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青夜の強さを知る者達が青夜の処遇で頭を悩ませる
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四乃森の本屋敷が落ちた5分後には神奈川県の鎌倉の二千院の屋敷で、
「相変わらずだな、青夜は」
モニターの映像を見ながら二千院目高は呆れ果てていた。
無能を演じる曾孫の青夜の強さを知っている目高が、
「二千院に招きたいが養子に出された田中の家は癖の強い美女揃いで青夜も気に入ってるらしいし。強硬手段などに出れば青夜に暴れる大義名分を与える事になる」
全く思い通りにならない曾孫に頭痛を覚えた。
そうなのだ。青夜は頗る強く、そして、そんな事はもう一部ではバレバレだったのだ。
どうして青夜本人が『バレてない』と思って無能者の演技を未だにしてるのか、周囲の方が不思議なくらいだった。何せ、青夜は完全なやらかし系で、大暴れしまくってるのだから。
その後始末の為に東条院や二千院がどんだけ方々に借りを作りまくってるか。
知らないのは青夜だけだった。
お陰で青夜に怨みを持つ者は多い。
まあ、段違いの実力差の為、全員が返り討ちな訳だが。
「そもそも孫婿殿はどうして青夜を東条院から放出したんだ? まあ、今となっては英断だったと言わざるを得んが」
青夜の父親で現在は重度の呪詛で瀕死の東条院宗家の青蓮の意図を酌もうとして目高は軽く頭をひねり、意識を思考に集中させる為にモニターの映像を消させたのだった。
◇
東条院の一党とは東条院の配下の異能力者の事である。
一党とは称しても全員、主家の東条院とは血統で繋がってはいなかった。
血が入ってれば分家と呼ばれるからだ。その分家筋も『当主生誕の儀』の夜に殆どが邪気爆発によって呪詛に汚染されて身動きが取れない。
今は本当に一党の末端が独自の行動を見せており、黒幕として判明した四乃森の屋敷に東京から長い車列で向かっていた。
その車列の数は20台以上だ。
その1台の車の中に田中一狼は居た訳だが、まあ、針のむしろだった。
「若様はどうして集会に来ないんだ、田中?」
「今日は若様の御誕生日だぞ。それに『生誕の儀』で嫡子から外された事にショックを受けていらしてだな」
一狼が苦しい言い訳をする中、別の男が、
「ってか、あの若様、どっちなんだ? 強いのか、弱いのか?」
「えっ? 何言ってるんだ、弱いだろ?」
「あれ、おまえ、知らないのか? 節分の日の裏大黒の陥落を?」
「ああ、ブチギレた当主様が単身で乗り込んだって奴か?」
「それ、一部では若様だったって話になってるぞ」
「まさか。・・・いったい誰がそんな与太話を言ってるんだ?」
「内閣調査室の異能部隊だよ。何せ、裏大黒を政府の汚れ仕事に使ってたからな。そいつらの話じゃ若様、京都の朱雀塾、七瀬忍軍、ガロ、新龍、ロシア艦隊、それらを相手に滅茶苦茶やってるらしいぞ」
その話を聞きながら一狼は青夜を預かる数日前に宗家の青蓮に呼び出された時の会話を思い出していた。
一狼が宗家屋敷の執務室に1人で呼ばれて『オレ、何かやったか?』と内心ドギマギする中、青蓮が、
「田中、青夜を預かれ」
「? お待ちを、それは遂に若様を廃嫡に・・・・・・」
「する訳ないだろ。東条院の『初代の再来』を」
「はい? 初代の再来?」
一狼が聞き返すと、
「おまえは知らんでいい。ともかく青夜を預ける。しばらく好きにさせろ。おまえの娘達とデキても黙認で頼む。本当にアイツの『下手な演技』と『向上心の無さ』だけには反吐が出る。あれだけ強くてどうして上を目指さないんだ? 東条院が日本を牛耳れるかもしれないのに」
殆ど愚痴るように青蓮が呟き、その後、廃嫡発表の事前情報と、今後の青夜の東条院復帰計画等々について教えられた。
車内にて、
「他は知らんが・・・七瀬忍軍はあるかもな。確か若様も命を狙われてたし」
「ないない。そもそも弱いじゃねえか、なあ?」
と話を振られて青夜を預かる一狼も、
「・・・まあな」
と答えた時、運転手を含めた車内に居る4人のスマホが同時に鳴った。
東条院一党の仲間からで、電話に出ると、
『襲撃は中止だ。埼玉県の四乃森の本屋敷に青龍が降臨してもう潰したらしいから』
「何だ、それ?」
『当主様の青龍拳だよ。最後の力を振り絞って報復されたって話だ。ともかく次のインターチェンジでUターンだ。いいな』
全員が同じ報告を聞き、明日をも知れぬ宗家当主が動けない容態の事を知ってたので、今まさに話題になってた廃嫡された青夜の事を思い浮かべる事になった。
◇
四乃森の本屋敷を落とした張本人の青夜はと言えば、夕食後に呑気に4階の風呂の洗い場で裸のアンジェリカと一緒に過ごしていた。
「さあ、恥ずかしがらずに私の身体を磨いていいのよ、青夜?」
