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仮面の剣士レーゼ
【残党side】渓谷で発見するも秒で全滅する
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レーゼ王国では宰相バルガンが自宅の寝室で暗殺された。
その後継の宰相の地位には敵対勢力のオスカムが就任した事で、レーゼ王国のベードリッヒ宮殿の宮廷勢力は激変した。宰相バルカンの一派は劣勢に立たされていたのだ。
宰相バルカン一派が現在こんな酷い目に遭ってるのはいったい誰の所為か?
そんな事は決まってる。
宰相バルカンを暗殺した奴と暗殺を指示した黒幕の所為だ。
だが、それが誰なのか分からない。
なので、次の報復の標的は宰相バルカンの暗殺に関係した奴だった。
現場に落ちてたバッジに持ち主はとっくに逃げてる(本当はレッドドラゴンに殺されてるのだが)。
ただ宰相バルカンが精鋭を手元から派遣する原因となった相手はまだ生きていた。
トルオンという冒険者だ。
調べれば凄い経歴だった。
故人の父親はレーゼ王国の騎士団の親衛隊員まで務めた騎士で、本人も前に宰相バルガン一派が無実の罪で処刑した前騎士団長の盟友で騎士団の剣術指南役だったアレックスの内弟子なのだから。
この経歴なら、絶対に宰相バルカンの暗殺にも噛んでる。
宰相バルカンの死後、次期宰相の要職をオスカムに奪われたバルカン一派はトルオンを抹殺すべく、凄腕を何人もボスの街に送っていた。
だが、冒険者という職種は狩猟場に出掛けて音信不通になる事が多く、なかなかトルオンを発見出来ない。
狩猟場の渓谷にも人を放ち、そして・・・・・
遂に西エリアで発見した。
「(居たぞ、アイツだろ)」
「(ああ、装備が一致してる)」
「(後を追うぞ。気を付けろよ。力自慢のデニを一撃でのすくらい強いらしいからな)」
と4人の冒険者扮する凄腕の暗殺者達がトルオンに近付こうとした時、標的のトルオンがズルッとズッコケた。
一瞬『消えた』と錯覚した程だが、
「うおぉぉぉぉぉっ!」
と谷の方から声がしたので傾斜に落ちたのだと理解した。
「ドジな奴だ」
「ここを落ちたのか? 死んだんじゃないのか?」
とトルオンが滑った地点から20メートル下側の傾斜の下を見ると、トルオンが歩いていってる。
「まだ生きてるじゃねぇか。追うぞ」
「ええぇ? ここをかよ?」
「当然だ。ロープを出せ」
という訳で4人が20メートル下側に移動した時、そこで待ってたのは人間を丸呑みに出来そうな不気味な大蛙だった。
「ゲコッ」
と言った時にはパクッと1人が喰われた。
蛙の癖に歯どころか牙があってボリボリ喰ってる。
「ひぃっ!」
「やっちまえ、こんな蛙くらいっ!」
「馬鹿、ランクSの黒大蛙だぞ、こいつはっ! ・・・逃げるぞっ!」
「はあ? 仲間が喰われてるのに何言って・・・・・・うわああああ」
とまた1人が喰われた。
「冗談じゃねぇぞ。逃げろ」
「同感だっ!」
2人は逃げたが黒大蛙はランクSだ。
喰い足らなかったのか、舌をビヨォォォンッと伸ばして逃げる2人を舐めた。
黒色の蛙だ。そして冒険者ギルドがランクSと認めた危険度。
当然のように唾液には麻痺毒があり、あっという間に2人は動けなくなった。
そしてノソノソと近付いてくる黒大蛙に2人は絶望したのだった。
その後継の宰相の地位には敵対勢力のオスカムが就任した事で、レーゼ王国のベードリッヒ宮殿の宮廷勢力は激変した。宰相バルカンの一派は劣勢に立たされていたのだ。
宰相バルカン一派が現在こんな酷い目に遭ってるのはいったい誰の所為か?
そんな事は決まってる。
宰相バルカンを暗殺した奴と暗殺を指示した黒幕の所為だ。
だが、それが誰なのか分からない。
なので、次の報復の標的は宰相バルカンの暗殺に関係した奴だった。
現場に落ちてたバッジに持ち主はとっくに逃げてる(本当はレッドドラゴンに殺されてるのだが)。
ただ宰相バルカンが精鋭を手元から派遣する原因となった相手はまだ生きていた。
トルオンという冒険者だ。
調べれば凄い経歴だった。
故人の父親はレーゼ王国の騎士団の親衛隊員まで務めた騎士で、本人も前に宰相バルガン一派が無実の罪で処刑した前騎士団長の盟友で騎士団の剣術指南役だったアレックスの内弟子なのだから。
この経歴なら、絶対に宰相バルカンの暗殺にも噛んでる。
宰相バルカンの死後、次期宰相の要職をオスカムに奪われたバルカン一派はトルオンを抹殺すべく、凄腕を何人もボスの街に送っていた。
だが、冒険者という職種は狩猟場に出掛けて音信不通になる事が多く、なかなかトルオンを発見出来ない。
狩猟場の渓谷にも人を放ち、そして・・・・・
遂に西エリアで発見した。
「(居たぞ、アイツだろ)」
「(ああ、装備が一致してる)」
「(後を追うぞ。気を付けろよ。力自慢のデニを一撃でのすくらい強いらしいからな)」
と4人の冒険者扮する凄腕の暗殺者達がトルオンに近付こうとした時、標的のトルオンがズルッとズッコケた。
一瞬『消えた』と錯覚した程だが、
「うおぉぉぉぉぉっ!」
と谷の方から声がしたので傾斜に落ちたのだと理解した。
「ドジな奴だ」
「ここを落ちたのか? 死んだんじゃないのか?」
とトルオンが滑った地点から20メートル下側の傾斜の下を見ると、トルオンが歩いていってる。
「まだ生きてるじゃねぇか。追うぞ」
「ええぇ? ここをかよ?」
「当然だ。ロープを出せ」
という訳で4人が20メートル下側に移動した時、そこで待ってたのは人間を丸呑みに出来そうな不気味な大蛙だった。
「ゲコッ」
と言った時にはパクッと1人が喰われた。
蛙の癖に歯どころか牙があってボリボリ喰ってる。
「ひぃっ!」
「やっちまえ、こんな蛙くらいっ!」
「馬鹿、ランクSの黒大蛙だぞ、こいつはっ! ・・・逃げるぞっ!」
「はあ? 仲間が喰われてるのに何言って・・・・・・うわああああ」
とまた1人が喰われた。
「冗談じゃねぇぞ。逃げろ」
「同感だっ!」
2人は逃げたが黒大蛙はランクSだ。
喰い足らなかったのか、舌をビヨォォォンッと伸ばして逃げる2人を舐めた。
黒色の蛙だ。そして冒険者ギルドがランクSと認めた危険度。
当然のように唾液には麻痺毒があり、あっという間に2人は動けなくなった。
そしてノソノソと近付いてくる黒大蛙に2人は絶望したのだった。
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