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醜聞は闇に葬られた
はぁ〜い【シノーラside】
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メリッサさまから新聞部の部長を引き継いだ私は学園長室に呼ばれていた。
理由は1つ。再三ミリアリリー女学園側から春の校外狩猟学習の出来事は学園新聞には書かない事、と警告されたのに、密かに新聞にしようとしてたのがバレたからだった。
学園長センセイが、
「シノーラさん、ミリアリリー女学園は新聞部に対して春の乙女祭が終わるまでの活動停止を言い渡します」
「なっ、どうしてですか?」
「理由はミリアリリー女学園からの命令違反です」
「ですが、新聞部にはミリアリリー女学園内の真実を追及する権限が・・・」
「それは生徒会や委員会、そして教師の不正までです。第2王女様の言葉を学園新聞に載せたら、王族への不敬罪やミリアリリー王国への内乱罪が適用されてアナタ達新聞部は全員収監される事になるのですよ?」
確かに、と私も思った。
私も3年生だからあの時、あの場に居たのだから。
「陛下が誰かに操られてるっ!」
と第2王女様は悲痛な声で助けを求めてた。
そして、王宮に出向いた4人全員が無罪放免。
4人全員が学生だから見逃された?
それとも、もしかしたら本当に・・・
想像と好奇心が掻き立てられる事件だけど、関係者全員が口止めされてて教えてくれない。
それでも、あの日、王宮で何かあった事は親や家族が王宮勤めの生徒達への取材で分かってる。
バスラ公爵の令嬢のアテニナさんのお尻ペンペン事件を泣く泣く記事にしなかったのに、これまで記事にするな、だなんて酷過ぎるわ。
まあ、バスラ公爵の令嬢の醜聞なんかを記事にしたら多分、いえ、間違いなく新聞部の部員全員、殺されるから記事にしなかったんだけどね。
部員達も記事にするのは止めてくれってあの時、泣きついてきたし。
「あの件にはもう関わりませんから、せめて活動停止だけは。この時期、春の乙女祭の有力選手の情報を記事にするのが恒例で・・・」
「3回注意して聞かなかったのですから、今年は諦めて下さい」
「そんなぁ~」
「どれだけ粘ってもダメですからね。話は以上です。風紀委員会にも既に話を通してありますので部室の使用も禁止ですからね?」
学園長センセイが優しい笑みを浮かべながらそう言い、
「はぁ~い」
権力に屈した私はそう渋々と返事をしたのだった。
理由は1つ。再三ミリアリリー女学園側から春の校外狩猟学習の出来事は学園新聞には書かない事、と警告されたのに、密かに新聞にしようとしてたのがバレたからだった。
学園長センセイが、
「シノーラさん、ミリアリリー女学園は新聞部に対して春の乙女祭が終わるまでの活動停止を言い渡します」
「なっ、どうしてですか?」
「理由はミリアリリー女学園からの命令違反です」
「ですが、新聞部にはミリアリリー女学園内の真実を追及する権限が・・・」
「それは生徒会や委員会、そして教師の不正までです。第2王女様の言葉を学園新聞に載せたら、王族への不敬罪やミリアリリー王国への内乱罪が適用されてアナタ達新聞部は全員収監される事になるのですよ?」
確かに、と私も思った。
私も3年生だからあの時、あの場に居たのだから。
「陛下が誰かに操られてるっ!」
と第2王女様は悲痛な声で助けを求めてた。
そして、王宮に出向いた4人全員が無罪放免。
4人全員が学生だから見逃された?
それとも、もしかしたら本当に・・・
想像と好奇心が掻き立てられる事件だけど、関係者全員が口止めされてて教えてくれない。
それでも、あの日、王宮で何かあった事は親や家族が王宮勤めの生徒達への取材で分かってる。
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まあ、バスラ公爵の令嬢の醜聞なんかを記事にしたら多分、いえ、間違いなく新聞部の部員全員、殺されるから記事にしなかったんだけどね。
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「あの件にはもう関わりませんから、せめて活動停止だけは。この時期、春の乙女祭の有力選手の情報を記事にするのが恒例で・・・」
「3回注意して聞かなかったのですから、今年は諦めて下さい」
「そんなぁ~」
「どれだけ粘ってもダメですからね。話は以上です。風紀委員会にも既に話を通してありますので部室の使用も禁止ですからね?」
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