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祭りが終わり
喜んでませんよ【アテニナside】
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お姉さまの優勝で幕を閉じた春の乙女祭の最終日のミリアリリー女学園からの帰路は、もう一人の妹のイザベラが生徒会長の雑用で一緒に帰れなかったので、私がお姉さまと蜥蜴車で2人っきりで帰る事になったんだけど、
「春の乙女祭の優勝、おめでとうございます」
と改めて優勝を讃えた私に、お姉さまが、
「アテニナ、自分でパンツを下げて、私の太股で腹這いになりなさい。お尻を叩くから」
と澄ました顔で私に言ってきたわ。
「・・・えっと、どうしてですか?」
「コリーユさんの毒の服用とセーラさんの誘拐以外の私の周囲の人への嫌がらせって全部、バスラ公爵家の仕業だったんですってね? マルチールさんの薬局が薬草問屋からの原料の売り渋りを受けたのも、ロマニボアさんが暴漢に自分の屋敷で顔を殴られたのも、ナトナさんの治癒院の悪評も、ルルテルの家の借金返済期日が早まったのも、ゾテーリアの父親が王都ラサリリー勤務から外されたのも、私と同じ名のエニスさんが40代の伯爵から求愛されたのも、他にも色々とあるけど全部? これってアナタの指示でしょ?」
お姉さまがつまらなそうな顔で私を見ながら言ってきたわ。
うわ、お姉さまにバレてたんだ。
騎士団が教えたのかしら?
「・・・はい」
私、嘘とか下手だからちゃんと答えておいたわ。
「皆とは仲良くするようにアテニナには言っておいたわよね? どうしてそんな事をしたのか聞いていいかしら?」
「だって、あの人達、私の事を嫌な眼で見るんですもの」
「えっ? それだけなの? 私の知らないところで嫌がらせをされたとか、お尻を叩かれた事を笑われたとか、そんなのが無くて?」
お姉さまが少し拍子抜けされる中、私は声を出しにして、
「それで十分ですわ。私はお姉さまの妹なのに・・・・・・あんな敵意の込めた眼で見てくるなんて」
と悲劇のヒロインぶったけど、ダメでした。
「それはミリアリリー女学園の校則を変えて無理矢理、私の2人目の妹なんかに収まったからだと思うわよ?」
「それでも酷いです。あんな目で見るなんて」
「だからって実家に圧力を掛けて窮地に立たせてミリアリリー女学園を辞めさせようとするのはやり過ぎでしょ。ほら、早くお尻を出しなさい」
「嫌に決まってるじゃないですか、お姉さま」
「お姉さま命令に逆らうなんて悪い子ね」
その後はお姉さまのされるがままで、座るお姉さまの太股で腹這いにされて、制服のスカートを捲られて、パンツを下されて、
「ごめんなさい、お姉さまぁ~」
私がお姉さまに謝る中、
「これはマルチールさんの分っ! これはロマニボアさんの分っ!」
8人分+口応えの合計10回も叩かれたわ。
お尻がジンジンする中、下げられたパンツはお姉さまが直してくれたけど、お姉さまが涙眼の私を見ながら、
「変な癖が付いちゃったわね」
「どういう意味です?」
お尻を叩かれた私が口を尖らせながら真意を尋ねたら、
「私にお尻を叩かれて喜んでたでしょ、アナタ?」
ギクリッ。
図星を突かれて私は赤面したけど、それでも、
「喜んでませんよ。痛いんですから」
と言っておいたわ。
でも本当は少し快感なんだけどね、お姉さまに怒られながらお尻を叩かれるのって。
精神を解放されるっていうか、恥ずかしいのが気持ちいいっていうか、お姉さまに支配されてるのが安堵するっていうか。
ヤダ、何を言ってるんだろう、私。
「私以外の人にお尻を叩かせちゃダメよ、アテニナ」
「当然です。お姉さま以外の相手なら殺してますよ、私の【覇眼】で」
それだけはちゃんとしっかりと約束しておいたわ。
「春の乙女祭の優勝、おめでとうございます」
と改めて優勝を讃えた私に、お姉さまが、
「アテニナ、自分でパンツを下げて、私の太股で腹這いになりなさい。お尻を叩くから」
と澄ました顔で私に言ってきたわ。
「・・・えっと、どうしてですか?」
「コリーユさんの毒の服用とセーラさんの誘拐以外の私の周囲の人への嫌がらせって全部、バスラ公爵家の仕業だったんですってね? マルチールさんの薬局が薬草問屋からの原料の売り渋りを受けたのも、ロマニボアさんが暴漢に自分の屋敷で顔を殴られたのも、ナトナさんの治癒院の悪評も、ルルテルの家の借金返済期日が早まったのも、ゾテーリアの父親が王都ラサリリー勤務から外されたのも、私と同じ名のエニスさんが40代の伯爵から求愛されたのも、他にも色々とあるけど全部? これってアナタの指示でしょ?」
お姉さまがつまらなそうな顔で私を見ながら言ってきたわ。
うわ、お姉さまにバレてたんだ。
騎士団が教えたのかしら?
「・・・はい」
私、嘘とか下手だからちゃんと答えておいたわ。
「皆とは仲良くするようにアテニナには言っておいたわよね? どうしてそんな事をしたのか聞いていいかしら?」
「だって、あの人達、私の事を嫌な眼で見るんですもの」
「えっ? それだけなの? 私の知らないところで嫌がらせをされたとか、お尻を叩かれた事を笑われたとか、そんなのが無くて?」
お姉さまが少し拍子抜けされる中、私は声を出しにして、
「それで十分ですわ。私はお姉さまの妹なのに・・・・・・あんな敵意の込めた眼で見てくるなんて」
と悲劇のヒロインぶったけど、ダメでした。
「それはミリアリリー女学園の校則を変えて無理矢理、私の2人目の妹なんかに収まったからだと思うわよ?」
「それでも酷いです。あんな目で見るなんて」
「だからって実家に圧力を掛けて窮地に立たせてミリアリリー女学園を辞めさせようとするのはやり過ぎでしょ。ほら、早くお尻を出しなさい」
「嫌に決まってるじゃないですか、お姉さま」
「お姉さま命令に逆らうなんて悪い子ね」
その後はお姉さまのされるがままで、座るお姉さまの太股で腹這いにされて、制服のスカートを捲られて、パンツを下されて、
「ごめんなさい、お姉さまぁ~」
私がお姉さまに謝る中、
「これはマルチールさんの分っ! これはロマニボアさんの分っ!」
8人分+口応えの合計10回も叩かれたわ。
お尻がジンジンする中、下げられたパンツはお姉さまが直してくれたけど、お姉さまが涙眼の私を見ながら、
「変な癖が付いちゃったわね」
「どういう意味です?」
お尻を叩かれた私が口を尖らせながら真意を尋ねたら、
「私にお尻を叩かれて喜んでたでしょ、アナタ?」
ギクリッ。
図星を突かれて私は赤面したけど、それでも、
「喜んでませんよ。痛いんですから」
と言っておいたわ。
でも本当は少し快感なんだけどね、お姉さまに怒られながらお尻を叩かれるのって。
精神を解放されるっていうか、恥ずかしいのが気持ちいいっていうか、お姉さまに支配されてるのが安堵するっていうか。
ヤダ、何を言ってるんだろう、私。
「私以外の人にお尻を叩かせちゃダメよ、アテニナ」
「当然です。お姉さま以外の相手なら殺してますよ、私の【覇眼】で」
それだけはちゃんとしっかりと約束しておいたわ。
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