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アテニナ・バスラ生尻折檻事件
はいはい、舐めるわよ【ホルーテside】
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【闇竜属性】ってのはつくづく便利に出来てるらしい。
ミリアリリー王国のバスラ公爵家の【覇眼】さえ弾くのだから。
でも、家族を殺すと凄まれて私は何も出来なかった。
成り行きを見守ってると金髪ドリルツインテールの可愛い令嬢がやってきた。
「お父様、お兄様、何をやってるの?」
「おお、アテちゃん。待っていなさい。すぐにアテちゃんを泣かしたエニスとかいうバカ女を始末してあげるから」
「だから、止めてよね、そういうの。子供の喧嘩に親が出て来られたら、子供の私が凄く恥ずかしいんだから」
「いいんだよ、アテちゃん。もう片肘を張らなくても・・・」
「だからぁ~、違うんだって」
何やら親子で言い合いを始めてると、開いたドアの向こう側の廊下から騎士が、
「エニス嬢が帰宅されました」
と声を掛け、それで執務室内の緊張は一気に高まった。
そして、エニスさんは普段通りに入室してきた。
エニスさんは本当に憎たらしいくらいの普段通りだった。
「何の騒ぎかと思ったら。やっぱりセーラさんに言われても止めずに、もう少しお尻を叩いて躾けておけば良かったわね」
エニスさんがそう笑って、私はこの可愛い令嬢がお尻を叩かれた1年生だと知った。
ってか、【覇眼】のバスラ公爵家の令嬢のお尻を叩いちゃったの?
滅茶苦茶じゃないの、エニスさん?
「おまえ、ウチのアテちゃんによくも・・・」
「お父様は黙ってっ! お兄様もよっ!」
可愛い令嬢がそう声を飛ばす中、エニスさんの前まで移動すると、右足のヒールを脱いで足を上げて出して、
「私の足の裏を舐めなさい。そしたら、お父様とお兄様を説得して、ここでこの騒動は終わりにしてあげるから」
可愛い顔して、凄い事をエニスさんに要求した。
さすがはミリアリリー王国で王家に次ぐバスラ公爵家の令嬢。
わがままでいらっしゃる。
エニスさんがどう答えるのか、私が注目してると、
「アナタ、本当にそれが望みなの? お尻を叩くのってダメだったらしいから、少しくらいは譲歩しようと思ったけど・・・そんなつまらない事を頼むんだぁ~」
「舐めるの? 舐めないの? どっち?」
「はいはい、舐めるわよ」
とエニスさんが答えた時は意外だった。
絶対に舐めないと思ったから。
そのエニスさんがその可愛い令嬢の前で膝を突いて・・・・・・
そして、足の裏ではなくて、ドレスのスカートの中にエニスさんは顔を突っ込んで、
「えっ? キャア、どこに顔を・・・・・違うわよ、そこじゃなくて、ヤン♡ そんなとこ舐めないでよ。バカバカ、ちょっと、いつまで舐めてるのよ。って、嘘よね? ダメよ、パンツの横なんて・・・アア♡」
と可愛い令嬢が恥ずかしがりながらしばらく身悶える中・・・・・・
エニスさんは顔をドレスのスカートから出して、立ち上がり、ウインクしながら、
「今日のところは太股で許してね」
「・・・信じられない」
赤面しながら可愛い令嬢はエニスさんを熱く見つめていた。
あれ、この眼。
もしかして、この子って本当はエニスさんの事・・・・・・
「ってかさ。何で足の裏なの? てっきり『ホッペにキスして』って言われると思ったのに」
「どうして私がそんな事を言うのよ?」
「えっ? 仲直りしにきたんじゃないの?」
「そんな訳ないでしょ」
「そうなの?」
「そうよ」
「ふ~ん」
エニスさんが可愛い令嬢に勝ち誇った顔をして、
「何よ、その顔」
「別にぃ~」
「言いなさいよ」
「アナタ、この部屋では昼間の私の言い付けを守って、まだ一度も私に【魔眼】を使ってないから。だから、てっきり仲直りしたいのかなぁ~って」
「【覇眼】を使わないのなんて、そんなの当然でしょ?」
「でも、あちらのお2人、ずっと私に使ってるわよ」
エニスさんの言葉で可愛い令嬢は、
「えっ?」
と同じ【覇眼】を持つ公爵達を見た。
「それで、私も操られちゃって、さっきだってアナタのスカートの中の太股を舐める破目に」
というエニスさんの言葉に、
「嘘つけっ! こっちは止めようとしてたのにっ!」
「全然効いてない癖に何言ってるっ!」
と2人が苦情を言う中、
「アナタ、【魔眼】の才能あるのね。あちらのお2人よりも」
「いえ、お父様とお兄様の方が凄いけど?」
「あれ? でもミリアリリー女学園の時のアナタの【魔眼】の方があちらのお2人のよりも癇に障ったわよ? それでイラッとしてお尻を叩いたんだし・・・・・・波長があった? それとも【クリティカル】って奴かしら?」
エニスさんが不思議がる中、
「【熱視線】だ」
と答えたのはバスラ公爵だった。
「ああ、特別な相手にだけ強く掛かる【特別視】の事ね・・・あれれ、そうなんだぁ~。私って特別な相手だったんだぁ~?」
エニスさんがからかう中、
「なっ、ち、違うわよっ!」
「本当にぃ~?」
「本当よ」
「嘘ついてなぁ~い?」
「変な邪推は止めてよね。ほら、お父様、お兄様、帰りましょ」
劣勢の可愛い令嬢はそう家族に声を掛けたのだった。
因みに、エニスさんを潰しにこの屋敷に来てたはずの2人は、声を掛けられた時には完全に可愛い令嬢の本当の気持ちを知って呆れていた。
ミリアリリー王国のバスラ公爵家の【覇眼】さえ弾くのだから。
でも、家族を殺すと凄まれて私は何も出来なかった。
成り行きを見守ってると金髪ドリルツインテールの可愛い令嬢がやってきた。
「お父様、お兄様、何をやってるの?」
「おお、アテちゃん。待っていなさい。すぐにアテちゃんを泣かしたエニスとかいうバカ女を始末してあげるから」
「だから、止めてよね、そういうの。子供の喧嘩に親が出て来られたら、子供の私が凄く恥ずかしいんだから」
「いいんだよ、アテちゃん。もう片肘を張らなくても・・・」
「だからぁ~、違うんだって」
何やら親子で言い合いを始めてると、開いたドアの向こう側の廊下から騎士が、
「エニス嬢が帰宅されました」
と声を掛け、それで執務室内の緊張は一気に高まった。
そして、エニスさんは普段通りに入室してきた。
エニスさんは本当に憎たらしいくらいの普段通りだった。
「何の騒ぎかと思ったら。やっぱりセーラさんに言われても止めずに、もう少しお尻を叩いて躾けておけば良かったわね」
エニスさんがそう笑って、私はこの可愛い令嬢がお尻を叩かれた1年生だと知った。
ってか、【覇眼】のバスラ公爵家の令嬢のお尻を叩いちゃったの?
滅茶苦茶じゃないの、エニスさん?
「おまえ、ウチのアテちゃんによくも・・・」
「お父様は黙ってっ! お兄様もよっ!」
可愛い令嬢がそう声を飛ばす中、エニスさんの前まで移動すると、右足のヒールを脱いで足を上げて出して、
「私の足の裏を舐めなさい。そしたら、お父様とお兄様を説得して、ここでこの騒動は終わりにしてあげるから」
可愛い顔して、凄い事をエニスさんに要求した。
さすがはミリアリリー王国で王家に次ぐバスラ公爵家の令嬢。
わがままでいらっしゃる。
エニスさんがどう答えるのか、私が注目してると、
「アナタ、本当にそれが望みなの? お尻を叩くのってダメだったらしいから、少しくらいは譲歩しようと思ったけど・・・そんなつまらない事を頼むんだぁ~」
「舐めるの? 舐めないの? どっち?」
「はいはい、舐めるわよ」
とエニスさんが答えた時は意外だった。
絶対に舐めないと思ったから。
そのエニスさんがその可愛い令嬢の前で膝を突いて・・・・・・
そして、足の裏ではなくて、ドレスのスカートの中にエニスさんは顔を突っ込んで、
「えっ? キャア、どこに顔を・・・・・違うわよ、そこじゃなくて、ヤン♡ そんなとこ舐めないでよ。バカバカ、ちょっと、いつまで舐めてるのよ。って、嘘よね? ダメよ、パンツの横なんて・・・アア♡」
と可愛い令嬢が恥ずかしがりながらしばらく身悶える中・・・・・・
エニスさんは顔をドレスのスカートから出して、立ち上がり、ウインクしながら、
「今日のところは太股で許してね」
「・・・信じられない」
赤面しながら可愛い令嬢はエニスさんを熱く見つめていた。
あれ、この眼。
もしかして、この子って本当はエニスさんの事・・・・・・
「ってかさ。何で足の裏なの? てっきり『ホッペにキスして』って言われると思ったのに」
「どうして私がそんな事を言うのよ?」
「えっ? 仲直りしにきたんじゃないの?」
「そんな訳ないでしょ」
「そうなの?」
「そうよ」
「ふ~ん」
エニスさんが可愛い令嬢に勝ち誇った顔をして、
「何よ、その顔」
「別にぃ~」
「言いなさいよ」
「アナタ、この部屋では昼間の私の言い付けを守って、まだ一度も私に【魔眼】を使ってないから。だから、てっきり仲直りしたいのかなぁ~って」
「【覇眼】を使わないのなんて、そんなの当然でしょ?」
「でも、あちらのお2人、ずっと私に使ってるわよ」
エニスさんの言葉で可愛い令嬢は、
「えっ?」
と同じ【覇眼】を持つ公爵達を見た。
「それで、私も操られちゃって、さっきだってアナタのスカートの中の太股を舐める破目に」
というエニスさんの言葉に、
「嘘つけっ! こっちは止めようとしてたのにっ!」
「全然効いてない癖に何言ってるっ!」
と2人が苦情を言う中、
「アナタ、【魔眼】の才能あるのね。あちらのお2人よりも」
「いえ、お父様とお兄様の方が凄いけど?」
「あれ? でもミリアリリー女学園の時のアナタの【魔眼】の方があちらのお2人のよりも癇に障ったわよ? それでイラッとしてお尻を叩いたんだし・・・・・・波長があった? それとも【クリティカル】って奴かしら?」
エニスさんが不思議がる中、
「【熱視線】だ」
と答えたのはバスラ公爵だった。
「ああ、特別な相手にだけ強く掛かる【特別視】の事ね・・・あれれ、そうなんだぁ~。私って特別な相手だったんだぁ~?」
エニスさんがからかう中、
「なっ、ち、違うわよっ!」
「本当にぃ~?」
「本当よ」
「嘘ついてなぁ~い?」
「変な邪推は止めてよね。ほら、お父様、お兄様、帰りましょ」
劣勢の可愛い令嬢はそう家族に声を掛けたのだった。
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