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カクリ・コンゼート樹海波紋編
さらっと取引情報
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ルイタフ代表に庁舎に呼び出された後、執務室にトミナさんを置いて、オレとバニラさんだけがクラン【氷の百合】のアジトに狼車で帰ってる訳だが。
車庫のは全部燃えたので新調した狼車に乗って戻ってる時の事、バニラさんは分かってらっしゃるのでオレにおっぱいを押し付けておっぱい貯金を貯めながら、
「で、アラン? 教えられる事だけでいいからちゃんと教えなさい」
仕方ないな~。
本当は教えたくないけど、おっぱい貯金と交換で利用者に便宜を図るのが我がアラン・ザクおっぱい銀行の方針なので、
「アラクネー神だったよ、ジオール王国を襲った『炎の魔神』の正体は」
「アラクネー神ーーアラクネーの神様って事?」
「うん、称号に【アラクネー神殺し】がモロに付いてたから。他にもその下にアラクネー邪王の階級があるっぽくて、翌日に遭った蠅の方が『アラクネー邪王』って口を滑らせてた~」
「アラクネー神にアラクネー邪王ね~。聞いた事もないけどーー他には?」
「ファイアグラスホッパーを2000匹以上倒して獲得した称号は【制する炎】だったよ」
「えっ、【制する炎】? それってーー遠距離魔法戦をやってたら付く称号よね?」
「うん」
「ファイアグラスホッパーはモンスターじゃなくて魔法だったって事?」
「そうっぽい。虫系の称号が1つも付かなかったし」
「へ~。他には?」
「うちの精霊獣が○ポーズをするの知ってる?」
「パリにした奴?」
「そう、それ。元々トミナさん、首振りポーズだったのにLVが上がったからか、うちの精霊獣が○ポーズをしてたよ」
「あらら。何の意味があるのかしらね~。まあ、LV500手前なら〇でしょうけど」
と呟いてから、
「他には?」
「ないけど」
その言葉でオレの顔をおっぱいから解放した訳だが、バニラさんが思い出したように、
「アポリス王国の隊商がエレイン大平原でモンスターに襲われて全滅したらしいわよ」
「何それ?」
おっぱいの感触に満足してたからか、思考が働かずオレがきょとんとすると、
「アランの所為で起こったレコアーヌ公国内の大粛清で知り合いが多数死んで怒ったアポリス王国の王妃様がまたローセファースに部隊を送り込もうとしたけど、今回は暗殺ギルドが動いてモンスター寄せのアイテムで殺したみたいね~、って言ったの」
「本当にそれ、暗殺ギルドの仕業なの、バニラさん?」
「ええ、取引したからね、暗殺ギルドと」
「はあ? 今、何て?」
さすがにオレも背筋を正した。
「だって暗殺ギルドなんかと暗闘なんて馬鹿らしいじゃないの。面倒臭いし」
「だからってーーいつ、取引なんてしたの?」
「アランがアポリス王国に出向いた時かしら?」
「暗殺ギルドと取引なんて信じられないから」
オレは呆れながらバニラさんを見たのだった。
車庫のは全部燃えたので新調した狼車に乗って戻ってる時の事、バニラさんは分かってらっしゃるのでオレにおっぱいを押し付けておっぱい貯金を貯めながら、
「で、アラン? 教えられる事だけでいいからちゃんと教えなさい」
仕方ないな~。
本当は教えたくないけど、おっぱい貯金と交換で利用者に便宜を図るのが我がアラン・ザクおっぱい銀行の方針なので、
「アラクネー神だったよ、ジオール王国を襲った『炎の魔神』の正体は」
「アラクネー神ーーアラクネーの神様って事?」
「うん、称号に【アラクネー神殺し】がモロに付いてたから。他にもその下にアラクネー邪王の階級があるっぽくて、翌日に遭った蠅の方が『アラクネー邪王』って口を滑らせてた~」
「アラクネー神にアラクネー邪王ね~。聞いた事もないけどーー他には?」
「ファイアグラスホッパーを2000匹以上倒して獲得した称号は【制する炎】だったよ」
「えっ、【制する炎】? それってーー遠距離魔法戦をやってたら付く称号よね?」
「うん」
「ファイアグラスホッパーはモンスターじゃなくて魔法だったって事?」
「そうっぽい。虫系の称号が1つも付かなかったし」
「へ~。他には?」
「うちの精霊獣が○ポーズをするの知ってる?」
「パリにした奴?」
「そう、それ。元々トミナさん、首振りポーズだったのにLVが上がったからか、うちの精霊獣が○ポーズをしてたよ」
「あらら。何の意味があるのかしらね~。まあ、LV500手前なら〇でしょうけど」
と呟いてから、
「他には?」
「ないけど」
その言葉でオレの顔をおっぱいから解放した訳だが、バニラさんが思い出したように、
「アポリス王国の隊商がエレイン大平原でモンスターに襲われて全滅したらしいわよ」
「何それ?」
おっぱいの感触に満足してたからか、思考が働かずオレがきょとんとすると、
「アランの所為で起こったレコアーヌ公国内の大粛清で知り合いが多数死んで怒ったアポリス王国の王妃様がまたローセファースに部隊を送り込もうとしたけど、今回は暗殺ギルドが動いてモンスター寄せのアイテムで殺したみたいね~、って言ったの」
「本当にそれ、暗殺ギルドの仕業なの、バニラさん?」
「ええ、取引したからね、暗殺ギルドと」
「はあ? 今、何て?」
さすがにオレも背筋を正した。
「だって暗殺ギルドなんかと暗闘なんて馬鹿らしいじゃないの。面倒臭いし」
「だからってーーいつ、取引なんてしたの?」
「アランがアポリス王国に出向いた時かしら?」
「暗殺ギルドと取引なんて信じられないから」
オレは呆れながらバニラさんを見たのだった。
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