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マチルダーズ連合黎明編
遠征前日の露払い遠征
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そんな訳で、ノルメ閣下がローセファース霧平原に部隊を率いて遠征する日、ーーの前日。
オレとバニラさんは1匹の蜥蜴の背鞍に乗ってローセファース霧平原に来ていた。
「大人って汚いよね~」
「まだ文句を言ってるの?」
「オレ達、遠征部隊に参加するんじゃなかったの?」
「当然、明日も参加するわよ。そして明日に備えてお偉いさんが出陣する前日に露払いとしてモンスターの数を減らす。これも立派な遠征の仕事なんだから文句を言わない」
と喋る横では騎獣の狼に乗るマチルダーズ連合の魔法騎士の赤黒カラーの甲冑姿の40代のオッサンで、クラン【氷の百合】担当のゴイゴさんが、
「まるでピクニックのような呑気さだな、クラン【氷の百合】は?」
呆れながら話し掛けてきたが・・・
人選が違うだろっ!
どうしてむさ苦しいオッサンなんだよ、オレ達の担当が?
ここは凛々しい系の女騎士がオレ達を担当して、モンスターを倒すオレの強さに惚れたり、モンスターに半殺しにされたり半裸にされたところをオレが助けてムフフな展開になるはずなのに~。
どうなってるんだ、世の中の流れは?
隠し称号の【出雲信徒】があるんだから美女じゃないとおかしいだろ?
あっ、そう言えばオレ、前世の記憶を思い出してから異世界ファンタジーの今世で1回も教会へ礼拝に行ってないな。
もしかして、それで御利益が落ちてる?
よし、ローセファースの街に帰ったら愛の女神の教会に出向いて礼拝しようっと。(0.1秒)
そう心に固く誓いつつ、オレは周囲を見渡した。
まだ薄霧エリアなので10メートル先も視覚で確認出来る。
露払い、と言ってるがその規模は200人程で、全員が騎獣か、騎獣が引く車に乗って進んでいた。
冒険者や傭兵の凄腕100人程が雇われて、残りはマチルダーズ連合の正規軍だ。
オレ達を担当するゴイゴさんは、このむさ苦しい容姿とは裏腹にノルメ閣下の側近の一人である。
それは間違いない。バニラさんの表彰式の時、ゴイゴさんもノルメ閣下の背後に並んでたから。
信用されてるから側近のゴイゴさんが付けられたのか、信用されてないからゴイゴさんがお目付け役に付けられたのかは微妙だが。
「まだ薄霧エリアですから」
「確かにな。濃霧エリアからは集中しろよ。特にモンスターとの戦闘中は」
「やっぱり敵対派閥からの妨害があるんですか?」
「いや、ローセファースはそれほど暗闘は酷くない。濃霧エリアはモンスターの乱入が頻繁にある。気を付けるのはそっちだ」
乱入か。
前世でもあったな、モンスターを狩るアクションゲームでだけど。
あれってマジでムカつくんだよな~。
5分で倒せる雑魚の癖に、乱入して掻き回しやがって。
それで本命のモンスターの攻撃を喰らって何回負けた事か。
「分かりました」
「露払いの目標は城壁まで攻めてきたビッグホワイトスパイダー2、クラン【氷の百合】が仕留めたアースビッグタートル2、ホワイトスネーク4、これらの撃破だ」
「数は間違いないんですね?」
「ああ、クラン【氷の百合】が1匹ずつ撃破してくれたからな」
つまりはローセファースの街の兵士達も霧平原の観測はちゃんとやってたらしい。
「なら頑張りますか」
オレは気合を入れたが、暇なので頭の上のピピーを手の上に乗せて撫でて癒されたのだった。
蜥蜴で1時間ほど走るとローセファース霧平原の濃霧エリアに到着した。
薄霧エリアとは打って変わって、マジで霧が濃い。
霧は白色だが正直、3メートル先はもう何も見えなかった。
「この視界状態の中で200人で遠征ってーーさぼる奴が出てきません?」
「その為の担当だ」
ゴイゴさんがそう教えてくれた。
「なるほど」
「さぼるなよ」
「さぼりませんよ。瞬殺ですもん」
「大した自信だな」
と喋ってると左前方の濃霧の奥で歓声があがった。
別の露払いがモンスターと遭遇したようだ。
「オレ達も向かうの、バニラさん?」
「いえ、この騒ぎを聞き付けて他のモンスターが接近してくるはずだからーーきたわ、右からビッグホワイトスパイダーが。遭遇まで10秒」
虫モンスターなの?
