オレはスキル【殺虫スプレー】で虫系モンスターを相手に無双する

竹井ゴールド

文字の大きさ
上 下
52 / 140
アポリス王国理月編

LV400突破

しおりを挟む





「竜を屠る聖なる槍」

「竜を屠る聖なる槍」

「竜を屠る聖なる槍」

 尖った鼠色の岩山にて(他国なので地名は分からない)、オレの聖槍魔法を3発喰らった翼持ちの青鱗のウイングドラゴンが、





 グギャアアアアアアアアアアアアアアアアアっ!





 首を落としながら断末魔を上げたのを(マジだから、これ。本当に首が切断されたのに鳴いたから、このドラゴン)確認して、

「じゃあ、そういう事で。これで貸し借りはなしですからね。街まで送って下さいね」

 眼と口を開いて驚きを表現しているお姫様に、オレは満面の笑顔で言い放った。

 今の光景を目撃した他の親衛隊のお姉さん達もお姫様と同じ顔をしている。

 そんなに凄いかね?

 もう3匹目だから何の感慨もないんだけど。

「待て。このドラゴンの推定LVは400のはずだぞ。何を当たり前みたいに倒してる?」

 非常識なお姫様が常識論を口にしてきた。

「いやいや、そちらが倒せって言った癖に~」

 そう言いながらオレはステータスを確認した。





 アラン・ザク。14歳。LV397→418。

 ジョブ:棒使い、精霊獣使い、聖天魔術師、大鳥釣り師、飛獣乗り、new竜滅魔術師

 スキル:【殺虫スプレー】(27)(27)(27)(27)(27)ノズルタイプ(24)(24)cold(24)(24)ムカデ専用(24)(23)蜘蛛専用(24)蜂専用(27)蟻専用(24)

 称号:【貴族名鑑】【神童】【格上潰し】【英雄の雛】→new【英雄の若鳳】【精霊獣の契約者】【聖雛を連れて歩く者】【蜂殺し】【聖天を司る者】【女神の裁きの代行者】【古代種殺し】【白霧の狩人】【打の極みへの道】【無傷の強者】【弱きを貪る者】【流しの解体屋】【虫殺し】【骨竜殺し】【大地の成竜牙】【熱中のコーラル】【闇大鷲の天敵蛇】【銀のフィーク】【騎翼の風】【舞う羽根】new【空の成竜翼を】new【防御の青竜鱗】→new統合【三色の竜証】new【竜を滅する者】new【天人のことわり】new【理の月】





 【英雄の若鳳】攻撃、防御、魔法が2倍。【手加減上手】【格上潰し】【ピンチがチャンス】【剣の極みへの道】【雷の鳥】解禁。





 取得条件:【英雄】系の称号の保有状態でLV400に到達。





 【空の成竜翼】MP2倍、攻撃3倍。風属性ダメージ80%減、風属性ダメージでMP回復。恐怖耐性、毒耐性、音響無効、太陽無効。風精霊魔法(上級)解禁。





 取得条件:LV400以上のウイングドラゴンに一定のダメージを与えて討伐する。





 【防御の青竜鱗】防御2倍。財宝、レアアイテムとの遭遇率上昇。





 取得条件:ブルードラゴンを特殊条件下(今回は、タイム、ノーダメージ、断末魔呪詛防御)で倒す。





 【三色の竜証】三色のドラゴンを倒す。能力(攻撃、防御、幸運)3倍。それぞれの遭遇率も倍になる。





 取得条件:三種類のドラゴンを倒した証の称号を揃える。





 【竜を滅する者】ドラゴン戦で全ステータス2倍、状態異常無効、断末魔呪詛無効。ジョブ:竜滅戦士or竜滅魔術師、どちらかを解禁。





 取得条件:倒したドラゴン(スケルトンを除く)のLV(討伐参加人数で等分した数字)の合計数1000以上。





 【天人の理】LV400の上限解禁。バッドエンドルート回避解禁。





 取得条件:英雄、伝説、偉人の称号を4つ以上(前世の記憶、英雄の若鳳、聖雛を連れて歩く者、聖天を司る者、女神の裁きの代行者、古代種殺し、三色の竜証、竜を滅する者)取得。





