95 / 140
ジオール王国炎蝗編
トミナ・フラサーユ
しおりを挟む
オレは前世の記憶持ちである。
その前世でのオレは貧乏蜜柑農家で、最終学歴は農業高校だ。
農薬が開発される以前から日本では蝗は無縁だが、蝗の事はそこそこ知ってる。
お隣の中国では蝗災と言って大量発生すると田んぼは全滅した事とか。
まあ、オレが最初に知ったのは三国志の漫画で、その後、三国志のシミュレーションゲームの季節始めに出る蝗災の表示で何か凄そうとの認識だったのだが。
だってあれ、兵糧が減るんだもん。
◇
それの異世界バージョン。
2メートルサイズの燃えてる蝗、ファイアグラスホッパーが大量発生してジオール王国の王都オングスを襲撃。
王都オングスは綺麗に燃えたそうだ。
虫系とはいえ、モンスターなのだ。
燃えてる虫の癖に人を喰らうらしいが。
「そんなのがマチルダーズ連合の領地に飛んできたら困るので、飛んでくる前にジオール王国に出向いて退治して来てくれ」
それがオレを呼び戻したノルメ閣下の言い分だった。
「あのですね~、気軽に言ってくれてますけど、相手は空を飛んでてーー」
「飛獣で出向けばいいだろ? グリフォンを持ってるんだから」
「はあ? 領域侵犯ーー」
おっと、これは前世の言葉だな。
「――コホン、国境を越えて飛んでもいいんですか?」
「非常時ならばな。救援なら『あり』って事になってる」
「ーー本当なんですよね、そのファイアグラスホッパーの大量発生の話? この前のラジカーンの時みたいに罠って事はないでしょうね?」
「アランをジオール王国に帰国させる為にか? これだけ大騒ぎになってるのにあり得んだろ、さすがに」
ふむ。
大量発生のファイアグラスホッパーね~。
「何者かが操ってるとかってのはないんですよね?」
「ファイアグラスホッパーが操られてるって事か? ないだろ、下位種ならともかく上位種の虫モンスターを操るなんて」
ホントかよ?
そういう楽観視が一番危険なのに~。
ムカデの人型モンスター、センティピード・アラクネーが大ムカデを操ってたみたいに、バッタの人型モンスター、グラスホッパー・アラクネーなんてのが居たら洒落にならないから~。
ーーん?
待てよ。
グラスホッパー・アラクネーって、もしかして日曜の朝の特撮の仮面ラーーいや、最後までは言わないけどさ~。
もしかして居るのか?
少し興味が湧いたな。
居るなら見てみたいっていうか。(0.1秒)
少しやる気が出たオレは、
「オレ、ワイバーンがいいな~」
そうノルメ閣下におねだりをした。
オレが持ってるのはグリフォンだ。
つまり、貸せ、と言ってる訳で、ちゃんとノルメ閣下にも意味が通じて、
「このガキ、足下を見やがって」
「だってグリフォンって遅いし~」
「チッ、モスヘンバウワーの代表閣下に確認を取る。待ってろ」
そうノルメ閣下は不機嫌そうに席を立ったのだった。
あれれ?
もしかしてノルメ閣下、忘れてな~い?
オレに100億円借りてる事~。
前世だったら借主にヘコヘコされるはずなんだけどな~。
ホント、あり得ないわ、異世界ファンタジーって。
ーーいや、もしかして身分差か?