ラッキー。
「じゃあ、オレが」
オレは蜥蜴から降りて待ち構え、濃霧から20メートルサイズのビッグホワイトスパイダーが姿を現した瞬間、蜘蛛専用スプレーをシューッと口に吹き掛けてからバックステップで距離を取った。
2秒後、苦しみ出したビッグホワイトスパイダーが腹を見せて絶命する。
「んっ、どういう事だ? まさか・・・」
ゴイゴさんが狼から降りて恐る恐るビッグホワイトスパイダーの死骸に近付いて死亡を確認してからオレを見て、
「ーーおまえ、何をやった?」
ん? 見てた癖にどうしてそんな質問を?
ああ、スプレーが濃霧の白霧に紛れて見えなかったのか。ならオレの返事は当然・・・
「もちろん秘密ですよ」
オレはそう答えたのだった。
オレの頭の上のピピーがピヨピヨと得意げに鳴き、ゴイゴさんが魔法の腕輪で戦果を報告し始める。
腕輪に話しかけるなんて男心を揺さぶってくるな~。
幸先がいいな。
最初が虫モンスターなんて。
次に戦う相手はホワイトスネークだった。
全長30メートルサイズ。
本当に白蛇で、濃霧エリアでは保護色になって簡単に姿を見失う。
他の露払い部隊の連中が逃がしたのか、傷付いたのがやってきたところをオレが新たに得たイエロークロコダイルの牙棒でホームラン狙いのフルスイングをした。
バシュッとモンスターの顔の4立方メートル(縦横高さね、つまり頭部全部)が肉片となって吹き飛ぶ。
さすがは2500万円のバット、じゃなくて武器。
【聖装強化】したとはいえ凄い威力だ。当たり判定も広いし。
「――一撃で顔を吹き飛ばすって嘘だろ」
今の声はゴイゴさんじゃない。
ホワイトスネークを追ってた冒険者5人がその光景を見て絶句している。
「内緒って事でよろしくね」
オレはそう笑ってバニラさんが操る蜥蜴の背鞍に座ったのだった。
総てが順調の露払いだったのだが問題が発生した。
「はあ? 嘘だろ?」
魔法のアクセサリーで報告を聞いた狼に跨ったゴイゴさんがそう驚き、オレとバニラさんがゴイゴさんに視線を向けた。
「何があったの?」
「ミストジャイアントマンティスがこの騒ぎに興味を覚えたのか濃霧エリアに顔を出したとの報告だ」
「倒していいんだっけ?」
オレが問うと、ゴイゴさんが嫌そうに、
「ダメに決まってるだろ。倒すのは閣下が遠征した明日だ」
「そういう取引だったものね。じゃあ、撤退よね?」
「いや、削れ、との命令だ」
「気軽に言ってくれるわね」
バニラさんが呆れる中、オレが、
「ええっと、削れ、ってまさか半殺しにしろって事?」
「そうだ」
「オレ、手加減なんて出来ないけど? 戦闘になったら多分、倒しちゃうよ?」
「――それは困る。何とか出来ないのか?」
ゴイゴさんがクラン長のバニラさんに確認して、
「無理なんじゃない。アランが手加減出来るとは思えないし。弾みで討伐しちゃうかも」
「本部に確認する」
ゴイゴさんが魔法の腕輪で会話した3分後には、ピィーッとの甲高い警笛が響いた。
それを合図に他の場所でもピィーッ、ピィーッと鳴り始める。
「本日はこれで撤退だ」
こうして本日の露払いの仕事は終了したのだった。
昼下がりに露払い部隊はローセファースの街へ帰還した訳だが、その数はざっと170人ほどだった。
30人が戦死してる。
ったく、弱いんだから。
精鋭を集めたんじゃなかったのか?
