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襲撃者は義理の妹
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野々宮稲穂を先に送って、二千院家の車で田中ビルへ向かって下校中、青夜は(一般人には視認出来ない)下級悪魔の群れに襲われていた。
「・・・マジかよ、この異能力。大物が釣れたのは嬉しいが、数が多過ぎて素性が探れない奴だろ、これって?」
窓から身を乗り出して上空を飛ぶ下級悪魔を青龍拳の拳圧で2匹同時に倒すも、まだ5匹も居て、青夜は苦笑した。
日本固有の異能力に太郎御伽というのがある。
その中の1つ、『金太郎』の異能力を持つ坂田氏は嫡族5氏、本族17氏、傍系247氏、他姓30氏の大所帯だった。
まあ、こんな数字は当てにはならない。他姓30氏は判明してるだけの数で、田中葉月のように母方の姓を名乗り、更に嫁がれたら戸籍のない明治時代以前は追えないのだから。
『金太郎』の異能力はどれも面倒だ。
『相撲』は日本神話からある神事格闘技。『聖気覚醒』、更には『神気覚醒』まであった。
『鉞』は巨大武器(身長の倍、体重の3倍まで)をザラに振り回せる。
これら接近戦に特化した異能力かと思えば、遠距離に適した『熊調伏』もあった。
熊や『熊化』の異能力者の調伏程度ならば、まだ絵本のような可愛げが微かに残ってたが、『熊』の上に『あ』の文字が付くと話は全然違ってくる。
完全に別口の異能力なのだから。
鬼ならばともかく日本の異能力なのに『西洋悪魔の調伏』など反則の極みで、第1次世界大戦時に『金太郎』の異能力でのその使用法を旧日本軍の異能部隊が完全に確立していた。
日本固有の異能力なので、さすがに上級悪魔の調伏は出来なかったらしいが。
それでも『金太郎』の異能力が更に使い勝手が良くなっていたのは確かだ。
唯一の救いは『金太郎』の異能力を持つ嫡流を時の権力者達(源頼光の他に、平清盛、後醍醐天皇、織田信長、明治天皇)がそれぞれ認めた為にその5氏が一歩も嫡流争いから引かず、更にはその5氏を認めない自称本流だけでも17氏もあって坂田一族はまとまりがなく統制が取れていないところだったが。
それでも各氏族は個々に強い。
この襲撃からも分かるように下級悪魔7匹を同時調伏していた。
「能力者はどこだ?」
青夜が眼を閉じて探る。
(居たっ! ビルの屋上広告の内側っ!)
青夜が気付くと同時に車のドアを開き、空中ジャンプで一気に20階建てのビルの屋上まで移動したのだった。
自動車搭載カメラに映像が残らないように、ドアを開けて、車外に出て、ドアを閉めて、それから空中で跳躍した一連の動作をコンマ1秒の『超高速』でやりながら。
ビルの屋上にあるアイドルグループの広告の上に着地した青夜は広告の内側に居る女を睨みながら、
「よう」
と声を掛けた。
広告の内側には年齢は15歳前後。身長167センチ。黒髪のミディアムで『金太郎』だけあって気が強そうな釣り目の、まあ、美人だったが、肉体系で胸もある女が居た。
そして衣服は坂田一族の戦闘服である全身タイツ系のバトルスーツ。カラーは当然、腹掛け部分は真っ赤、他は黒色だった。嫡族や本族ではないのか金の文字はない。
その女を見下ろしながら、青夜は『あれ、どこかで会ったか、コイツ?』と記憶を辿った。
だが、すぐに違うと否定した。『金太郎』の異能力者なら青夜は絶対に覚えてる。
そこで『知ってる誰かに似てる?』と思考を柔軟にして思い当った。
