オレはスキル【殺虫スプレー】で虫系モンスターを相手に無双する

ジオール王国炎蝗編

LV1366

　アラン・ザク。14歳。LV766→1366

　ジョブ:【打撃我流戦士、精霊獣使い、虫神滅殺師】聖天魔術師、大鳥釣り師、飛獣乗り、竜滅魔術師、駆け鳥騎士、賭博師、特級射手大魔術師、大地精霊使い、上級薬草摘み師、聖天異端審問官、女神代行治癒術師

　スキル:【殺虫スプレー】無印（24）×8、（13）（修復49）（修復50）（修復50）、ノズルタイプ（21）x2、cold（21）×4、（修復79）、ムカデ専用（21）×3、蜘蛛専用（24）、蜂専用（24）、蟻専用（21）×2

　称号:【貴族名鑑】【神童】【格上潰し】【英雄の若鳳】→new【英雄の大鳳】【精霊獣の契約者】【聖雛を連れて歩く者】【蜂殺し】【聖天を司る者】【女神の裁きの代行者】【古代種殺し】【白霧の狩人】【打の極みへの道】【無傷の猛者】【弱きを貪る者】【流しの解体屋】【虫殺し】【骨竜殺し】【大地の王竜牙】【熱中のコーラル】【闇大鷲の天敵蛇】【銀のフォーク】【騎翼の風】【舞う羽根】【空の成竜翼】【四色の竜証】【竜を滅する者】【天人の理】→new【天人の理】【理の月】→new【理の大月】new【理の小月】【アポリスの爵位章】【駆け鳥の呼吸】【蠍殺し】【狼殺し】【芋潰し】【駆け鳥の風】【幼虫殺し】【幸運のコイン】【森の獣道】【蜘蛛殺し】【蛇殺し】【騎上の心得】【聖なる名射手】【詠唱上手】【魔の極みへの道】【生を刈り取る鎌】【ゴーレム殺し】【ジュエルハンター】【ミスリルハンター】【レコアーヌの英雄】【銀陸王殺し】【闇を裂くランタン】【月花摘み】【女神の癒し手】【毒を浄化する花】【目覚めの鶏】【呪い祓いの蛇】【冷静な馬】【羊毛刈り】【制する炎】【アラクネー神殺し】【経験値の黄金豚】





　【英雄の大鳳】攻撃、防御、魔力が5倍。【女神の裁きの代行者】【経験値の黄金豚】解禁。





　取得条件:【英雄】系の称号の保有状態でLV1000に到達。





　【天人の理】LV1000の上限解禁。大小月解禁。バッドエンドルート回避解禁。





　取得条件:LV1000到達時点で「邪なる存在」を1匹以上撃破する。





　【理の大月】精神世界の分身（LV（5分の1））が自動で守る。完全自動の為、操作不能。MP全容量、スキル20%減。





　取得条件:使い魔を作らずに【天人の理】取得。LV400を越える。





　【理の小月】精神世界の分身（LV（10分の1））が自動で守る。完全自動の為、操作不能。MP全容量、スキル10%減。





　取得条件:使い魔を作らずに【天人の理】取得。LV1000を越える。





　クククッ、ハァーッハッハッハッ。

　ダメだ。

　もう笑いが止まらん。

　LVが600も上がってるなんて～。

　これまで全然上がってなかったのに～。

　それが766からなら一気に倍近くも～。

　でも、どうしてだ？

　上限300の制限があるのに？

　そうか、1匹ずつ倒したから連戦扱いなのか、あの2匹の討伐って。

　なら、あの1匹1匹どれだけ強かったんだぁ？

　魔力とスキルが30%減になってるけど、分身が2人に増えたし～。

　1人目の分身は大月で、前からずっと居る奴だから、そのLVは5分の1（10分の1）でLV272。

　2人目の分身が小月で、新たに出来た分身で、見た目は一緒だけど、10分の1でLV136。

　もう、オレ、無敵なんじゃないの？

　ハァーッハッハッハッ。

　ハァーッハッハッハッ。

　ハァーッハッハッハッ。





　◇





　その上、あの2匹と遭遇した事で蠅蚊専用スプレーが出たし～。

　蝶専用スプレーはさすがに無理か～。

　前世では幼虫対策に蜜柑農家のオレも農薬を使ってたもんな～。

　蝶専用スプレーなんて聞いた事もないし～。





　LV600プラスならスキルも新たに20本作れる訳だから、





　スキル:【殺虫スプレー】無印（24）×18、（13）（修復49）（修復50）（修復50）、ノズルタイプ（21）×3、cold（21）×5、（修復79）、ムカデ専用（21）×4、蜘蛛専用（24）×2、蜂専用（24）×2、蟻専用（21）×3、蠅蚊専用（21）×4





　これでいいかな？

　よく分からんわ～、もう。





　◇





　戦闘後のジオール王国の東部のどっかの貴族の屋敷の発着場でトミナさんが、

「あの、アラン殿～」

　心配そうにオレに声を掛けてきた。

「ああ、首飾りの事ならいいよ。トミナさんが無事だったんだから」

　オレはもちろん美少女ゲームの主人公スマイルでトミナさんに答えておいた。

　今のオレ、滅茶苦茶機嫌がいいからね～。

　大概の事なら全部許しちゃうと思うし～。

「えっと、アラン殿はLVが上がりましたか？　あの敵を倒して？」

「まあね。えっ、トミナさんも？　（もしかして300？）」

　オレがコソッと尋ねると、

「まさか、105です」

「えっ、今、いくつなの？」

「494です」

「なら今朝の時点ではLVは389だった？」

「はい」

　と言われた瞬間、算盤少年のオレは、

　389割る2で194。（切り捨て）

　194足す300で494。

　それで105上がったって事か。

　と瞬時に気付いた。

　でも、どうしてだ？

　って、考えられる要因はあの古代文明の遺産の【身代わり】の魔法のアクセサリーしかないよね～。

　「無条件で助かる」じゃなかったのか、あれ？

　1個目は無条件で、2個目はLV半分消費って事か？

　もしオレならーーえっ、怖っ！

　暴利過ぎるだろ、683ってっ！

　でも、それが普通かもね～。

　死ぬところを助けて貰えるんだから～。

　前世のゲームでのノーリスクの復活に慣れてるオレからしたら暴利でも、今世の異世界ファンタジーならこれでも恩の字って事だろうし～。（0.1秒）

「もしかして【理の月】も出てるの？」

「えっ、アラン殿もですか？」

　おおっと～。

　オレは背筋を正した。

　と言うのも、どこにも視えないからだ。

　トミナさんの透明分身が。

　魔眼持ち以外は見えないのか、もしかして。

「内緒ね。ってか、視えないんだけど居るの？」

「ええ、あちらに。本当に視えないんですか？」

　トミナさんが指差して教えてくれたが、やはり視えない。

「うん。それと、分身は使えるけど、制御不能だから隠していた方がいいよ」

　オレは上級者ぶって教えてたが・・・

　これは少し困った事になったかもね～。

　トミナさんと揉めたら視えない透明分身に攻撃されるって事だから。

　絶対にトミナさんとは揉めないでお～こうっと。