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紅月真、百鬼夜行日に人知れず死んでいた
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◇
突然だが『干支』を御存知だろうか。
難しい説明は省くが『十干』と『十二支』を掛け合わせたものだ。
何が言いたいのかと言えば、『巳の日』は12日後にまたやってくるという事が言いたかった。
つまり、土岐影ヒカリが忍死の森で捕まって呼び出され、パンティー仮面の撃退と総理退陣日も巳の日なのだから、
1日後が犯罪忍者対策室がロシアの忍者キラー部隊に襲われた日。
2日後が富士樹海で全開で特訓。帰りに自称、土岐影ヒナタと遭う。
3日後がダブルドラゴンのナンバー3をチョメして、土岐影ヒナタが偽物と判明した日。
4日後が富士樹海の特訓2回目。犯罪忍者対策室預かり初日。
5日後が龍園一党の襲撃。水羅椿と1回目のおデート。犯罪者逃亡。
6日後が水羅椿と2回目のおデート。小森奈子が新沼琥珀に襲われて重傷(嘘)。風牙夜鶴と出会う。
7日後が風牙一族に貢献を押し付ける。猿飛聖を撃破を確認。風牙夜鶴と愛し合う。
そして丸5日ずっとエッチをして過ごして。
6日が経過した13日後に甲賀東京頭目会、大鳥邸で宗次と出会う訳だ。
そう、とっくに12日が経過して同じ月の巳の日は過ぎていたのだ。
その百鬼夜行日の丑三つ時は、大也は風牙夜鶴と小森惣領家の別館で愛し合っており、大也は外出などしてる訳もないのだが・・・
◇
時を遡った百鬼夜行日。
時刻は丑三つ刻。
都内某所どころか軽井沢の別荘地。
大金持ちが所有している巨大な別荘を無断で利用してる30代の黒髪スパダリ風の紅月真は、
「ゲボっ・・・くそ、オレより強い奴が存在するとは・・・」
吐血して床に跪きながら、忌々しげに眼の前に立つ半透明の男を睨み上げた。
半透明で立つ涼しい顔をしてる男は、吐血もしていない紅月真の姿だった。
但し、眼が異様に赤く輝いている。
自分の姿が使われただけでも憎々しいのに、半透明なのは紅月真の『紅月流忍法柱男・月幻』と同じ系統の忍法である事を意味する。
姿を使われてるだけではなく、同じ忍法で負けてるのだ。
つまり、同じ幻使いでも相手の方が強い。
その事実が負傷させられた以上に腹立たしかった。
『これが最後だぞ、紅月真? おまえ、オレの手下になれ』
声まで紅月真の声である。
「はん、ここまで虚仮にされて誰が従うか。殺したければさっさと殺しなっ!」
「ふん、誇りは買うが無駄死にだぞ? オレとしてはそこまでおまえが欲しい訳ではないのだからな。それと――オレがおまえ以上に『桂男』を使えてる事をイマイチ理解していないようだからレクチャーしてやるが、おまえの死で発動する最終忍法はオレではなく、ちゃんと陽炎の当主に向けておくから安心するようにな』
「なっ、そんな事出来る訳が・・・グアアアアアアアっ!」
次の瞬間、紅月真の全身の血管が切れて周囲に血を飛散させ、紅月真は死んだのだった。
顔の血管の損傷が酷く、故意に素性が分からなくされたのは言うまでもない。
◇
都内の陽炎家の寝室では美女を抱いて満足して寝ていた陽炎銀治が突如胸を押さえて苦しんでいた。
銀冶の寝室に半透明の血塗れの紅月真が立っている。
「これはーー紅月の月幻忍法の最終奥義? だが、これは死に追いやった相手にしかーー紅月が死んでワシに憑いた? どうしてだーーグオオオ」
胸を押さえた。
この忍法の期間は術者の能力次第だが紅月真の力量ならば1年間は取り憑けるはずだ。
「これは割に合わんぞ。クソ、それもこれも大鳥の馬鹿どもの所為だっ!」
そう吐き捨てて苦しんだのだった。
◇
因みに大也はその時間ちゃんと起きていて、
「今の可愛いかったよ、ヨヅ」
