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マチルダーズ連合新星編
騒動が向こうからやってくる事もある
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名前が売れるとソイツを倒して名前を上げようという輩が現れる。
まあ、異世界ファンタジーではお約束だ。
その後、仲間になる事も。
◇
その日の朝はこんな感じだった。
アラン・ザク。14歳。LV397。
ジョブ:棒使い、精霊獣使い、聖天魔術師、大鳥釣り師
スキル:【殺虫スプレー】(33)(33)(33)(33)(33)ノズルタイプ(30)(30)cold(30)(30)ムカデ専用(30)(7)蜘蛛専用(30)蜂専用(33)蟻専用(30)
称号:【貴族名鑑】【神童】【格上潰し】【英雄の雛】【精霊獣の契約者】【聖雛を連れて歩く者】【蜂殺し】【聖天を司る者】【女神の裁きの代行者】【古代種殺し】【白霧の狩人】【打の極みへの道】【無傷の強者】【弱きを貪る者】【流しの解体屋】【虫殺し】【骨竜殺し】【幸運の緑竜鱗】【大地の成竜牙】【熱中のコーラル】【攻撃の赤竜爪】【闇大鷲の天敵蛇】new【銀のフィーク】
【銀のフォーク】マチルダーズ地方のテーブルマナーを獲得。
取得条件:マナーの知識、動作を覚える。
オレは食堂で朝食を食べながら遂にステータスに付いた称号を見てニヤリとした。
「思い出し笑いは行儀が悪いですよ、師匠」
「称号に【銀のフォーク】が付いたからさ~」
オレがそうパリに言い訳をすると、
「おめでとうございます。それじゃあ卒業ですね」
「ああ、長かったよ、ホント~」
パリが讃えてくれてオレはそう涙を拭う真似をした。
食堂にはバニラさんとパリ達3人、傭兵団【狼牙三星】の3人、連絡係のトミナさん、それに他に新規採用の3人も居る。
新規採用の3人は全員が人間だ。
面接の時に助言してくれた魔術師のお姉さんは、ラミエラさん。
23歳の青髪ロングのワンサイドヘアで、ナイスバディーだが身体のラインが出ないタイプの魔術師ローブを纏っていた。
2人目が18歳の治癒術師の男のモスレー。
気弱そうだが、髪の色はピンク。ツーブロックで髪はパーマがかかっており、かなりのオシャレ野郎だ。
最後が33歳の盾使いのモヒカンのオッサンで、名前はソード。
ツッコミどころが満載だからっ!
まずは名前。
マジでソードなんだって。
今世の異世界ファンタジーでも剣って意味だぞ、ソードは。
なのに、ソードって。
次に髪型。
モヒカンって。
世紀末漫画の雑魚の悪役キャラじゃないんだからさ~。
筋骨隆々でモヒカンは拙いでしょ。
これで上半身裸に肩当てとかだったら洒落にならないが、ちゃんと服を着ていた。
別に袖を肩口でギザギザに引きちぎってはいない。
バニラさんもどういう人選でこの3人を選んだんだか。
「何?」
「クランの活動方針だけど本当にやるの?」
オレの問いに、
「ええ。霧平原の濃霧エリアの大型モンスター、ビッグホワイトスパイダー、アースビッグタートル、ホワイトスネークの3種をアラン抜きで討伐するわ。目的はLV上げ。素材の回収は度外視して全員のLVが100を越えるまで続けるからそのつもりでいてね」
バニラさんがそう宣言した。
まだパリ達が弱いもんな~。
「で、オレは何をすればいいの?」
「街で大人しくしてればいいわ」
「良かった~、無理難題を言われなくて」
オレはそう笑ったが、バニラさんが懐疑的な眼で、
「大人しくよ~。本当に出来るのかしら~、アランに~?」
ったく、オレを何だと思ってるんだか。
「出来るよ。大人しく屋敷内で勉強してるから」
オレはそう言い切ったのだが・・・
◇
