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選抜選手
激励【セーラside】
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王都ラサリリーの人口は100万人を越える。
数は正確には不明。
王都ラサリリーは国民の流入が激しいから。
その100万人の中の10代の少年少女の数は、人間が80歳まで生きると仮定して、(アバウト計算で100万人を8で割ったら)12万人だ。
10代後半に限定すれば、その半数の6万人だった。
その6万人の全員が学校に通学してる訳ではない。
もう働いてる子供も居るだろう。
運が良ければ、環境の良い家業の手伝いや貴族屋敷の小間使い。
最悪、死と隣り合わせの少年兵や少年狩猟者。
いえ、もしかしたら、更にその下の犯罪組織や既に捕まり囚人の場合もあるけど。
それでも働いてる子供達はミリアリリー王国の王都ラサリリーでは少数派だった。
ミリアリリー王国の王都ラサリリーの少年少女は半数以上が学校へと通学するのだから。
何が言いたいのかと言えば・・・・・・
王都ラサリリーには結構な数の学校がある事が言いたかった。
ミリアリリー王国も人材の確保や育成に力を入れているので幹部候補の貴族の子弟教育はもちろんの事、平民の育成にも熱心だ。
魔法の才能がある者などは授業料無償での魔法学校の通学を推奨した。
神殿も学校を持ってる。
大物貴族達も学校を経営しており、『貴族の義務』と嘯きながら有能な家臣。青田刈りする為に金にもならないのに学校を経営してたりする。
冒険者ギルドも学校を経営しており、勉強はダメでも体力自慢の子供達に生きていく術を教えていた。
そして、一部の魔法学校や神殿学校を除いて・・・・・・
大抵の学校では護身用に剣術を教えていた。
それは無論、この世界に魔物や魔獣が存在してる為だ。
その王都ラサリリーにある学校に通う生徒達の剣術の力量を試す為に催されるのが、都内校交流戦だった。
交流戦が始まった経緯は不明。
騎士団が有能な生徒を把握したかったから。
または学校を所有する大物貴族同士の意地の張り合いの代理戦争。
その二つが有力だったが。
分かってる事は1つだけ。
その都内校交流戦が始まり、その開催が5月中旬で固定された事で・・・・・・
ミリアリリー女学園の春の乙女祭の開催時期が5月中旬から4月下旬に移動した、という事実だけだった。
そう、ミリアリリー女学園の春の乙女祭は、そのままその都内校交流戦のミリアリリー女学園の代表選手の選抜も兼ねていたのだ。
「はあ? 都内校交流戦? 出ないわよ、私。馬鹿馬鹿しい」
と春の乙女祭の優勝者のエニスさんはそんな事を言ったけど・・・・・・・
そんなエニスさんのわがままは・・・
学園長室に集められたミリアリリー女学園の代表選手の5人に出場を依頼した学園長センセイが、
「お願いしますね、皆さん」
「あの、私、出たくないんですけど」
「エニスさんは特に出場して貰わないと。春の乙女祭ではミリアリリー女学園に迷惑を掛けたのですから」
「えっ? 何の事です? 春の乙女祭で何かありましたか?」
エニスさんもなかなかおズルイ。
と言うのも、カウービーのアレは『無かった事』になってるのだ。
未来の王妃様の実の妹の醜聞は、そのままミリアリリー王家の醜聞になってしまうから。
なので、カウービーの記録は王家主導で総て末梢。
今年の春の乙女祭の準優勝者の記録はもちろん、入学した記録も存在しない。
さすがに、その話題の流れでは分が悪いと思った学園長センセイが、
「どうしても出場しないつもりですか、エニスさん?」
「はい」
「では仕方ありませんね、卒業生のパリナさんをお呼びして・・・・・・」
「お姉さまは関係ないでしょうがっ!」
「卒業した母校の名誉が掛かってるのですから関係はあると思いますけど」
「そもそも私が出場しなくて、この4人で十分優勝は狙えますよっ!」
とエニスさんが言った他の代表選抜の4人とは・・・・・・・
ベスト8で、準々決勝でエニスさんに敗退した3年生の風紀委員長のマリンピーチ・レコリーズさん。
ベスト8で、生徒会書記で、準々決勝で魔法の制御に失敗して両者ノックアウトした3年生のリンダ・オウレさん。
ベスト8で、リンダさんの魔法制御の失敗の煽りで両者ノックアウトした2年生のソラーサ・ターラ。
運良くベスト8に残った3年生の私。
どうして、このメンバーになったかと言えば・・・
春の乙女祭の準優勝の1年生のカウービーは退学(もう死んでるけど。ってか、もし通学してても出場出来ないわよ、あれだけ恥を晒したら)。
私が準々決勝で対戦して、エニスさんが準決勝で戦ったベスト4の190センチの筋肉ゴリラの1年生のコスモスもカウービーの一緒に退学(どうもカウービーの護衛だったらしくて)。
もう1人のベスト8で、準々決勝でカウービーに勝ちを譲った1年生のスコーピー(170センチで、絶対に20代の魔剣士)も退学してる(同じくカウービーの護衛だったらしくて)。
えっ?
