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アポリス王国真道編
アラン・ザク、15歳
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王族の葬儀ともなると国葬となる。
そして翌日すぐには国葬は行われない。
すぐに葬儀が行われないのはアポリス王国の各地に散ってる重要人物を葬儀に参加させる為の日数を稼ぐ為である。
この配慮をしないと「軽く見られた」等々で人間関係が拗れるんだとか。
そんな訳で葬儀は3日後となったが、何の因果かその日はオレの15歳の誕生日だった。
国中が喪に服してるので誕生日を祝う事も出来ず、オレはザク伯爵家に客分扱いで居るトミナさんからささやかな誕生祝いのおっぱい貯金をして貰っていた。
トミナさんは分かってて、本日はオレの誕生日。
特別な日なので、アラン・ザクおっぱい銀行も特別利用で、布地越しではなくナマで御利用だった。
ナマ。
いい言葉だ。
いい匂いでスベスベを堪能する中、トミナさんが、
「ようやく15歳なのね、アランは」
「まだまだ子供って事?」
「いえ、よくよく考えたら7歳年下だと痛感させられたというか・・・それで私に手を出さないの?」
「ううん。契約してる精霊獣がトミナさんを嫌ってて手が出せないの。契約が解除されたら洒落にならないから。今、トミナさんが聖属性になる方法を模索中」
「早くしてね」
「うん」
たっぷりとオレはトミナさんにおっぱい貯金をされたのだった。
◇
オレはアポリス王国に知り合いなど王族と重鎮以外殆どいない。
そのはずだが、バジーナード宮殿に出仕すれば玄関ホールで見ず知らずの重鎮に囲まれた。
用向きは分かってる。
「ザク伯爵、お願いですからアンリ妃殿下を説得して下され」
「アンリ妃殿下のLVは300を越えています。アポリス王国では王族で最も優れた者が王座に継ぐのは当然の事なのですから」
そうなのだ。
貴族達の殆どがあのわがままお姫様を次期国王に推していた。
理由は単純にして明快。
オレは死んだのはジェームズ国王と2代目の王妃、最初の王妃の息子の王太子の3人だけだと思っていたが、実は八天賢のネームバリューの所為で知己を得させようと王太子のシャーロス殿下の家族全員(王太子妃と王孫3人)があの場に参加しており、直系の王太子家族も巻き添えで全員が死んでいた。
お陰で、ジェームズ国王の直系は第2王子のリオン殿下と第2王女のお姫様しか残っていないありさま。
そして、その第2王子のリオン殿下を産んだ母親、つまりはジェーム国王と一緒に死んだ2代目王妃はレコアーヌ公国の公女。
リオン殿下にも当然、レコアーヌ公室の血が流れている。
なので、レコアーヌ公国贔屓の政をされたらアポリス王国にとってもよろしくない。
というのは表向きの理由。
誰もが口にこそしていないが。
ぶっちゃければ、リオン殿下にアポリス王族の血が入ってるかが疑われていた。
つまりは不義の子。
不倫って奴だ。
2代目王妃が輿入れして出産した当時、そんな悪意のある噂が立ってたって話だ。
髪の色も同じで、オレから言わせれば、リオン殿下とお姫様はどう見ても兄妹なのだが。
そもそも前世のエロゲーの世界ならともかく実際の異世界ファンタジーでは無理だろ、不倫なんて。
どれだけ王族連中が付き人を連れて宮殿を歩いてると思ってるんだ?
というのがオレの持論だったが。
異世界ファンタジーで御馴染みの親子関係を証明する技術が今世の異世界ファンタジーではないとかで潔白が証明出来ずーー
結果、現在オレの周りに大物貴族達が集まって「説得してくれ」と頼んでる訳だった。
「どうしてオレが?」
あのわがままお姫様がアポリス王国の女王?
それこそ冗談だろ。
国が滅びるぞ、それだと?
「アンリ妃殿下と懇意ではありませんか?」
「我々の進言では一蹴されますので」
「無論、礼はします、ザク伯爵にも」
ほう。
それはそれは。
一応、幾らくらい貰えるのか聞いておこう。
「礼とは?」
「王配になられる際にはお力添えを」
待て。
どうして、そうなる?
