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従四位下、賽河原近衛権中将
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二千院目高は青龍大学高等部の入学式が始まった時、茶会に出ていた。
春先の入学シーズンだ。
東京の桜も満開なので、桜を楽しむ為に今回の茶会は、野外の茶会『野点』だった。
その野点の主催者は白鳳院なのだが・・・
不意に無作法にも使用人が走り始めた。
最初に白鳳院の当主の許に走り、何かを囁き、当主の令がジロリッと目高の方を見た訳だが、その時は目高は『自分が見られた』とは思わなかった。
二千院も確かに名家だが、白鳳院と比べればかなり格が落ちる。
白鳳院家は公家筆頭の一族で『表の近衛、裏の白鳳院』と称させる正真正銘、日本でトップの名家だったのだから。
現在の皇居や宮内庁の異能部隊も白鳳院が完全に牛耳ってる。
その為、白鳳院の野点に集まった異能界の参加者達は半数以上が官位持ち。
お陰で目高の席も上座から遠かった。
その後、続々と使用人が列席する異能界の重鎮達に耳打ちし、全員が目高を見たので『何かあったのか?』と思い始め、遂には目高の許にも家の使用人がやってきて、
「青龍大学の高等部の入学式で青夜様がやらかしています」
「何をだ? 何をやった?」
「生徒、教師、保護者全員を操って『田中青夜様』と名前をコールさせてます。もう20分間も」
「はあ?」
素っ頓狂な声を上げた目高が、
「皆様、少し中座をさせて・・・・・・」
腰を上げようとしたが、白鳳院令は何も言わなかったが、上座の重鎮達が、
「白鳳院の御前の野点を中座? 冗談ですよな?」
「これだから無位無官は」
「これこれ、無位とは失礼だろ。二千院殿はれっきとした元正七位上だぞ」
と嫌味を言われて席から立てなかった。
その後も野点は時間が緩やかに過ぎたのだった。
午前中に白鳳院の野点があったのは無論、白鳳院側のスケジュールの都合である。
この日は午後から皇居で式典があったのだから。
そして通常なら白鳳院の野点は2時間ほどで終わるのだが、話が弾み(おそらくは誰かが故意に長引かせ)終わったのは昼前だった。
急いで目高がスマホを片手に青夜に連絡を入れるもスマホが繋がる事はなく、白鳳院に仕える着物を着た20代の美人が、
「御前様がお呼びです」
「・・・はい」
目高は覚悟を決めて出向く破目になり、61歳で目高よりも若い令が、
「どうしてアヤツが青龍大学に通学しているのだ? 東条院との取り決めでは『市井の高校に通わせて見聞を広めさせる』で決まったはずだが?」
「そのような取り決めが? 申し訳ございません、知らなかった物で」
「まあ、よい。こうなった以上は青龍大学に通わせるように」
「ははっ!」
と頭を下げた目高は『大変な事になったわい』と後悔した。
◇
青龍大学の高等部の入学式の参加を終えた愛は二千院家が用意した車でどうにか田中家に辿り着いた。
もう精神的に参ってる。
田中家で待っていた一狼に抱き付いて、たっぷりキスした後、愛は、
「もう嫌。次からは絶対に一狼さんが青龍大学に行ってね」
「本当に今、情報が錯綜してる通り、入学式で3時間もコールしてたのか、青夜の名前を?」
「ええ。私は術の対象外だったから免除されたけど他は全員ね。凄かったわよ、保護者席には月御門の東京分家の月御門焔と肥後正義、それに野々宮樹と百合白虹が居てコールさせられてて、私を含め、全員で術の解除に挑んだけど、誰1人術が解けなくて・・・どこが『東条院宗家の落ちこぼれ』よっ! 幼少期に立った噂の方の『麒麟児』そのものじゃないのっ! 誰も術に抗えなかったわっ!」
