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邪神軍包囲網
1300年前の情報
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邪神軍の当面の敵はコール神殿国だ。
何故なら・・・・・・
リンデア領の南側のマンデロ連盟は前回の援軍で兵力を失ってる。
リンデア領の北側のジョル樹海連合は脱走したアシュロン達が向かった先だ。
立体的な樹海で蜘蛛族が暴れたら、人間族やエリフ族では歯が立たない。
ましてやアシュロンの種族はクイーンアラクネー族。
蜘蛛族の統制は取れてるし、蜘蛛の特性は【罠】だ。
量産体制どころか、王国が樹立する可能性もある。
ラスタロス領の北部は(一応、第3師団扱いになってる)ゴブリン王国が遂に制圧。
エルフ族の里も数で押し切って潰してる。
それにゴブリンキングとオレとの間で話が付いてるので、イスロラ騎士連合を襲うはずだ。
つまり当面の敵はコール神殿国だけなのだよ。
だが神殿国系が一番面倒臭い。
神殿は例外なく【聖】属性だからな。
聖剣や聖女なんかが出てきたら、悪魔王のオレでさえ最悪、死に至る。
オレがそうなのだから、他の連中はもっと相性が悪いはずだ。
コール神殿国への侵攻は無理だ。
国境にズラリと等間隔で塔が建ってて【聖域】を展開してるから。
ベーレやフランチェスカが封印された時には存在しなかった建造物だから大した事はないと思うが・・・
オレはともかく第3師団の末端達には効果的な建造物と予想される。
塔の破壊が不可欠だが・・・
対抗措置がそれだけとは限りない。
コール神殿国の奥地に攻め込んで奥の手を発動されては堪らないからな。
リンデア領まで連中が出張ってきたら戦うが、こちらからコール神殿国に出向く事は当分はないな。
まずはコール神殿国の情報収集だ。
邪神軍に靡いた欲得の人間族にやらせよう。
と思っていたが・・・・・・
オレが配下に加えた1300年前から封印されてた魔神級大悪魔族のベーレが多摩市1000個を献上した時に妙な事を言った。
「彼の地には【神の裁き】という精霊砲が眠ってたと記憶してますが、我が王はその対処はどのようにされるのですか?」
言葉だけでヤバそうだという事は分かったが、
「何だ、それ?」
「大地の精霊力を強制的に集約して【力】として放つ古代兵器です。大陸の到る所にある歪な地形はその攻撃の痕跡です」
「ベーレ達が封印される前に使われた事は?」
「ございます。700年ほど前に・・・・・・」
えっ、2000歳以上なのか、ベーレって?
「具体的にはどんな攻撃だ?」
「地上から古代兵器で空に精霊砲を打ち上げ、座標に落とすといった代物です」
「射程範囲は?」
「この地なら余裕で攻撃可能かと」
もし、まだ使えたら相当ヤバイな。
オレはコール神殿国への侵攻は絶対に見合わせる事にした。
「よし、第3師団の主力部隊をマンデロ連盟に向かわせよう。援軍を出した事を後悔させてやる」
「つまり、リンデア領を餌にコール神殿国軍を結界の外側に誘引すると?」
「ああ、ドラゴンゾンビも向かわせるんだぞ、ベーレ」
「? よろしいのですか、足の遅いドラゴンゾンビまでリンデア領に向かわせて? すぐには戻れま・・・・・・まさか、コール神殿国に一端リンデア領を制圧させてやるのですか?」
「ああ、その方が再支配した時の住民の絶望が大きいからな。希望にすがった分。瘴気溜まりも出来やすいだろうて」
「我が王は性格が悪い」
「どこがだ。総ては戦略だよ」
オレはそうベーレに方針を伝え・・・・・・
第3師団の主力はマンデロ連盟国へと出発した。
リンデア領の居残り組は統治用の骸骨兵とフロッグマン族の第3大隊だけにした。
フロッグマン族にはエマ湖の支配権を与えたからな。
死ぬ気で戦うだろう。
と言うか、フロッグマン族は量産体制に入って貰わないと困るんだよ。
オーク族の量産がゴブリンのように上手くいかなかったから。