呆れたオレが反論の言葉を放つ前に、廊下の前方からお姫様の行列がやってきた。
将軍の役職も持ってるので、本日は男装を思わす将軍服とズボンだ。
肩に喪章を付けてたがね。
「ーーおっ、アラン、いつの間に宰相達と仲良くなったのだ?」
「どう見たら仲が良いように見えるんですか? お姫様に女王になるように説得してくれとまずはオレが説得されてるところですのに」
「またその話か? お兄様が居るのに何を言っている。ならんぞ、余は。政など面倒臭い」
最後のが本音だろう。
国の経営なんて面倒臭いだけだもんね~。
太閤秀吉は天下を統一した後、どうやってたんだろうな?
やっぱり奉行衆に丸投げ?
多分、それだな。
百姓出身の秀吉に政治が出来たとは思えない。
つまり、オレも「成り上がって」建国する為には使える政治集団が必要な訳か~。
「ですよね~」
オレは納得したが、公爵達は、
「アンリ妃殿下、アポリス王国の事も考えて下され」
「一番優秀な王族が王位を継ぐのはアポリス王国では自然な事です」
どうにか取り縋ろうとしたが、
「今日は陛下達の葬儀だ。喪に服せ」
わがままお姫様が面倒臭そうにそう返事して、
「アラン、付いて来い」
「はっ」
ようやくまとわり付いてた貴族達とお別れ出来たのだった。
廊下を歩きながら、お姫様が、
「アラン、あのトミナという女とどういう関係だ?」
「恋人にしたいですが、オレが契約してる精霊獣が嫌がってて、ナマ殺し状態の関係です」
「そういう比喩的な事ではない。どこまで進んでるのかと聞いている」
ーーああ、なるほど。
「もしかして屋敷の中を盗み見されてました? 御趣味がよろしいようで」
お姫様は否定をせずに、
「いつもあのような事をしているのか?」
「いえ、今日だけですよ。オレ、今日が15歳の誕生日なので」
「陛下の葬儀の日に誕生日とは――この不忠義者め」
「いやいや、言い掛かりですから、それ。15年前に生まれた事を咎められるなんて」
「陛下を殺した八天賢に化けてたドラゴン・リザードマンの事だが、どうもずっと前に八天賢を殺して入れ替わっていたらしい」
ほう。
そんな結論になった訳ね~。
いや、案外それが真相かもな?
世間で尊敬されてる善玉の八天賢がモンスターに殺されて入れ替わった?
「ーー八天賢って弱いんですか?」
「遭った事がないから何とも言えんが、ドラゴン・リザードマンに負けたところを見ると頭がいいだけで弱いのだろうよ。お陰で陛下と大お兄様、それに大お兄様の家族が死んで大変だ」
「確かにそのようですね、あの大物貴族達の様子を見ると」
「そちは余が女王になった方がいいと思うか?」
何故そんな重要な事をオレに聞く。
お姫様が見てくる。オレの返事待ちだ。
ったく、仕方ない。
「ええ」
「何故そう思う?」
「ここまで大物貴族達が一致団結してリオン殿下を推さないのが異常だからです。嫌われてるんですか、リオン殿下って貴族達に?」
不義の子の噂は「嘘」と断定してるので当然、無視ね。
「前に領民から税をピンハネしてる貴族の処罰を断行したからな、お兄様は」
「えっ、もしかして真面目過ぎて嫌われてる?」
「そうだ。その点、余なら御しやすいという訳だ」
「お姫様が御しやすい? 冗談でしょ」
「まったくだ――そうだ、その方、個人の意見を聞きたいのだが」
「個人の意見? 何が聞きたいので?」
「女王と女将軍、どっちを妻にしたい?」
「そんなの両方に決まって――コホン、今のはなしで」
反射的に答えたオレは慌てて否定した。
「その方は」
お姫様は呆れてるが、
いやいや。
だって、そうだろ。
男なら女狂いの太閤秀吉じゃなくても両方って言うさ。
異世界ファンタジーのハーレムルートは男の夢と希望が詰まってるんだから~。
ーーん?