 【理の月】精神世界の分身(LV(本人の5分の1))が自動で守る。完全自動の為、操作不能。MP全容量、スキル20%減。





 取得条件:使い魔を作らずに【天人の理】取得。





 おっ、何か凄い事になってる。

 なるほど。今世の異世界ファンタジーではLV400が1つの区切りとなってる訳ね。

 そしてオレはLV400以上を解禁っと。

 ってか、隣に見えてる半透明のオレの分身ってそうなの?

 このLV400越えの報酬称号の【理の月】、凄くないか?

 今のオレの半透明の分身のLVは82だけど、それでももう雑魚じゃあ相手にならないし~。

 今でも十分凄いのにオレのLVが更に上がって分身のLVも更に上がったら本当に凄い事になるかも。

 まあ、MP全容量とスキルの20%減は結構な消費だが。

 ーー待った。スキルの20%減って何?

 はあ? 何だよ、これ?

 オレのスキルの殺虫スプレーの残数が大変な事に・・・

 30が24って事は本当に20%減らされてる~?

 いやいや、スキルの残数を減らしてまで分身なんて要らないけど、オレ。

 そもそもどうしてスキルをーーまさか、このオレの分身も殺虫スプレーが使えるのか?

 だとしたら凄いかも。

 オレも殺虫スプレーの検証をしたけど、他人が殺虫スプレーを押してもスプレーが出ないし、手放して5メートル離れたらスプレーが自動で消えてて困ってたのに。

 どうなんだ、そこんところ?

 オレがステータスに気を取られてるとお姫様が、

「確かにそうだが・・・あああっ! 余にマイナスの称号【ウイングドラゴンの断末魔】が。そのほう、なんて事を・・・」

「えっ、そうなんですか? 倒せって言ってたから、てっきり対策をしてるとばかりーー」

「貴様ぁ~。まあいい、そのほうは一先ず王宮に連れて帰るからな」

「いやいや、約束を果たしたんですから帰して下さいよ。素材は総てプレゼントしますから」

「ーー何が狙いだ? ドラゴンの素材は一財産なのに?」

 お姫様と関わりたくないんだよっ!

 とは言えないので、

「早く帰らないと師匠に怒られるんですよ」

「ダメだ。陛下と謁見させる。決まりだ」

 オレはこうしてウイングドラゴンを倒しても解放される事なく、アポリス王国の王都に向かう破目になったのだった。





しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~

ある中管理職
ファンタジー
 勤続10年目10度目のレベルアップ。  人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。  すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。  なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。  チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。  探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。  万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。

子爵家の長男ですが魔法適性が皆無だったので孤児院に預けられました。変化魔法があれば魔法適性なんて無くても無問題!

八神
ファンタジー
主人公『リデック・ゼルハイト』は子爵家の長男として産まれたが、検査によって『魔法適性が一切無い』と判明したため父親である当主の判断で孤児院に預けられた。 『魔法適性』とは読んで字のごとく魔法を扱う適性である。 魔力を持つ人間には差はあれど基本的にみんな生まれつき様々な属性の魔法適性が備わっている。 しかし例外というのはどの世界にも存在し、魔力を持つ人間の中にもごく稀に魔法適性が全くない状態で産まれてくる人も… そんな主人公、リデックが5歳になったある日…ふと前世の記憶を思い出し、魔法適性に関係の無い変化魔法に目をつける。 しかしその魔法は『魔物に変身する』というもので人々からはあまり好意的に思われていない魔法だった。 …はたして主人公の運命やいかに…

