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邪神軍の将軍会議
元帥、そして第4席
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邪神軍のトップは4将軍だ。
邪神軍とは名ばかりで邪神様を崇めてるだけだからな。
別に邪神様が邪神軍に直接命令を下してる訳ではない。
でも声が聞ける奴は聞けるらしいが。
人間族の連中がそうだ。
オレは聞いた事がないが。
案外、誰かが邪神様の名を騙って命令してたりしてな。
それはともかく。
邪神軍のトップは将軍達で・・・・・・
ダークエルフ族のユーロエス将軍。第1師団を持つ。
リザードマンキング族のドス将軍。第4師団、第5師団を持つ。
ワータイガーキング族のバーバラ様。第6師団を持つ。
この3人が居た。
本当はもう1人、オーガキング族のガルバ様が居たが戦死したからな。
「おまえがガルバの後任の悪魔王か?」
ドス将軍がオレを見定めた。
ドス将軍はリザードマンなので蜥蜴顔だ。お陰で年齢が読めない。
男で筋骨隆々なのが分かるくらいだ。
寿命は短いはずだが、リザードマン族の中には上位個体のドラゴニュート族になる奴が居るからな。馬鹿には出来ない。
「お初にお目に掛かります、ライザスです」
「ふん」
と呟いたのはユーロエス将軍だ。
ユーロエス将軍は老齢のダークエルフ族の男だ。
ヨボヨボだが魔力が高い。
ってか、闇の微小精霊が3個周囲に浮遊してるし。
戦闘態勢じゃないのか、これって?
まあ、その辺のダークエルフ族よりも強そうだ。
悪魔族は寿命が無限だが、それでもダークエルフ族で爺さんの方がオレよりも長寿だろう。
後、ダークエルフ族は一生ダークエルフ族だ。上級職にはなるが。
「ガルバを殺した勇者も殺し、ラスタロス王国もちゃんと制圧したライザスをガルバの後釜の将軍にしたいんだけど?」
ワータイガークイーン族のバーバラ様がそう言った。
ってか、バーバラ様ってまだ20代だよな、どうみても?
今更だけど、どれだけの修羅場を潜ってクラスチェンジしたんだ?
って、今、注目するのはそっちじゃない。
オレが将軍になる話だ。
やっぱり、その話だったか。呼び出されたの。
ガルバ様が勇者なんかに倒されるから。
「それだけ強いなら問題ないだろ。爺さんの意見は?」
ドス将軍が言い、ユーロエス将軍が、
「第2師団が誰の指揮下に入るかによるのう」
「何だ? ガルバの第2師団が欲しかったのか、爺さん?」
「違うわい。第2師団の師団長がガルバを見殺しにしたコヤツの下は嫌だと言ってきておるんじゃよ」
「ふ~ん。ならオレが貰ってやるよ」
さらりとドス将軍が言った。
うわ、第4師団、第5師団を持ってるのに第2師団まで。
「いいんじゃないの、それで」
けど、バーバラ様がそう了承して、
「じゃな」
ドス将軍も同意した。
あれ、邪神軍の目的って世界征服だよな?
なのに、このやる気の無さは何だ?
もしかして将軍の間にも世界征服をするのに温度差がある?