騒動は外からもやってくるもので、勉強机に向かって薬草図鑑を丸暗記していると、風を切るバサッという音が聞こえて、ピヨピヨとピピーも興味を示したので、オレが窓の外に視線を向けると、その窓を蹴破って女がオレの居る部屋に侵入してきた。
室内に着地した女がオレを指差し、
「おまえがアラーー」
「アホかっ! 玄関から入れっ!」
そうツッコミながらオレは何かを言おうとしてたその馬鹿女を高速アッパーカットで殴り倒したのだった。
オレが馬鹿女を殴り倒した20秒後にドアから傭兵団【狼牙三星】の長兄のモンさんが、
「大丈夫ですか、アラン殿?」
と部屋に入ってきて、室内の惨状を見て、
「えっ、倒しちゃったんですか?」
「そりゃあ倒すでしょ、窓を蹴破って非常識な人間がいきなり侵入してきたんだから」
とのオレの正論は、
「でも、その女の人、隣の国の王族ですよ、多分?」
とのモンの言葉の前に力を失ったのだった。
「はあ?」
嘘でしょ。
こんな非常識な登場の仕方をした女が?
いや、信じないぞ、モンさんの言葉なんて。
オレは部屋の床で伸びてる女を見た。
16歳前後で白肌で多分、美人だ。
今は分からん。
だって、オレのアッパーを喰らって顎は砕けて、白眼を剥いて無様にノックアウトしてるから。
金髪ロングだが、兜を被ってる。
兜とお揃いの鎧はピンク色で、全体的に黄金細工が施されてる。
確かに派手な鎧だ。
あっ、そう言えば庭に見えてたの、ワイバーンだったような。
ギクリ。
庶民には飛獣は所有出来ないんだっけか、この異世界ファンタジーでは。
いやいや、でも、さすがに他国の王族な訳がーー
と希望を抱くオレの耳に、割れた窓から、
「姫様、人様の家の窓を蹴破って入るなと何度言ったらーーなっ、姫様?」
まあ、異世界ファンタジーではお約束だ。
その後、仲間になる事も。
◇
その日の朝はこんな感じだった。
アラン・ザク。14歳。LV397。
ジョブ:棒使い、精霊獣使い、聖天魔術師、大鳥釣り師
スキル:【殺虫スプレー】(33)(33)(33)(33)(33)ノズルタイプ(30)(30)cold(30)(30)ムカデ専用(30)(7)蜘蛛専用(30)蜂専用(33)蟻専用(30)
称号:【貴族名鑑】【神童】【格上潰し】【英雄の雛】【精霊獣の契約者】【聖雛を連れて歩く者】【蜂殺し】【聖天を司る者】【女神の裁きの代行者】【古代種殺し】【白霧の狩人】【打の極みへの道】【無傷の強者】【弱きを貪る者】【流しの解体屋】【虫殺し】【骨竜殺し】【幸運の緑竜鱗】【大地の成竜牙】【熱中のコーラル】【攻撃の赤竜爪】【闇大鷲の天敵蛇】new【銀のフィーク】
【銀のフォーク】マチルダーズ地方のテーブルマナーを獲得。
取得条件:マナーの知識、動作を覚える。
オレは食堂で朝食を食べながら遂にステータスに付いた称号を見てニヤリとした。
「思い出し笑いは行儀が悪いですよ、師匠」
「称号に【銀のフォーク】が付いたからさ~」
オレがそうパリに言い訳をすると、
「おめでとうございます。それじゃあ卒業ですね」
「ああ、長かったよ、ホント~」
パリが讃えてくれてオレはそう涙を拭う真似をした。
食堂にはバニラさんとパリ達3人、傭兵団【狼牙三星】の3人、連絡係のトミナさん、それに他に新規採用の3人も居る。
新規採用の3人は全員が人間だ。
面接の時に助言してくれた魔術師のお姉さんは、ラミエラさん。
23歳の青髪ロングのワンサイドヘアで、ナイスバディーだが身体のラインが出ないタイプの魔術師ローブを纏っていた。
2人目が18歳の治癒術師の男のモスレー。
気弱そうだが、髪の色はピンク。ツーブロックで髪はパーマがかかっており、かなりのオシャレ野郎だ。
最後が33歳の盾使いのモヒカンのオッサンで、名前はソード。
ツッコミどころが満載だからっ!
