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百合一族騒動の大人達の対応、百合白虹の居場所
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警察庁の異能部隊の会議室では幹部達が、
「もう滅茶苦茶だ、百合一族めっ! 何を春先から真っ昼間に都内で暴れ回ってくれてるんだぁぁっ!」
「百合じゃなくて東条院だろ、どう見ても先に動いたのは?」
「動いたのは四乃森だけだ。四乃森が独断でやったと突っぱねるに決まってるさ。それに嫡子はもう皇居司法の幹部だ。こちらからは何も出来ない」
「それだけじゃないだろ? 昨日の入学式の件で被害届を出した家は東条院への多額の上納金という名の賠償金を支払う破目になったらしいぞ。まあ、東条院に逆らったら普通はそうなる訳だが」
「この抗争を止める為には、まずは百合だ。当主の百合白虹はどこに居るんだ? 娘の百子が百合邸の襲撃で呪殺されたってのに?」
「分からん。電話も繋がらないし。今探してるところだが・・・」
警察庁の異能部隊の幹部達は頭を悩ませたのだった。
警察庁の異能部隊の幹部以上に頭を悩ませてるのが青龍大学の教授会だった。
副学長の鍋島加我は40代後半で実年齢以上に若々しかったはずだが、僅か2日間で20歳は老けていた。もう70歳でも通る外見だった。
それ以上に問題なのが加我が現在座る席で、普段の副学長席ではなく、Пの字に机が並び外側に教授達が陣取るのに対して、部外者や処分者を思わす内側に臨時に置かれた椅子に座らされていた。
その加我の前で教授達が、
「警視庁異能課に青龍大学の教師が逮捕されたのは7年ぶりだな。それも生徒を呪うなどというションベン刑で」
「高等部2年の生徒もだ。報告では2人とも月御門の東京分家の陪臣らしい」
「月御門の東京分家相手にもお構いなしか。頭痛の種だな」
「それよりも百合一族による高等部襲撃だろ? 関三宝兎が今年入学してくれていて本当に助かったぞ。さもないと校内に侵入されてたからな。百合一族の五十嵐織部と鎌鼬四郎が乗り込んで来てたらしいし」
「白虎寺陣営の青龍大学が異能者に攻められるなんて20年ぶりの醜聞だぞ。原因はやっぱり?」
「ああ、百合一族の百合百子の死亡が引き金のようだ」
「金刺繍入りのスカーフの青龍大学の付属の優秀生徒だったよな? 去年の中等部の首席卒業で、今年の高等部の首席入学の。東京月御門の子女を抑えて、今年の首席入学生徒に与えられる十二傑の序列十二位も得ていたはずだが」
「どうしてこんな事に・・・」
「東条院の内部抗争だろ? 嫡子が高等部の始業式で宣言したそうじゃないか。東条院分家の鵜殿が百合一族と組んで東条院宗家の乗っ取りを企んで抗争になったと?」
「その東条院の内部抗争、青龍大学の責任にはならないよな?」
その言葉で全員がシーンと黙る中、
「田中青夜はもう退学させるべきです、学長っ!」
加我が学長に詰め寄るも、
「却下だ。叙動直後に放校など宮内庁の決定に異を唱えるのと同義なのだからな」
「ですが」
「とりあえず高等部長には責任を取って貰おう」
「ど、どうして、私が?」
「入学式で煽って激昂させたのだろう、田中青夜を?」
「ち、違います。あれは・・・」
「『東条院青夜は温厚な性格で有名だったのに』『それをここまで怒らせるとは』『入学式で高等部長が煽ったのが原因だ』『教育者の風上にも置けない』と一部で噂になってるが、そっちは青龍大学としては何ら問題はない。『東条院の宗家屋敷の呪詛汚染に四柱の他の3家のどれかが絡んでるらしい』『白虎寺が妙だ。入学式で高等部長ごとき下っ端が東条院の嫡子を満座で煽ったのだから』『白虎寺が『四柱協定』違反で東条院騒動に介入してる?』の3つの噂は大問題だがな。で? 『誰の指示』で東条院の嫡子を煽ったんだ?」
「指示などある訳が・・・・・・」
