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ショートメール
アリス、子供の頃にされたプロポーズ相手を思い出す
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虎穴に入らずんば虎児を得ず。
との諺通り、アリスは危険を承知で指定された黒塗りの車に乗り込むべく下校時に自宅とは反対側の駅前に1人で来ていた。
常盤書店は大鳳学園の最寄りの駅前にあるので学生の間では有名で、駅と反対側からのバス通学のアリスでも知っていた。
指定されたナンバーの黒塗りの車は既に来ており、アリスが近付くとその車の後部ドアが開いた。
アリスが開いた後部ドアから車内を見ると、中には花井ジュンが乗っていた。
ジュンを見たアリスが、
「何だ。結局、花井なの?」
ガッカリしながら車に乗り込んだ。
車が走り出す中、ジュンが苦笑気味に、
「誰を期待してたんだ、平良は?」
「新聞部の誰か。または生徒指導の新垣先生。桃尻先輩とかだったら意外性があって良かったかもね」
「推理小説じゃないんだから、さすがに桃尻カレンはないだろ」
「で? 私を生贄にして権藤先輩を破滅させた感想は?」
冷たく問うアリスに、
「誤解だっ! 平良を生贄なんかにしてないぞっ! ちゃんとメールで警告しただろっ?」
ジュンは慌てて弁明した。
「中途半端な警告をね。非常階段だったじゃないのっ!」
「それは謝るがノコノコと出向いた平良にも問題があったろ?」
「『無理矢理キスされる』って花井が教えてくれなかったからでしょっ! あのメールだと『嘘告だけだ』と思うじゃないのっ! それで出向いたのに無理矢理『あれ』だからっ! あぁ~、私のファーストキスが。いえ、ノーカンよ、ノーカンっ! あれはノーカンっ!」
とアリスが思考を炎上させてから、冷静になって、
「で? よくも拡散してくれたわね、キスの映像。盗撮も花井よね? あの日の放課後、学園内に居たし?」
「嘘のような話だが、あの映像は偶然、新聞部の1年がスマホで撮ったんだよ。新聞部のサイトに投稿した1年が停学になった話は知ってるだろ?」
そんな話も確かに今日、アリスは聞いていた。
「・・・最初から説明して。それから判断するわ」
とアリスが言って、ジュンも覚悟を決めて、
「オレ、花井グループのお坊ちゃんでな」
「何それ、有名なの?」
「まあ、微妙だな。部品メーカーだから。年商も30億円チョイだし。オレの目的は大企業ゴンドーの『未来の社長』の淫行王子の弱味を握ってオイシイ思いをする事だったんたが、あのクズが想像以上のクズでな。『どうしようか』と思ってたところに『次の獲物は2年の平良にしよう』と学園内で普通に話してて・・・・・・ほら、オレって平良の事、結構好きだから。それで警告したのに――」
さらっとジュンは告白したがアリスは別の事に注目して、
「待った。学園長の口座を使ったのよね?」
「まあね。学園長室に盗聴器を仕掛けたら凄い音声が録音出来てな。学園長と名前は伏せるが女子生徒が学園長室で・・・・・・」
「それ以上は言わなくていいわ。気持ちの悪い」
アリスが軽蔑気味に言う中、ジュンが、
「それで学園長が協力的になって口座も融通してくれて。まあ、向こうはオレが脅迫者とは知らないが。で、ショートメールで警告したのに放課後、平良がノコノコとクズ先輩の手先の女子に呼び出されて・・・・・・」
「えっ、学級委員の田畑さんってそうなの? 真面目でそんな風にはーー」
「真面目とかは関係ないさ。父親が大企業ゴンドー勤務なんだから。『おまえの親父を左遷させるぞ』の一言で家来にもなるし服も脱ぐさ」
「・・・信じられない」
アリスが呆れ果てる中、
