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優勝したのは
そんなのあるの?【スプラside】
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私はミリアリリー女学園で座学の薬草調合の教鞭を取る女教師、スプラよ。
過去にクラスの担任になった事はあったけど、3年生のクラスを受け持つのは今年が初で『進路もあるから3年生って大変よね、やっぱり』と思ってたんだけど。
クラスにエニスさんが居るから、それはもう4月から大変だったわ。
学園長センセイと王宮に呼ばれた時なんて本当に緊張したんだから。
26年生きてきて、初めて王宮内に入ったんだから。
まあ、春の乙女祭の準優勝の1年生の記録抹消の為に呼ばれただけで怒られなかったんだけど。
その罰なのか、実技の担当でもないのに都内校交流戦のミリアリリー女学園の代表選手の引率をやらされてるんだけど・・・
まさか、ベスト4まで勝ち上がるなんて。
みんな、凄いわ。
足を引っ張ってる生徒会の会計のセーラさんは少し心配だけど。
怪我までして意識を失っちゃったてし。
と思いながら試合が終わって、試合場から闘技場の建物側の通路に入ったんだけど、その廊下でエニスさんがリンダさんに、
「リンダさん、ちょっと2人だけで話をしましょ。みんな先に行ってて」
と離れて行き、その瞬間、私は嫌な予感がしたわ。
エニスさんって、確かに成績は優秀だけど、少し問題児だから。
そんな訳で、そのまま控え室まで向かおうとした私は、
「やっぱり別行動は拙いわ。私、2人を呼んでくるわね。マリンピーチさん、先に控え室に戻ってて」
と選手達から離れてエニスさん達が歩いていった通路側に向かうと声が聞こえてきたわ。
「春の乙女祭同様、また悪い癖が出ちゃったわね、リンダさん?」
「・・・な、何の事かしら?」
「わざと負けたわよね、今の試合? 対戦校からお金でも貰ったのかしら?」
と聞こえてきて、私は思わず足を止めたわ。
わざと負けたの、リンダさん、今の試合?
お金って・・・まさか、買収?
ミリアリリー女学園の名誉が掛かってるのに?
2人の話は続き、
「エニスさんくらい強い人には誤魔化せないか」
「本当にお金を貰っちゃったの?」
「いえ、そうじゃなくて・・・父が優勝するなって。私の家は騎士団の暗殺部隊出身だから目立つのは拙いって」
騎士団の暗殺部隊? そんなのあるの、本当に?
「あのねぇ~。散々ミリアリリー女学園で目立っておいて何言ってるの、リンダさん? アナタ、生徒会の書記で幹部生徒でしょ? その上、春の乙女祭では自爆してのベスト8。【闇極】まで持ってる癖に。ムリムリ、今更、一般生徒のフリなんて」
「私だって、そう言ったんだけど」
「ともかく、私だってミリアリリー女学園の名誉とやらの為に無理矢理出場させられてるんだから今度足を引っ張ったら許さないわよ」
「キャン♡ ちょ、胸なんて揉まないでよ。私はエニスさんと違ってサラシじゃないんだから・・・ってか、長くない、揉むの? ハアア・・・エニスさん?」
突然甘えた声が聞こえてきた。
ちょっとちょっと、女子同士で何をやってるのよぉ~。
「なら、ちゃんと約束してよ。手を抜かないって」
「手を抜かないから・・・揉まないで、もう」
「じゃあ、みんなのところに戻りましょう。そこでハシタナイ先生が立ち聞きしてるから」
との言葉が聞こえた時にはエニスさんが曲がり角から姿を見せて、
「立ち聞きはいけないと思いますよ、先生」
「だって、呼びに来たら、立て込んだ話をしてたから、お邪魔しちゃ悪いかなぁ~って」
「今聞いた事は忘れて下さいね」
と言ったエニスさんは気軽にタイトスカートの私のお尻を鷲掴みにしてきたのだった。
「ヤン♡ ・・・エニスさん、アナタ、何を考えて?」
「先生は今『何も聞かなかった』、いいですね?」
私をお尻を掴んだままエニスさんが私に喋ってきたけど・・・・・・
えっ、エニスさんの指が私のお尻のイケナイ箇所に食い込んでない?
