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マチルダーズ連合爆釣編
ションドバーズ庁舎内の芋蔓式討伐
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名前も覚えてない為政者を倒した後、オレは別室で待機する破目になった。
別に魔法騎士達に質問される訳でもなく、ただただ待たされ、
「ったく、さっさと竜骨発掘場に出向いてモンスターを退治して帰りたいんだけどな~、オレ~」
ぼやくオレはソファーに寝転がりながらウトウトした。
こちとら寝不足なのだから仕方がない。
昨夜は騎乗してた狼の腹を枕に地面に野宿だったのだから。
アイテムボックスから魔物素材の地面敷き用のふかふか毛皮のシートを出して、毛布を被って眠ったけど、それでも野外だからっ!
夜風なんて吹いてさ~。
眠れるかつーのっ!
オレは野宿なんて経験した事のない繊細な日本人の前世持ちなんだぞっ!
オレの前世での経験値の最高点は、軽トラの運転席での車中仮眠だからなっ!
そんなオレが野宿で熟睡なんて出来るかっ!
よってオレがウトウトしてたら、ピピピッとピピーに起こされた。
何?
と思ったらコンコンとドアがノックされて、ピヨピヨとピピーがスプレー吹きのサインをオレの側頭部でしていた。
なるほどね。
1匹見たら10匹は居ると思えって奴か。
虫が。
虫は死ねっ!
オレの返事を待たずにドアが開いて美人メイドが水を持ってきた。
ピピピッ。
コイツだ、とビビーも言ってる。
「あっ、どうも、どうかしましーー」
秘儀【喋ってる最中に不意討ちでスプレーをシューッ】をオレが使うと、
「ギィヤアアアアアアアアアアアア、この人間がぁぁぁぁぁぁぁっ!」
またもや人型モンスターが正体を現した。
チッ、またセンティピード・アラクネーか。
どうなってるんだ?
そう言えば竜骨採掘場でも大ムカデが大量発生してるって言ってたな。
もしかして人型ムカデがその大ムカデを操ってる?
何か面倒臭い事になってきたな~。
まあ、いいや。
まずはコイツだ。
「誰か助けて~っ!」
この部屋で倒さないのがオレである。
わざと廊下に逃げる。
ふふふ、策士だろ、案外?
ここは庁舎内だ。
廊下も人で一杯で、そこに人型モンスターが苦しみながらもオレの後を追ってくるもんだから、
「モンスターだと?」
「倒せっ!」
魔法騎士達も居て討伐を始めた。
「この、邪魔をするな、人間風情がぁぁぁぁぁぁぁっ!」
オレが安全圏の廊下の人垣の中に逃げる中、最前線では魔法騎士達が必死になってスプレーで弱ってるセンティピード・アラクネーと戦っている。
ん? 魔法騎士達の方が苦戦してないか。
ああ、確か人型のセンティピード・アラクネーってLVが200以上だっけ。
魔法騎士のLVはそれよりも低い訳ね。
有り得るな。
LVが高かったら、下っ端の魔法騎士なんてやってないだろうし。
と遠巻きに観戦してると、ピピーがピピピッと警戒を示した。
何となくだが、あいつもだ、と言ってるっぽい。
オレがそっちの方向に視線を向けなくても、それが誰か分かった。
何せ、今度の奴は殺気をオレの方に剥き出しだったからな。
さっきのメイドはまだ殺気を隠してたのに。
ふふん、愚かなり。
オレが気付かないとでも思ったか。
オレはバスケでいうところのノールックパスで(オレの前世は野球少年だから漫画の知識ね、当然)見向きもしないで、シューッとノズルタイプのスプレーを一吹きした。
「グアアアアアアアア、顔が、オレの顔がぁぁぁぁぁぁっ!」
騎士の姿の奴も馬脚を現して、人型モンスターになる。
またしてもセンティピード・アラクネーだった。
ったく、いったい何匹紛れ込んでいるんだ?
庁舎って国の中枢だろうが?
執政官までが人型モンスターだったし。
マチルダーズ連合って、もしかして国として末期症状なのか?
やだやだ。
「き、貴様ぁぁぁぁぁぁっ!」
「うっさい、雑魚」
シューッとオレはムカデ専用スプレーを使って、
「グアアアアアアアアアア」
騎士の方を一吹きで仕留めた。
「ああ~、サバンっ!」
廊下の向こうで魔法騎士達と戦ってたメイド服のセンティピード・アラクネーが何やらモンスターの癖に雰囲気を出してる。
虫にそんな背景とか要らないんですけど~。
虫はさっさと死ねっ!
魔法騎士達が手こずってたので、仕方なくそちらもオレが近付いてムカデ専用スプレーを使い、
「ギャアアアアアア」
呆気なく倒したのだった。
これで3匹目。
LVはーー変動なしか。称号も付いてないっと。
やっぱり雑魚だった訳ね。
LV200ごときではもう何匹倒しても上がらないか。
ふ~、どこかにもっと経験値のある強いモンスターは居ないものかね~。
オレはそう強者の悩みを抱えながら黄昏たのだった。
まだ昼間だったけど。
別に魔法騎士達に質問される訳でもなく、ただただ待たされ、
「ったく、さっさと竜骨発掘場に出向いてモンスターを退治して帰りたいんだけどな~、オレ~」
ぼやくオレはソファーに寝転がりながらウトウトした。
こちとら寝不足なのだから仕方がない。
昨夜は騎乗してた狼の腹を枕に地面に野宿だったのだから。
アイテムボックスから魔物素材の地面敷き用のふかふか毛皮のシートを出して、毛布を被って眠ったけど、それでも野外だからっ!
夜風なんて吹いてさ~。
眠れるかつーのっ!
オレは野宿なんて経験した事のない繊細な日本人の前世持ちなんだぞっ!
オレの前世での経験値の最高点は、軽トラの運転席での車中仮眠だからなっ!
そんなオレが野宿で熟睡なんて出来るかっ!
よってオレがウトウトしてたら、ピピピッとピピーに起こされた。
何?
と思ったらコンコンとドアがノックされて、ピヨピヨとピピーがスプレー吹きのサインをオレの側頭部でしていた。
なるほどね。
1匹見たら10匹は居ると思えって奴か。
虫が。
虫は死ねっ!
オレの返事を待たずにドアが開いて美人メイドが水を持ってきた。
ピピピッ。
コイツだ、とビビーも言ってる。
「あっ、どうも、どうかしましーー」
秘儀【喋ってる最中に不意討ちでスプレーをシューッ】をオレが使うと、
「ギィヤアアアアアアアアアアアア、この人間がぁぁぁぁぁぁぁっ!」
またもや人型モンスターが正体を現した。
チッ、またセンティピード・アラクネーか。
どうなってるんだ?
そう言えば竜骨採掘場でも大ムカデが大量発生してるって言ってたな。
もしかして人型ムカデがその大ムカデを操ってる?
何か面倒臭い事になってきたな~。
まあ、いいや。
まずはコイツだ。
「誰か助けて~っ!」
この部屋で倒さないのがオレである。
わざと廊下に逃げる。
ふふふ、策士だろ、案外?
ここは庁舎内だ。
廊下も人で一杯で、そこに人型モンスターが苦しみながらもオレの後を追ってくるもんだから、
「モンスターだと?」
「倒せっ!」
魔法騎士達も居て討伐を始めた。
「この、邪魔をするな、人間風情がぁぁぁぁぁぁぁっ!」
オレが安全圏の廊下の人垣の中に逃げる中、最前線では魔法騎士達が必死になってスプレーで弱ってるセンティピード・アラクネーと戦っている。
ん? 魔法騎士達の方が苦戦してないか。
ああ、確か人型のセンティピード・アラクネーってLVが200以上だっけ。
魔法騎士のLVはそれよりも低い訳ね。
有り得るな。
LVが高かったら、下っ端の魔法騎士なんてやってないだろうし。
と遠巻きに観戦してると、ピピーがピピピッと警戒を示した。
何となくだが、あいつもだ、と言ってるっぽい。
オレがそっちの方向に視線を向けなくても、それが誰か分かった。
何せ、今度の奴は殺気をオレの方に剥き出しだったからな。
さっきのメイドはまだ殺気を隠してたのに。
ふふん、愚かなり。
オレが気付かないとでも思ったか。
オレはバスケでいうところのノールックパスで(オレの前世は野球少年だから漫画の知識ね、当然)見向きもしないで、シューッとノズルタイプのスプレーを一吹きした。
「グアアアアアアアア、顔が、オレの顔がぁぁぁぁぁぁっ!」
騎士の姿の奴も馬脚を現して、人型モンスターになる。
またしてもセンティピード・アラクネーだった。
ったく、いったい何匹紛れ込んでいるんだ?
庁舎って国の中枢だろうが?
執政官までが人型モンスターだったし。
マチルダーズ連合って、もしかして国として末期症状なのか?
やだやだ。
「き、貴様ぁぁぁぁぁぁっ!」
「うっさい、雑魚」
シューッとオレはムカデ専用スプレーを使って、
「グアアアアアアアアアア」
騎士の方を一吹きで仕留めた。
「ああ~、サバンっ!」
廊下の向こうで魔法騎士達と戦ってたメイド服のセンティピード・アラクネーが何やらモンスターの癖に雰囲気を出してる。
虫にそんな背景とか要らないんですけど~。
虫はさっさと死ねっ!
魔法騎士達が手こずってたので、仕方なくそちらもオレが近付いてムカデ専用スプレーを使い、
「ギャアアアアアア」
呆気なく倒したのだった。
これで3匹目。
LVはーー変動なしか。称号も付いてないっと。
やっぱり雑魚だった訳ね。
LV200ごときではもう何匹倒しても上がらないか。
ふ~、どこかにもっと経験値のある強いモンスターは居ないものかね~。
オレはそう強者の悩みを抱えながら黄昏たのだった。
まだ昼間だったけど。
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