「その女王と女将軍ってーーもしかしてお姫様の事なんですか?」
「どうしてそうなる。一般論を聞いたまでだ」
「ですよね~」
そんな事を喋りながら葬儀の式典へと向かったのだった。
そして翌日すぐには国葬は行われない。
すぐに葬儀が行われないのはアポリス王国の各地に散ってる重要人物を葬儀に参加させる為の日数を稼ぐ為である。
この配慮をしないと「軽く見られた」等々で人間関係が拗れるんだとか。
そんな訳で葬儀は3日後となったが、何の因果かその日はオレの15歳の誕生日だった。
国中が喪に服してるので誕生日を祝う事も出来ず、オレはザク伯爵家に客分扱いで居るトミナさんからささやかな誕生祝いのおっぱい貯金をして貰っていた。
トミナさんは分かってて、本日はオレの誕生日。
特別な日なので、アラン・ザクおっぱい銀行も特別利用で、布地越しではなくナマで御利用だった。
ナマ。
いい言葉だ。
いい匂いでスベスベを堪能する中、トミナさんが、
「ようやく15歳なのね、アランは」
「まだまだ子供って事?」
「いえ、よくよく考えたら7歳年下だと痛感させられたというか・・・それで私に手を出さないの?」
「ううん。契約してる精霊獣がトミナさんを嫌ってて手が出せないの。契約が解除されたら洒落にならないから。今、トミナさんが聖属性になる方法を模索中」
「早くしてね」
「うん」
たっぷりとオレはトミナさんにおっぱい貯金をされたのだった。
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オレはアポリス王国に知り合いなど王族と重鎮以外殆どいない。
そのはずだが、バジーナード宮殿に出仕すれば玄関ホールで見ず知らずの重鎮に囲まれた。
用向きは分かってる。
「ザク伯爵、お願いですからアンリ妃殿下を説得して下され」
「アンリ妃殿下のLVは300を越えています。アポリス王国では王族で最も優れた者が王座に継ぐのは当然の事なのですから」
そうなのだ。
貴族達の殆どがあのわがままお姫様を次期国王に推していた。
理由は単純にして明快。
オレは死んだのはジェームズ国王と2代目の王妃、最初の王妃の息子の王太子の3人だけだと思っていたが、実は八天賢のネームバリューの所為で知己を得させようと王太子のシャーロス殿下の家族全員(王太子妃と王孫3人)があの場に参加しており、直系の王太子家族も巻き添えで全員が死んでいた。
お陰で、ジェームズ国王の直系は第2王子のリオン殿下と第2王女のお姫様しか残っていないありさま。
そして、その第2王子のリオン殿下を産んだ母親、つまりはジェーム国王と一緒に死んだ2代目王妃はレコアーヌ公国の公女。
リオン殿下にも当然、レコアーヌ公室の血が流れている。
なので、レコアーヌ公国贔屓の政をされたらアポリス王国にとってもよろしくない。
というのは表向きの理由。
誰もが口にこそしていないが。
ぶっちゃければ、リオン殿下にアポリス王族の血が入ってるかが疑われていた。
つまりは不義の子。
不倫って奴だ。
2代目王妃が輿入れして出産した当時、そんな悪意のある噂が立ってたって話だ。
髪の色も同じで、オレから言わせれば、リオン殿下とお姫様はどう見ても兄妹なのだが。
そもそも前世のエロゲーの世界ならともかく実際の異世界ファンタジーでは無理だろ、不倫なんて。
どれだけ王族連中が付き人を連れて宮殿を歩いてると思ってるんだ?
というのがオレの持論だったが。
異世界ファンタジーで御馴染みの親子関係を証明する技術が今世の異世界ファンタジーではないとかで潔白が証明出来ずーー
結果、現在オレの周りに大物貴族達が集まって「説得してくれ」と頼んでる訳だった。
「どうしてオレが?」
あのわがままお姫様がアポリス王国の女王?
それこそ冗談だろ。
国が滅びるぞ、それだと?
「アンリ妃殿下と懇意ではありませんか?」
「我々の進言では一蹴されますので」
「無論、礼はします、ザク伯爵にも」
ほう。
それはそれは。
一応、幾らくらい貰えるのか聞いておこう。
「礼とは?」
「王配になられる際にはお力添えを」
待て。
どうして、そうなる?
