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3、推理と【怪我移植】
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アレクトロが死んだのを受けて、
「そんな、嘘だろっ! アレクトロ、おい、起きろよっ! 勇者になるんだろっ?」
バッカスがすがりつくも、カサブランカが涙を流しながら、
「バッカス、もう止めてあげて・・・アレクトロは死んだのよ」
「カサブランカっ! テメー、どうしてちゃんと治癒魔法を掛けなかったっ! 聖女のおまえがちゃんと治癒魔法を掛けてれば・・・」
「私はちゃんと治癒魔法を掛けたわよ。10回以上も・・・でも・・・・・・」
と2人が言い合う中、女魔術師のナーダが遅蒔きに、
「待って・・・この傷の場所・・・・・・まさか」
アレクトロの傷の場所がマークが受けて攻撃の箇所だと同じだと気付いた。
ナーダがマークを見ながら、
「・・・アンタがアレクトロに何かやったの?」
「何、見当はずれな事を言ってるんだ、水着魔術師?」
質問されたマークは嫌味で返した。
実際はマークがギフト【痛いの痛いの飛んでけぇ~】を使って【痛みの素】の【怪我】をアレクトロに【移植】していたのだが・・・・・・
マークは手の内は誰にも見せない用心深い性格だったので、ギフト【痛いの痛いの飛んでいけぇ~】を『治癒魔法に補正がある』と王国にそう申告していたのだ。
実際に補正もちゃんとあったが、そんなのは多々あるこのギフトの下の方の能力だった。
「これは水着じゃなくて女魔術師の正当な制服って何百回言わせる気よっ!」
会話を誘導された事を知る由もないナーダが毎回の如く、そう否定する中、
「それのどこが制服なんだか・・・・・・露出狂が」
「誰が露出狂よっ! これは私が卒業した魔法学院のれっきとした女性魔術師用の制服なんだからっ!」
「まあ、いいや・・・それよりも、勇者候補のアレクトロは魔物に倒されて死んだって事でいいよな? 『腹黒聖女のカサブランカが男遊びのし過ぎで治癒魔法が使えませんでした』との報告だと神殿が嫌がるし」
マークの普段通りの嫌味に、カサブランカが、
「誰が男遊びをしてるって? それに腹黒って何よっ!」
「おい、おまえがアレクトロに何かしたのか?」
バッカスだけがその手に乗らず話を元に戻した。
「する訳ないだろ、下民なんかに」
「げ、下民だと?」
バッカスはマークの嫌味に片眉を動かした。
マークはこれまでアレクトロの事を村人あがりとは呼んでたが、下民とは呼んでなかったからだ。
内心でそこまで蔑んでたと初めて知って驚く中、マークは苦笑しながら、
「ああ、スマン。今のは失言だった。村人あがりと言い直そう」
「おまえ、オレ達の事をそうやって見下してたのかよ?」
「おいおい、オレに当たるなよ。アレクトロが死んだのはそっちの聖女様が手を抜いたからだろ?」
「いいえ、違うわ。おまえが何かをやったのよっ!」
ナーダが確信を持って推理小説の謎解き探偵のようにビシッとマークを指差す中、
「そんな便利な魔法がある訳ないだろ。それよりももう帰ろうぜ? その村人あがりの死体はおまえが持てよ、バッカス。友達だったんだろ?」
マークが指示するが、バッカスは斧槍を握りながら、
「その前にアレクトロが死んだケジメを付けて貰うぞっ!」
槍先をマークに向けた。
「待て待て。おまえまで罪を犯すつもりか? オレは王国に勤める治癒師だぞ? 危害を加えただけで相応の罰を受けーー」
「うるせぇっ!」
バッカスが斧槍を振ってきた。
斧槍がマークの両腕を切断する。
「グアアア」
マークが痛がったが、冷静に戦闘を見てれば、マークの方がわざと両腕を斬られにいった風にも見えなくもなかった。
「おお、痛・・・・・・痛いの痛いの飛んでいけぇ~」
とマークがギフトの名前を唱えた。
すると、次の瞬間、斧槍を持ってたバッカスの両腕が切断されて、マークの斬られたはずの両腕は繋がっていた。
「『ふっかぁ~つっ!』ってね? さすがに理解したよな、脳筋のバッカスでも?」
マークが馬鹿にしたように笑う中、
「グアアアアアア・・・テメェー。こうやってアレクトロも殺しやがったのか?」
「人聞きの悪い。自業自得だろ? 負わされた傷を本人にプレゼントし返しただけなんだからよ」
ヘラッとマークが笑う中、バッカスが、
「腕を治してくれ、カサブランカ。コイツを殺すから」
「ええ」
腕を拾ったカサブランカがバッカスの腕の傷口に引っ付けて、
「【治癒】っ!」
と治癒魔法を使ったが、くっつかなかった。
「? 【治癒】、【治癒】っ!」
何回治癒魔法を使ってもバッカスの両腕は治癒しなかった。
「ちょ、どういう事?」
カサブランカの方が治癒魔法が発動してるのに傷が治らない事に驚く中、
「男遊びのし過ぎで腹黒聖女は治癒魔法が使えなくなったか」
マークが馬鹿にしたようにヘラッと笑う中、
「違う。この傷は治らないのよ、治癒魔法でも」
ナーダがそう言い当てた。
マークが、
「何を根拠に適当な事を・・・」
「アンタのその勝ち誇った顔よっ! 半年も一緒に居たんだから分かるわよっ!」
そう言うと、マークがぬけぬけとパチ、パチッと手を叩き、
「大正解ぃ~。露出狂は見かけによらずインテリだった訳か」
と認め、更に、
「露出狂の正解に免じて教えてやる。これはオレのギフト【痛いの痛いの飛んでいけぇ~】の現象の1つさ。オレはこの現象を【怪我移植】と命名してる。【怪我移植】した傷は治癒魔法や回復薬では治らない事が判明してる。つまりは・・・」
マークが勝ち誇った顔で両腕を失ったバッカスを見て、
「両腕を失ったおまえは再起不能って訳だ、ハーッハハハハッ」
そう高笑いしたのだった。
「そんな、嘘だろっ! アレクトロ、おい、起きろよっ! 勇者になるんだろっ?」
バッカスがすがりつくも、カサブランカが涙を流しながら、
「バッカス、もう止めてあげて・・・アレクトロは死んだのよ」
「カサブランカっ! テメー、どうしてちゃんと治癒魔法を掛けなかったっ! 聖女のおまえがちゃんと治癒魔法を掛けてれば・・・」
「私はちゃんと治癒魔法を掛けたわよ。10回以上も・・・でも・・・・・・」
と2人が言い合う中、女魔術師のナーダが遅蒔きに、
「待って・・・この傷の場所・・・・・・まさか」
アレクトロの傷の場所がマークが受けて攻撃の箇所だと同じだと気付いた。
ナーダがマークを見ながら、
「・・・アンタがアレクトロに何かやったの?」
「何、見当はずれな事を言ってるんだ、水着魔術師?」
質問されたマークは嫌味で返した。
実際はマークがギフト【痛いの痛いの飛んでけぇ~】を使って【痛みの素】の【怪我】をアレクトロに【移植】していたのだが・・・・・・
マークは手の内は誰にも見せない用心深い性格だったので、ギフト【痛いの痛いの飛んでいけぇ~】を『治癒魔法に補正がある』と王国にそう申告していたのだ。
実際に補正もちゃんとあったが、そんなのは多々あるこのギフトの下の方の能力だった。
「これは水着じゃなくて女魔術師の正当な制服って何百回言わせる気よっ!」
会話を誘導された事を知る由もないナーダが毎回の如く、そう否定する中、
「それのどこが制服なんだか・・・・・・露出狂が」
「誰が露出狂よっ! これは私が卒業した魔法学院のれっきとした女性魔術師用の制服なんだからっ!」
「まあ、いいや・・・それよりも、勇者候補のアレクトロは魔物に倒されて死んだって事でいいよな? 『腹黒聖女のカサブランカが男遊びのし過ぎで治癒魔法が使えませんでした』との報告だと神殿が嫌がるし」
マークの普段通りの嫌味に、カサブランカが、
「誰が男遊びをしてるって? それに腹黒って何よっ!」
「おい、おまえがアレクトロに何かしたのか?」
バッカスだけがその手に乗らず話を元に戻した。
「する訳ないだろ、下民なんかに」
「げ、下民だと?」
バッカスはマークの嫌味に片眉を動かした。
マークはこれまでアレクトロの事を村人あがりとは呼んでたが、下民とは呼んでなかったからだ。
内心でそこまで蔑んでたと初めて知って驚く中、マークは苦笑しながら、
「ああ、スマン。今のは失言だった。村人あがりと言い直そう」
「おまえ、オレ達の事をそうやって見下してたのかよ?」
「おいおい、オレに当たるなよ。アレクトロが死んだのはそっちの聖女様が手を抜いたからだろ?」
「いいえ、違うわ。おまえが何かをやったのよっ!」
ナーダが確信を持って推理小説の謎解き探偵のようにビシッとマークを指差す中、
「そんな便利な魔法がある訳ないだろ。それよりももう帰ろうぜ? その村人あがりの死体はおまえが持てよ、バッカス。友達だったんだろ?」
マークが指示するが、バッカスは斧槍を握りながら、
「その前にアレクトロが死んだケジメを付けて貰うぞっ!」
槍先をマークに向けた。
「待て待て。おまえまで罪を犯すつもりか? オレは王国に勤める治癒師だぞ? 危害を加えただけで相応の罰を受けーー」
「うるせぇっ!」
バッカスが斧槍を振ってきた。
斧槍がマークの両腕を切断する。
「グアアア」
マークが痛がったが、冷静に戦闘を見てれば、マークの方がわざと両腕を斬られにいった風にも見えなくもなかった。
「おお、痛・・・・・・痛いの痛いの飛んでいけぇ~」
とマークがギフトの名前を唱えた。
すると、次の瞬間、斧槍を持ってたバッカスの両腕が切断されて、マークの斬られたはずの両腕は繋がっていた。
「『ふっかぁ~つっ!』ってね? さすがに理解したよな、脳筋のバッカスでも?」
マークが馬鹿にしたように笑う中、
「グアアアアアア・・・テメェー。こうやってアレクトロも殺しやがったのか?」
「人聞きの悪い。自業自得だろ? 負わされた傷を本人にプレゼントし返しただけなんだからよ」
ヘラッとマークが笑う中、バッカスが、
「腕を治してくれ、カサブランカ。コイツを殺すから」
「ええ」
腕を拾ったカサブランカがバッカスの腕の傷口に引っ付けて、
「【治癒】っ!」
と治癒魔法を使ったが、くっつかなかった。
「? 【治癒】、【治癒】っ!」
何回治癒魔法を使ってもバッカスの両腕は治癒しなかった。
「ちょ、どういう事?」
カサブランカの方が治癒魔法が発動してるのに傷が治らない事に驚く中、
「男遊びのし過ぎで腹黒聖女は治癒魔法が使えなくなったか」
マークが馬鹿にしたようにヘラッと笑う中、
「違う。この傷は治らないのよ、治癒魔法でも」
ナーダがそう言い当てた。
マークが、
「何を根拠に適当な事を・・・」
「アンタのその勝ち誇った顔よっ! 半年も一緒に居たんだから分かるわよっ!」
そう言うと、マークがぬけぬけとパチ、パチッと手を叩き、
「大正解ぃ~。露出狂は見かけによらずインテリだった訳か」
と認め、更に、
「露出狂の正解に免じて教えてやる。これはオレのギフト【痛いの痛いの飛んでいけぇ~】の現象の1つさ。オレはこの現象を【怪我移植】と命名してる。【怪我移植】した傷は治癒魔法や回復薬では治らない事が判明してる。つまりは・・・」
マークが勝ち誇った顔で両腕を失ったバッカスを見て、
「両腕を失ったおまえは再起不能って訳だ、ハーッハハハハッ」
そう高笑いしたのだった。
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