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アポリス王国婚姻編
真面目に重臣をやる
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アポリス王国のバジーナード宮殿の庭にある屋根のあるガゼボとかいう場所で、わがまま女王様に呼ばれ、何故か2人っきりでお茶をして雑談をしてる訳だが、いくつかの話題の後、
「アラン、その方、トミナと男女の仲なのか?」
「まだ違いますよ。『男女の仲になりたいのに手が出せなくて困ってる』というのが正直なところですけど」
「ほう。どうして手が出せぬのだ?」
「オレが契約してる精霊獣がトミナさんの事を嫌がってまして」
「ああ、頭の上にヒヨコが乗ってるらしいな。それがか?」
「ええ」
「どうしてトミナを嫌がってるのだ?」
「属性ですよ。『聖属性以外はダメだ』って」
「(ニマァ~)それは聖属性の余の事を口説いてのかしら、アランは?」
「えっ、聖属性なの、アンリ様って?」
見よ。
薄々感付いてたけど、この自然な名演技を。
「まあね」
「へ~(チラッ)」
ピヨピヨ。
いいよ、この女なら子作りして。
「精霊獣は余について何て言っているのだ?」
「OKだと」
「では余を口説くの?」
「えっ、オレから口説く側なんですか? オレ的には年上のお姉さんに襲われたいお年頃なんだけど~」
「ったく、言っておれ」
テーブルの下で女王様にスネを蹴られたから~。
ったく、これが王族、それも女王がする事か?
まあ、痛くはないんだけどね~。
だって、オレ、LV2100だから~。
防御力だって素で高いし~。
まあ、こんな馬鹿話はさておいて。
◇
何故かオレも出席してるアポリス王国の最高会議において、女王様が、
「マチルダーズ連合の併合の妥当性について皆の意見を聞きたい」
と真面目に国王として議題に掛けた。
まず最初に答えるのは宰相の地位にある三公爵の1つ、ヤムレン家の当主にして前王のジェームズ国王の盟友のメーズ・ヤムレンって60代のお年寄りで、
「マチルダーズ連合の北部はエマリス帝国が占拠しているので侵攻はエマリス帝国と領土が隣接してしまい得策ではないかと」
その後は幹部の皆さんが、
「マチルダーズ連合は次の元首を決めれぬ有様。風前の灯火という奴なので攻めるべきかと」
「いやエマリス帝国との隣接するのは危険過ぎる」
「そう言えば、そのエマリス帝国に関して今、妙な情報が出回ってますぞ。皇帝一族が失踪したとか、旧帝族も脱出したとか」
「確認の取れてない情報を陛下に伝えるでないわ」
「マチルダーズ連合を攻め取る好機」
と意見が割れる中、女王様が面白そうにオレを見て、
「アランの意見は?」
どうしてオレに聞くんだ?
ってか、どうしてオレの席があるんだ?
それも女王様の隣という上座に?
いくら強いとは言ってもオレ、まだ15歳なんだけど?
「マチルダーズ連合のような代表決めの選挙公約で戦争をするような国は無くした方がいいかと」
「エマリス帝国にはどう対処する?」
女王様が更に尋ねるので、一般論として、
「皇帝一族が消えたのならばあの大国です。維持出来ずに割れるかと。モスヘンバウワーを奪っても兵を向けれないと愚考しますか」
ププ、愚考だって。
「いつかは使ってみたい言葉ランキング」の上位の言葉を使ってちゃったよ~。
「マチルダーズ連合の幹部への調略を更に進めよ。但し、与える爵位は慎重にな。アポリス王国の貴族達に不平が出ては敵わぬ」
おお、何か真面目に国家運営をやってるっぽい。
ってか、これって武田信玄の駿河侵攻に似てるような。
侵攻前に甲州金で調略。
戦術の基本か。
オレはそんな事を思ったのだった。
「アラン、その方、トミナと男女の仲なのか?」
「まだ違いますよ。『男女の仲になりたいのに手が出せなくて困ってる』というのが正直なところですけど」
「ほう。どうして手が出せぬのだ?」
「オレが契約してる精霊獣がトミナさんの事を嫌がってまして」
「ああ、頭の上にヒヨコが乗ってるらしいな。それがか?」
「ええ」
「どうしてトミナを嫌がってるのだ?」
「属性ですよ。『聖属性以外はダメだ』って」
「(ニマァ~)それは聖属性の余の事を口説いてのかしら、アランは?」
「えっ、聖属性なの、アンリ様って?」
見よ。
薄々感付いてたけど、この自然な名演技を。
「まあね」
「へ~(チラッ)」
ピヨピヨ。
いいよ、この女なら子作りして。
「精霊獣は余について何て言っているのだ?」
「OKだと」
「では余を口説くの?」
「えっ、オレから口説く側なんですか? オレ的には年上のお姉さんに襲われたいお年頃なんだけど~」
「ったく、言っておれ」
テーブルの下で女王様にスネを蹴られたから~。
ったく、これが王族、それも女王がする事か?
まあ、痛くはないんだけどね~。
だって、オレ、LV2100だから~。
防御力だって素で高いし~。
まあ、こんな馬鹿話はさておいて。
◇
何故かオレも出席してるアポリス王国の最高会議において、女王様が、
「マチルダーズ連合の併合の妥当性について皆の意見を聞きたい」
と真面目に国王として議題に掛けた。
まず最初に答えるのは宰相の地位にある三公爵の1つ、ヤムレン家の当主にして前王のジェームズ国王の盟友のメーズ・ヤムレンって60代のお年寄りで、
「マチルダーズ連合の北部はエマリス帝国が占拠しているので侵攻はエマリス帝国と領土が隣接してしまい得策ではないかと」
その後は幹部の皆さんが、
「マチルダーズ連合は次の元首を決めれぬ有様。風前の灯火という奴なので攻めるべきかと」
「いやエマリス帝国との隣接するのは危険過ぎる」
「そう言えば、そのエマリス帝国に関して今、妙な情報が出回ってますぞ。皇帝一族が失踪したとか、旧帝族も脱出したとか」
「確認の取れてない情報を陛下に伝えるでないわ」
「マチルダーズ連合を攻め取る好機」
と意見が割れる中、女王様が面白そうにオレを見て、
「アランの意見は?」
どうしてオレに聞くんだ?
ってか、どうしてオレの席があるんだ?
それも女王様の隣という上座に?
いくら強いとは言ってもオレ、まだ15歳なんだけど?
「マチルダーズ連合のような代表決めの選挙公約で戦争をするような国は無くした方がいいかと」
「エマリス帝国にはどう対処する?」
女王様が更に尋ねるので、一般論として、
「皇帝一族が消えたのならばあの大国です。維持出来ずに割れるかと。モスヘンバウワーを奪っても兵を向けれないと愚考しますか」
ププ、愚考だって。
「いつかは使ってみたい言葉ランキング」の上位の言葉を使ってちゃったよ~。
「マチルダーズ連合の幹部への調略を更に進めよ。但し、与える爵位は慎重にな。アポリス王国の貴族達に不平が出ては敵わぬ」
おお、何か真面目に国家運営をやってるっぽい。
ってか、これって武田信玄の駿河侵攻に似てるような。
侵攻前に甲州金で調略。
戦術の基本か。
オレはそんな事を思ったのだった。
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