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仮面の剣士レーゼ
トルオン、高級ホテルでダークエルフの女に訪問されて驚愕する
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テーレ連合の首都ソルンの高級ホテル。
その一室に居るトルオンは御機嫌だった。
レッドドラゴンが冒険者ギルドで売れたからだ。
30メートル級なので金貨、白金貨の更に上の白金塊で3500個を即金で手に入れていた。
もうウハウハだ。
笑いが止まらない。
なので、バスローブ姿で夜景を眺めながら、
「ククク、今夜は特に夜景が美しいな」
と笑ってるとドアがノックされた。
トルオンは常識人だがバスローブ姿から着替える事なく、
「何です?」
愛想良く笑顔でドアを開けたら、ダークエルフの女が居た。
火山地帯のあの時のダークエルフの女で間違いなかった。
装備品が一緒だから。
「どちらさまでしょうか?」
トルオンはあの時、仮面をしていた。
なので、すっとぼける事にして、そう質問したのだが、
「レッドドラゴンの竜玉はもういいから私の話を聞いて・・・・・・」
最後まで言葉を聞かずにバタンッとトルオンはドアを閉めた。
(えっ? 今日の今日だぞ? どうやってレーゼ王国南部の火山地帯から1国挟んだテーレ連合の首都ソルンにまでやって来たんだ? 使い捨ての転移魔法が使えるマジックアイテム? それともグリフォンと契約してる? いや、それ以前にどうやってオレまで辿り着いた?)
ドアの外の廊下では、
「こら、開けなさいよっ! 5秒以内にドアを開けないと、魔法でドアを吹き飛ばして二度とこのホテルが利用出来ないように暴れてやるわよっ! 5、4・・・」
いきなりカウントが始まり、仕方なくトルオンはドアを開けると、腕を取って廊下からダークエルフの女を室内に連れ込んで、その後、トルオンは顔だけを廊下から出して廊下の様子を確認した。
このフロアの廊下に従業員は居なかった。客もだ。無人だった。
誰も今のやり取りを聞いていない事を確認し、安堵してからトルオンは部屋のドアを閉じた。
高級ホテルの室内では、ダークエルフの女が我が物顔で入室して、
「ったく、最初からそうしなさいよね」
ソファーに座って寛いでいた。
「おまえは誰だ? どうやってここに居るオレまで辿り着いた? 方法を教えろ。今すぐにだ」
とのトルオンの追及に、
「私の名前はリリエーシリー・リムレニー。リリエでいいわよ。見ての通りのハイダークエルフよ。ハイダークエルフってのは、ほら、ハイエルフってのが居るでしょ? それのダークエルフバージョンよ。そっちは?」
「トルオンだ」
「種族は?」
「元人間だ」
「今は?」
リリエにしつこく質問されて、
「・・・ったく、四半神だよ」
「神族のクオーター? 親神は誰なの?」
「知るかよ。天空神殿で創造の女神リュアラビーテ様に人間から四半神にして貰っただけなんだからよ」
「天空神殿? それって神々の試練を乗り越えたって事? 本当にあったんだ、その試練」
「いいや。どうもズルをしたっぽい」
「ふ~ん。ねえ、お願いが・・・・・・」
リリエの言葉を遮るようにトルオンは、
「その前にどうやってここに居るオレまで辿り着いたのかを教えろ」
「精霊よ。子飼いの闇精霊をアナタに付けて、後は従えてるグリフォンを呼んで一っ飛び」
「本当なんだよな?」
「ええ。それでさ。お願いが・・・・」
「却下。帰れ」
「はあ? 私の話を聞かないとここで暴れるわよ」
「・・・話だけだぞ」
「協力して」
「何の?」
「世界を救う」
「そういうのは間に合ってるよ」
「アナタが敬愛する創造の女神リュアラビーテも喜ぶと思うわよ」
別に敬愛してないが、
「女神様を呼び捨てにしてる奴なんかと組めるか。そもそも今日、レッドドラゴンに負けたおまえを助けて、更にはおまえが嫌ってたっぽい魔族も倒してやっただろうが。もうオレに関わるな。オレは平穏に過ごしたいんだからよ」
そうトルオンは力説したが、リリエが、
「何だったら報酬に私の純潔を捧げてもいいわよ」
「おまえ、人の話を・・・」
「ちゃんと聞いてたわよ。難しい話は明日にしろって事でしょ? この部屋、寝室が2つ以上あるから泊まってもいいわよね?」
「ふざけるなよ。ホテル側に女を連れ込んだと思われるだろうがよ。上客なんだぞ、オレはこのホテルの」
「いいじゃないの。私が恋人って事で」
そう言って、
「お風呂を借りるわね」
その場で服を脱ぎ始めた。
トルオンは18歳で股間や胸の谷間にダイブするズッコケ体質だが、経験はまだない。
なので、思春期真っ只中のリアクションで視線を逸らして赤面した。
「ふざけ・・・」
「あれ、何、その可愛いリアクション? ほれほれ、どう? 私の裸?」
真っ裸になったリリエがトルオンの前までやってきて、からかう。
「いい加減に・・・」
「人間はゴメンだけど、四半神なら抱かせてあげるわよ」
「いらん。オレにだって理想はあるんだから」
「どんな相手が理想なの?」
「男なら高貴なお姫様だろ」
「あら、奇遇ね。私もハイダークエルフのお姫様よ」
「お姫様は気軽に男の前で裸にならねえよ」
「あら、女に幻想を抱いてるのね」
「うるさい、早く風呂に入れ」
「はぁ~い」
こうしてリリエは何とか内風呂に向かい、
(最悪だぁ~。オレの完璧な二重生活が・・・【ズッコケ】の所為だよな、あの女に出会ったのって? やっぱりオレのギフトは転落人生もあるのか?)