官の方が民よりも偉いっていう。
それなら前世でもあったな~、親方日の丸って奴が~。
◇
2時間待ってワイバーンに乗れる事になったのだけれど~。
「許可は降りたが操縦はダメだとさ」
「つまり監視を付けるって事?」
「そういう事だ。トミナ、頼んだぞ」
「はっ」
オレ担当なので、オレのローセファースへの帰還に着いてきてたトミナさんが返事した。
トミナさんは当然、マチルダーズ連合の魔法騎士の恰好だ。
因みに(マチルダーズ連合の敵認定だった事から)アースセブンケルベロス討伐にも参加しており、経験値ブーストもしている。
「よろしくね、アラン殿」
「うん、トミナさん」
その後、オレはワイバーン騎士から説明を受けた。
ワイバーンの飛翔時間と休憩時間の関係性とか。
夜間の飛行を嫌がるとか。
空腹時に空地問わず餌となるモンスターを追い掛ける習性があるとか。
ダメージを受けたら言う事を聞かない気性の荒さとか。
「ファイアグラスホッパーの規模は200匹との報告だったが、このテの報告には幅がある。多い場合もあれば少ない場合もだ。その辺を踏まえて臨機応変にな」
「? 少ない場合とかあるんですか?」
「王都オングスで魔法騎士団の精鋭に倒されて数が減った、または大袈裟に言っただけで最初から少ないとかな」
「へ~」
と喋ってると、ノルメ閣下がワイバーンの確認をしてるトミナさんを見ながら小声で、
「アラン、おまえ、トミナの素性は知ってるか?」
「いいところのお嬢さんって事はうっすら本人から聞きましたけど詳しくは聞いてませんね」
「前代表トミロ・モネオの曾孫だ。絶対に殺すなよ」
「そんなに大切ならどうしてオレに付けてるんですか?」
「色々あるんだよ」
「どう色々あるんですか?」
「大人物だった前代表の息子はただのダメな2代目だったらまだマシだったんだが、悪知恵の働く嫌な奴でモロに怨みを買いまくっててな。昔、前代表に命を助けて貰った律儀な騎士が何とか2代目の怨みがその子孫にいかないように頑張って助けてる、みたいな」
「もしや律儀な騎士って?」
オレがノルメ閣下を見ると、ドヤ顔で、
「そういう事だ」
「自分で言いますか、律儀とか」
「五月蠅い。任せたぞ」
「へ~い」
そんな事を喋ってオレはトミナさんが操るワイバーンで出発したのだった。
その前世でのオレは貧乏蜜柑農家で、最終学歴は農業高校だ。
農薬が開発される以前から日本では蝗は無縁だが、蝗の事はそこそこ知ってる。
お隣の中国では蝗災と言って大量発生すると田んぼは全滅した事とか。
まあ、オレが最初に知ったのは三国志の漫画で、その後、三国志のシミュレーションゲームの季節始めに出る蝗災の表示で何か凄そうとの認識だったのだが。
だってあれ、兵糧が減るんだもん。
◇
それの異世界バージョン。
2メートルサイズの燃えてる蝗、ファイアグラスホッパーが大量発生してジオール王国の王都オングスを襲撃。
王都オングスは綺麗に燃えたそうだ。
虫系とはいえ、モンスターなのだ。
燃えてる虫の癖に人を喰らうらしいが。
「そんなのがマチルダーズ連合の領地に飛んできたら困るので、飛んでくる前にジオール王国に出向いて退治して来てくれ」
それがオレを呼び戻したノルメ閣下の言い分だった。
「あのですね~、気軽に言ってくれてますけど、相手は空を飛んでてーー」
「飛獣で出向けばいいだろ? グリフォンを持ってるんだから」
「はあ? 領域侵犯ーー」
おっと、これは前世の言葉だな。
「――コホン、国境を越えて飛んでもいいんですか?」
「非常時ならばな。救援なら『あり』って事になってる」
「ーー本当なんですよね、そのファイアグラスホッパーの大量発生の話? この前のラジカーンの時みたいに罠って事はないでしょうね?」
「アランをジオール王国に帰国させる為にか? これだけ大騒ぎになってるのにあり得んだろ、さすがに」
ふむ。
大量発生のファイアグラスホッパーね~。
「何者かが操ってるとかってのはないんですよね?」
「ファイアグラスホッパーが操られてるって事か? ないだろ、下位種ならともかく上位種の虫モンスターを操るなんて」
ホントかよ?
そういう楽観視が一番危険なのに~。
ムカデの人型モンスター、センティピード・アラクネーが大ムカデを操ってたみたいに、バッタの人型モンスター、グラスホッパー・アラクネーなんてのが居たら洒落にならないから~。
ーーん?
待てよ。
グラスホッパー・アラクネーって、もしかして日曜の朝の特撮の仮面ラーーいや、最後までは言わないけどさ~。
もしかして居るのか?
少し興味が湧いたな。
居るなら見てみたいっていうか。(0.1秒)
少しやる気が出たオレは、
「オレ、ワイバーンがいいな~」
そうノルメ閣下におねだりをした。
オレが持ってるのはグリフォンだ。
つまり、貸せ、と言ってる訳で、ちゃんとノルメ閣下にも意味が通じて、
「このガキ、足下を見やがって」
「だってグリフォンって遅いし~」
「チッ、モスヘンバウワーの代表閣下に確認を取る。待ってろ」
そうノルメ閣下は不機嫌そうに席を立ったのだった。
あれれ?
もしかしてノルメ閣下、忘れてな~い?
オレに100億円借りてる事~。
前世だったら借主にヘコヘコされるはずなんだけどな~。
ホント、あり得ないわ、異世界ファンタジーって。
ーーいや、もしかして身分差か?