「それでオレが慌てて阻止するべく体育館裏に先回りしたのになかなか来なくて『しまった。別の場所か』と気付いて教室に戻ったら、もうキスされた後の沈んだ平良が居たって訳だ。で、責任を取って最高の弁護士を紹介したのさ」
「最高の弁護士? 誰の事?」
「あの善って弁護士だよ。たまたま祖父ちゃんの知り合いでな。無理を言ってきて貰ったんだぜ、あの時」
「? あのお爺さんが最高の弁護士ねぇ~」
「信じてないな」
とジュンがスマホを片手に検索して、
「ほら」
「東京弁護士協会の会長、善一郎?」
「そういう事。ちゃんとゴンドーから2億円、毟り取ってくれただろ?」
「えっ、あれってゴンドーが出したんじゃなくて」
「善の爺さんが吹っ掛けたのさ」
「ふ~ん」
「でだ。信じられない事に新聞部の1年がサイトに無理矢理キスの映像を流した事でバズってしまい、権藤ショウを使っていい思いをしようとしてたのはオレだけじゃなくて、白羽財閥が集団訴訟を裏で支援して、仕手戦グループって言うの? 株のトレーダーは情報戦、バズったお陰で週刊誌も書き立てて、あっという間にオレの手を離れて・・・」
アリスが詰まらなそうな顔で、
「白羽ジュン」
と言ってジュンを見た。
饒舌だったジュンが口を閉じた。
『その嘘、いつまで続くの?』と指摘されたからだ。
アリスが苦笑しながら、
「前々からそうじゃないかと思ってたけど今、完全に思い出したわ。子供の頃、遭ってるわよね、私達? 確かモナコのホテルだっけ?」
◇
11年前、モナコにて。
モナコの5つ星ホテルのプールで日本人のアリスとジュンは出会い、日本語しか喋れなかったジュンと日本語の他にフランス語が少し喋れたアリスが意気投合し、
滞在3日目のディナーにて、大人の真似をして跪いたジュンが、
「アリスちゃん、大好きです、結婚して下さい」
「うん、いいよ。大きくなったら迎えに来てね、ジュン君」
と子供ながらに結婚の約束をしたのだった。
◇
ジュンが苦笑しながら、
「今、思い出す、それ?」
そう言って期待を込めて熱視線をアリスに向けて、
「因みにどこまで思い出した、アリスちゃん?」
と質問し、熱視線に耐えられなかったアリスが視線を窓の風景に逸らして、
「さあね、ジュン君」
「オレがプロポーズした事もちゃんと思い出した訳ね」
「『さあね』って言ったでしょ。ってか、どうして名字を変えて私の前に現れたのよ?」
「白羽財閥の御曹司だと分かったら好きじゃなくても財産目当てに好きって女どもが言うからさ」
『白羽ジュン』としてジュンは正直に答えた。
アリスが面白がりながら、
「うわぁ~、純真無垢だったジュン君が人間不信になってるぅ~」
「うるさいな。そうだよっ! オレはどうせ、初恋のアリスちゃんに遭いに大鳳学園に入学した癖に『白羽』の名字だと金目当てで好きでもないのに好きだと言われるかもしれないから、名字を変えて近付いてアリスちゃんを試した最低のメルヘン野郎だよっ! 1年の時はクラスが一緒になれなくて、『まあ、アリスちゃんも目立ってないからいいかなぁ~』と思ってたら2月にいきなりパリコレに出場して『ヤバイ、男共が寄ってくる』と警戒してたら、先週あのクズが『嘘告』の計画を学園内で企てていて、慌ててショートメールで警告したのに初恋のアリスちゃんのファーストキスを守れなかったマヌケ野郎だよっ!」
と認めたジュンが冷たい光を眼に宿して、
「・・・アリスちゃんの唇を奪ったんだ。相応の罰は与えたけどね」
「高額絵画窃盗の罪を着せて? ってか、大企業ゴンドーをズタズタにして?」
「ああ。損失は度外視で裏のマーケットで60億円で盗品の絵画を買い叩いて、あのクズの自家用ジェットに忍ばせてからフランス当局に通報してね。その後は干渉してないけど。まあ、株の乱高下で絵画購入のマイナス分は十分リカバリー出来たかな」
「滅茶苦茶ね」
と呆れたアリスが、
(それともそれだけ愛されてると思った方がいいのかしら?)