ベスト4が1人足りないって?
だから、リンダさんとソラーサの準々決勝の試合が両者ノックアウトで、ベスト4は3人だけなのよ、今回の春の乙女祭は。
それでカウービーが不戦勝で難無く決勝戦にまで進んで可哀想な事になったんだから。
そんな訳で、このメンツが学園長室に集められてる訳だけど、どうして私まで。
私、それほど強くないわよ?
ってか、あんな不正だらけの春の乙女祭のランク付けは無効でしょうに。
なので、私も手を挙げて、
「あの、学園長センセイ。春の乙女祭の順位で代表選抜を選んでいいんですか? 私よりも強い生徒は他にも結構居ますけど」
疑問を口にしたけど、
「何の問題もありません。何か問題でも?」
学園長センセイがとぼけられて、私は、
「いえ」
と引き下がった。
「ともかく」
と学園長センセイが言った時、コンコンと学園長室のドアがノックされて、
「失礼します」
入室してきたのは卒業したエニスさんのお姉さまのパリナさまだった。
女騎士の服装でズボン着用だった。
ああ、既に呼んでたんだぁ~、学園長センセイ。
「お久しぶりです、学園長センセイ。何か頼み事があると伺ったのですが、これはどういった?」
「都内校交流戦の選抜選手達ですよ。パリナさんに激励して貰おうと思って呼んだのです」
「そうですか。みんな、頑張ってね」
パリナさまが激励される中、学園長センセイが、
「それがエニスさんが出場したくないと言い出して」
「お姉さまに告げ口とか性格悪くありません、学園長センセイ?」
とエニスさんが不機嫌そうに例の前髪掻き上げポーズをする中、パリナさまもそれでエニスさんが不機嫌な事が分かり、
「エニス、どうしたの? 何が嫌なの?」
「妹のイザベラに活躍の場を・・・・・いえ、出ますよ、出ればいいんでしょ」
とパリナさまの前ではさすがのエニスさんも折れてしまい、こうして出場する事が決まった。
これが5月中旬、プール練習の休日の翌日の事だった。
因みに、都内校流戦が始まる3日前だった。
どうして、選抜決定が直前になったかって?
さあ。大方、情報漏洩を防ぐ為でしょう。
数は正確には不明。
王都ラサリリーは国民の流入が激しいから。
その100万人の中の10代の少年少女の数は、人間が80歳まで生きると仮定して、(アバウト計算で100万人を8で割ったら)12万人だ。
10代後半に限定すれば、その半数の6万人だった。
その6万人の全員が学校に通学してる訳ではない。
もう働いてる子供も居るだろう。
運が良ければ、環境の良い家業の手伝いや貴族屋敷の小間使い。
最悪、死と隣り合わせの少年兵や少年狩猟者。
いえ、もしかしたら、更にその下の犯罪組織や既に捕まり囚人の場合もあるけど。
それでも働いてる子供達はミリアリリー王国の王都ラサリリーでは少数派だった。
ミリアリリー王国の王都ラサリリーの少年少女は半数以上が学校へと通学するのだから。
何が言いたいのかと言えば・・・・・・
王都ラサリリーには結構な数の学校がある事が言いたかった。
ミリアリリー王国も人材の確保や育成に力を入れているので幹部候補の貴族の子弟教育はもちろんの事、平民の育成にも熱心だ。
魔法の才能がある者などは授業料無償での魔法学校の通学を推奨した。
神殿も学校を持ってる。
大物貴族達も学校を経営しており、『貴族の義務』と嘯きながら有能な家臣。青田刈りする為に金にもならないのに学校を経営してたりする。
冒険者ギルドも学校を経営しており、勉強はダメでも体力自慢の子供達に生きていく術を教えていた。
そして、一部の魔法学校や神殿学校を除いて・・・・・・
大抵の学校では護身用に剣術を教えていた。
それは無論、この世界に魔物や魔獣が存在してる為だ。
その王都ラサリリーにある学校に通う生徒達の剣術の力量を試す為に催されるのが、都内校交流戦だった。
交流戦が始まった経緯は不明。
騎士団が有能な生徒を把握したかったから。
または学校を所有する大物貴族同士の意地の張り合いの代理戦争。
その二つが有力だったが。
分かってる事は1つだけ。
その都内校交流戦が始まり、その開催が5月中旬で固定された事で・・・・・・
ミリアリリー女学園の春の乙女祭の開催時期が5月中旬から4月下旬に移動した、という事実だけだった。
そう、ミリアリリー女学園の春の乙女祭は、そのままその都内校交流戦のミリアリリー女学園の代表選手の選抜も兼ねていたのだ。
「はあ? 都内校交流戦? 出ないわよ、私。馬鹿馬鹿しい」
