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ラスタロス王国東部制圧戦
ラスタロス王国東部制圧を部下に丸投げ
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グリフォンに乗ったバーバラ様がやってきて、
「第3師団は戻ったわね? ならラスタロス王国の東部も平らげてちょうだいね」
と命令した。
バーバラ様が直接来るのはオレが第4親衛隊長だからだ。
ってか、そうだと信じたい。
もう悪魔王のオレを『部下任せに出来ない』と警戒されてなんか居ないよな?
それだとかなり問題だから。
「了解しました」
オレは礼儀正しく答えてから、
「オレが自ら出陣する必要はないんですよね?」
「ええ。制圧出来るなら部下任せでもいいわ」
「畏まりました」
「何かやるの?」
「オーガ族とワーベア族を育てて上位個体を誕生させようかと」
「まあ、頑張ってね」
そう言ってバーバラ様は帰って行った。
今の第3師団の戦力は・・・
第1大隊、オーガ族400人(王都攻略戦で早々に撤退で無傷だが、第2師団に逃げて)を主戦力とした1000(人だけじゃなくて匹も居るから)。
第2大隊、ワーベア族600人(こちらも殆ど戦わずに撤退)を主戦力とした900。
第3大隊はトロール族が死んだので第4大隊が吸収。
第4大隊、混戦部隊で400。
5500居た兵が2300、これだけになっていた。
一応断っておくが、オレの突撃命令に従って全員が死んだ訳ではない。
死んだのは命令を順守した骸骨兵やゾンビ500くらいだ。
意志のある者はオレが召喚した火炎巨人の混乱の隙に戦わずに逃げてるし。
つまり、この数の減りは、イコール、逃亡兵の数を意味していた。
人型は逃亡率が少ないんだが、雑魚のゴブリンとか、獣や虫や蛇とかがなぁ~。
見事に離散していた。
邪神軍なんて言ってても負けたら(ちゃんと勝ってるけど)こんなもんさ。
王都モスカードと近郊の決戦地はオレが焼き払って死骸が手に入らず増員はナシだし。
トロール族5体が死んだのが本当に痛い。
お陰で第3師団で一番使えるのがオーガ族になってしまった。
だが、手持ちの戦力でやるしかない。
第3師団の幹部を集めた席でオレは、
「東部の攻略命令が出た。好きにやっていいよ」
そう丸投げした。
まあ、余裕でしょ。
潰した王都モスカードにラスタロス王国の東部の主力も集まってた訳だから。
「但し、オーガ族から上位個体のハイオーガ族へのクラスチェンジを最低1人は出してね」
「畏まりました」
オレが悪魔王にクラスチェンジした事で完全服従した第1大隊隊長のガルダンが答える。
ってか、若い。まだ20代だ。
こんなのが大隊長? 実力じゃなくて血統重視か、もしかして?
「ワーベア族からは戦士系の上級職を10人」
「畏まりました」
ヨハル族長がそう答える。
皆、従順だ。
もう第3師団内に悪魔王にクラスチェンジしたオレに逆らえる奴はいなくなったからな。
魔神級大悪魔族の時点で皆殺しに出来たが、悪魔王だともう瞬殺だから。
王都モスカードを単騎で陥落させた手柄もある。
この場で第3師団を皆殺しにしてもバーバラ様からの文句も出ないし。
まあ、無駄な殺しはしないけどね。
バーバラ様にこれ以上、警戒されるのは悪手だから。
「じゃあ、頑張ってきてね」
オレはそう第3師団の幹部達に命令したのだった。
「第3師団は戻ったわね? ならラスタロス王国の東部も平らげてちょうだいね」
と命令した。
バーバラ様が直接来るのはオレが第4親衛隊長だからだ。
ってか、そうだと信じたい。
もう悪魔王のオレを『部下任せに出来ない』と警戒されてなんか居ないよな?
それだとかなり問題だから。
「了解しました」
オレは礼儀正しく答えてから、
「オレが自ら出陣する必要はないんですよね?」
「ええ。制圧出来るなら部下任せでもいいわ」
「畏まりました」
「何かやるの?」
「オーガ族とワーベア族を育てて上位個体を誕生させようかと」
「まあ、頑張ってね」
そう言ってバーバラ様は帰って行った。
今の第3師団の戦力は・・・
第1大隊、オーガ族400人(王都攻略戦で早々に撤退で無傷だが、第2師団に逃げて)を主戦力とした1000(人だけじゃなくて匹も居るから)。
第2大隊、ワーベア族600人(こちらも殆ど戦わずに撤退)を主戦力とした900。
第3大隊はトロール族が死んだので第4大隊が吸収。
第4大隊、混戦部隊で400。
5500居た兵が2300、これだけになっていた。
一応断っておくが、オレの突撃命令に従って全員が死んだ訳ではない。
死んだのは命令を順守した骸骨兵やゾンビ500くらいだ。
意志のある者はオレが召喚した火炎巨人の混乱の隙に戦わずに逃げてるし。
つまり、この数の減りは、イコール、逃亡兵の数を意味していた。
人型は逃亡率が少ないんだが、雑魚のゴブリンとか、獣や虫や蛇とかがなぁ~。
見事に離散していた。
邪神軍なんて言ってても負けたら(ちゃんと勝ってるけど)こんなもんさ。
王都モスカードと近郊の決戦地はオレが焼き払って死骸が手に入らず増員はナシだし。
トロール族5体が死んだのが本当に痛い。
お陰で第3師団で一番使えるのがオーガ族になってしまった。
だが、手持ちの戦力でやるしかない。
第3師団の幹部を集めた席でオレは、
「東部の攻略命令が出た。好きにやっていいよ」
そう丸投げした。
まあ、余裕でしょ。
潰した王都モスカードにラスタロス王国の東部の主力も集まってた訳だから。
「但し、オーガ族から上位個体のハイオーガ族へのクラスチェンジを最低1人は出してね」
「畏まりました」
オレが悪魔王にクラスチェンジした事で完全服従した第1大隊隊長のガルダンが答える。
ってか、若い。まだ20代だ。
こんなのが大隊長? 実力じゃなくて血統重視か、もしかして?
「ワーベア族からは戦士系の上級職を10人」
「畏まりました」
ヨハル族長がそう答える。
皆、従順だ。
もう第3師団内に悪魔王にクラスチェンジしたオレに逆らえる奴はいなくなったからな。
魔神級大悪魔族の時点で皆殺しに出来たが、悪魔王だともう瞬殺だから。
王都モスカードを単騎で陥落させた手柄もある。
この場で第3師団を皆殺しにしてもバーバラ様からの文句も出ないし。
まあ、無駄な殺しはしないけどね。
バーバラ様にこれ以上、警戒されるのは悪手だから。
「じゃあ、頑張ってきてね」
オレはそう第3師団の幹部達に命令したのだった。
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