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祭りが終わり
乾杯っ!【イザベラside】
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ミリアリリー女学園では乙女祭の翌日は休日だ。
だから、春の乙女祭が終わった翌日には、お姉さまが下宿してる騎士団長のお屋敷でお姉さまが優勝した祝勝会があった。
出席者はお姉さまと妹2人と、その友人達。
それと何故か、第2王女様のルビア様も居たけど。
お姉さまの妹の私が、
「それじゃあ、お姉さまの春の乙女祭の優勝を記念して・・・」
そう音頭を取ろうとしたら、お姉さまが、
「セーラさんと入院中のリンダさんのベスト8と、コリーユさんの全開もね、イザベラ」
とおっしゃったので、私は、
「はい。お姉さまの春の乙女祭の優勝とセーラさまとリンダさまのベスト8、コリーユさまの全開を記念して、乾杯っ!」
「乾杯っ!」
こうしてジュースでの乾杯と共に祝勝会は始まった。
春の乙女祭ベスト8のセーラさまがお姉さまに、
「今日の新聞、見た、エニスさん?」
新聞を見せてた。
「ええ、私の優勝記事が3面に小さく載ってるだけでガッカリだったわ。冬の乙女祭では1面に大きく写真で載ったのに」
「そうじゃないでしょっ!」
壁に上半身が突き刺さって女の人の裸の下半身が付き出たスケッチ画が1面の新聞を見せながら、セーラさまが、
「こんな事をしておいて、よくも白々しくそんな事が言えるわねっ! エニスさんが王宮の正門の真横に狙いを定めて吹き飛ばしたのは分かってるんだからねっ! 王宮の正門前なんて新聞記者だらけだから、こんなに記事が大きくなったのよ、各紙? どうしてこんな事をしたのよ?」
「あれってやっぱりエニスがやったんだぁ~」
そう呟いたのは綺麗なドレス姿のルビア様で、
「じゃあ、やっぱり噂通り、そのお尻の正体は・・・」
「ええ、そうですよ、王女様からもエニスさんに言ってやって下さいっ! 未来の王妃様の実の妹をこんな風に晒し者にした、この極悪人にっ!」
とエキサイトするセーラさまに、お姉さまは、
「はあ? 極悪人なのはコリーユさんに毒を飲ませておきながら、治療もせずにさっさとその場から立ち去ったあの1年生でしょうがっ! 今回の乙女祭でも式典委員会に賄賂を贈って、対戦カードを細工させてイザベラと私を1回戦で潰し合わせたのよっ? そんな事をされて、この私が笑顔で許す訳がないでしょうがっ! ってか、セーラさん、アナタも寮で睡眠薬を飲まされて誘拐されたのよね? 仇を取った私にお礼を言うところなんじゃないの、ここは?」
「へぇ~、そんな事まで・・・」
とルビア様が呟く中、
「ちょっと、一緒にしないでよねっ! 私の誘拐はバルット侯爵家で、ルーンサード侯爵家は無関係なんだからっ!」
「? バルット侯爵家? どっかで聞いたような?」
「イザベラを養女にしようとしたバカ貴族でしょっ! 忘れたの、エニスさんっ?」
そのセーラさまの言葉で私も初めて知りました。
へぇ~。その一族がミリアリリー女学園に入学したんだぁ~。
「ってか、エニスさんは知らないでしょうけど、あのルーンサード侯爵家は大きな声じゃあ言えないけど、暗殺部隊を持ってて・・・」
「あれ? それ、昨夜お姉さまが全滅させたってお父様から聞きましたけど」
と言ったのは、もう1人の妹の綺麗な真っ赤な貴族ドレス姿のアテニナで、
「そうなの?」
セーラさんが驚く中、お姉さまは、
「さあ。雑魚の素性なんて知る訳ないじゃないの、この私が」
肩を竦ませてましたけど、
「アナタねぇ~。それでじゃないの、王女様がこの場に居るのって、完全にっ!」
呆れたセーラさんは更にエキサイトされてました。
だから、春の乙女祭が終わった翌日には、お姉さまが下宿してる騎士団長のお屋敷でお姉さまが優勝した祝勝会があった。
出席者はお姉さまと妹2人と、その友人達。
それと何故か、第2王女様のルビア様も居たけど。
お姉さまの妹の私が、
「それじゃあ、お姉さまの春の乙女祭の優勝を記念して・・・」
そう音頭を取ろうとしたら、お姉さまが、
「セーラさんと入院中のリンダさんのベスト8と、コリーユさんの全開もね、イザベラ」
とおっしゃったので、私は、
「はい。お姉さまの春の乙女祭の優勝とセーラさまとリンダさまのベスト8、コリーユさまの全開を記念して、乾杯っ!」
「乾杯っ!」
こうしてジュースでの乾杯と共に祝勝会は始まった。
春の乙女祭ベスト8のセーラさまがお姉さまに、
「今日の新聞、見た、エニスさん?」
新聞を見せてた。
「ええ、私の優勝記事が3面に小さく載ってるだけでガッカリだったわ。冬の乙女祭では1面に大きく写真で載ったのに」
「そうじゃないでしょっ!」
壁に上半身が突き刺さって女の人の裸の下半身が付き出たスケッチ画が1面の新聞を見せながら、セーラさまが、
「こんな事をしておいて、よくも白々しくそんな事が言えるわねっ! エニスさんが王宮の正門の真横に狙いを定めて吹き飛ばしたのは分かってるんだからねっ! 王宮の正門前なんて新聞記者だらけだから、こんなに記事が大きくなったのよ、各紙? どうしてこんな事をしたのよ?」
「あれってやっぱりエニスがやったんだぁ~」
そう呟いたのは綺麗なドレス姿のルビア様で、
「じゃあ、やっぱり噂通り、そのお尻の正体は・・・」
「ええ、そうですよ、王女様からもエニスさんに言ってやって下さいっ! 未来の王妃様の実の妹をこんな風に晒し者にした、この極悪人にっ!」
とエキサイトするセーラさまに、お姉さまは、
「はあ? 極悪人なのはコリーユさんに毒を飲ませておきながら、治療もせずにさっさとその場から立ち去ったあの1年生でしょうがっ! 今回の乙女祭でも式典委員会に賄賂を贈って、対戦カードを細工させてイザベラと私を1回戦で潰し合わせたのよっ? そんな事をされて、この私が笑顔で許す訳がないでしょうがっ! ってか、セーラさん、アナタも寮で睡眠薬を飲まされて誘拐されたのよね? 仇を取った私にお礼を言うところなんじゃないの、ここは?」
「へぇ~、そんな事まで・・・」
とルビア様が呟く中、
「ちょっと、一緒にしないでよねっ! 私の誘拐はバルット侯爵家で、ルーンサード侯爵家は無関係なんだからっ!」
「? バルット侯爵家? どっかで聞いたような?」
「イザベラを養女にしようとしたバカ貴族でしょっ! 忘れたの、エニスさんっ?」
そのセーラさまの言葉で私も初めて知りました。
へぇ~。その一族がミリアリリー女学園に入学したんだぁ~。
「ってか、エニスさんは知らないでしょうけど、あのルーンサード侯爵家は大きな声じゃあ言えないけど、暗殺部隊を持ってて・・・」
「あれ? それ、昨夜お姉さまが全滅させたってお父様から聞きましたけど」
と言ったのは、もう1人の妹の綺麗な真っ赤な貴族ドレス姿のアテニナで、
「そうなの?」
セーラさんが驚く中、お姉さまは、
「さあ。雑魚の素性なんて知る訳ないじゃないの、この私が」
肩を竦ませてましたけど、
「アナタねぇ~。それでじゃないの、王女様がこの場に居るのって、完全にっ!」
呆れたセーラさんは更にエキサイトされてました。
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