「やっぱり優秀だったか」
「優秀? 天才の間違いでしょ? 今日の入学式の参加者はよっぽど実力がない者以外、誰も東条院に逆らおうとは思わないでしょうけど、伝聞ではあの凄さは伝わらないから当事者以外の誰もが怒って東条院に因縁を付けてくるでしょうよ。今の東条院の一党は宗家や分家が落ちてて外部からだと弱体化してる風に見えるから。まあ、あの子が居る以上、東条院は盤石なんだけど」
「・・・それでその青夜は?」
「白鳳院の呼び出しとかで白鳳院が用意した車に乗っていったわ。昼食は要らないそうよ」
「やれやれだな」
一狼にも今回の騒動の一因があるのに、そう他人事のように呟いたのだった。
◇
さて、入学式でやらかした青夜だったが、青夜はそのまま愛と一緒に田中家に帰る事はなかった。
呼び出しを喰らっていたからだ。
それも皇居に。
最悪の事態だった。
だが、この呼び出しは青龍大学の高等部の入学式でやらかしたからではない。
白鳳院枢と田中家で会った時に言われ、その時から決まっていた事なのだから。
まあ『決まった』と言っても最初から青夜に拒否権などはなかったが。
そんな訳で、学生の正装、青の詰襟の制服姿で青夜は本当に渋々と皇居にやってきていた。
呼ばれた理由も事前に枢から通達されている。
叙勲だ。
それが白鳳院からの『青夜が東条院宗家を出て田中家の養子になる』のを認める条件だったのだ。
つまりは婚姻で縛れなくなった青夜を官位と役職で縛るという訳だ。
正直、青夜はウンザリだったが、今更、物騒な予言のある東条院に戻されては敵わないので、仕方なくこの話を受けて皇居にやってきていた。
この日、皇居で叙勲されるのは田中青夜のみ。
白鳳院令自らが白の詰襟服を着て上座に陣取っていた。
身長170センチ。61歳。総髪で温厚そうな人物だ。
詰襟服は式典用なので肩章や勲章だらけだった。
白鳳院主催の野点が午前中だったのは天皇家の式典の他にこの叙勲式の為でもあった。
「田中青夜、長年の日本国への功績により、その方を従四位下、賽河原近衛権中将に任ずる」
貰う官位までは事前に聞いておらず、東条院宗家の家格なら高くても従五位程度だとタカを括っていた青夜が背筋を正して、
(従四位? 初任官にしては官位が高過ぎる。権が『定員外の仮』のお飾りって意味でも。それに賽河原は皇居刑部で、上は中将まで。今の賽河原の卿と中将は確か・・・完全にドツボだ)
「ははっ、ありがたき幸せ」
「日本国に忠誠を誓えよ」
「ははっ」
「権中将だが賽河原卿の直下とする」
「ええぇ~」
畏まってた青夜だったが、さすがに素が出た。
賽河原卿は白鳳院枢で、枢の、つまりは白鳳院の小間使いなど嫌に決まっていたので。
「何か言ったかな?」
「いえ、ありがたきお言葉」
「命令はたまにするだけだから安心するように」
(たまに? 毎回の間違いなんじゃないの?)
「ははっ」
「では、早速命令だ。東条院を何とかせえ。東条院が欠けたら日本が揺らぐからな」
(ほら、すぐ命令した。それも上司の当主代理を飛び越えて御当主様自らが)
「まあ、もう既に今日の入学式で動いておるようだが」
「時間を無駄にしたくなかったもので。東条院を治めるにあたり道後に居る東条院の分家頭の藤名金城の帰還を認めていただきたく」
「アヤツか。緊急時だ、良かろう」
「異母弟妹の青刃と青花は処刑していただけると助かります」
「ん? 『贄』として宗家当主の呪詛を押し付けぬのか? 異母とはいえ血が繋がっていればいずれはお主の不測の事態にも使えるはずだが」
(? 東条院の宗家当主潰しを黙認してたんじゃないのか? それとも試してる?)