と春の乙女祭の優勝者のエニスさんはそんな事を言ったけど・・・・・・・
そんなエニスさんのわがままは・・・
学園長室に集められたミリアリリー女学園の代表選手の5人に出場を依頼した学園長センセイが、
「お願いしますね、皆さん」
「あの、私、出たくないんですけど」
「エニスさんは特に出場して貰わないと。春の乙女祭ではミリアリリー女学園に迷惑を掛けたのですから」
「えっ? 何の事です? 春の乙女祭で何かありましたか?」
エニスさんもなかなかおズルイ。
と言うのも、カウービーのアレは『無かった事』になってるのだ。
未来の王妃様の実の妹の醜聞は、そのままミリアリリー王家の醜聞になってしまうから。
なので、カウービーの記録は王家主導で総て末梢。
今年の春の乙女祭の準優勝者の記録はもちろん、入学した記録も存在しない。
さすがに、その話題の流れでは分が悪いと思った学園長センセイが、
「どうしても出場しないつもりですか、エニスさん?」
「はい」
「では仕方ありませんね、卒業生のパリナさんをお呼びして・・・・・・」
「お姉さまは関係ないでしょうがっ!」
「卒業した母校の名誉が掛かってるのですから関係はあると思いますけど」
「そもそも私が出場しなくて、この4人で十分優勝は狙えますよっ!」
とエニスさんが言った他の代表選抜の4人とは・・・・・・・
ベスト8で、準々決勝でエニスさんに敗退した3年生の風紀委員長のマリンピーチ・レコリーズさん。
ベスト8で、生徒会書記で、準々決勝で魔法の制御に失敗して両者ノックアウトした3年生のリンダ・オウレさん。
ベスト8で、リンダさんの魔法制御の失敗の煽りで両者ノックアウトした2年生のソラーサ・ターラ。
運良くベスト8に残った3年生の私。
どうして、このメンバーになったかと言えば・・・
春の乙女祭の準優勝の1年生のカウービーは退学(もう死んでるけど。ってか、もし通学してても出場出来ないわよ、あれだけ恥を晒したら)。
私が準々決勝で対戦して、エニスさんが準決勝で戦ったベスト4の190センチの筋肉ゴリラの1年生のコスモスもカウービーの一緒に退学(どうもカウービーの護衛だったらしくて)。
もう1人のベスト8で、準々決勝でカウービーに勝ちを譲った1年生のスコーピー(170センチで、絶対に20代の魔剣士)も退学してる(同じくカウービーの護衛だったらしくて)。
えっ?
ベスト4が1人足りないって?
だから、リンダさんとソラーサの準々決勝の試合が両者ノックアウトで、ベスト4は3人だけなのよ、今回の春の乙女祭は。
それでカウービーが不戦勝で難無く決勝戦にまで進んで可哀想な事になったんだから。
そんな訳で、このメンツが学園長室に集められてる訳だけど、どうして私まで。
私、それほど強くないわよ?
ってか、あんな不正だらけの春の乙女祭のランク付けは無効でしょうに。
なので、私も手を挙げて、
「あの、学園長センセイ。春の乙女祭の順位で代表選抜を選んでいいんですか? 私よりも強い生徒は他にも結構居ますけど」
疑問を口にしたけど、
「何の問題もありません。何か問題でも?」
学園長センセイがとぼけられて、私は、
「いえ」
と引き下がった。
「ともかく」
と学園長センセイが言った時、コンコンと学園長室のドアがノックされて、
「失礼します」
入室してきたのは卒業したエニスさんのお姉さまのパリナさまだった。
女騎士の服装でズボン着用だった。
ああ、既に呼んでたんだぁ~、学園長センセイ。
「お久しぶりです、学園長センセイ。何か頼み事があると伺ったのですが、これはどういった?」
「都内校交流戦の選抜選手達ですよ。パリナさんに激励して貰おうと思って呼んだのです」
「そうですか。みんな、頑張ってね」
パリナさまが激励される中、学園長センセイが、
「それがエニスさんが出場したくないと言い出して」
「お姉さまに告げ口とか性格悪くありません、学園長センセイ?」
とエニスさんが不機嫌そうに例の前髪掻き上げポーズをする中、パリナさまもそれでエニスさんが不機嫌な事が分かり、
「エニス、どうしたの? 何が嫌なの?」
「妹のイザベラに活躍の場を・・・・・いえ、出ますよ、出ればいいんでしょ」
とパリナさまの前ではさすがのエニスさんも折れてしまい、こうして出場する事が決まった。
これが5月中旬、プール練習の休日の翌日の事だった。
因みに、都内校流戦が始まる3日前だった。
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