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新顔
【七賢星side】勝負には勝ってた
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四半神のタガリアは強いので雑魚は歯牙にも掛けず『十二英雄会議』の事しかトルオンに伝えなかったが他にも危険な組織はある。
東部に根を張る魔術師集団『東方六花』。
破壊の女神エアロ・モカの狂信集団『モカ教団』。
南の最果てで魔竜ジョーハイクンを信仰する『ルバタ蛮族』。
北部のラムネイ氷原に巣食う半神半人タガナを始祖とする『虎人選民』。
南部の秘境に住むアマゾネス『ゴルバリン守護兵団』。
古代知識を研究する闇の魔術師盗掘組織『黒』。
勇者だけで結成された『六勇者』。
大賢者エレスティーが結成した『七賢星』。
悪の巨神ゾワメード・モカを信仰する『百首』。
それと忘れてはならないのが、
魔王の命令でこの世界に侵攻する『魔王軍』。
と色々ある訳だが・・・・・・・
十二英雄会議の英雄達の手駒や下部組織が多かった。
その中の1つ、『七賢星』は窮地に立たされていた。
樹陰の塔の消失。
賢者トロピオを名乗る魔術師からの『ペガサスの男に殺された』との報告。
相談に大賢者の塔に出向けば大賢者エレスティーまで不在。
探知魔法で大賢者エレスティー、賢者トロピオを探すも探せず連絡のしようがない。
これだけでも大変なのに大賢者エレスティーに何かあったのか、大陸東部の大賢者の塔の結界が消えて、血祭りのタガリアに発見される事態に陥っていた。
結界があったのでこれまで誰も気付かなかったが、信じられない事に大賢者の塔はミエ王国南部の主街道3本が出会う地点の傍に堂々と建っていた。
大賢者の塔は1000年以上前に建造された立派な8階建ての物だった。
だが、結界が消えた事で他の賢者達が慌てて別の結界を張って大賢者の塔を隠したが、その結界は大賢者エレスティーの結界に数段劣る為、
「遂に塔を見つけたぞっ! 大賢者エレスティー、出て来いっ! 私と遊ぼうぜっ!」
大賢者の塔の真ん前でタガリアがそう叫ぶ事態に発展していた。
大賢者の塔の前で叫ぶタガリアを塔内から【遠視】で確認した賢者ロッキーが、
「誰だ、あの頭の悪そうな虎人族の女は?」
と質問した。
ロッキーは人間だが遅老長寿薬を服用してて200歳は生きてる。
身長は166センチ。外見年齢は63歳。白髪ロングで青目の白髭ダンディーだった。
大賢者の塔内に居るのは大賢者エレスティーの186番目の高弟だからだ。
「馬鹿、あれが血祭りのタガリアだよっ! 絶対に関わるなよ、大導師様からも『あれには関わるな』との命令が出てるんだから」
そう答えたのは賢者ガベだった。
金髪のエルフで、本名はガベルベクトルサンクだが、面倒なので全員がガベと呼んでいた。
身長は189センチ、外見年齢は25歳。
長寿種なので外見は若いが、これでも250歳だ。長い金髪でとんがり耳。容姿は秀麗。
だが大賢者の塔内に居るだけあり、大賢者エレスティーの181番目の高弟だった。
「あれが142番~180番までの兄弟子達38人を全員殺したっていう四半神を名乗る?」
「ああ。本当に気を付けろよ。アイツは『四半神』を名乗る頭はおかしな奴だが、四半神を名乗るだけあり、どういうカラクリか本当に攻撃が神聖属性だからな。お陰で転生の秘術も妨害され、アイツに殺されると本当に死ぬ事になるから」
と喋ってると、ズシィィィィンッと衝撃音が響いた。
『何事だ?』と【遠視】で外の様子を確認すると、タガリアが大賢者の塔に向かって拳を突き出している。
距離は10メートル以上離れていたが【遠当て】で2発目の巨大な拳撃を繰り出していた。また塔がズシィィィィィンッと揺れる。
「おらおら、どんどん行くぜっ!」
大賢者の塔の破壊など見過ごせない高弟達が巨大な拳撃の7発目で、
「待て、こらっ! 塔に攻撃するなっ!」
「大導師様はここには居ないぞっ!」
そう慌てて飛び出したが、人の話など全然聞かないタガリアが、
「おっ、ようやく出てきたか、喰らいなっ!」
賢者2人に問答無用で殴り掛かったのだった。
豊穣の女神チョリスサラの御神木から神聖力を拝借してた賢者ルフィレストを兄弟子に持つだけあり、過去の対戦からタガリア対策が講じられていたのか、2人の賢者も『神聖力を無効化出来る結界』を展開出来・・・
勝負は意外にもタガリアの敗北で終わった。
それもタガリアは結界で神聖力を封印されて魔力の鎖で束縛されて地面に転がされている。
「やけに弱かったが、本当にこれが血祭りのタガリアなのか?」
「大導師様が教えてくれた『神聖力を無効化出来る結界』のお陰でそう思えるだけさ。本当にこの女はヤバイんだよ、攻撃魔法を全部弾くし」
「で、どうする、この女?」
「大導師様の指示待ちだな。兄弟子達を殺されてるが、神聖力を使えるカラクリを調べる事になるし、何か別の使い勝手があるかも・・・」
と返事した時、
「ぬあああああああああああああ」
上空から人が凄い速度で降ってきて、減速する事なく3人の居る5メートル先の地面にドゴォォォンッと落下した。
その衝撃でどういう作用か『神聖力を無効化出来る結界』が解除され、力が戻った事に瞬時に気付いたタガリアがニヤリと笑って身体を拘束していた魔法の鎖を引きちぎって、賢者ロッキーを怒り任せに殴った。
普段は手加減しているのだが、タガリアが本気で殴ると(魔法障壁も神聖力で無効化なので)賢者ロッキーの頭部が首から吹き飛んで大惨事となった。
返り血を浴びたタガリアはそのまま賢者ガベを蹴って頭部を首から吹き飛ばした。
それでも『死んでない』と判断したタガリアが更に胸板を殴って上半身全部を吹き飛ばす。
ようやく決着が付き、
「チッ、無駄に怒らせるから返り血を浴びちまったじゃねえか」
そう呟いてから、出来たばかりのクレーターの中央で立ち上がった男が上空に向かって、
「こら、ペガサス、降りて来いっ! 今日という今日は許さないからなっ!」
と叫んでたのを見て、
「何やってるんだ、トルオン?」
と呆れたのだった。
東部に根を張る魔術師集団『東方六花』。
破壊の女神エアロ・モカの狂信集団『モカ教団』。
南の最果てで魔竜ジョーハイクンを信仰する『ルバタ蛮族』。
北部のラムネイ氷原に巣食う半神半人タガナを始祖とする『虎人選民』。
南部の秘境に住むアマゾネス『ゴルバリン守護兵団』。
古代知識を研究する闇の魔術師盗掘組織『黒』。
勇者だけで結成された『六勇者』。
大賢者エレスティーが結成した『七賢星』。
悪の巨神ゾワメード・モカを信仰する『百首』。
それと忘れてはならないのが、
魔王の命令でこの世界に侵攻する『魔王軍』。
と色々ある訳だが・・・・・・・
十二英雄会議の英雄達の手駒や下部組織が多かった。
その中の1つ、『七賢星』は窮地に立たされていた。
樹陰の塔の消失。
賢者トロピオを名乗る魔術師からの『ペガサスの男に殺された』との報告。
相談に大賢者の塔に出向けば大賢者エレスティーまで不在。
探知魔法で大賢者エレスティー、賢者トロピオを探すも探せず連絡のしようがない。
これだけでも大変なのに大賢者エレスティーに何かあったのか、大陸東部の大賢者の塔の結界が消えて、血祭りのタガリアに発見される事態に陥っていた。
結界があったのでこれまで誰も気付かなかったが、信じられない事に大賢者の塔はミエ王国南部の主街道3本が出会う地点の傍に堂々と建っていた。
大賢者の塔は1000年以上前に建造された立派な8階建ての物だった。
だが、結界が消えた事で他の賢者達が慌てて別の結界を張って大賢者の塔を隠したが、その結界は大賢者エレスティーの結界に数段劣る為、
「遂に塔を見つけたぞっ! 大賢者エレスティー、出て来いっ! 私と遊ぼうぜっ!」
大賢者の塔の真ん前でタガリアがそう叫ぶ事態に発展していた。
大賢者の塔の前で叫ぶタガリアを塔内から【遠視】で確認した賢者ロッキーが、
「誰だ、あの頭の悪そうな虎人族の女は?」