官の方が民よりも偉いっていう。
それなら前世でもあったな~、親方日の丸って奴が~。
◇
2時間待ってワイバーンに乗れる事になったのだけれど~。
「許可は降りたが操縦はダメだとさ」
「つまり監視を付けるって事?」
「そういう事だ。トミナ、頼んだぞ」
「はっ」
オレ担当なので、オレのローセファースへの帰還に着いてきてたトミナさんが返事した。
トミナさんは当然、マチルダーズ連合の魔法騎士の恰好だ。
因みに(マチルダーズ連合の敵認定だった事から)アースセブンケルベロス討伐にも参加しており、経験値ブーストもしている。
「よろしくね、アラン殿」
「うん、トミナさん」
その後、オレはワイバーン騎士から説明を受けた。
ワイバーンの飛翔時間と休憩時間の関係性とか。
夜間の飛行を嫌がるとか。
空腹時に空地問わず餌となるモンスターを追い掛ける習性があるとか。
ダメージを受けたら言う事を聞かない気性の荒さとか。
「ファイアグラスホッパーの規模は200匹との報告だったが、このテの報告には幅がある。多い場合もあれば少ない場合もだ。その辺を踏まえて臨機応変にな」
「? 少ない場合とかあるんですか?」
「王都オングスで魔法騎士団の精鋭に倒されて数が減った、または大袈裟に言っただけで最初から少ないとかな」
「へ~」
と喋ってると、ノルメ閣下がワイバーンの確認をしてるトミナさんを見ながら小声で、
「アラン、おまえ、トミナの素性は知ってるか?」
「いいところのお嬢さんって事はうっすら本人から聞きましたけど詳しくは聞いてませんね」
「前代表トミロ・モネオの曾孫だ。絶対に殺すなよ」
「そんなに大切ならどうしてオレに付けてるんですか?」
「色々あるんだよ」
「どう色々あるんですか?」
「大人物だった前代表の息子はただのダメな2代目だったらまだマシだったんだが、悪知恵の働く嫌な奴でモロに怨みを買いまくっててな。昔、前代表に命を助けて貰った律儀な騎士が何とか2代目の怨みがその子孫にいかないように頑張って助けてる、みたいな」
「もしや律儀な騎士って?」
オレがノルメ閣下を見ると、ドヤ顔で、
「そういう事だ」
「自分で言いますか、律儀とか」
「五月蠅い。任せたぞ」
「へ~い」
そんな事を喋ってオレはトミナさんが操るワイバーンで出発したのだった。
274
お気に入りに追加
635
あなたにおすすめの小説

【完結】初級魔法しか使えない低ランク冒険者の少年は、今日も依頼を達成して家に帰る。
アノマロカリス
ファンタジー
少年テッドには、両親がいない。
両親は低ランク冒険者で、依頼の途中で魔物に殺されたのだ。
両親の少ない保険でやり繰りしていたが、もう金が尽きかけようとしていた。
テッドには、妹が3人いる。
両親から「妹達を頼む!」…と出掛ける前からいつも約束していた。
このままでは家族が離れ離れになると思ったテッドは、冒険者になって金を稼ぐ道を選んだ。
そんな少年テッドだが、パーティーには加入せずにソロ活動していた。
その理由は、パーティーに参加するとその日に家に帰れなくなるからだ。
両親は、小さいながらも持ち家を持っていてそこに住んでいる。
両親が生きている頃は、父親の部屋と母親の部屋、子供部屋には兄妹4人で暮らしていたが…
両親が死んでからは、父親の部屋はテッドが…
母親の部屋は、長女のリットが、子供部屋には、次女のルットと三女のロットになっている。
今日も依頼をこなして、家に帰るんだ!
この少年テッドは…いや、この先は本編で語ろう。
お楽しみくださいね!
HOTランキング20位になりました。
皆さん、有り難う御座います。

凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。

最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。

~最弱のスキルコレクター~ スキルを無限に獲得できるようになった元落ちこぼれは、レベル1のまま世界最強まで成り上がる
僧侶A
ファンタジー
沢山のスキルさえあれば、レベルが無くても最強になれる。
スキルは5つしか獲得できないのに、どのスキルも補正値は5%以下。
だからレベルを上げる以外に強くなる方法はない。
それなのにレベルが1から上がらない如月飛鳥は当然のように落ちこぼれた。
色々と試行錯誤をしたものの、強くなれる見込みがないため、探索者になるという目標を諦め一般人として生きる道を歩んでいた。
しかしある日、5つしか獲得できないはずのスキルをいくらでも獲得できることに気づく。
ここで如月飛鳥は考えた。いくらスキルの一つ一つが大したことが無くても、100個、200個と大量に集めたのならレベルを上げるのと同様に強くなれるのではないかと。
一つの光明を見出した主人公は、最強への道を一直線に突き進む。
土曜日以外は毎日投稿してます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる