王立ミリアリリー女学園〜エニス乙女伝説・春の乙女祭編〜

式典委員３４人自主退学事件

ギギャアアアア【ソフィアside】

　私の名前はソフィア・プレメンス。

　プレメンス子爵家のれっきとした三女よ。

　その上、ミリアリリー女学園では遂に式典委員会のトップである委員長に上り詰めたわ。

　そして、入学式と春の乙女祭を見事成功させ･･･････

　更に、春の乙女祭の上位になりたい生徒から賄賂も貰ってボロ儲け。





「やっぱり委員長ともなると１委員の時とは貰える額が違うわ。笑いが止まらない。フフフ」





　とプレメンス子爵家の屋敷の自室で金貨を数えてたら、賊に押し入られて自室から誘拐されたわ。

　最初は貴族を狙った誘拐かと思ったけど、違った。

　もっと悪い。

　式典委員会の生徒の殆どが集められてて・・・・・・・





「舐めた事してくれたわねっ！」





　青色のドレスを纏った令嬢が【雷剣】を出して、バリバリバリッと雷を流して私の部下達を拷問していたから。





「ああ、ようやく連れてきたのね。諸悪の根源を」





　と、その令嬢がこちらを見て、私はその顔を知ってて、

「ラディーゼル公爵令嬢のスライアさん？」

「気安く私の名前を呼ぶんじゃないわよ」

　【雷剣】で顔を撫でられて、その雷が私の身体に流れて、





「ギギャアアアア」





　と私は悲鳴を上げたのだった。

「ああ、いい声。これからは当分、アナタの悲鳴を聞かせて貰うわ」

　そう残忍に笑ったスライアさんが私を更に雷を流した。