73 / 140
マチルダーズ、アポリス、レコアーヌ三国飛翔編
アポリス王国での陞爵
しおりを挟む
帰ってきました、アポリス王国のバジーナード宮殿~。
本当はマチルダーズ連合のローセファースの街に帰りたかったんだけど、ワイバーンもその操縦者の魔法騎士もアポリス王国所属だからね~。
「ただいま帰りました~」
「どうして半日で帰ってきておるんじゃ?」
出迎えたモスラドさんが驚いてるけど、
「えっ? 公王様が『帰っていい』って言ったからですけど?」
「何か言葉が抜け落ちておらんか?」
「ああ、『アースドラゴンを倒したら帰っていい』って言われたので倒して帰ってきました~」
「それ、銀色のじゃよな?」
「ええ」
「倒したのか?」
「もちろん」
「・・・信じられん。銀陸王のLVは測定不能。つまりは推定LVは500オーバーでおまえさんよりも格上のはずじゃろうが」
称号にも付いてて「聞いた事あるな~」とは思ってたけど、推定不能のLV500オーバーと聞いてようやく思い出したわ~。
へ~、あれがアースドラゴン最強の~。
あんなのがそうだったの?
だからLVが147も一気に上がったのか~。(ニヤリ)
それを魔法で余裕で倒すオレ。
カッコイイ~。(0.1秒)
「そんな事言われたって倒せましたから~」
髪の毛をいじるポーズを取ると頭の上に乗ってるピピーが嫌がるので、両手を腰に当てて胸を張ったポーズでオレは答えた。
「本当なのか?」
オレではなく付き添いの魔法騎士に質問し、
「はっ、ちゃんと目撃しました」
「アースドラゴンの断末魔呪詛を喰らっておるのか?」
モスラドさんの指摘で、オレを後部席に乗せてた魔法騎士のオッサンが、
「えっ、うわ、――ついてる」
驚いてた。
ああ、何かドラゴンを倒すと付くらしいね、マイナスの称号~。
オレは付いた事ないけど~。
「それじゃあ、オレ、マチルダーズ連合に帰りますね」
「またんか。空を見よ」
夕暮れだ。
「綺麗な夕焼けですね。それが?」
「飛獣の夜間飛行はどの国も緊急以外は禁止であろうが」
あっ、その異世界ファンタジーの常識、グリフォンを貰う時にオレも聞いたな。
確か、飛翔系のモンスターが追尾してくるかもしれないからで、夜の街でモンスター襲撃騒動になったら洒落にならないから禁止だっけ?
「今夜は泊ってゆけ」
「絶対に明日帰りますからね」
「一応、心に留めておこう」
何が一応だよ。
オレは絶対に帰るからな。
オレはそう思いつつバジーナード宮殿に入ったのだった。
そして速攻で絡まれた。
お姫様に廊下で。
「本当に銀陸王を倒したのか?」
「ええ、聖槍魔法20発で」
「へ~」
と感心してオレをマジマジと見た後、ねだるように、
「アラン、余は銀色の竜鱗が欲しいのだが?」
「ではレコアーヌ公国と交渉して下さい」
「倒したその方が要求すれば済む話ではないか。頼んだぞ」
「ははっ」
どうせ断ってもオレにやらすに決まってたので無駄な問答を省き、速攻でそう答えたのだが、
オレはまた命を狙われた。
バジーナード宮殿内で。
今度は露骨に夕食に毒を盛られてだが、オレのLVはもう566。
ピピーが指摘するまでもなく嗅覚が敏感で微量の匂いを嗅ぎ分けて、
「この皿はチェンジで。毒が入ってるから」
部屋に持ってこられた料理の一皿を指摘して、他の料理を食べたのだった。
毒を盛られた話を聞いたのだろう。
モスラドさんがやってきて、
「料理に毒を盛られたそうだな?」
「っぽいですね。食べてませんけど」
「今の王妃はレコアーヌ公国の公女でのう。犯人捜しはせんようにな」
「つまり、まだ公子を返り討ちにした件が長引いていると?」
「そうなるのう」
と答えてから、
「因みに王妃とおまえさんが大好きな妃殿下とは血が繋がっておらんから安心するように」
だろうな。
あの雑魚公子が結婚を申し込んでたんだから。
チラッと、近親でも権力の為に求婚したのかも、と疑ったけど。
助かったな。あのお姫様にレコアーヌ公国の血が入ってなくて。
血が繋がってたから、確実にまた迷惑を被ってたぞ。
ーーって、ちょっと待て。
何、その認識?
どうしてそうなってる?