城壁の外側でまだビッグホワイトスパイダーの解体作業をやってるのを横目で見ながら、
「バニラさん、教会で礼拝がしたいんだけど」
「あら、アランってそんなに信心深かったっけ?」
「まさか。恋人が出来ますようにってお願いするだけだよ」
オレがそう言うと頭の上のピピーがピピピッと、私がいるでしょ、とオレに抗議した。
「アランの精霊獣が怒ってるっぽいけど」
「・・・ピピーが美女とかになったらな~」
「なるかもよ」
「何、それ?」
「精霊獣と契約者が融合する最終奥義とかもあるし」
「えっ、そうなの?」
なら、美女との縁を女神様にお願いするのは待とうかな~。
オレは礼拝をキャンセルして拠点に戻ったのだった。
オレとバニラさんは1匹の蜥蜴の背鞍に乗ってローセファース霧平原に来ていた。
「大人って汚いよね~」
「まだ文句を言ってるの?」
「オレ達、遠征部隊に参加するんじゃなかったの?」
「当然、明日も参加するわよ。そして明日に備えてお偉いさんが出陣する前日に露払いとしてモンスターの数を減らす。これも立派な遠征の仕事なんだから文句を言わない」
と喋る横では騎獣の狼に乗るマチルダーズ連合の魔法騎士の赤黒カラーの甲冑姿の40代のオッサンで、クラン【氷の百合】担当のゴイゴさんが、
「まるでピクニックのような呑気さだな、クラン【氷の百合】は?」
呆れながら話し掛けてきたが・・・
人選が違うだろっ!
どうしてむさ苦しいオッサンなんだよ、オレ達の担当が?
ここは凛々しい系の女騎士がオレ達を担当して、モンスターを倒すオレの強さに惚れたり、モンスターに半殺しにされたり半裸にされたところをオレが助けてムフフな展開になるはずなのに~。
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まだ薄霧エリアなので10メートル先も視覚で確認出来る。
露払い、と言ってるがその規模は200人程で、全員が騎獣か、騎獣が引く車に乗って進んでいた。
冒険者や傭兵の凄腕100人程が雇われて、残りはマチルダーズ連合の正規軍だ。
オレ達を担当するゴイゴさんは、このむさ苦しい容姿とは裏腹にノルメ閣下の側近の一人である。
それは間違いない。バニラさんの表彰式の時、ゴイゴさんもノルメ閣下の背後に並んでたから。
信用されてるから側近のゴイゴさんが付けられたのか、信用されてないからゴイゴさんがお目付け役に付けられたのかは微妙だが。
「まだ薄霧エリアですから」
「確かにな。濃霧エリアからは集中しろよ。特にモンスターとの戦闘中は」
「やっぱり敵対派閥からの妨害があるんですか?」
「いや、ローセファースはそれほど暗闘は酷くない。濃霧エリアはモンスターの乱入が頻繁にある。気を付けるのはそっちだ」
乱入か。
前世でもあったな、モンスターを狩るアクションゲームでだけど。
あれってマジでムカつくんだよな~。
5分で倒せる雑魚の癖に、乱入して掻き回しやがって。
それで本命のモンスターの攻撃を喰らって何回負けた事か。
「分かりました」
「露払いの目標は城壁まで攻めてきたビッグホワイトスパイダー2、クラン【氷の百合】が仕留めたアースビッグタートル2、ホワイトスネーク4、これらの撃破だ」
「数は間違いないんですね?」
「ああ、クラン【氷の百合】が1匹ずつ撃破してくれたからな」
つまりはローセファースの街の兵士達も霧平原の観測はちゃんとやってたらしい。
「なら頑張りますか」
オレは気合を入れたが、暇なので頭の上のピピーを手の上に乗せて撫でて癒されたのだった。
蜥蜴で1時間ほど走るとローセファース霧平原の濃霧エリアに到着した。
薄霧エリアとは打って変わって、マジで霧が濃い。
霧は白色だが正直、3メートル先はもう何も見えなかった。
「この視界状態の中で200人で遠征ってーーさぼる奴が出てきません?」
「その為の担当だ」
ゴイゴさんがそう教えてくれた。
「なるほど」
「さぼるなよ」
「さぼりませんよ。瞬殺ですもん」
「大した自信だな」
と喋ってると左前方の濃霧の奥で歓声があがった。
別の露払いがモンスターと遭遇したようだ。
「オレ達も向かうの、バニラさん?」
「いえ、この騒ぎを聞き付けて他のモンスターが接近してくるはずだからーーきたわ、右からビッグホワイトスパイダーが。遭遇まで10秒」
虫モンスターなの?
ラッキー。
「じゃあ、オレが」
オレは蜥蜴から降りて待ち構え、濃霧から20メートルサイズのビッグホワイトスパイダーが姿を現した瞬間、蜘蛛専用スプレーをシューッと口に吹き掛けてからバックステップで距離を取った。
2秒後、苦しみ出したビッグホワイトスパイダーが腹を見せて絶命する。
「んっ、どういう事だ? まさか・・・」
ゴイゴさんが狼から降りて恐る恐るビッグホワイトスパイダーの死骸に近付いて死亡を確認してからオレを見て、
「ーーおまえ、何をやった?」
ん? 見てた癖にどうしてそんな質問を?
ああ、スプレーが濃霧の白霧に紛れて見えなかったのか。ならオレの返事は当然・・・
「もちろん秘密ですよ」
オレはそう答えたのだった。
オレの頭の上のピピーがピヨピヨと得意げに鳴き、ゴイゴさんが魔法の腕輪で戦果を報告し始める。
腕輪に話しかけるなんて男心を揺さぶってくるな~。
幸先がいいな。
最初が虫モンスターなんて。
次に戦う相手はホワイトスネークだった。
全長30メートルサイズ。
本当に白蛇で、濃霧エリアでは保護色になって簡単に姿を見失う。
他の露払い部隊の連中が逃がしたのか、傷付いたのがやってきたところをオレが新たに得たイエロークロコダイルの牙棒でホームラン狙いのフルスイングをした。
バシュッとモンスターの顔の4立方メートル(縦横高さね、つまり頭部全部)が肉片となって吹き飛ぶ。
さすがは2500万円のバット、じゃなくて武器。
【聖装強化】したとはいえ凄い威力だ。当たり判定も広いし。
「――一撃で顔を吹き飛ばすって嘘だろ」
今の声はゴイゴさんじゃない。
ホワイトスネークを追ってた冒険者5人がその光景を見て絶句している。
「内緒って事でよろしくね」
オレはそう笑ってバニラさんが操る蜥蜴の背鞍に座ったのだった。
総てが順調の露払いだったのだが問題が発生した。
「はあ? 嘘だろ?」
魔法のアクセサリーで報告を聞いた狼に跨ったゴイゴさんがそう驚き、オレとバニラさんがゴイゴさんに視線を向けた。
「何があったの?」
「ミストジャイアントマンティスがこの騒ぎに興味を覚えたのか濃霧エリアに顔を出したとの報告だ」
「倒していいんだっけ?」
オレが問うと、ゴイゴさんが嫌そうに、
「ダメに決まってるだろ。倒すのは閣下が遠征した明日だ」
「そういう取引だったものね。じゃあ、撤退よね?」
「いや、削れ、との命令だ」
「気軽に言ってくれるわね」
バニラさんが呆れる中、オレが、
「ええっと、削れ、ってまさか半殺しにしろって事?」
「そうだ」
「オレ、手加減なんて出来ないけど? 戦闘になったら多分、倒しちゃうよ?」
「――それは困る。何とか出来ないのか?」
ゴイゴさんがクラン長のバニラさんに確認して、
「無理なんじゃない。アランが手加減出来るとは思えないし。弾みで討伐しちゃうかも」
「本部に確認する」
ゴイゴさんが魔法の腕輪で会話した3分後には、ピィーッとの甲高い警笛が響いた。
それを合図に他の場所でもピィーッ、ピィーッと鳴り始める。
「本日はこれで撤退だ」
こうして本日の露払いの仕事は終了したのだった。
昼下がりに露払い部隊はローセファースの街へ帰還した訳だが、その数はざっと170人ほどだった。
30人が戦死してる。
ったく、弱いんだから。
精鋭を集めたんじゃなかったのか?
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「バニラさん、教会で礼拝がしたいんだけど」
「あら、アランってそんなに信心深かったっけ?」
「まさか。恋人が出来ますようにってお願いするだけだよ」
オレがそう言うと頭の上のピピーがピピピッと、私がいるでしょ、とオレに抗議した。
「アランの精霊獣が怒ってるっぽいけど」
「・・・ピピーが美女とかになったらな~」
「なるかもよ」
「何、それ?」
「精霊獣と契約者が融合する最終奥義とかもあるし」
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