「独断か。お陰で白虎寺は七人会議までが臨時招集されて協議に入ってるらしいのに。副学長の鍋島加我は現時刻を以て役職停止。謹慎処分として、白虎寺の厳重監視下に置く。これは当主の白虎寺雷司様からの通達だ。謹んで受け取るように」
学長の夏雄が宣言すると同時にドアが開いた。
白虎寺の精鋭の密教系の異能者が10人も入室してくる。
「ち、違います、学長。私は本当に誰からの命令も・・・」
「さあ、どうぞ、こちらに」
礼儀こそ正しいが問答無用で黒法衣の僧侶がそう誘導し、
「ちょ、学長、七人会議にとりなしを、これは罠ですっ!」
と叫びながら加我は連行されていった。
「さて、諸君、正念場だ。下手を打つと白虎寺までが『四柱協定』違反に巻き込まれるからな。全員、覚悟するように」
学長の夏目夏雄がそう教授達を見据え言ったのだった。
◇
百合一族の当主、百合白虹は百合邸が襲われた時、静岡県に居た。
青夜が長年『落ちこぼれ』を演じた事で、分家の鵜殿の外戚である白虹は入学式のアレを『青夜の実力ではなく、東条院の精鋭が陰ながら尽力した』と決論付け、宗家が落ちた東条院をまだ軽く見ていたのだ。
もしくは東条院宗家の乗っ取りの好機をフイにしたくなくそう自分に言い聞かせていたか。
白虹は鵜殿を東条院の宗家当主に添えるべく東条院の一党の『富士護』に水面下での次期宗家活動の働きかけをしている真っ最中だったのだが、交渉中にスマホが鳴り、
『屋敷が攻められてます。お嬢様が呪殺されました』
白虹の娘は昨日、高等部に進学して入学式のあれに巻き込まれた百合百子だけだ。
「はあ? 百子が? う、嘘をつくなっ!」
白虹は41歳。身長179センチ。茶髪で理知的で怜悧な雰囲気を宿してるナイスミドルだった。
百合一族は容姿にも優れており、白虹の父親の妹は東条院分家の鵜殿の先代当主の妻に納まっていた。
つまりは、東条院分家の現鵜殿の若当主は年の離れた従弟で、従弟を東条院の宗家当主に据えるべく白虹は頑張っていた。
東条院の一党は巨大で、その宗家当主の椅子はそれだけの価値があった訳だが、ここへきてその白虹の無謀な野心が百合一族に災いとして降り掛かってきていた。
『本当です』
「や、やった相手は誰だ? ちゃんと殺したんだろうな?」
『お嬢様をやったのは百合邸に来訪した柳原隼人です。この眼で見ましたが・・・逃げられました』
「柳原隼人? 本日訪問予定の四乃森一族だろ、それ? 訪問は10時のはずじゃ・・・そもそもどうして連中が? 奴らは本家が落ちて、逆賊の汚名のとりなしを百合に依頼しに来ただけだろうが?」
訳が分からず白虹が困惑する中、会談中の『富士護』を統べる富士鷹秋乃が自分のスマホ画面を見た。
秋乃は32歳。身長は163センチ。黒髪のオカッパだが女王然としており、どこか世俗離れした雰囲気を纏っていた。着てる服はチャイナドレスだが、別に中国とは何ら関係はない。この服は本人の趣味なだけなのだから。
秋乃が手に持ったスマホ画面の百合邸が炎上してるリアルタイムの映像を白虹に見せた。
「い、今すぐ戻る。おまえ達は情報を集めろ」
そうスマホの通話を切った後、
「悪いな、こちらから会談を持ち掛けたのに、緊急事態だ。帰らせて貰う」
「ええ、どうぞ」
と満面の笑顔で秋乃は会談を打ち切ったのだが・・・・・・
富士鷹の車で新幹線の駅まで送って貰う際にその車が突如、爆発した。
「グアアアア」
白虹は『風使い』だけあり、咄嗟に風の障壁で爆発から身体を守り死ななかった。重傷だったが。周囲を見渡すと『富士護』の白布で目の下の顔の部分を隠した修験者の格好をした不気味な連中に包囲されていた。
つまりは全員、富士鷹の手下だ。
「何の真似だ?」
富士護の静岡県側は東条院分家の鵜殿家の傘下のはずだ。
鵜殿家の外戚の百合一族を襲う理由が分からず困惑する中、
「『東条院宗家乗っ取りを企む百合一族を殺せ』との東条院からの命令だ。死ね」
との言葉と共に錫杖の仕込み杖から刃を見せて富士護の修験者達が襲い掛かってきた。
(ど、どうしてもう東条院にバレてるんだ? あれだけ秘密裡に動いてたのに? まさか、昨日の入学式のあれも、今日の四乃森の訪問も、オレが狙われたのか?)
