を意味する。
有芽一族に至ってはその名の読み通りだった。
名前が表すように両一族とも『夢見』の異能力を持つ。『夢見』は未来予知なども出来たが、夢の中での精神攻撃も出来る異能力だった。
これならば『証拠も残らず『四柱協定』でも罪に問われない』との論法で動いた訳だが、問題は攻撃対象者との実力差にあった。
床未一族の当主で、54歳、身長172センチ。黒髪で30代でも通る若さの床未羊も寝室に夢見用の特別な一族秘伝の香を焚いて、標的の青夜の夢の中に侵入した訳だが。
そこで待っていたのは夢の中の青夜ではなく、古代中国を思わせる雄大な大自然の中で巨大な岩を下側から潰されないように両腕で持ち上げている『苦行の夢』だった。
夢に侵入すると既に羊は巨大な岩の下でクソ重い岩を1人で持ち上げていた。周囲の風景も相まって中国の修行を思わせて仕方がない。
「ぐぐぐぐっ、何だ、これは?」
どうして羊が自分が持っているモノが大岩だと判別出来たのかと言えば、1人ではなかったからだ。
いや、羊の大岩を持っているのは羊1人だけだったが、古代中国の山河の風景の中で、周囲には同じような小さなビルのくらいのサイズの大岩1個を1人で下側から支えている者が30人くらい居たのだ。
というか、人と大岩のセットが今もどんどん増えていた。
そして顔見知りも少なからず居た。
床未一族は14人全員が居り、同じ月御門の東京分家を主家に持つ有芽一族の『夢見』の異能力者達も居た。
他にも5年前から原因不明の(おそらくは夢に囚われた)昏睡状態が続く凄腕の『夢見』の桃谷幹夢や7年前から同じく原因不明の昏睡状態の京都の夢宮一族の老婆、夢宮雲までが居た。
「な、何だ、ここは?」
「こんにちは、新入りさん」
そう美しい声を掛けてきたのは隣で巨大な岩を持ち上げている22歳の涼やかな目鼻の美人だった。エメラルドグリーンの布地に黄金の龍の図柄が描かれたチャイナドレスを纏ってる。スタイルも良い。
その美人を見て、羊はドキリッとした。
(8年前まで日本にちょっかいを掛けまくってオレとも3回やりあった事のある中国トップクラスの『夢使い』リー・キョンヒーだとぉ? 8年前から音沙汰が無くて『党本部に粛清された』と噂になってたが、こんなところに居たのか)
「『東条院宗家の嫡子の子供の青夜を狙った』でいいのよね?」
その時間軸のズレを感じさせる言葉が更に羊をゾクリッとさせた。
(確かに我が一族と有芽一族は示し合わせて今夜、東条院の嫡子を狙ったが・・・まさか、これ、東条院青夜がやったのか? いや、ないな。東条院の『落ちこぼれ』に出来る訳がない。東条院の一党の『夢見』、または所有する『夢見』対策の国宝クラスの宝具で防衛した訳か)
「おまえ、もしや8年間ずっと?」
「あら、もう8年も経ったのね」
そのキョンヒーの言葉が余計に恐怖を生んだ。
8年間も夢に囚われるなんて普通じゃない。金持ち以外は本体が維持出来ずに絶対に死ぬ。
「ちょ、この夢から逃れられないのか?」
「さあ。私はもう諦めたけど。アナタ達は脱出出来るか頑張ってみたら?」
「そんな投げやりな。知ってる事があるんなら教えてくれっ! こっちは一族総出の14人で来てるんだからっ!」
「そんな事言われてもねぇ~。持ってる大岩に押し潰された者は消えていくけど、果たしてそれで夢から覚められるのか微妙だし。他の方法があるんなら、とっくに私が夢から覚めてるわ。まあ、頑張ってね」
そう笑ってキョンヒーは重そうな大岩を持ち上げる事に専念した。
大岩に押し潰された者が消えるのならば、それに賭けたいが、大岩の真下に居るだけに力尽きて潰れた印象がどうしても残る。
直感も『何か拙い』と訴えてる。
(嘘だろ? 嘘だよな? 『夢見』の異能力勝負で負けたら確かに夢を見続けて最後には死ぬ事になるけど、それでもこれはないだろ。こっちはまだ何もしていないのにっ! ってか、東条院の一党にこんな凄腕の『夢見』や夢見潰しの宝具があるなんて聞いた事もないぞっ! そもそもどうして無駄に古代中国風なんだ? 古代中国から流れた宝具か何かなのかっ?)
そう羊は戦慄と共に脱出方法を模索する事となったのだった。
◇
青夜が寝苦しくなって不意に夜中に目覚めると、小さな1人用の布団の中に葉月が潜り込んでいた。
(結局、部屋に来てるし)
1人用の布団に無理矢理入り込んでるので葉月はかなり青夜に密着してる。
葉月の胸は青夜のニの腕で潰れてるし、葉月の片足などははしたなく青夜の足に掛かっていた。
思春期の青少年としては嬉しい限りだが、今は4月上旬だ。
正直、葉月の体温が暑くて寝苦しい。
だが、邪険にする事も出来ず、青夜は優しく葉月の髪を指で撫でて眠れるように努めたのだった。
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