「ああ、もしかして田中家の義理の妹ちゃんかな? でも、どうしてオレを襲ってるんだ? 誰かに頼まれたのか?」
「はあ? 昨日の入学式であれだけの事をしておいて、よくも」
良子が殺気立ったが、青夜が、
「田中ぁ~」
とコールを求めると、
「青夜様ぁっ!」
条件反射で拳を突き上げて良子はコールしていた。
「あんたねぇ~。絶対にーー」
「田中ぁ~」
「青夜様ぁっ!」
と拳を突き上げてコールした良子が、
「もう絶対に許さ――」
「田中ぁ~」
「青夜様ぁっ!」
こんなやり取りが20回続いたところで、
「もう止めてよ、お願いだから」
良子の方から涙眼で泣きが入った。
「なら、もう襲わない?」
「ええ」
「約束だぞ」
と笑った青夜が看板の上から屋上に着地した時だった。
「発気揚揚」
そう良子が言うと『気』が爆発的に高まって、
「待っ・・・」
「はぁぁぁっ!」
さすがにガニ股姿勢は女子として恥ずかしかったのか、棒立ちのまま良子が青夜に張り手を繰り出した。
女だからか、それとも未熟だからか『聖気』こそ帯びてなかったが、速度と膨大に練られた『気』が合わさった張り手の威力は普通ではなくバチィィィンッと空気が破裂するように響いた。
直後に顔面を張り手された青夜がポンッと紙人形に変化する。
「紙人形? 身代わり?」
「さてと、どうしようか? オウムの式神でも召喚して5時間くらい青夜様コールを・・・」
別の看板の上に器用に立ってた青夜がそう罰を考えると、
「待って。もうしない、もうしないから」
「本当に?」
「何なら胸触らせてあげる。だからお願い」
「あのなぁ~」
嫌そうに脱力した青夜が急にやる気を無くし、代わりに、
「なら罰として田中家を訪問ね」
「ええぇ~。私、『あの家には入るな』ってママはともかく爺様達に言われてるんだけど」
「罰だからね。どうする?」
青夜が鳥型の紙を出して脅迫したので、
「わかったわよ」
渋々と良子が了承して、ようやく決着が付いたのだった。
青夜が可愛いワンピースに着替えた良子を連れて田中家のビルに帰ると、葉月が不思議そうに良子を見て、
「あれ、良子、どうしたの? この家に入るの家族に止められてたのに?」
「東条院のお坊ちゃんを襲撃した罰として田中家に来いって言われて」
「青夜を襲ったの? 因みにどっちが勝ったの?」
「もちろん良子だよ」
青夜がさらりと言い、
「嘘嘘、完全に遊ばれたから」
と良子が言う中、愛とシャンリーが、
「それよりも青夜君、百合一族と揉めた? アンちゃんの護衛部隊が居ないからこのビルにまで押し掛けてきたわよ、百合一族が」
「私も下校途中に襲われたわ、『風使い』に」
青夜に不平を言った。
「何か東条院の分家の鵜殿が宗家乗っ取りを企ていて百合一族を動かしてるって聞いたような」
という青夜の言葉など愛に簡単に看破され、
「違うでしょ、青夜君? 百合邸が燃えてるんだから」
そう指摘された。
「オレもやりたくはなかったんだよ、ママ。でも、白鳳院が・・・」
「言い訳してないで、すぐに騒動を治めなさい。いいわね、青夜君?」
「ママ、厳しい。いつもの優しいママはどこにいったの?」
「もう居なくなったわよ。昨日の入学式の事を思えば当然でしょ」
愛に言われて、青夜は仕方なくスマホを出して、
「オレ、東条院の一党の総集会を開くから分家頭の藤名の名前で全員を集めて・・・・・・はあ? どうしてオレの名前なんだよ? 嫌に決まってるだろ、名前を使われるなんて。ああ、それと白虎寺の総本山に『四柱協定』を違反した白虎寺一虎の首を渡すように伝えて・・・うん、そうだよ。それで決着だから」
と話して、それを聞いた全員がドン引きする中、
「さてと、今日のお昼は何かなぁ~」
青夜は御機嫌で葉月が作ってくれたオムライスを食べたのだった。
「・・・マジかよ、この異能力。大物が釣れたのは嬉しいが、数が多過ぎて素性が探れない奴だろ、これって?」
窓から身を乗り出して上空を飛ぶ下級悪魔を青龍拳の拳圧で2匹同時に倒すも、まだ5匹も居て、青夜は苦笑した。
日本固有の異能力に太郎御伽というのがある。
その中の1つ、『金太郎』の異能力を持つ坂田氏は嫡族5氏、本族17氏、傍系247氏、他姓30氏の大所帯だった。
まあ、こんな数字は当てにはならない。他姓30氏は判明してるだけの数で、田中葉月のように母方の姓を名乗り、更に嫁がれたら戸籍のない明治時代以前は追えないのだから。
『金太郎』の異能力はどれも面倒だ。
『相撲』は日本神話からある神事格闘技。『聖気覚醒』、更には『神気覚醒』まであった。
『鉞』は巨大武器(身長の倍、体重の3倍まで)をザラに振り回せる。
これら接近戦に特化した異能力かと思えば、遠距離に適した『熊調伏』もあった。
熊や『熊化』の異能力者の調伏程度ならば、まだ絵本のような可愛げが微かに残ってたが、『熊』の上に『あ』の文字が付くと話は全然違ってくる。
完全に別口の異能力なのだから。
鬼ならばともかく日本の異能力なのに『西洋悪魔の調伏』など反則の極みで、第1次世界大戦時に『金太郎』の異能力でのその使用法を旧日本軍の異能部隊が完全に確立していた。
日本固有の異能力なので、さすがに上級悪魔の調伏は出来なかったらしいが。
それでも『金太郎』の異能力が更に使い勝手が良くなっていたのは確かだ。
唯一の救いは『金太郎』の異能力を持つ嫡流を時の権力者達(源頼光の他に、平清盛、後醍醐天皇、織田信長、明治天皇)がそれぞれ認めた為にその5氏が一歩も嫡流争いから引かず、更にはその5氏を認めない自称本流だけでも17氏もあって坂田一族はまとまりがなく統制が取れていないところだったが。
それでも各氏族は個々に強い。
この襲撃からも分かるように下級悪魔7匹を同時調伏していた。
「能力者はどこだ?」
青夜が眼を閉じて探る。
(居たっ! ビルの屋上広告の内側っ!)
青夜が気付くと同時に車のドアを開き、空中ジャンプで一気に20階建てのビルの屋上まで移動したのだった。
自動車搭載カメラに映像が残らないように、ドアを開けて、車外に出て、ドアを閉めて、それから空中で跳躍した一連の動作をコンマ1秒の『超高速』でやりながら。
ビルの屋上にあるアイドルグループの広告の上に着地した青夜は広告の内側に居る女を睨みながら、
「よう」
と声を掛けた。
広告の内側には年齢は15歳前後。身長167センチ。黒髪のミディアムで『金太郎』だけあって気が強そうな釣り目の、まあ、美人だったが、肉体系で胸もある女が居た。
そして衣服は坂田一族の戦闘服である全身タイツ系のバトルスーツ。カラーは当然、腹掛け部分は真っ赤、他は黒色だった。嫡族や本族ではないのか金の文字はない。
その女を見下ろしながら、青夜は『あれ、どこかで会ったか、コイツ?』と記憶を辿った。
だが、すぐに違うと否定した。『金太郎』の異能力者なら青夜は絶対に覚えてる。
そこで『知ってる誰かに似てる?』と思考を柔軟にして思い当った。
「ああ、もしかして田中家の義理の妹ちゃんかな? でも、どうしてオレを襲ってるんだ? 誰かに頼まれたのか?」
「はあ? 昨日の入学式であれだけの事をしておいて、よくも」
良子が殺気立ったが、青夜が、
「田中ぁ~」
とコールを求めると、
「青夜様ぁっ!」
条件反射で拳を突き上げて良子はコールしていた。