まずは名前。
マジでソードなんだって。
今世の異世界ファンタジーでも剣って意味だぞ、ソードは。
なのに、ソードって。
次に髪型。
モヒカンって。
世紀末漫画の雑魚の悪役キャラじゃないんだからさ~。
筋骨隆々でモヒカンは拙いでしょ。
これで上半身裸に肩当てとかだったら洒落にならないが、ちゃんと服を着ていた。
別に袖を肩口でギザギザに引きちぎってはいない。
バニラさんもどういう人選でこの3人を選んだんだか。
「何?」
「クランの活動方針だけど本当にやるの?」
オレの問いに、
「ええ。霧平原の濃霧エリアの大型モンスター、ビッグホワイトスパイダー、アースビッグタートル、ホワイトスネークの3種をアラン抜きで討伐するわ。目的はLV上げ。素材の回収は度外視して全員のLVが100を越えるまで続けるからそのつもりでいてね」
バニラさんがそう宣言した。
まだパリ達が弱いもんな~。
「で、オレは何をすればいいの?」
「街で大人しくしてればいいわ」
「良かった~、無理難題を言われなくて」
オレはそう笑ったが、バニラさんが懐疑的な眼で、
「大人しくよ~。本当に出来るのかしら~、アランに~?」
ったく、オレを何だと思ってるんだか。
「出来るよ。大人しく屋敷内で勉強してるから」
オレはそう言い切ったのだが・・・
◇
騒動は外からもやってくるもので、勉強机に向かって薬草図鑑を丸暗記していると、風を切るバサッという音が聞こえて、ピヨピヨとピピーも興味を示したので、オレが窓の外に視線を向けると、その窓を蹴破って女がオレの居る部屋に侵入してきた。
室内に着地した女がオレを指差し、
「おまえがアラーー」
「アホかっ! 玄関から入れっ!」
そうツッコミながらオレは何かを言おうとしてたその馬鹿女を高速アッパーカットで殴り倒したのだった。
オレが馬鹿女を殴り倒した20秒後にドアから傭兵団【狼牙三星】の長兄のモンさんが、
「大丈夫ですか、アラン殿?」
と部屋に入ってきて、室内の惨状を見て、
「えっ、倒しちゃったんですか?」
「そりゃあ倒すでしょ、窓を蹴破って非常識な人間がいきなり侵入してきたんだから」
とのオレの正論は、
「でも、その女の人、隣の国の王族ですよ、多分?」
とのモンの言葉の前に力を失ったのだった。
「はあ?」
嘘でしょ。
こんな非常識な登場の仕方をした女が?
いや、信じないぞ、モンさんの言葉なんて。
オレは部屋の床で伸びてる女を見た。
16歳前後で白肌で多分、美人だ。
今は分からん。
だって、オレのアッパーを喰らって顎は砕けて、白眼を剥いて無様にノックアウトしてるから。
金髪ロングだが、兜を被ってる。
兜とお揃いの鎧はピンク色で、全体的に黄金細工が施されてる。
確かに派手な鎧だ。
あっ、そう言えば庭に見えてたの、ワイバーンだったような。
ギクリ。
庶民には飛獣は所有出来ないんだっけか、この異世界ファンタジーでは。
いやいや、でも、さすがに他国の王族な訳がーー
と希望を抱くオレの耳に、割れた窓から、
「姫様、人様の家の窓を蹴破って入るなと何度言ったらーーなっ、姫様?」
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