「はあ? そんな事ある訳ないだろうがっ!」
白虹は嘘の言い訳をしながら善戦したが初手の爆発の重症が祟り、
「ギャアアアアア」
富士山が見える市街地で午前中に倒されていたのだが、その死は東条院の分家の綾波の指図により隠匿されていた。
因みに青夜はその頃、まだ始業式で全校生徒を前に演説していた。
「もう滅茶苦茶だ、百合一族めっ! 何を春先から真っ昼間に都内で暴れ回ってくれてるんだぁぁっ!」
「百合じゃなくて東条院だろ、どう見ても先に動いたのは?」
「動いたのは四乃森だけだ。四乃森が独断でやったと突っぱねるに決まってるさ。それに嫡子はもう皇居司法の幹部だ。こちらからは何も出来ない」
「それだけじゃないだろ? 昨日の入学式の件で被害届を出した家は東条院への多額の上納金という名の賠償金を支払う破目になったらしいぞ。まあ、東条院に逆らったら普通はそうなる訳だが」
「この抗争を止める為には、まずは百合だ。当主の百合白虹はどこに居るんだ? 娘の百子が百合邸の襲撃で呪殺されたってのに?」
「分からん。電話も繋がらないし。今探してるところだが・・・」
警察庁の異能部隊の幹部達は頭を悩ませたのだった。
警察庁の異能部隊の幹部以上に頭を悩ませてるのが青龍大学の教授会だった。
副学長の鍋島加我は40代後半で実年齢以上に若々しかったはずだが、僅か2日間で20歳は老けていた。もう70歳でも通る外見だった。
それ以上に問題なのが加我が現在座る席で、普段の副学長席ではなく、Пの字に机が並び外側に教授達が陣取るのに対して、部外者や処分者を思わす内側に臨時に置かれた椅子に座らされていた。
その加我の前で教授達が、
「警視庁異能課に青龍大学の教師が逮捕されたのは7年ぶりだな。それも生徒を呪うなどというションベン刑で」
「高等部2年の生徒もだ。報告では2人とも月御門の東京分家の陪臣らしい」
「月御門の東京分家相手にもお構いなしか。頭痛の種だな」
「それよりも百合一族による高等部襲撃だろ? 関三宝兎が今年入学してくれていて本当に助かったぞ。さもないと校内に侵入されてたからな。百合一族の五十嵐織部と鎌鼬四郎が乗り込んで来てたらしいし」
「白虎寺陣営の青龍大学が異能者に攻められるなんて20年ぶりの醜聞だぞ。原因はやっぱり?」
「ああ、百合一族の百合百子の死亡が引き金のようだ」
「金刺繍入りのスカーフの青龍大学の付属の優秀生徒だったよな? 去年の中等部の首席卒業で、今年の高等部の首席入学の。東京月御門の子女を抑えて、今年の首席入学生徒に与えられる十二傑の序列十二位も得ていたはずだが」
「どうしてこんな事に・・・」
「東条院の内部抗争だろ? 嫡子が高等部の始業式で宣言したそうじゃないか。東条院分家の鵜殿が百合一族と組んで東条院宗家の乗っ取りを企んで抗争になったと?」
「その東条院の内部抗争、青龍大学の責任にはならないよな?」
その言葉で全員がシーンと黙る中、
「田中青夜はもう退学させるべきです、学長っ!」
加我が学長に詰め寄るも、
「却下だ。叙動直後に放校など宮内庁の決定に異を唱えるのと同義なのだからな」
「ですが」
「とりあえず高等部長には責任を取って貰おう」
「ど、どうして、私が?」
「入学式で煽って激昂させたのだろう、田中青夜を?」
「ち、違います。あれは・・・」
「『東条院青夜は温厚な性格で有名だったのに』『それをここまで怒らせるとは』『入学式で高等部長が煽ったのが原因だ』『教育者の風上にも置けない』と一部で噂になってるが、そっちは青龍大学としては何ら問題はない。『東条院の宗家屋敷の呪詛汚染に四柱の他の3家のどれかが絡んでるらしい』『白虎寺が妙だ。入学式で高等部長ごとき下っ端が東条院の嫡子を満座で煽ったのだから』『白虎寺が『四柱協定』違反で東条院騒動に介入してる?』の3つの噂は大問題だがな。で? 『誰の指示』で東条院の嫡子を煽ったんだ?」
「指示などある訳が・・・・・・」
「独断か。お陰で白虎寺は七人会議までが臨時招集されて協議に入ってるらしいのに。副学長の鍋島加我は現時刻を以て役職停止。謹慎処分として、白虎寺の厳重監視下に置く。これは当主の白虎寺雷司様からの通達だ。謹んで受け取るように」
学長の夏雄が宣言すると同時にドアが開いた。
白虎寺の精鋭の密教系の異能者が10人も入室してくる。
「ち、違います、学長。私は本当に誰からの命令も・・・」
「さあ、どうぞ、こちらに」
礼儀こそ正しいが問答無用で黒法衣の僧侶がそう誘導し、
「ちょ、学長、七人会議にとりなしを、これは罠ですっ!」
と叫びながら加我は連行されていった。
「さて、諸君、正念場だ。下手を打つと白虎寺までが『四柱協定』違反に巻き込まれるからな。全員、覚悟するように」
学長の夏目夏雄がそう教授達を見据え言ったのだった。
◇
百合一族の当主、百合白虹は百合邸が襲われた時、静岡県に居た。
青夜が長年『落ちこぼれ』を演じた事で、分家の鵜殿の外戚である白虹は入学式のアレを『青夜の実力ではなく、東条院の精鋭が陰ながら尽力した』と決論付け、宗家が落ちた東条院をまだ軽く見ていたのだ。
もしくは東条院宗家の乗っ取りの好機をフイにしたくなくそう自分に言い聞かせていたか。
白虹は鵜殿を東条院の宗家当主に添えるべく東条院の一党の『富士護』に水面下での次期宗家活動の働きかけをしている真っ最中だったのだが、交渉中にスマホが鳴り、
『屋敷が攻められてます。お嬢様が呪殺されました』
白虹の娘は昨日、高等部に進学して入学式のあれに巻き込まれた百合百子だけだ。
「はあ? 百子が? う、嘘をつくなっ!」
白虹は41歳。身長179センチ。茶髪で理知的で怜悧な雰囲気を宿してるナイスミドルだった。
百合一族は容姿にも優れており、白虹の父親の妹は東条院分家の鵜殿の先代当主の妻に納まっていた。
つまりは、東条院分家の現鵜殿の若当主は年の離れた従弟で、従弟を東条院の宗家当主に据えるべく白虹は頑張っていた。
東条院の一党は巨大で、その宗家当主の椅子はそれだけの価値があった訳だが、ここへきてその白虹の無謀な野心が百合一族に災いとして降り掛かってきていた。
『本当です』
「や、やった相手は誰だ? ちゃんと殺したんだろうな?」
『お嬢様をやったのは百合邸に来訪した柳原隼人です。この眼で見ましたが・・・逃げられました』
「柳原隼人? 本日訪問予定の四乃森一族だろ、それ? 訪問は10時のはずじゃ・・・そもそもどうして連中が? 奴らは本家が落ちて、逆賊の汚名のとりなしを百合に依頼しに来ただけだろうが?」
訳が分からず白虹が困惑する中、会談中の『富士護』を統べる富士鷹秋乃が自分のスマホ画面を見た。
秋乃は32歳。身長は163センチ。黒髪のオカッパだが女王然としており、どこか世俗離れした雰囲気を纏っていた。着てる服はチャイナドレスだが、別に中国とは何ら関係はない。この服は本人の趣味なだけなのだから。
秋乃が手に持ったスマホ画面の百合邸が炎上してるリアルタイムの映像を白虹に見せた。
「い、今すぐ戻る。おまえ達は情報を集めろ」
そうスマホの通話を切った後、
「悪いな、こちらから会談を持ち掛けたのに、緊急事態だ。帰らせて貰う」
「ええ、どうぞ」
と満面の笑顔で秋乃は会談を打ち切ったのだが・・・・・・
富士鷹の車で新幹線の駅まで送って貰う際にその車が突如、爆発した。
「グアアアア」
白虹は『風使い』だけあり、咄嗟に風の障壁で爆発から身体を守り死ななかった。重傷だったが。周囲を見渡すと『富士護』の白布で目の下の顔の部分を隠した修験者の格好をした不気味な連中に包囲されていた。
つまりは全員、富士鷹の手下だ。
「何の真似だ?」
富士護の静岡県側は東条院分家の鵜殿家の傘下のはずだ。
鵜殿家の外戚の百合一族を襲う理由が分からず困惑する中、
「『東条院宗家乗っ取りを企む百合一族を殺せ』との東条院からの命令だ。死ね」
との言葉と共に錫杖の仕込み杖から刃を見せて富士護の修験者達が襲い掛かってきた。
(ど、どうしてもう東条院にバレてるんだ? あれだけ秘密裡に動いてたのに? まさか、昨日の入学式のあれも、今日の四乃森の訪問も、オレが狙われたのか?)
「はあ? そんな事ある訳ないだろうがっ!」
白虹は嘘の言い訳をしながら善戦したが初手の爆発の重症が祟り、
「ギャアアアアア」
富士山が見える市街地で午前中に倒されていたのだが、その死は東条院の分家の綾波の指図により隠匿されていた。
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