上 下
8 / 13
邪神軍包囲網

ドス将軍と酒を飲む

しおりを挟む
 夜になって部隊に居るドス将軍と合流した。

 人間族に不覚を取ったのか顔の右側に包帯を巻いてた。

「来ないと聞いていたが?」

 『助けてくれてありがとう』と素直に感謝出来ない物かねぇ~。

「気が変わっただけですよ」

「大方、その悪魔族の救出にきたのだろう?」

 ドス将軍がエルを見た。

 エルはオレが魂を譲渡したので、クラスチェンジしてもう大悪魔族だった。

 というか、大悪魔族で限界あがりだった。

 エイミーが言ってた『クラスチェンジの限界が大悪魔族が普通』って方が正しい訳か。

 大悪魔族って。

 全然弱いのに。

 どうなってるんだか。

「そういう事です。貰っていいですよね?」

「好きにしろ・・・後、助かった」

 おっ、意外に素直だな。

「いえいえ、レーゼル領の北側のユール領も取り返しますか?」

「必要ない。取り返しても兵が居ないからな。第6師団を誰かさんが氷漬けにした所為で」

「オレじゃないですよ」

「嘘つけ」

「本当ですってば」

「おまえしかいないだろうが。あんな大魔法・・・・・・まあいい。バーバラが死んだからな。戦略の練り直しだ。そっちはどうなってる?」

「コール神殿国が不気味ですね」

「神殿国は気を付けろ。いにしえから伝わる変な宝具を持ってるぞ」

 精霊砲の事ね。

「ええ、気を付けます。では、オレはこれで」

「何だ、酒くらい飲んでいけ」

 と盃に酒を満たされた。

「まあ、いいですけど」

 この日、悪酔いしたドス将軍が潰れるまでオレは帰して貰えなかった。





 というか、その日、神の光が落ちた。





 コール神殿国の東側の大国、バズ帝国の帝都バルベーズに。

 精霊砲の光だ。

 その精霊砲の攻撃で一瞬で700万人以上が死んだ。

 もちろん帝都バルベーズに落ちたのは偶然じゃない。

 レーゼル領を狙ったらバズ帝国の帝都バルベーズに向くように古代文字の表を細工したのだから。

 ってか、古代文字が分かる人間族が居たり、コール神殿国が帝都バルベーズを狙ってたら、レーゼル領に居たオレが死んでた訳だが。

 火遊びも程々にしないとな。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

邪神軍将軍会議第2席兼第3、第6、第7師団方面軍司令官ライザス

竹井ゴールド
ファンタジー
 悪魔王のライザスによる3面作戦の廃止と各個撃破案が可決される。  それにより先ずは西部方面のベール西岸諸国連合侵攻が始まるのだった。

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

幻界戦姫

忘草飛鳥
ファンタジー
 危ない植物を運ぶバイトをしていて人生を破綻させることになった私が向かったのはゲームの世界だった。自暴自棄になってお酒をがぶ飲みしたあとトラックに跳ね飛ばされたらゲームの世界の主人公になっていたのだけど、そこで私は「光の戦姫」と呼ばれ、この世界を救う救世主に選ばれていた。アークと呼ばれる古代兵器を倒す旅をすることになった私を待ち受ける運命とは? 戦闘シーンがあるので一応保険のためにR15指定は入れましたが、残酷な物語ではありません(そういう話が好きじゃないのです)。あと、表紙は使用許可を出して下さっているサイトさんからお借りしました。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

サクリファイス

鞍馬 榊音(くらま しおん)
歴史・時代
新聞小説家が酒場で知り合った、男性の名を持つ不思議な女性。 彼女は人探しのために、自伝を新聞に掲載して欲しいという。 だがその話は、中世ヨーロッパに溯り禁忌とされた錬金術の摩訶不思議なストーリーだった。 ※試し読みとして公開中

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは

竹井ゴールド
ライト文芸
 日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。  その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。  青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。  その後がよろしくない。  青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。  妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。  長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。  次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。  三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。  四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。  この5人とも青夜は家族となり、  ・・・何これ? 少し想定外なんだけど。  【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】 【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】 【2023/6/5、お気に入り数2130突破】 【アルファポリスのみの投稿です】 【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】 【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】 【未完】

処理中です...