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追放、特訓
トルオン、騎士学校には入学時期がある事を思い知りズッコケる
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馬サイズの蜥蜴2頭が乗合客車に揺られる事、20日。
トルオンはレーゼ王国の王都ベードリッヒに到着していた。
近代的で王都内の表通りの端には清水が流れてる。初めて王都を訪れたトルオンはワクワクが止まらなかった。
トルオンは行動力があるタイプで、到着した直後に騎士学校に出向き、門を守る兵士に、
「あの、騎士学校に入学したいんですけど、試験を受けさせて貰えませんか?」
と尋ねるも、世間知らずのトルオンの言葉を聞いて、兵士は呆れながら、
「入学試験も何も・・・先月、入学式を終えたばかりだぞ? 次の入学試験は来年の2月のはずだ。その日にまた来るんだな」
と言われてしまった。
こうしてトルオンの騎士学校入学の目的は呆気なく来年まで持ち越されたのだった。
騎士学校で門前払いを受けたトルオンは、
(そうか、時期があるのか。冒険者ギルドのように随時募集じゃないんだな。さてと。どうしたものかな)
と歩いてると、ギフト【ズッコケ】が発動した。
もうズルッだった。
何もない舗装された石畳の表通りで。
そしてズルッと滑った先には・・・・・・
「へっへっへっ、女の1人歩きは危ないぜ、お嬢ちゃん。オレ達が付き合ってやるよ」
と下手なナンパで美女の絡んでた男どもがおり、
「退いてっ!」
「ああん? うぎゃああっ!」
気付いた時にはトルオンは振り返ったナンパしてた男の顔面に頭突きを食らわせていたのだった。
トルオンの頭突きを喰らってブシュッと鼻が潰れた男がぶっ飛ぶ中、
「イタタタ・・・あっ、ゴメン」
トルオンはそう謝罪したのだが、
「テメー、よくもっ!」
仲間がやられて殺気立ってた。倒れた男以外に4人居たが。
「いや、嘘のような本当の話だが不運が重なった偶然であって故意じゃないんだ」
「うるせいっ! やっちまえっ!」
「おうっ」
こうして喧嘩になった。
「待てって。オレは別に・・・仕方ない。やってやるぜ」
不敵に笑ったトルオンは剣を抜く事なく拳で応戦したが・・・
歯が立たなかった。
「ぐええっ!」
と殴られて吹っ飛んで倒れたトルオンが座りながら、
「おいおい、嘘だろ? オレ、ランクCだぞ? おまえら、ただのチンピラじゃないな? 何者だ?」
「うっせえ、おらおらっ!」
とボコボコに蹴られる中、ピイピイピイッと警笛が鳴り響き警備隊が駆け付けてきた。
「チッ。ずらかるぞ。ウルフ2を運べ」
(ウルフ2? 何それ? コードネームか何かか? カッコイイ)
と思いながらもトルオンは駆け付けた警備隊に助けて貰ったのだった。
「ボロボロだが・・・大丈夫か、おまえ? うん、冒険者か?」
「はい」
「どうして喧嘩なんかをしたんだ?」
「それがいきなり5人組に絡まれて問答無用で・・・メチャクチャですよ」
「そうか、それは災難だったな。血の気の多いのは分かったが余り無理はするなよ」
そう言って警備隊にはあっさりと解放された訳だが・・・・・・
トルオンが気付いた時には右手にバッジを握っていた。
(ん? いつ拾ったんだ? 倒れて蹴られてる時か?)
とトルオンは思ったのだった。
トルオンはレーゼ王国の王都ベードリッヒに到着していた。
近代的で王都内の表通りの端には清水が流れてる。初めて王都を訪れたトルオンはワクワクが止まらなかった。
トルオンは行動力があるタイプで、到着した直後に騎士学校に出向き、門を守る兵士に、
「あの、騎士学校に入学したいんですけど、試験を受けさせて貰えませんか?」
と尋ねるも、世間知らずのトルオンの言葉を聞いて、兵士は呆れながら、
「入学試験も何も・・・先月、入学式を終えたばかりだぞ? 次の入学試験は来年の2月のはずだ。その日にまた来るんだな」
と言われてしまった。
こうしてトルオンの騎士学校入学の目的は呆気なく来年まで持ち越されたのだった。
騎士学校で門前払いを受けたトルオンは、
(そうか、時期があるのか。冒険者ギルドのように随時募集じゃないんだな。さてと。どうしたものかな)
と歩いてると、ギフト【ズッコケ】が発動した。
もうズルッだった。
何もない舗装された石畳の表通りで。
そしてズルッと滑った先には・・・・・・
「へっへっへっ、女の1人歩きは危ないぜ、お嬢ちゃん。オレ達が付き合ってやるよ」
と下手なナンパで美女の絡んでた男どもがおり、
「退いてっ!」
「ああん? うぎゃああっ!」
気付いた時にはトルオンは振り返ったナンパしてた男の顔面に頭突きを食らわせていたのだった。
トルオンの頭突きを喰らってブシュッと鼻が潰れた男がぶっ飛ぶ中、
「イタタタ・・・あっ、ゴメン」
トルオンはそう謝罪したのだが、
「テメー、よくもっ!」
仲間がやられて殺気立ってた。倒れた男以外に4人居たが。
「いや、嘘のような本当の話だが不運が重なった偶然であって故意じゃないんだ」
「うるせいっ! やっちまえっ!」
「おうっ」
こうして喧嘩になった。
「待てって。オレは別に・・・仕方ない。やってやるぜ」
不敵に笑ったトルオンは剣を抜く事なく拳で応戦したが・・・
歯が立たなかった。
「ぐええっ!」
と殴られて吹っ飛んで倒れたトルオンが座りながら、
「おいおい、嘘だろ? オレ、ランクCだぞ? おまえら、ただのチンピラじゃないな? 何者だ?」
「うっせえ、おらおらっ!」
とボコボコに蹴られる中、ピイピイピイッと警笛が鳴り響き警備隊が駆け付けてきた。
「チッ。ずらかるぞ。ウルフ2を運べ」
(ウルフ2? 何それ? コードネームか何かか? カッコイイ)
と思いながらもトルオンは駆け付けた警備隊に助けて貰ったのだった。
「ボロボロだが・・・大丈夫か、おまえ? うん、冒険者か?」
「はい」
「どうして喧嘩なんかをしたんだ?」
「それがいきなり5人組に絡まれて問答無用で・・・メチャクチャですよ」
「そうか、それは災難だったな。血の気の多いのは分かったが余り無理はするなよ」
そう言って警備隊にはあっさりと解放された訳だが・・・・・・
トルオンが気付いた時には右手にバッジを握っていた。
(ん? いつ拾ったんだ? 倒れて蹴られてる時か?)
とトルオンは思ったのだった。
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