「もう。愛してるわ、大也」
裸の夜鶴とずっとイチャイチャしていた。
突然だが『干支』を御存知だろうか。
難しい説明は省くが『十干』と『十二支』を掛け合わせたものだ。
何が言いたいのかと言えば、『巳の日』は12日後にまたやってくるという事が言いたかった。
つまり、土岐影ヒカリが忍死の森で捕まって呼び出され、パンティー仮面の撃退と総理退陣日も巳の日なのだから、
1日後が犯罪忍者対策室がロシアの忍者キラー部隊に襲われた日。
2日後が富士樹海で全開で特訓。帰りに自称、土岐影ヒナタと遭う。
3日後がダブルドラゴンのナンバー3をチョメして、土岐影ヒナタが偽物と判明した日。
4日後が富士樹海の特訓2回目。犯罪忍者対策室預かり初日。
5日後が龍園一党の襲撃。水羅椿と1回目のおデート。犯罪者逃亡。
6日後が水羅椿と2回目のおデート。小森奈子が新沼琥珀に襲われて重傷(嘘)。風牙夜鶴と出会う。
7日後が風牙一族に貢献を押し付ける。猿飛聖を撃破を確認。風牙夜鶴と愛し合う。
そして丸5日ずっとエッチをして過ごして。
6日が経過した13日後に甲賀東京頭目会、大鳥邸で宗次と出会う訳だ。
そう、とっくに12日が経過して同じ月の巳の日は過ぎていたのだ。
その百鬼夜行日の丑三つ時は、大也は風牙夜鶴と小森惣領家の別館で愛し合っており、大也は外出などしてる訳もないのだが・・・
◇
時を遡った百鬼夜行日。
時刻は丑三つ刻。
都内某所どころか軽井沢の別荘地。
大金持ちが所有している巨大な別荘を無断で利用してる30代の黒髪スパダリ風の紅月真は、
「ゲボっ・・・くそ、オレより強い奴が存在するとは・・・」
吐血して床に跪きながら、忌々しげに眼の前に立つ半透明の男を睨み上げた。
半透明で立つ涼しい顔をしてる男は、吐血もしていない紅月真の姿だった。
但し、眼が異様に赤く輝いている。
自分の姿が使われただけでも憎々しいのに、半透明なのは紅月真の『紅月流忍法柱男・月幻』と同じ系統の忍法である事を意味する。
姿を使われてるだけではなく、同じ忍法で負けてるのだ。
つまり、同じ幻使いでも相手の方が強い。
その事実が負傷させられた以上に腹立たしかった。
『これが最後だぞ、紅月真? おまえ、オレの手下になれ』
声まで紅月真の声である。
「はん、ここまで虚仮にされて誰が従うか。殺したければさっさと殺しなっ!」
「ふん、誇りは買うが無駄死にだぞ? オレとしてはそこまでおまえが欲しい訳ではないのだからな。それと――オレがおまえ以上に『桂男』を使えてる事をイマイチ理解していないようだからレクチャーしてやるが、おまえの死で発動する最終忍法はオレではなく、ちゃんと陽炎の当主に向けておくから安心するようにな』
「なっ、そんな事出来る訳が・・・グアアアアアアアっ!」
次の瞬間、紅月真の全身の血管が切れて周囲に血を飛散させ、紅月真は死んだのだった。
顔の血管の損傷が酷く、故意に素性が分からなくされたのは言うまでもない。
◇
都内の陽炎家の寝室では美女を抱いて満足して寝ていた陽炎銀治が突如胸を押さえて苦しんでいた。
銀冶の寝室に半透明の血塗れの紅月真が立っている。
「これはーー紅月の月幻忍法の最終奥義? だが、これは死に追いやった相手にしかーー紅月が死んでワシに憑いた? どうしてだーーグオオオ」
胸を押さえた。
この忍法の期間は術者の能力次第だが紅月真の力量ならば1年間は取り憑けるはずだ。
「これは割に合わんぞ。クソ、それもこれも大鳥の馬鹿どもの所為だっ!」
そう吐き捨てて苦しんだのだった。
◇
因みに大也はその時間ちゃんと起きていて、
「今の可愛いかったよ、ヨヅ」
「もう。愛してるわ、大也」
裸の夜鶴とずっとイチャイチャしていた。
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