私はビクンとなりながら弱気に、
「・・・そんな。学園長センセイには報告はしないと」
「学園長センセイへの報告以外は『誰にも話さない』。いいですね?」
「ええ、約束するわ」
「じゃあ、交渉成立って事で」
エニスさんは気軽に私の頬にチュッとしたのだった。
「うわ、エニスさん、何やってるのよ?」
それを目撃したリンダさんが呆れる中、
「私達の話を盗み聞きしてたから口封じをしてるんじゃないの。リンダさんもスプラ先生にキスしなさい」
「あのね。そんな事しなくても、スプラ先生の弟さんは騎士団所属なんだから『黙ってた方がいいですよ。弟さんを過酷な任務で死なせない為にも』との説得でお手軽に済むのよ」
えっ、今、リンダさんに脅迫された、私?
ってか、どうして弟が騎士の事を知ってるのよ?
「それのどこが説得よ」
とエニスさんがリンダさんに呆れ、
「もう。せっかくキスしたのに、今のでスプラ先生の好感度が下がっちゃったじゃないの」
エニスさんが離した手を再び私のお尻に伸ばしてモミモミしながら、
「・・・アァン♡ エニスさん、分かったから、お尻から手を放して・・・」
またエニスさんの指がスカートや下着の布越しに私のお尻のイケナイ箇所に食い込んで、それが深く、ああ♡
「なら黙ってて下さいね、スプラ先生?」
エニスさんが素知らぬ顔で私に言ってくるけど。
分かってるわよね、エニスさん? 自分の指先が少し私のイケナイ箇所から内側に侵入しちゃってるの、確実に?
「ええ。だから、もう許して・・・」
涙眼で赤面してる私がエニスさんを見ると、
「じゃあ、今度こそ、交渉成立って事で」
それでやっとエニスさんは手を私のお尻から離してくれたのだった。
もう信じられないから、この子達。
過去にクラスの担任になった事はあったけど、3年生のクラスを受け持つのは今年が初で『進路もあるから3年生って大変よね、やっぱり』と思ってたんだけど。
クラスにエニスさんが居るから、それはもう4月から大変だったわ。
学園長センセイと王宮に呼ばれた時なんて本当に緊張したんだから。
26年生きてきて、初めて王宮内に入ったんだから。
まあ、春の乙女祭の準優勝の1年生の記録抹消の為に呼ばれただけで怒られなかったんだけど。
その罰なのか、実技の担当でもないのに都内校交流戦のミリアリリー女学園の代表選手の引率をやらされてるんだけど・・・
まさか、ベスト4まで勝ち上がるなんて。
みんな、凄いわ。
足を引っ張ってる生徒会の会計のセーラさんは少し心配だけど。
怪我までして意識を失っちゃったてし。
と思いながら試合が終わって、試合場から闘技場の建物側の通路に入ったんだけど、その廊下でエニスさんがリンダさんに、
「リンダさん、ちょっと2人だけで話をしましょ。みんな先に行ってて」
と離れて行き、その瞬間、私は嫌な予感がしたわ。
エニスさんって、確かに成績は優秀だけど、少し問題児だから。
そんな訳で、そのまま控え室まで向かおうとした私は、
「やっぱり別行動は拙いわ。私、2人を呼んでくるわね。マリンピーチさん、先に控え室に戻ってて」
と選手達から離れてエニスさん達が歩いていった通路側に向かうと声が聞こえてきたわ。
「春の乙女祭同様、また悪い癖が出ちゃったわね、リンダさん?」
「・・・な、何の事かしら?」
「わざと負けたわよね、今の試合? 対戦校からお金でも貰ったのかしら?」
と聞こえてきて、私は思わず足を止めたわ。
わざと負けたの、リンダさん、今の試合?
お金って・・・まさか、買収?