と質問した。
ロッキーは人間だが遅老長寿薬を服用してて200歳は生きてる。
身長は166センチ。外見年齢は63歳。白髪ロングで青目の白髭ダンディーだった。
大賢者の塔内に居るのは大賢者エレスティーの186番目の高弟だからだ。
「馬鹿、あれが血祭りのタガリアだよっ! 絶対に関わるなよ、大導師様からも『あれには関わるな』との命令が出てるんだから」
そう答えたのは賢者ガベだった。
金髪のエルフで、本名はガベルベクトルサンクだが、面倒なので全員がガベと呼んでいた。
身長は189センチ、外見年齢は25歳。
長寿種なので外見は若いが、これでも250歳だ。長い金髪でとんがり耳。容姿は秀麗。
だが大賢者の塔内に居るだけあり、大賢者エレスティーの181番目の高弟だった。
「あれが142番~180番までの兄弟子達38人を全員殺したっていう四半神を名乗る?」
「ああ。本当に気を付けろよ。アイツは『四半神』を名乗る頭はおかしな奴だが、四半神を名乗るだけあり、どういうカラクリか本当に攻撃が神聖属性だからな。お陰で転生の秘術も妨害され、アイツに殺されると本当に死ぬ事になるから」
と喋ってると、ズシィィィィンッと衝撃音が響いた。
『何事だ?』と【遠視】で外の様子を確認すると、タガリアが大賢者の塔に向かって拳を突き出している。
距離は10メートル以上離れていたが【遠当て】で2発目の巨大な拳撃を繰り出していた。また塔がズシィィィィィンッと揺れる。
「おらおら、どんどん行くぜっ!」
大賢者の塔の破壊など見過ごせない高弟達が巨大な拳撃の7発目で、
「待て、こらっ! 塔に攻撃するなっ!」
「大導師様はここには居ないぞっ!」
そう慌てて飛び出したが、人の話など全然聞かないタガリアが、
「おっ、ようやく出てきたか、喰らいなっ!」
賢者2人に問答無用で殴り掛かったのだった。
豊穣の女神チョリスサラの御神木から神聖力を拝借してた賢者ルフィレストを兄弟子に持つだけあり、過去の対戦からタガリア対策が講じられていたのか、2人の賢者も『神聖力を無効化出来る結界』を展開出来・・・
勝負は意外にもタガリアの敗北で終わった。
それもタガリアは結界で神聖力を封印されて魔力の鎖で束縛されて地面に転がされている。
「やけに弱かったが、本当にこれが血祭りのタガリアなのか?」
「大導師様が教えてくれた『神聖力を無効化出来る結界』のお陰でそう思えるだけさ。本当にこの女はヤバイんだよ、攻撃魔法を全部弾くし」
「で、どうする、この女?」
「大導師様の指示待ちだな。兄弟子達を殺されてるが、神聖力を使えるカラクリを調べる事になるし、何か別の使い勝手があるかも・・・」
と返事した時、
「ぬあああああああああああああ」
上空から人が凄い速度で降ってきて、減速する事なく3人の居る5メートル先の地面にドゴォォォンッと落下した。
その衝撃でどういう作用か『神聖力を無効化出来る結界』が解除され、力が戻った事に瞬時に気付いたタガリアがニヤリと笑って身体を拘束していた魔法の鎖を引きちぎって、賢者ロッキーを怒り任せに殴った。
普段は手加減しているのだが、タガリアが本気で殴ると(魔法障壁も神聖力で無効化なので)賢者ロッキーの頭部が首から吹き飛んで大惨事となった。
返り血を浴びたタガリアはそのまま賢者ガベを蹴って頭部を首から吹き飛ばした。
それでも『死んでない』と判断したタガリアが更に胸板を殴って上半身全部を吹き飛ばす。
ようやく決着が付き、
「チッ、無駄に怒らせるから返り血を浴びちまったじゃねえか」
そう呟いてから、出来たばかりのクレーターの中央で立ち上がった男が上空に向かって、
「こら、ペガサス、降りて来いっ! 今日という今日は許さないからなっ!」
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「何やってるんだ、トルオン?」
と呆れたのだった。
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