「恥ずかしがってるんじゃなくて、どうしてオレが使用人の真似なんかしないとダメなの、アン? オレ、今日、誕生日だよ?」
心底不思議がってる。
「もう。そんなの御褒美に決まってるじゃないの。嬉しいでしょ、青夜も? ナイスバディーの私の裸を洗えて?」
「御褒美? 罰ゲームだと思うけど」
「罰ゲームって・・・青夜って本当、箱入りのお坊ちゃんよね。1人でお風呂で身体も洗えないし」
「背中をどうやってスポンジで磨くのさ、やりにくいのに?」
「まあ、確かに。それは田中家に来た時、私も思ったけど」
そんな事を浴室の洗い場で裸で話していたのだった。
◇
四乃森の本屋敷が落ちた深夜。
日本の警察を束ねる警察庁のビルの会議室ではモニターに埼玉県の四乃森の本屋敷に青龍の拳圧が落ちて日本家屋が丸々潰れる映像が流れていた。
その部屋には警察庁の異能関係の幹部達が集められており、
「凄い青龍拳だな、全長50メートルの青龍の具現化とは。呪詛で重症の宗家当主がやったのか?」
「いや、あっちは死に掛けてて動けないらしい。養子に出された嫡子の方だ。東京から放ったんだとよ。もうメチャクチャさ」
東条院青夜は世間的には無能として知られているが、警察庁の幹部達の間ではそんな認識は全くない。
強い事がバレバレだった。
何せ、内偵中の犯罪異能組織を眼の前で潰して回るのだから。
証拠映像もバッチリ残ってる。
まあ、各警察の異能部隊が手柄を貰ってるので黙殺してるのだが。
そんな訳で全員が苦い顔をして、
「あの猫被りの破壊魔がっ! 今度は四乃森一族かよっ!」
「ここまでの規模の破壊は今年の節分で裏大黒を落として以来か」
「そんな悠長な事を言ってる場合か。東条院から籍は完全に切り離されたのだろう? 白鳳院との婚約も白紙になったのだからいい加減、逮捕するべきだ、あんな危険人物」
「出来んぞ。宮内庁から『四乃森への攻撃許可を出した』と官邸経由で届け出があったから」
「ん、宮内庁? 白鳳院か?」
「婚約は白紙なんだろ? なのに、どうして白鳳院はあの破壊魔に肩入れするんだ?」
「強いからだろ? 15、いや、今日が誕生日で16歳か。ともかく成長期でここまで強いのならまだまだ伸びる可能性があるからな」
「それに四乃森の血を引く東条院の青刃と青花が宗家屋敷の呪詛の連座で廃嫡になったら東条院に戻る可能性も多分にあるし」
「だから、その前に1回お灸をだな」
その後も警察庁では青夜の処遇を巡って、長々と議論がされたのだった。
「相変わらずだな、青夜は」
モニターの映像を見ながら二千院目高は呆れ果てていた。
無能を演じる曾孫の青夜の強さを知っている目高が、
「二千院に招きたいが養子に出された田中の家は癖の強い美女揃いで青夜も気に入ってるらしいし。強硬手段などに出れば青夜に暴れる大義名分を与える事になる」
全く思い通りにならない曾孫に頭痛を覚えた。
そうなのだ。青夜は頗る強く、そして、そんな事はもう一部ではバレバレだったのだ。
どうして青夜本人が『バレてない』と思って無能者の演技を未だにしてるのか、周囲の方が不思議なくらいだった。何せ、青夜は完全なやらかし系で、大暴れしまくってるのだから。
その後始末の為に東条院や二千院がどんだけ方々に借りを作りまくってるか。
知らないのは青夜だけだった。
お陰で青夜に怨みを持つ者は多い。
まあ、段違いの実力差の為、全員が返り討ちな訳だが。
「そもそも孫婿殿はどうして青夜を東条院から放出したんだ? まあ、今となっては英断だったと言わざるを得んが」
青夜の父親で現在は重度の呪詛で瀕死の東条院宗家の青蓮の意図を酌もうとして目高は軽く頭をひねり、意識を思考に集中させる為にモニターの映像を消させたのだった。
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東条院の一党とは東条院の配下の異能力者の事である。
一党とは称しても全員、主家の東条院とは血統で繋がってはいなかった。
血が入ってれば分家と呼ばれるからだ。その分家筋も『当主生誕の儀』の夜に殆どが邪気爆発によって呪詛に汚染されて身動きが取れない。
今は本当に一党の末端が独自の行動を見せており、黒幕として判明した四乃森の屋敷に東京から長い車列で向かっていた。
その車列の数は20台以上だ。
その1台の車の中に田中一狼は居た訳だが、まあ、針のむしろだった。
「若様はどうして集会に来ないんだ、田中?」
「今日は若様の御誕生日だぞ。それに『生誕の儀』で嫡子から外された事にショックを受けていらしてだな」
一狼が苦しい言い訳をする中、別の男が、
「ってか、あの若様、どっちなんだ? 強いのか、弱いのか?」
「えっ? 何言ってるんだ、弱いだろ?」
「あれ、おまえ、知らないのか? 節分の日の裏大黒の陥落を?」