ギフト【ズッコケ】の軽剣士は「もうウンザリだ」と追放されるが、実はズッコケる度に幸運が舞い込むギフトだった。一方、敵意を向けた者達は秒で

竹井ゴールド
ファンタジー
 軽剣士のギフトは【ズッコケ】だった。  その為、本当にズッコケる。  何もないところや魔物を発見して奇襲する時も。  遂には仲間達からも見放され・・・ 【2023/1/19、出版申請、2/3、慰めメール】 【2023/1/28、24hポイント2万5900pt突破】 【2023/2/3、お気に入り数620突破】 【2023/2/10、出版申請(2回目)、3/9、慰めメール】 【2023/3/4、出版申請(3回目)】 【未完】

雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜

霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!! 「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」 回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。 フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。 しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを…… 途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。 フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。 フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった…… これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である! (160話で完結予定) 元タイトル 「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる 

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ 25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。  目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。 ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。 しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。 ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。 そんな主人公のゆったり成長期!!

5歳で前世の記憶が混入してきた  --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--

ばふぉりん
ファンタジー
 「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」   〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜  五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は 「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」    この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。  剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。  そんな中、この五歳児が得たスキルは  □□□□  もはや文字ですら無かった ~~~~~~~~~~~~~~~~~  本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。  本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。  

変人奇人喜んで!!貴族転生〜面倒な貴族にはなりたくない!〜

赤井水
ファンタジー
 クロス伯爵家に生まれたケビン・クロス。  神に会った記憶も無く、前世で何故死んだのかもよく分からないが転生した事はわかっていた。  洗礼式で初めて神と話よく分からないが転生させて貰ったのは理解することに。  彼は喜んだ。  この世界で魔法を扱える事に。  同い歳の腹違いの兄を持ち、必死に嫡男から逃れ貴族にならない為なら努力を惜しまない。  理由は簡単だ、魔法が研究出来ないから。  その為には彼は変人と言われようが奇人と言われようが構わない。  ケビンは優秀というレッテルや女性という地雷を踏まぬ様に必死に生活して行くのであった。  ダンス?腹芸?んなもん勉強する位なら魔法を勉強するわ!!と。 「絶対に貴族にはならない!うぉぉぉぉ」  今日も魔法を使います。 ※作者嬉し泣きの情報 3/21 11:00 ファンタジー・SFでランキング5位(24hptランキング) 有名作品のすぐ下に自分の作品の名前があるのは不思議な感覚です。 3/21 HOT男性向けランキングで2位に入れました。 TOP10入り!! 4/7 お気に入り登録者様の人数が3000人行きました。 応援ありがとうございます。 皆様のおかげです。 これからも上がる様に頑張ります。 ※お気に入り登録者数減り続けてる……がむばるOrz 〜第15回ファンタジー大賞〜 67位でした!! 皆様のおかげですこう言った結果になりました。 5万Ptも貰えたことに感謝します! 改稿中……( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )☁︎︎⋆。

異世界でゆるゆるスローライフ!~小さな波乱とチートを添えて~

イノナかノかワズ
ファンタジー
 助けて、刺されて、死亡した主人公。神様に会ったりなんやかんやあったけど、社畜だった前世から一転、ゆるいスローライフを送る……筈であるが、そこは知識チートと能力チートを持った主人公。波乱に巻き込まれたりしそうになるが、そこはのんびり暮らしたいと持っている主人公。波乱に逆らい、世界に名が知れ渡ることはなくなり、知る人ぞ知る感じに収まる。まぁ、それは置いといて、主人公の新たな人生は、温かな家族とのんびりした自然、そしてちょっとした研究生活が彩りを与え、幸せに溢れています。  *話はとてもゆっくりに進みます。また、序盤はややこしい設定が多々あるので、流しても構いません。  *他の小説や漫画、ゲームの影響が見え隠れします。作者の願望も見え隠れします。ご了承下さい。  *頑張って週一で投稿しますが、基本不定期です。  *無断転載、無断翻訳を禁止します。   小説家になろうにて先行公開中です。主にそっちを優先して投稿します。 カクヨムにても公開しています。 更新は不定期です。

処理中です...