「裁定は白鳳院にお任せします」
「うむ」
「白鳳院鈴様との再婚約は当然あり得ない事ですのでそれだけはお約束して下さい」
「それはのう」
(相槌だけ? 明言を避けた? 嘘だろ。東条院を出た今、あのお姫様がオレの最大の死亡フラグなのに)
「外国人との恋愛に付いても許可して貰えたりは」
「良かろう」
その後も白鳳院令と条件をすり合わせたのだった。
春先の入学シーズンだ。
東京の桜も満開なので、桜を楽しむ為に今回の茶会は、野外の茶会『野点』だった。
その野点の主催者は白鳳院なのだが・・・
不意に無作法にも使用人が走り始めた。
最初に白鳳院の当主の許に走り、何かを囁き、当主の令がジロリッと目高の方を見た訳だが、その時は目高は『自分が見られた』とは思わなかった。
二千院も確かに名家だが、白鳳院と比べればかなり格が落ちる。
白鳳院家は公家筆頭の一族で『表の近衛、裏の白鳳院』と称させる正真正銘、日本でトップの名家だったのだから。
現在の皇居や宮内庁の異能部隊も白鳳院が完全に牛耳ってる。
その為、白鳳院の野点に集まった異能界の参加者達は半数以上が官位持ち。
お陰で目高の席も上座から遠かった。
その後、続々と使用人が列席する異能界の重鎮達に耳打ちし、全員が目高を見たので『何かあったのか?』と思い始め、遂には目高の許にも家の使用人がやってきて、
「青龍大学の高等部の入学式で青夜様がやらかしています」
「何をだ? 何をやった?」
「生徒、教師、保護者全員を操って『田中青夜様』と名前をコールさせてます。もう20分間も」
「はあ?」
素っ頓狂な声を上げた目高が、
「皆様、少し中座をさせて・・・・・・」
腰を上げようとしたが、白鳳院令は何も言わなかったが、上座の重鎮達が、
「白鳳院の御前の野点を中座? 冗談ですよな?」
「これだから無位無官は」
「これこれ、無位とは失礼だろ。二千院殿はれっきとした元正七位上だぞ」
と嫌味を言われて席から立てなかった。
その後も野点は時間が緩やかに過ぎたのだった。
午前中に白鳳院の野点があったのは無論、白鳳院側のスケジュールの都合である。
この日は午後から皇居で式典があったのだから。
そして通常なら白鳳院の野点は2時間ほどで終わるのだが、話が弾み(おそらくは誰かが故意に長引かせ)終わったのは昼前だった。
急いで目高がスマホを片手に青夜に連絡を入れるもスマホが繋がる事はなく、白鳳院に仕える着物を着た20代の美人が、
「御前様がお呼びです」
「・・・はい」
目高は覚悟を決めて出向く破目になり、61歳で目高よりも若い令が、
「どうしてアヤツが青龍大学に通学しているのだ? 東条院との取り決めでは『市井の高校に通わせて見聞を広めさせる』で決まったはずだが?」
「そのような取り決めが? 申し訳ございません、知らなかった物で」
「まあ、よい。こうなった以上は青龍大学に通わせるように」
「ははっ!」
と頭を下げた目高は『大変な事になったわい』と後悔した。
◇
青龍大学の高等部の入学式の参加を終えた愛は二千院家が用意した車でどうにか田中家に辿り着いた。
もう精神的に参ってる。
田中家で待っていた一狼に抱き付いて、たっぷりキスした後、愛は、
「もう嫌。次からは絶対に一狼さんが青龍大学に行ってね」
「本当に今、情報が錯綜してる通り、入学式で3時間もコールしてたのか、青夜の名前を?」
「ええ。私は術の対象外だったから免除されたけど他は全員ね。凄かったわよ、保護者席には月御門の東京分家の月御門焔と肥後正義、それに野々宮樹と百合白虹が居てコールさせられてて、私を含め、全員で術の解除に挑んだけど、誰1人術が解けなくて・・・どこが『東条院宗家の落ちこぼれ』よっ! 幼少期に立った噂の方の『麒麟児』そのものじゃないのっ! 誰も術に抗えなかったわっ!」
「やっぱり優秀だったか」