「大好きじゃありませんから」
オレは真顔で答えたのだった。
その夜は襲撃もエロイお誘いもなく、
◇
翌日、バジーナード宮殿の謁見の間にて、
「レコアーヌ公国の銀陸王の二つ名を持つアースドラゴンを討伐した功績により、ザク家の爵位を男爵から伯爵に陞爵する。受け取るように」
ジェームズ国王が笑顔で言ったので、
「いえ、要りませんが」
「受け取るように」
「いえ、本当に要りませんので」
「分かった、では侯爵にーー」
「違いますよ。伯爵の位が低いと言ってるのではなく、本当に要らないのです」
「受け取れ」
「せめて子爵にしていただけませんか? 『伯爵はダメだ』とモスラド老に教えられたので」
ジェームズ国王はチラリッとモスラドさんを見たが、
「銀陸王を倒した者を子爵に封じたのではアポリス王国が器が小さいと思われるのでな。伯爵位を受け取るように」
結構粘ったが固辞は無理で、結局は、
「ははっ!」
オレは伯爵を受け取ったのだった。
謁見の間を出た直後にモスラドさんがやってきてオレが口を開いて文句を言う前に、
「伯爵からはワイバーンの所有が認められるから羨ましいのう」
そう告げてきた。
「えっ、そうなんですか?」
「そうじゃよ」
なら貰ってもいいかな~。
「それにアポリス王国の冒険者ギルドのランクもいきなり虹色じゃぞ」
アポリス王国の冒険省管轄の冒険者ギルドのランク分けは虹色だ。
赤から始まり、橙、黄、黄緑、緑、青、紫の7段階を経て、虹色。
つまりはトップ。
悪くない。
「領地もないしのう。したくはなかろう、領地経営なんて?」
「ええ」
「じゃが伯爵としての年金は出る」
そう聞くと伯爵の地位もありかも。
「でも伯爵だと・・・」
「ないない、まだおまえさんは14歳ではないか。それに他国出身のヨソ者。現実的に考えて妃殿下と結婚なんて出来る訳がなかろうが」
んっ、何だ、この爺さん?
この前はやたらとオレとお姫様の関係を警戒してたのに?
言ってる事がこの前と違うだろうが。
でも、まあ、普通は王女様との結婚なんてないか~。
「そんな訳だから、これからもよろしくのう、ザク伯爵」
そうモスラドさんに改めて挨拶された後、オレはようやくマチルダーズ連合のローセファースの街へと旅立ったのだった。
本当はマチルダーズ連合のローセファースの街に帰りたかったんだけど、ワイバーンもその操縦者の魔法騎士もアポリス王国所属だからね~。
「ただいま帰りました~」
「どうして半日で帰ってきておるんじゃ?」
出迎えたモスラドさんが驚いてるけど、
「えっ? 公王様が『帰っていい』って言ったからですけど?」
「何か言葉が抜け落ちておらんか?」
「ああ、『アースドラゴンを倒したら帰っていい』って言われたので倒して帰ってきました~」
「それ、銀色のじゃよな?」
「ええ」
「倒したのか?」
「もちろん」
「・・・信じられん。銀陸王のLVは測定不能。つまりは推定LVは500オーバーでおまえさんよりも格上のはずじゃろうが」
称号にも付いてて「聞いた事あるな~」とは思ってたけど、推定不能のLV500オーバーと聞いてようやく思い出したわ~。
へ~、あれがアースドラゴン最強の~。
あんなのがそうだったの?
だからLVが147も一気に上がったのか~。(ニヤリ)
それを魔法で余裕で倒すオレ。
カッコイイ~。(0.1秒)
「そんな事言われたって倒せましたから~」
髪の毛をいじるポーズを取ると頭の上に乗ってるピピーが嫌がるので、両手を腰に当てて胸を張ったポーズでオレは答えた。
「本当なのか?」
オレではなく付き添いの魔法騎士に質問し、
「はっ、ちゃんと目撃しました」
「アースドラゴンの断末魔呪詛を喰らっておるのか?」
モスラドさんの指摘で、オレを後部席に乗せてた魔法騎士のオッサンが、
「えっ、うわ、――ついてる」
驚いてた。
ああ、何かドラゴンを倒すと付くらしいね、マイナスの称号~。
オレは付いた事ないけど~。
「それじゃあ、オレ、マチルダーズ連合に帰りますね」
「またんか。空を見よ」
夕暮れだ。
「綺麗な夕焼けですね。それが?」
「飛獣の夜間飛行はどの国も緊急以外は禁止であろうが」
あっ、その異世界ファンタジーの常識、グリフォンを貰う時にオレも聞いたな。
確か、飛翔系のモンスターが追尾してくるかもしれないからで、夜の街でモンスター襲撃騒動になったら洒落にならないから禁止だっけ?