トルオンはそう絶望したのだった。
その一室に居るトルオンは御機嫌だった。
レッドドラゴンが冒険者ギルドで売れたからだ。
30メートル級なので金貨、白金貨の更に上の白金塊で3500個を即金で手に入れていた。
もうウハウハだ。
笑いが止まらない。
なので、バスローブ姿で夜景を眺めながら、
「ククク、今夜は特に夜景が美しいな」
と笑ってるとドアがノックされた。
トルオンは常識人だがバスローブ姿から着替える事なく、
「何です?」
愛想良く笑顔でドアを開けたら、ダークエルフの女が居た。
火山地帯のあの時のダークエルフの女で間違いなかった。
装備品が一緒だから。
「どちらさまでしょうか?」
トルオンはあの時、仮面をしていた。
なので、すっとぼける事にして、そう質問したのだが、
「レッドドラゴンの竜玉はもういいから私の話を聞いて・・・・・・」
最後まで言葉を聞かずにバタンッとトルオンはドアを閉めた。
(えっ? 今日の今日だぞ? どうやってレーゼ王国南部の火山地帯から1国挟んだテーレ連合の首都ソルンにまでやって来たんだ? 使い捨ての転移魔法が使えるマジックアイテム? それともグリフォンと契約してる? いや、それ以前にどうやってオレまで辿り着いた?)
ドアの外の廊下では、
「こら、開けなさいよっ! 5秒以内にドアを開けないと、魔法でドアを吹き飛ばして二度とこのホテルが利用出来ないように暴れてやるわよっ! 5、4・・・」
いきなりカウントが始まり、仕方なくトルオンはドアを開けると、腕を取って廊下からダークエルフの女を室内に連れ込んで、その後、トルオンは顔だけを廊下から出して廊下の様子を確認した。
このフロアの廊下に従業員は居なかった。客もだ。無人だった。
誰も今のやり取りを聞いていない事を確認し、安堵してからトルオンは部屋のドアを閉じた。
高級ホテルの室内では、ダークエルフの女が我が物顔で入室して、
「ったく、最初からそうしなさいよね」
ソファーに座って寛いでいた。
「おまえは誰だ? どうやってここに居るオレまで辿り着いた? 方法を教えろ。今すぐにだ」
とのトルオンの追及に、
「私の名前はリリエーシリー・リムレニー。リリエでいいわよ。見ての通りのハイダークエルフよ。ハイダークエルフってのは、ほら、ハイエルフってのが居るでしょ? それのダークエルフバージョンよ。そっちは?」
「トルオンだ」
「種族は?」
「元人間だ」
「今は?」
リリエにしつこく質問されて、
「・・・ったく、四半神だよ」
「神族のクオーター? 親神は誰なの?」
「知るかよ。天空神殿で創造の女神リュアラビーテ様に人間から四半神にして貰っただけなんだからよ」
「天空神殿? それって神々の試練を乗り越えたって事? 本当にあったんだ、その試練」
「いいや。どうもズルをしたっぽい」
「ふ~ん。ねえ、お願いが・・・・・・」
リリエの言葉を遮るようにトルオンは、
「その前にどうやってここに居るオレまで辿り着いたのかを教えろ」
「精霊よ。子飼いの闇精霊をアナタに付けて、後は従えてるグリフォンを呼んで一っ飛び」
「本当なんだよな?」
「ええ。それでさ。お願いが・・・・」
「却下。帰れ」
「はあ? 私の話を聞かないとここで暴れるわよ」
「・・・話だけだぞ」
「協力して」
「何の?」
「世界を救う」
「そういうのは間に合ってるよ」
「アナタが敬愛する創造の女神リュアラビーテも喜ぶと思うわよ」
別に敬愛してないが、
「女神様を呼び捨てにしてる奴なんかと組めるか。そもそも今日、レッドドラゴンに負けたおまえを助けて、更にはおまえが嫌ってたっぽい魔族も倒してやっただろうが。もうオレに関わるな。オレは平穏に過ごしたいんだからよ」
そうトルオンは力説したが、リリエが、
「何だったら報酬に私の純潔を捧げてもいいわよ」
「おまえ、人の話を・・・」
「ちゃんと聞いてたわよ。難しい話は明日にしろって事でしょ? この部屋、寝室が2つ以上あるから泊まってもいいわよね?」
「ふざけるなよ。ホテル側に女を連れ込んだと思われるだろうがよ。上客なんだぞ、オレはこのホテルの」
「いいじゃないの。私が恋人って事で」
そう言って、
「お風呂を借りるわね」
その場で服を脱ぎ始めた。
トルオンは18歳で股間や胸の谷間にダイブするズッコケ体質だが、経験はまだない。
なので、思春期真っ只中のリアクションで視線を逸らして赤面した。
「ふざけ・・・」
「あれ、何、その可愛いリアクション? ほれほれ、どう? 私の裸?」
真っ裸になったリリエがトルオンの前までやってきて、からかう。
「いい加減に・・・」
「人間はゴメンだけど、四半神なら抱かせてあげるわよ」
「いらん。オレにだって理想はあるんだから」
「どんな相手が理想なの?」
「男なら高貴なお姫様だろ」
「あら、奇遇ね。私もハイダークエルフのお姫様よ」
「お姫様は気軽に男の前で裸にならねえよ」
「あら、女に幻想を抱いてるのね」
「うるさい、早く風呂に入れ」
「はぁ~い」
こうしてリリエは何とか内風呂に向かい、
(最悪だぁ~。オレの完璧な二重生活が・・・【ズッコケ】の所為だよな、あの女に出会ったのって? やっぱりオレのギフトは転落人生もあるのか?)
トルオンはそう絶望したのだった。
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