「あんたねぇ~。絶対にーー」
「田中ぁ~」
「青夜様ぁっ!」
と拳を突き上げてコールした良子が、
「もう絶対に許さ――」
「田中ぁ~」
「青夜様ぁっ!」
こんなやり取りが20回続いたところで、
「もう止めてよ、お願いだから」
良子の方から涙眼で泣きが入った。
「なら、もう襲わない?」
「ええ」
「約束だぞ」
と笑った青夜が看板の上から屋上に着地した時だった。
「発気揚揚」
そう良子が言うと『気』が爆発的に高まって、
「待っ・・・」
「はぁぁぁっ!」
さすがにガニ股姿勢は女子として恥ずかしかったのか、棒立ちのまま良子が青夜に張り手を繰り出した。
女だからか、それとも未熟だからか『聖気』こそ帯びてなかったが、速度と膨大に練られた『気』が合わさった張り手の威力は普通ではなくバチィィィンッと空気が破裂するように響いた。
直後に顔面を張り手された青夜がポンッと紙人形に変化する。
「紙人形? 身代わり?」
「さてと、どうしようか? オウムの式神でも召喚して5時間くらい青夜様コールを・・・」
別の看板の上に器用に立ってた青夜がそう罰を考えると、
「待って。もうしない、もうしないから」
「本当に?」
「何なら胸触らせてあげる。だからお願い」
「あのなぁ~」
嫌そうに脱力した青夜が急にやる気を無くし、代わりに、
「なら罰として田中家を訪問ね」
「ええぇ~。私、『あの家には入るな』ってママはともかく爺様達に言われてるんだけど」
「罰だからね。どうする?」
青夜が鳥型の紙を出して脅迫したので、
「わかったわよ」
渋々と良子が了承して、ようやく決着が付いたのだった。
青夜が可愛いワンピースに着替えた良子を連れて田中家のビルに帰ると、葉月が不思議そうに良子を見て、
「あれ、良子、どうしたの? この家に入るの家族に止められてたのに?」
「東条院のお坊ちゃんを襲撃した罰として田中家に来いって言われて」
「青夜を襲ったの? 因みにどっちが勝ったの?」
「もちろん良子だよ」
青夜がさらりと言い、
「嘘嘘、完全に遊ばれたから」
と良子が言う中、愛とシャンリーが、
「それよりも青夜君、百合一族と揉めた? アンちゃんの護衛部隊が居ないからこのビルにまで押し掛けてきたわよ、百合一族が」
「私も下校途中に襲われたわ、『風使い』に」
青夜に不平を言った。
「何か東条院の分家の鵜殿が宗家乗っ取りを企ていて百合一族を動かしてるって聞いたような」
という青夜の言葉など愛に簡単に看破され、
「違うでしょ、青夜君? 百合邸が燃えてるんだから」
そう指摘された。
「オレもやりたくはなかったんだよ、ママ。でも、白鳳院が・・・」
「言い訳してないで、すぐに騒動を治めなさい。いいわね、青夜君?」
「ママ、厳しい。いつもの優しいママはどこにいったの?」
「もう居なくなったわよ。昨日の入学式の事を思えば当然でしょ」
愛に言われて、青夜は仕方なくスマホを出して、
「オレ、東条院の一党の総集会を開くから分家頭の藤名の名前で全員を集めて・・・・・・はあ? どうしてオレの名前なんだよ? 嫌に決まってるだろ、名前を使われるなんて。ああ、それと白虎寺の総本山に『四柱協定』を違反した白虎寺一虎の首を渡すように伝えて・・・うん、そうだよ。それで決着だから」
と話して、それを聞いた全員がドン引きする中、
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青夜は御機嫌で葉月が作ってくれたオムライスを食べたのだった。
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