「ああ、ブチギレた当主様が単身で乗り込んだって奴か?」
「それ、一部では若様だったって話になってるぞ」
「まさか。・・・いったい誰がそんな与太話を言ってるんだ?」
「内閣調査室の異能部隊だよ。何せ、裏大黒を政府の汚れ仕事に使ってたからな。そいつらの話じゃ若様、京都の朱雀塾、七瀬忍軍、ガロ、新龍、ロシア艦隊、それらを相手に滅茶苦茶やってるらしいぞ」
その話を聞きながら一狼は青夜を預かる数日前に宗家の青蓮に呼び出された時の会話を思い出していた。
一狼が宗家屋敷の執務室に1人で呼ばれて『オレ、何かやったか?』と内心ドギマギする中、青蓮が、
「田中、青夜を預かれ」
「? お待ちを、それは遂に若様を廃嫡に・・・・・・」
「する訳ないだろ。東条院の『初代の再来』を」
「はい? 初代の再来?」
一狼が聞き返すと、
「おまえは知らんでいい。ともかく青夜を預ける。しばらく好きにさせろ。おまえの娘達とデキても黙認で頼む。本当にアイツの『下手な演技』と『向上心の無さ』だけには反吐が出る。あれだけ強くてどうして上を目指さないんだ? 東条院が日本を牛耳れるかもしれないのに」
殆ど愚痴るように青蓮が呟き、その後、廃嫡発表の事前情報と、今後の青夜の東条院復帰計画等々について教えられた。
車内にて、
「他は知らんが・・・七瀬忍軍はあるかもな。確か若様も命を狙われてたし」
「ないない。そもそも弱いじゃねえか、なあ?」
と話を振られて青夜を預かる一狼も、
「・・・まあな」
と答えた時、運転手を含めた車内に居る4人のスマホが同時に鳴った。
東条院一党の仲間からで、電話に出ると、
『襲撃は中止だ。埼玉県の四乃森の本屋敷に青龍が降臨してもう潰したらしいから』
「何だ、それ?」
『当主様の青龍拳だよ。最後の力を振り絞って報復されたって話だ。ともかく次のインターチェンジでUターンだ。いいな』
全員が同じ報告を聞き、明日をも知れぬ宗家当主が動けない容態の事を知ってたので、今まさに話題になってた廃嫡された青夜の事を思い浮かべる事になった。
◇
四乃森の本屋敷を落とした張本人の青夜はと言えば、夕食後に呑気に4階の風呂の洗い場で裸のアンジェリカと一緒に過ごしていた。
「さあ、恥ずかしがらずに私の身体を磨いていいのよ、青夜?」
「恥ずかしがってるんじゃなくて、どうしてオレが使用人の真似なんかしないとダメなの、アン? オレ、今日、誕生日だよ?」
心底不思議がってる。
「もう。そんなの御褒美に決まってるじゃないの。嬉しいでしょ、青夜も? ナイスバディーの私の裸を洗えて?」
「御褒美? 罰ゲームだと思うけど」
「罰ゲームって・・・青夜って本当、箱入りのお坊ちゃんよね。1人でお風呂で身体も洗えないし」
「背中をどうやってスポンジで磨くのさ、やりにくいのに?」
「まあ、確かに。それは田中家に来た時、私も思ったけど」
そんな事を浴室の洗い場で裸で話していたのだった。
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その部屋には警察庁の異能関係の幹部達が集められており、
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「いや、あっちは死に掛けてて動けないらしい。養子に出された嫡子の方だ。東京から放ったんだとよ。もうメチャクチャさ」
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強い事がバレバレだった。
何せ、内偵中の犯罪異能組織を眼の前で潰して回るのだから。
証拠映像もバッチリ残ってる。
まあ、各警察の異能部隊が手柄を貰ってるので黙殺してるのだが。
そんな訳で全員が苦い顔をして、
「あの猫被りの破壊魔がっ! 今度は四乃森一族かよっ!」
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「そんな悠長な事を言ってる場合か。東条院から籍は完全に切り離されたのだろう? 白鳳院との婚約も白紙になったのだからいい加減、逮捕するべきだ、あんな危険人物」
「出来んぞ。宮内庁から『四乃森への攻撃許可を出した』と官邸経由で届け出があったから」
「ん、宮内庁? 白鳳院か?」
「婚約は白紙なんだろ? なのに、どうして白鳳院はあの破壊魔に肩入れするんだ?」
「強いからだろ? 15、いや、今日が誕生日で16歳か。ともかく成長期でここまで強いのならまだまだ伸びる可能性があるからな」
「それに四乃森の血を引く東条院の青刃と青花が宗家屋敷の呪詛の連座で廃嫡になったら東条院に戻る可能性も多分にあるし」
「だから、その前に1回お灸をだな」
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