死霊術師の腕が更に上がって、ゾンビと骸骨兵の量産は上手くいったが出来た奴は全員、末端からでまだ使えないからなぁ~。
何故なら・・・・・・
リンデア領の南側のマンデロ連盟は前回の援軍で兵力を失ってる。
リンデア領の北側のジョル樹海連合は脱走したアシュロン達が向かった先だ。
立体的な樹海で蜘蛛族が暴れたら、人間族やエリフ族では歯が立たない。
ましてやアシュロンの種族はクイーンアラクネー族。
蜘蛛族の統制は取れてるし、蜘蛛の特性は【罠】だ。
量産体制どころか、王国が樹立する可能性もある。
ラスタロス領の北部は(一応、第3師団扱いになってる)ゴブリン王国が遂に制圧。
エルフ族の里も数で押し切って潰してる。
それにゴブリンキングとオレとの間で話が付いてるので、イスロラ騎士連合を襲うはずだ。
つまり当面の敵はコール神殿国だけなのだよ。
だが神殿国系が一番面倒臭い。
神殿は例外なく【聖】属性だからな。
聖剣や聖女なんかが出てきたら、悪魔王のオレでさえ最悪、死に至る。
オレがそうなのだから、他の連中はもっと相性が悪いはずだ。
コール神殿国への侵攻は無理だ。
国境にズラリと等間隔で塔が建ってて【聖域】を展開してるから。
ベーレやフランチェスカが封印された時には存在しなかった建造物だから大した事はないと思うが・・・
オレはともかく第3師団の末端達には効果的な建造物と予想される。
塔の破壊が不可欠だが・・・
対抗措置がそれだけとは限りない。
コール神殿国の奥地に攻め込んで奥の手を発動されては堪らないからな。
リンデア領まで連中が出張ってきたら戦うが、こちらからコール神殿国に出向く事は当分はないな。
まずはコール神殿国の情報収集だ。
邪神軍に靡いた欲得の人間族にやらせよう。
と思っていたが・・・・・・
オレが配下に加えた1300年前から封印されてた魔神級大悪魔族のベーレが多摩市1000個を献上した時に妙な事を言った。
「彼の地には【神の裁き】という精霊砲が眠ってたと記憶してますが、我が王はその対処はどのようにされるのですか?」
言葉だけでヤバそうだという事は分かったが、
「何だ、それ?」
「大地の精霊力を強制的に集約して【力】として放つ古代兵器です。大陸の到る所にある歪な地形はその攻撃の痕跡です」
「ベーレ達が封印される前に使われた事は?」
「ございます。700年ほど前に・・・・・・」
えっ、2000歳以上なのか、ベーレって?
「具体的にはどんな攻撃だ?」
「地上から古代兵器で空に精霊砲を打ち上げ、座標に落とすといった代物です」
「射程範囲は?」
「この地なら余裕で攻撃可能かと」
もし、まだ使えたら相当ヤバイな。
オレはコール神殿国への侵攻は絶対に見合わせる事にした。
「よし、第3師団の主力部隊をマンデロ連盟に向かわせよう。援軍を出した事を後悔させてやる」
「つまり、リンデア領を餌にコール神殿国軍を結界の外側に誘引すると?」
「ああ、ドラゴンゾンビも向かわせるんだぞ、ベーレ」
「? よろしいのですか、足の遅いドラゴンゾンビまでリンデア領に向かわせて? すぐには戻れま・・・・・・まさか、コール神殿国に一端リンデア領を制圧させてやるのですか?」
「ああ、その方が再支配した時の住民の絶望が大きいからな。希望にすがった分。瘴気溜まりも出来やすいだろうて」
「我が王は性格が悪い」
「どこがだ。総ては戦略だよ」
オレはそうベーレに方針を伝え・・・・・・
第3師団の主力はマンデロ連盟国へと出発した。
リンデア領の居残り組は統治用の骸骨兵とフロッグマン族の第3大隊だけにした。
フロッグマン族にはエマ湖の支配権を与えたからな。
死ぬ気で戦うだろう。
と言うか、フロッグマン族は量産体制に入って貰わないと困るんだよ。
オーク族の量産がゴブリンのように上手くいかなかったから。
死霊術師の腕が更に上がって、ゾンビと骸骨兵の量産は上手くいったが出来た奴は全員、末端からでまだ使えないからなぁ~。
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