「優秀? 天才の間違いでしょ? 今日の入学式の参加者はよっぽど実力がない者以外、誰も東条院に逆らおうとは思わないでしょうけど、伝聞ではあの凄さは伝わらないから当事者以外の誰もが怒って東条院に因縁を付けてくるでしょうよ。今の東条院の一党は宗家や分家が落ちてて外部からだと弱体化してる風に見えるから。まあ、あの子が居る以上、東条院は盤石なんだけど」
「・・・それでその青夜は?」
「白鳳院の呼び出しとかで白鳳院が用意した車に乗っていったわ。昼食は要らないそうよ」
「やれやれだな」
一狼にも今回の騒動の一因があるのに、そう他人事のように呟いたのだった。
◇
さて、入学式でやらかした青夜だったが、青夜はそのまま愛と一緒に田中家に帰る事はなかった。
呼び出しを喰らっていたからだ。
それも皇居に。
最悪の事態だった。
だが、この呼び出しは青龍大学の高等部の入学式でやらかしたからではない。
白鳳院枢と田中家で会った時に言われ、その時から決まっていた事なのだから。
まあ『決まった』と言っても最初から青夜に拒否権などはなかったが。
そんな訳で、学生の正装、青の詰襟の制服姿で青夜は本当に渋々と皇居にやってきていた。
呼ばれた理由も事前に枢から通達されている。
叙勲だ。
それが白鳳院からの『青夜が東条院宗家を出て田中家の養子になる』のを認める条件だったのだ。
つまりは婚姻で縛れなくなった青夜を官位と役職で縛るという訳だ。
正直、青夜はウンザリだったが、今更、物騒な予言のある東条院に戻されては敵わないので、仕方なくこの話を受けて皇居にやってきていた。
この日、皇居で叙勲されるのは田中青夜のみ。
白鳳院令自らが白の詰襟服を着て上座に陣取っていた。
身長170センチ。61歳。総髪で温厚そうな人物だ。
詰襟服は式典用なので肩章や勲章だらけだった。
白鳳院主催の野点が午前中だったのは天皇家の式典の他にこの叙勲式の為でもあった。
「田中青夜、長年の日本国への功績により、その方を従四位下、賽河原近衛権中将に任ずる」
貰う官位までは事前に聞いておらず、東条院宗家の家格なら高くても従五位程度だとタカを括っていた青夜が背筋を正して、
(従四位? 初任官にしては官位が高過ぎる。権が『定員外の仮』のお飾りって意味でも。それに賽河原は皇居刑部で、上は中将まで。今の賽河原の卿と中将は確か・・・完全にドツボだ)
「ははっ、ありがたき幸せ」
「日本国に忠誠を誓えよ」
「ははっ」
「権中将だが賽河原卿の直下とする」
「ええぇ~」
畏まってた青夜だったが、さすがに素が出た。
賽河原卿は白鳳院枢で、枢の、つまりは白鳳院の小間使いなど嫌に決まっていたので。
「何か言ったかな?」
「いえ、ありがたきお言葉」
「命令はたまにするだけだから安心するように」
(たまに? 毎回の間違いなんじゃないの?)
「ははっ」
「では、早速命令だ。東条院を何とかせえ。東条院が欠けたら日本が揺らぐからな」
(ほら、すぐ命令した。それも上司の当主代理を飛び越えて御当主様自らが)
「まあ、もう既に今日の入学式で動いておるようだが」
「時間を無駄にしたくなかったもので。東条院を治めるにあたり道後に居る東条院の分家頭の藤名金城の帰還を認めていただきたく」
「アヤツか。緊急時だ、良かろう」
「異母弟妹の青刃と青花は処刑していただけると助かります」
「ん? 『贄』として宗家当主の呪詛を押し付けぬのか? 異母とはいえ血が繋がっていればいずれはお主の不測の事態にも使えるはずだが」
(? 東条院の宗家当主潰しを黙認してたんじゃないのか? それとも試してる?)
「裁定は白鳳院にお任せします」
「うむ」
「白鳳院鈴様との再婚約は当然あり得ない事ですのでそれだけはお約束して下さい」
「それはのう」
(相槌だけ? 明言を避けた? 嘘だろ。東条院を出た今、あのお姫様がオレの最大の死亡フラグなのに)
「外国人との恋愛に付いても許可して貰えたりは」
「良かろう」
その後も白鳳院令と条件をすり合わせたのだった。
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