呆れたオレが反論の言葉を放つ前に、廊下の前方からお姫様の行列がやってきた。
将軍の役職も持ってるので、本日は男装を思わす将軍服とズボンだ。
肩に喪章を付けてたがね。
「ーーおっ、アラン、いつの間に宰相達と仲良くなったのだ?」
「どう見たら仲が良いように見えるんですか? お姫様に女王になるように説得してくれとまずはオレが説得されてるところですのに」
「またその話か? お兄様が居るのに何を言っている。ならんぞ、余は。政など面倒臭い」
最後のが本音だろう。
国の経営なんて面倒臭いだけだもんね~。
太閤秀吉は天下を統一した後、どうやってたんだろうな?
やっぱり奉行衆に丸投げ?
多分、それだな。
百姓出身の秀吉に政治が出来たとは思えない。
つまり、オレも「成り上がって」建国する為には使える政治集団が必要な訳か~。
「ですよね~」
オレは納得したが、公爵達は、
「アンリ妃殿下、アポリス王国の事も考えて下され」
「一番優秀な王族が王位を継ぐのはアポリス王国では自然な事です」
どうにか取り縋ろうとしたが、
「今日は陛下達の葬儀だ。喪に服せ」
わがままお姫様が面倒臭そうにそう返事して、
「アラン、付いて来い」
「はっ」
ようやくまとわり付いてた貴族達とお別れ出来たのだった。
廊下を歩きながら、お姫様が、
「アラン、あのトミナという女とどういう関係だ?」
「恋人にしたいですが、オレが契約してる精霊獣が嫌がってて、ナマ殺し状態の関係です」
「そういう比喩的な事ではない。どこまで進んでるのかと聞いている」
ーーああ、なるほど。
「もしかして屋敷の中を盗み見されてました? 御趣味がよろしいようで」
お姫様は否定をせずに、
「いつもあのような事をしているのか?」
「いえ、今日だけですよ。オレ、今日が15歳の誕生日なので」
「陛下の葬儀の日に誕生日とは――この不忠義者め」
「いやいや、言い掛かりですから、それ。15年前に生まれた事を咎められるなんて」
「陛下を殺した八天賢に化けてたドラゴン・リザードマンの事だが、どうもずっと前に八天賢を殺して入れ替わっていたらしい」
ほう。
そんな結論になった訳ね~。
いや、案外それが真相かもな?
世間で尊敬されてる善玉の八天賢がモンスターに殺されて入れ替わった?
「ーー八天賢って弱いんですか?」
「遭った事がないから何とも言えんが、ドラゴン・リザードマンに負けたところを見ると頭がいいだけで弱いのだろうよ。お陰で陛下と大お兄様、それに大お兄様の家族が死んで大変だ」
「確かにそのようですね、あの大物貴族達の様子を見ると」
「そちは余が女王になった方がいいと思うか?」
何故そんな重要な事をオレに聞く。
お姫様が見てくる。オレの返事待ちだ。
ったく、仕方ない。
「ええ」
「何故そう思う?」
「ここまで大物貴族達が一致団結してリオン殿下を推さないのが異常だからです。嫌われてるんですか、リオン殿下って貴族達に?」
不義の子の噂は「嘘」と断定してるので当然、無視ね。
「前に領民から税をピンハネしてる貴族の処罰を断行したからな、お兄様は」
「えっ、もしかして真面目過ぎて嫌われてる?」
「そうだ。その点、余なら御しやすいという訳だ」
「お姫様が御しやすい? 冗談でしょ」
「まったくだ――そうだ、その方、個人の意見を聞きたいのだが」
「個人の意見? 何が聞きたいので?」
「女王と女将軍、どっちを妻にしたい?」
「そんなの両方に決まって――コホン、今のはなしで」
反射的に答えたオレは慌てて否定した。
「その方は」
お姫様は呆れてるが、
いやいや。
だって、そうだろ。
男なら女狂いの太閤秀吉じゃなくても両方って言うさ。
異世界ファンタジーのハーレムルートは男の夢と希望が詰まってるんだから~。
ーーん?
「その女王と女将軍ってーーもしかしてお姫様の事なんですか?」
「どうしてそうなる。一般論を聞いたまでだ」
「ですよね~」
そんな事を喋りながら葬儀の式典へと向かったのだった。
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