ミリアリリー女学園の名誉が掛かってるのに?
2人の話は続き、
「エニスさんくらい強い人には誤魔化せないか」
「本当にお金を貰っちゃったの?」
「いえ、そうじゃなくて・・・父が優勝するなって。私の家は騎士団の暗殺部隊出身だから目立つのは拙いって」
騎士団の暗殺部隊? そんなのあるの、本当に?
「あのねぇ~。散々ミリアリリー女学園で目立っておいて何言ってるの、リンダさん? アナタ、生徒会の書記で幹部生徒でしょ? その上、春の乙女祭では自爆してのベスト8。【闇極】まで持ってる癖に。ムリムリ、今更、一般生徒のフリなんて」
「私だって、そう言ったんだけど」
「ともかく、私だってミリアリリー女学園の名誉とやらの為に無理矢理出場させられてるんだから今度足を引っ張ったら許さないわよ」
「キャン♡ ちょ、胸なんて揉まないでよ。私はエニスさんと違ってサラシじゃないんだから・・・ってか、長くない、揉むの? ハアア・・・エニスさん?」
突然甘えた声が聞こえてきた。
ちょっとちょっと、女子同士で何をやってるのよぉ~。
「なら、ちゃんと約束してよ。手を抜かないって」
「手を抜かないから・・・揉まないで、もう」
「じゃあ、みんなのところに戻りましょう。そこでハシタナイ先生が立ち聞きしてるから」
との言葉が聞こえた時にはエニスさんが曲がり角から姿を見せて、
「立ち聞きはいけないと思いますよ、先生」
「だって、呼びに来たら、立て込んだ話をしてたから、お邪魔しちゃ悪いかなぁ~って」
「今聞いた事は忘れて下さいね」
と言ったエニスさんは気軽にタイトスカートの私のお尻を鷲掴みにしてきたのだった。
「ヤン♡ ・・・エニスさん、アナタ、何を考えて?」
「先生は今『何も聞かなかった』、いいですね?」
私をお尻を掴んだままエニスさんが私に喋ってきたけど・・・・・・
えっ、エニスさんの指が私のお尻のイケナイ箇所に食い込んでない?
私はビクンとなりながら弱気に、
「・・・そんな。学園長センセイには報告はしないと」
「学園長センセイへの報告以外は『誰にも話さない』。いいですね?」
「ええ、約束するわ」
「じゃあ、交渉成立って事で」
エニスさんは気軽に私の頬にチュッとしたのだった。
「うわ、エニスさん、何やってるのよ?」
それを目撃したリンダさんが呆れる中、
「私達の話を盗み聞きしてたから口封じをしてるんじゃないの。リンダさんもスプラ先生にキスしなさい」
「あのね。そんな事しなくても、スプラ先生の弟さんは騎士団所属なんだから『黙ってた方がいいですよ。弟さんを過酷な任務で死なせない為にも』との説得でお手軽に済むのよ」
えっ、今、リンダさんに脅迫された、私?
ってか、どうして弟が騎士の事を知ってるのよ?
「それのどこが説得よ」
とエニスさんがリンダさんに呆れ、
「もう。せっかくキスしたのに、今のでスプラ先生の好感度が下がっちゃったじゃないの」
エニスさんが離した手を再び私のお尻に伸ばしてモミモミしながら、
「・・・アァン♡ エニスさん、分かったから、お尻から手を放して・・・」
またエニスさんの指がスカートや下着の布越しに私のお尻のイケナイ箇所に食い込んで、それが深く、ああ♡
「なら黙ってて下さいね、スプラ先生?」
エニスさんが素知らぬ顔で私に言ってくるけど。
分かってるわよね、エニスさん? 自分の指先が少し私のイケナイ箇所から内側に侵入しちゃってるの、確実に?
「ええ。だから、もう許して・・・」
涙眼で赤面してる私がエニスさんを見ると、
「じゃあ、今度こそ、交渉成立って事で」
それでやっとエニスさんは手を私のお尻から離してくれたのだった。
もう信じられないから、この子達。
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