「じゃあ、第2師団も貰うな。いいな、ライザス?」
「はい」
元々指揮下じゃなかったし。
ってか、ドス将軍。アンタ、多分だけどハメられてるぜ、ユーロエス将軍に。
「じゃあ、決まりだ」
と言ったドス将軍が、
「ライザスは元帥に昇進。将軍会議の第4席を与え、邪神軍の将軍を名乗る事を許す」
「第3師団を正式に麾下に加える事もな。師団長を決めて、指揮するようにのう」
「これからも頑張ってね」
ユーロエス将軍とバーバラ将軍も認められ、
「では改めまして、将軍会議第4席のライザスです。以後よろしくお願いします」
そう挨拶してから、オレは4つ目の空席に座り、同時に邪神軍4将軍の1人に任じられたのだった。
何か、どんどん馬鹿らしい方向に進んでるんだが。
まあ、邪神軍がヤバくなったらトンズラするだけだけどな。
そんな事を考えながら将軍会議に参加した。
(題名が変わるので)おわり
邪神軍とは名ばかりで邪神様を崇めてるだけだからな。
別に邪神様が邪神軍に直接命令を下してる訳ではない。
でも声が聞ける奴は聞けるらしいが。
人間族の連中がそうだ。
オレは聞いた事がないが。
案外、誰かが邪神様の名を騙って命令してたりしてな。
それはともかく。
邪神軍のトップは将軍達で・・・・・・
ダークエルフ族のユーロエス将軍。第1師団を持つ。
リザードマンキング族のドス将軍。第4師団、第5師団を持つ。
ワータイガーキング族のバーバラ様。第6師団を持つ。
この3人が居た。
本当はもう1人、オーガキング族のガルバ様が居たが戦死したからな。
「おまえがガルバの後任の悪魔王か?」
ドス将軍がオレを見定めた。
ドス将軍はリザードマンなので蜥蜴顔だ。お陰で年齢が読めない。
男で筋骨隆々なのが分かるくらいだ。
寿命は短いはずだが、リザードマン族の中には上位個体のドラゴニュート族になる奴が居るからな。馬鹿には出来ない。
「お初にお目に掛かります、ライザスです」
「ふん」
と呟いたのはユーロエス将軍だ。
ユーロエス将軍は老齢のダークエルフ族の男だ。
ヨボヨボだが魔力が高い。
ってか、闇の微小精霊が3個周囲に浮遊してるし。
戦闘態勢じゃないのか、これって?
まあ、その辺のダークエルフ族よりも強そうだ。
悪魔族は寿命が無限だが、それでもダークエルフ族で爺さんの方がオレよりも長寿だろう。
後、ダークエルフ族は一生ダークエルフ族だ。上級職にはなるが。
「ガルバを殺した勇者も殺し、ラスタロス王国もちゃんと制圧したライザスをガルバの後釜の将軍にしたいんだけど?」
ワータイガークイーン族のバーバラ様がそう言った。
ってか、バーバラ様ってまだ20代だよな、どうみても?
今更だけど、どれだけの修羅場を潜ってクラスチェンジしたんだ?
って、今、注目するのはそっちじゃない。
オレが将軍になる話だ。
やっぱり、その話だったか。呼び出されたの。
ガルバ様が勇者なんかに倒されるから。
「それだけ強いなら問題ないだろ。爺さんの意見は?」
ドス将軍が言い、ユーロエス将軍が、
「第2師団が誰の指揮下に入るかによるのう」
「何だ? ガルバの第2師団が欲しかったのか、爺さん?」
「違うわい。第2師団の師団長がガルバを見殺しにしたコヤツの下は嫌だと言ってきておるんじゃよ」
「ふ~ん。ならオレが貰ってやるよ」
さらりとドス将軍が言った。
うわ、第4師団、第5師団を持ってるのに第2師団まで。
「いいんじゃないの、それで」
けど、バーバラ様がそう了承して、
「じゃな」
ドス将軍も同意した。
あれ、邪神軍の目的って世界征服だよな?
なのに、このやる気の無さは何だ?
もしかして将軍の間にも世界征服をするのに温度差がある?
「じゃあ、第2師団も貰うな。いいな、ライザス?」
「はい」
元々指揮下じゃなかったし。
ってか、ドス将軍。アンタ、多分だけどハメられてるぜ、ユーロエス将軍に。
「じゃあ、決まりだ」
と言ったドス将軍が、
「ライザスは元帥に昇進。将軍会議の第4席を与え、邪神軍の将軍を名乗る事を許す」
「第3師団を正式に麾下に加える事もな。師団長を決めて、指揮するようにのう」
「これからも頑張ってね」
ユーロエス将軍とバーバラ将軍も認められ、
「では改めまして、将軍会議第4席のライザスです。以後よろしくお願いします」
そう挨拶してから、オレは4つ目の空席に座り、同時に邪神軍4将軍の1人に任じられたのだった。
何か、どんどん馬鹿らしい方向に進んでるんだが。
まあ、邪神軍がヤバくなったらトンズラするだけだけどな。
そんな事を考えながら将軍会議に参加した。
(題名が変わるので)おわり
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