思案しながら、ふと、
「一応確認するけど、私の父がフランスのホテルで麻薬のショック死で死んだのって?」
「あんな毒親、アリスちゃんにはいらないでしょ?」
「あのねぇ~」
アリスは好意的に笑ったのだった。
との諺通り、アリスは危険を承知で指定された黒塗りの車に乗り込むべく下校時に自宅とは反対側の駅前に1人で来ていた。
常盤書店は大鳳学園の最寄りの駅前にあるので学生の間では有名で、駅と反対側からのバス通学のアリスでも知っていた。
指定されたナンバーの黒塗りの車は既に来ており、アリスが近付くとその車の後部ドアが開いた。
アリスが開いた後部ドアから車内を見ると、中には花井ジュンが乗っていた。
ジュンを見たアリスが、
「何だ。結局、花井なの?」
ガッカリしながら車に乗り込んだ。
車が走り出す中、ジュンが苦笑気味に、
「誰を期待してたんだ、平良は?」
「新聞部の誰か。または生徒指導の新垣先生。桃尻先輩とかだったら意外性があって良かったかもね」
「推理小説じゃないんだから、さすがに桃尻カレンはないだろ」
「で? 私を生贄にして権藤先輩を破滅させた感想は?」
冷たく問うアリスに、
「誤解だっ! 平良を生贄なんかにしてないぞっ! ちゃんとメールで警告しただろっ?」
ジュンは慌てて弁明した。
「中途半端な警告をね。非常階段だったじゃないのっ!」
「それは謝るがノコノコと出向いた平良にも問題があったろ?」
「『無理矢理キスされる』って花井が教えてくれなかったからでしょっ! あのメールだと『嘘告だけだ』と思うじゃないのっ! それで出向いたのに無理矢理『あれ』だからっ! あぁ~、私のファーストキスが。いえ、ノーカンよ、ノーカンっ! あれはノーカンっ!」
とアリスが思考を炎上させてから、冷静になって、
「で? よくも拡散してくれたわね、キスの映像。盗撮も花井よね? あの日の放課後、学園内に居たし?」
「嘘のような話だが、あの映像は偶然、新聞部の1年がスマホで撮ったんだよ。新聞部のサイトに投稿した1年が停学になった話は知ってるだろ?」
そんな話も確かに今日、アリスは聞いていた。
「・・・最初から説明して。それから判断するわ」
とアリスが言って、ジュンも覚悟を決めて、
「オレ、花井グループのお坊ちゃんでな」
「何それ、有名なの?」
「まあ、微妙だな。部品メーカーだから。年商も30億円チョイだし。オレの目的は大企業ゴンドーの『未来の社長』の淫行王子の弱味を握ってオイシイ思いをする事だったんたが、あのクズが想像以上のクズでな。『どうしようか』と思ってたところに『次の獲物は2年の平良にしよう』と学園内で普通に話してて・・・・・・ほら、オレって平良の事、結構好きだから。それで警告したのに――」
さらっとジュンは告白したがアリスは別の事に注目して、
「待った。学園長の口座を使ったのよね?」
「まあね。学園長室に盗聴器を仕掛けたら凄い音声が録音出来てな。学園長と名前は伏せるが女子生徒が学園長室で・・・・・・」
「それ以上は言わなくていいわ。気持ちの悪い」
アリスが軽蔑気味に言う中、ジュンが、
「それで学園長が協力的になって口座も融通してくれて。まあ、向こうはオレが脅迫者とは知らないが。で、ショートメールで警告したのに放課後、平良がノコノコとクズ先輩の手先の女子に呼び出されて・・・・・・」
「えっ、学級委員の田畑さんってそうなの? 真面目でそんな風にはーー」
「真面目とかは関係ないさ。父親が大企業ゴンドー勤務なんだから。『おまえの親父を左遷させるぞ』の一言で家来にもなるし服も脱ぐさ」
「・・・信じられない」
アリスが呆れ果てる中、
「それでオレが慌てて阻止するべく体育館裏に先回りしたのになかなか来なくて『しまった。別の場所か』と気付いて教室に戻ったら、もうキスされた後の沈んだ平良が居たって訳だ。で、責任を取って最高の弁護士を紹介したのさ」
「最高の弁護士? 誰の事?」
「あの善って弁護士だよ。たまたま祖父ちゃんの知り合いでな。無理を言ってきて貰ったんだぜ、あの時」
「? あのお爺さんが最高の弁護士ねぇ~」
「信じてないな」
とジュンがスマホを片手に検索して、
「ほら」
「東京弁護士協会の会長、善一郎?」
「そういう事。ちゃんとゴンドーから2億円、毟り取ってくれただろ?」
「えっ、あれってゴンドーが出したんじゃなくて」
「善の爺さんが吹っ掛けたのさ」
「ふ~ん」
「でだ。信じられない事に新聞部の1年がサイトに無理矢理キスの映像を流した事でバズってしまい、権藤ショウを使っていい思いをしようとしてたのはオレだけじゃなくて、白羽財閥が集団訴訟を裏で支援して、仕手戦グループって言うの? 株のトレーダーは情報戦、バズったお陰で週刊誌も書き立てて、あっという間にオレの手を離れて・・・」
アリスが詰まらなそうな顔で、
「白羽ジュン」
と言ってジュンを見た。
饒舌だったジュンが口を閉じた。
『その嘘、いつまで続くの?』と指摘されたからだ。
アリスが苦笑しながら、
「前々からそうじゃないかと思ってたけど今、完全に思い出したわ。子供の頃、遭ってるわよね、私達? 確かモナコのホテルだっけ?」
◇
11年前、モナコにて。
モナコの5つ星ホテルのプールで日本人のアリスとジュンは出会い、日本語しか喋れなかったジュンと日本語の他にフランス語が少し喋れたアリスが意気投合し、
滞在3日目のディナーにて、大人の真似をして跪いたジュンが、
「アリスちゃん、大好きです、結婚して下さい」
「うん、いいよ。大きくなったら迎えに来てね、ジュン君」
と子供ながらに結婚の約束をしたのだった。
◇
ジュンが苦笑しながら、
「今、思い出す、それ?」
そう言って期待を込めて熱視線をアリスに向けて、
「因みにどこまで思い出した、アリスちゃん?」
と質問し、熱視線に耐えられなかったアリスが視線を窓の風景に逸らして、
「さあね、ジュン君」
「オレがプロポーズした事もちゃんと思い出した訳ね」
「『さあね』って言ったでしょ。ってか、どうして名字を変えて私の前に現れたのよ?」
「白羽財閥の御曹司だと分かったら好きじゃなくても財産目当てに好きって女どもが言うからさ」
『白羽ジュン』としてジュンは正直に答えた。
アリスが面白がりながら、
「うわぁ~、純真無垢だったジュン君が人間不信になってるぅ~」
「うるさいな。そうだよっ! オレはどうせ、初恋のアリスちゃんに遭いに大鳳学園に入学した癖に『白羽』の名字だと金目当てで好きでもないのに好きだと言われるかもしれないから、名字を変えて近付いてアリスちゃんを試した最低のメルヘン野郎だよっ! 1年の時はクラスが一緒になれなくて、『まあ、アリスちゃんも目立ってないからいいかなぁ~』と思ってたら2月にいきなりパリコレに出場して『ヤバイ、男共が寄ってくる』と警戒してたら、先週あのクズが『嘘告』の計画を学園内で企てていて、慌ててショートメールで警告したのに初恋のアリスちゃんのファーストキスを守れなかったマヌケ野郎だよっ!」
と認めたジュンが冷たい光を眼に宿して、
「・・・アリスちゃんの唇を奪ったんだ。相応の罰は与えたけどね」
「高額絵画窃盗の罪を着せて? ってか、大企業ゴンドーをズタズタにして?」
「ああ。損失は度外視で裏のマーケットで60億円で盗品の絵画を買い叩いて、あのクズの自家用ジェットに忍ばせてからフランス当局に通報してね。その後は干渉してないけど。まあ、株の乱高下で絵画購入のマイナス分は十分リカバリー出来たかな」
「滅茶苦茶ね」
と呆れたアリスが、
(それともそれだけ愛されてると思った方がいいのかしら?)
思案しながら、ふと、
「一応確認するけど、私の父がフランスのホテルで麻薬のショック死で死んだのって?」
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