「今夜は泊ってゆけ」
「絶対に明日帰りますからね」
「一応、心に留めておこう」
何が一応だよ。
オレは絶対に帰るからな。
オレはそう思いつつバジーナード宮殿に入ったのだった。
そして速攻で絡まれた。
お姫様に廊下で。
「本当に銀陸王を倒したのか?」
「ええ、聖槍魔法20発で」
「へ~」
と感心してオレをマジマジと見た後、ねだるように、
「アラン、余は銀色の竜鱗が欲しいのだが?」
「ではレコアーヌ公国と交渉して下さい」
「倒したその方が要求すれば済む話ではないか。頼んだぞ」
「ははっ」
どうせ断ってもオレにやらすに決まってたので無駄な問答を省き、速攻でそう答えたのだが、
オレはまた命を狙われた。
バジーナード宮殿内で。
今度は露骨に夕食に毒を盛られてだが、オレのLVはもう566。
ピピーが指摘するまでもなく嗅覚が敏感で微量の匂いを嗅ぎ分けて、
「この皿はチェンジで。毒が入ってるから」
部屋に持ってこられた料理の一皿を指摘して、他の料理を食べたのだった。
毒を盛られた話を聞いたのだろう。
モスラドさんがやってきて、
「料理に毒を盛られたそうだな?」
「っぽいですね。食べてませんけど」
「今の王妃はレコアーヌ公国の公女でのう。犯人捜しはせんようにな」
「つまり、まだ公子を返り討ちにした件が長引いていると?」
「そうなるのう」
と答えてから、
「因みに王妃とおまえさんが大好きな妃殿下とは血が繋がっておらんから安心するように」
だろうな。
あの雑魚公子が結婚を申し込んでたんだから。
チラッと、近親でも権力の為に求婚したのかも、と疑ったけど。
助かったな。あのお姫様にレコアーヌ公国の血が入ってなくて。
血が繋がってたから、確実にまた迷惑を被ってたぞ。
ーーって、ちょっと待て。
何、その認識?
どうしてそうなってる?
「大好きじゃありませんから」
オレは真顔で答えたのだった。
その夜は襲撃もエロイお誘いもなく、
◇
翌日、バジーナード宮殿の謁見の間にて、
「レコアーヌ公国の銀陸王の二つ名を持つアースドラゴンを討伐した功績により、ザク家の爵位を男爵から伯爵に陞爵する。受け取るように」
ジェームズ国王が笑顔で言ったので、
「いえ、要りませんが」
「受け取るように」
「いえ、本当に要りませんので」
「分かった、では侯爵にーー」
「違いますよ。伯爵の位が低いと言ってるのではなく、本当に要らないのです」
「受け取れ」
「せめて子爵にしていただけませんか? 『伯爵はダメだ』とモスラド老に教えられたので」
ジェームズ国王はチラリッとモスラドさんを見たが、
「銀陸王を倒した者を子爵に封じたのではアポリス王国が器が小さいと思われるのでな。伯爵位を受け取るように」
結構粘ったが固辞は無理で、結局は、
「ははっ!」
オレは伯爵を受け取ったのだった。
謁見の間を出た直後にモスラドさんがやってきてオレが口を開いて文句を言う前に、
「伯爵からはワイバーンの所有が認められるから羨ましいのう」
そう告げてきた。
「えっ、そうなんですか?」
「そうじゃよ」
なら貰ってもいいかな~。
「それにアポリス王国の冒険者ギルドのランクもいきなり虹色じゃぞ」
アポリス王国の冒険省管轄の冒険者ギルドのランク分けは虹色だ。
赤から始まり、橙、黄、黄緑、緑、青、紫の7段階を経て、虹色。
つまりはトップ。
悪くない。
「領地もないしのう。したくはなかろう、領地経営なんて?」
「ええ」
「じゃが伯爵としての年金は出る」
そう聞くと伯爵の地位もありかも。
「でも伯爵だと・・・」
「ないない、まだおまえさんは14歳ではないか。それに他国出身のヨソ者。現実的に考えて妃殿下と結婚なんて出来る訳がなかろうが」
んっ、何だ、この爺さん?
この前はやたらとオレとお姫様の関係を警戒してたのに?
言ってる事がこの前と違うだろうが。
でも、まあ、普通は王女様との結婚なんてないか~。
「そんな訳だから、これからもよろしくのう、ザク伯爵」
そうモスラドさんに改めて挨拶された後、オレはようやくマチルダーズ連合のローセファースの街へと旅立ったのだった。
298
お気に入りに追加
634
あなたにおすすめの小説
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!
どら焼き
ファンタジー
ついに!第5章突入!
舐めた奴らに、真実が牙を剥く!
何も説明無く、いきなり異世界転移!らしいのだが、この王冠つけたオッサン何を言っているのだ?
しかも、ステータスが文字化けしていて、スキルも「鑑定??」だけって酷くない?
訳のわからない言葉?を発声している王女?と、勇者らしい同級生達がオレを城から捨てやがったので、
なんとか、苦労して宿代とパン代を稼ぐ主人公カザト!
そして…わかってくる、この異世界の異常性。
出会いを重ねて、なんとか元の世界に戻る方法を切り開いて行く物語。
主人公の直接復讐する要素は、あまりありません。
相手方の、あまりにも酷い自堕落さから出てくる、ざまぁ要素は、少しづつ出てくる予定です。
ハーレム要素は、不明とします。
復讐での強制ハーレム要素は、無しの予定です。
追記
2023/07/21 表紙絵を戦闘モードになったあるヤツの参考絵にしました。
8月近くでなにが、変形するのかわかる予定です。
2024/02/23
アルファポリスオンリーを解除しました。
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい
616號
ファンタジー
不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる