邪神軍将軍会議第３席兼第３師団方面軍司令官ライザス

暗黒時代到来の予感

精霊砲の威力

　オレは速攻でバズ帝国の帝都バルベーズに向かった。

　魂を回収する為と、精霊砲の威力の確認の為だ。

　それでも到着したのは翌日の昼間だった。

　元の地形は知らないので、何とも言えないが・・・

　その地には精霊力によるドーム状の何かがまだ形成されていた。

　魂は精霊力のドームの外で１万個チョイが回収出来ただけだった。

　殆どの魂は精霊力のドームの内側にあるっぽい。

　というか、精霊力のドームは高密度過ぎる。

　触れたらオレでもダメージを喰らいそうだ。

　魂も砕けてるっぽいな。

　つまらない。

　急いで飛行してきて損したぜ。






　だが、ちゃんと仕事はした。

　コール神殿国がバズ帝国に古代兵器を使ったと人間のフリをして近隣の大都市で吹聴したから。





　その後、どうなったのかって？





　もちろん大戦争になったさ。

　まずは僅か30日後にバズ帝国とコール神殿国の間で全面戦争。






　どうもオレが噂を広げるまでもなく・・・・・・・

　古代兵器の精霊砲の記録が残ってたらしい。

　あんな危険な物を邪神軍に使おうとするなんて人間族ってのは頭がおかしいようだ。





　オレなら絶対に使わんね。





　その後も、帝都バルベーズで皇帝以下皇族に大物貴族達が死にまくった事で、統制が取れず、地方貴族達が独立しての群雄割拠。

　凄い魂の狩り場になるんだから。





　まあ、それはコール神殿国が皆殺しにされた２００日後の話だから後日談だが。





　そんな訳で、その時のオレはバズ帝国から邪神軍の拠点へさっさと帰ったのだった。





　バズ帝国に移動して分かった事がある。

　悪魔族が居ない。

　ったく、どうなってるんだ？

　裏切らない同胞を傘下に収めるのが一番堅実なのに。