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深夜番
フォロー、ありがとね【マリンピーチside】
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麻痺を受けた私はミリアリリー女学園の治療室で麻痺を抜く治療を受ける事となった。
麻痺解除の魔法で簡単に復活とはいかない。
蜘蛛の麻痺は厳密には人間には麻痺で済んでる毒なのだから。
解毒薬を飲んでベッドに寝転んで10分間、様子を見る。
10分後に医療蛭で血を抜き、血の成分を確認して毒が残ってれば、また解毒薬の服用だ。
それを3回繰り返した。
その暇な時間、私が考えてたのは戦闘の後の搬送だった。
◇
麻痺で身体が動かなくなった私はエニスさんにお姫様抱っこされて治癒室まで運ばれた。
あのエニスさんが何も言わない訳がなく、周囲に聞こえないように、
「軽ぅ。ちゃんと食べてるの?」
「お姫様よね、マリンピーチさんって」
「こんなに実ってるのにサラシじゃないわよね、マリンピーチさんは」
お姫様抱っこされながら胸も少し揉まれて、最後には【接触念話】で、
『可愛いよ、子猫ちゃん。食べちゃいたいくらいに』
と部下達が居る前で私に男役の甘い言葉を掛けてきた。
結構長い距離だったので、私は赤面してたわ。
胸も高鳴ってドキドキしてる。
蜘蛛の毒の所為だと信じたい。
現に治癒室の値直のブラーメ先生は私の容体を見て、
「この症状の蜘蛛毒は・・・いけない。すぐに解毒薬を飲ませないと」
と焦ってたから。
実際は違うのに私も麻痺で喋れなくて。
「私が口移しで薬を飲ませましょうか」
エニスさんはそんな事まで言って、エニスさんのファンのシュガーナが慌てて、
「エニスさま、それはさすがにダメです」
止める中、20代後半でピンク髪ミディアムで眼鏡姿のお色気治癒医のブラーメ先生も、
「それはダメね」
そう止めたけど、止められなかったらエニスさんに唇を奪われてたわよね、私?
まあ、医療行為なのでノーカンだけど。
◇
4回の解毒薬服用で、ようやくブラーメ先生から、
「もういいわよ、マリンピーチさん」
「では巡回に戻ります」
と言われて仕事に戻った。
深夜番の風紀委員会は巡回と休憩の繰り返しだ。
シュガーナ、クリスティーナ、エニスさんが陸獣場に居るところで合流した。
魔石ランタンを持つクリスティーナは騎士の家柄で、男として育てられたので不憫にも髪型がリーゼントだ。
獲物は双剣。魔石ランタンの担当なので、戦闘になったらどうしても出遅れるけど。
「もういいの、マリンピーチさん?」
とエニスさんが出迎えたけど、こっちはお姫様抱っこされた後で治癒室で少し瞑想して意識しないようにしてたけど、それでもドキドキしてしまって、無理矢理表情を作って、
「ええ、蜘蛛毒は抜けたわ。シュガーナ、お手柄だったわね」
「いえ、それほどでも」
「でも、ミリアリリー女学園の外では人間に戻るの禁止ね。裸になるなんて」
私が説教を始めると、シュガーナが、
「エニスさまにも怒られましたからもう許して下さい」
そう反省した。
まあ、私もドジを踏んだからね。
私は意識しないように努めながらエニスさんに、
「エニスさんもシュガーナのフォロー、ありがとね」
「私は何もしてないわよ」
エニスさんはそういう美徳を持ち合わせた淑女だ。
そこがまたいいんだけど。
シュガーナが、
「何の事ですか?」
「・・・【蜘蛛使い】だったって事よ、あの男は」
「蜘蛛なんて居ましたか?」
「全部倒してたからね、エニスさんが。私の視界に居ただけでも4匹は」
そんな事を喋って巡回をした。
5月は春季、日の出時間は早い。
深夜番は深夜の巡回も大変だが、日の出の時間前も実は結構大変だった。
ミリアリリー女学園の部活の朝練や剣の自主練は朝日が昇ってから。
それが校則だからだ。
自宅通学の生徒には関係のない校則だが、寮住まいの生徒達には違う。
闘技場内のジムでウエートトレーニングや水泳する生徒。
陸獣場で陸獣に騎乗する生徒。
寮の厨房で調理を手伝う生徒。
朝から活動する生徒は多数居るから。
なので、寮の1階ロビーではもう起きてる朝練組が18、9人待機してた。
「おはようございます、マリンピーチさま、エニスさま」
と挨拶してきた。
「おはよう。みんな早いのね」
エニスさんも挨拶してる。
そして朝日が登って寮の5階が照らされた時間を持って、解禁となり、生徒達は闘技場や陸獣厩舎に繰り出したのだった。
これでようやく深夜番の仕事は終わりだ。
今回も無事(まあ、蜘蛛毒を受けたけど被害はないから)、朝を迎えられたわ。
深夜番は寮の食堂でモーニングを食べる訳だけど、その前に年頃の女の子なので寮で入浴する事が多い。
私は今回、入浴を見合わせたわ。
何故かって?
お背中流し係のエニスさんが居るからよ。
他の生徒も使う大浴場でエニスさんに身体を洗われてみなさい。
あっという間にミリアリリー女学園中にその情報が伝わるから。
そんな訳で、
「入浴しないの、マリンピーチさん? 背中を流すけど」
「今日はいいわ。エニスさんだけでもどうぞ」
私はとぼけてエニスさんに入浴を勧めたけど、
「いえ、汗を掻いてないから」
エニスさんも入浴を見合せて、他の風紀委員が入浴する中、私達はビュッフェスタイルのモーニングを食べたのだった。
麻痺解除の魔法で簡単に復活とはいかない。
蜘蛛の麻痺は厳密には人間には麻痺で済んでる毒なのだから。
解毒薬を飲んでベッドに寝転んで10分間、様子を見る。
10分後に医療蛭で血を抜き、血の成分を確認して毒が残ってれば、また解毒薬の服用だ。
それを3回繰り返した。
その暇な時間、私が考えてたのは戦闘の後の搬送だった。
◇
麻痺で身体が動かなくなった私はエニスさんにお姫様抱っこされて治癒室まで運ばれた。
あのエニスさんが何も言わない訳がなく、周囲に聞こえないように、
「軽ぅ。ちゃんと食べてるの?」
「お姫様よね、マリンピーチさんって」
「こんなに実ってるのにサラシじゃないわよね、マリンピーチさんは」
お姫様抱っこされながら胸も少し揉まれて、最後には【接触念話】で、
『可愛いよ、子猫ちゃん。食べちゃいたいくらいに』
と部下達が居る前で私に男役の甘い言葉を掛けてきた。
結構長い距離だったので、私は赤面してたわ。
胸も高鳴ってドキドキしてる。
蜘蛛の毒の所為だと信じたい。
現に治癒室の値直のブラーメ先生は私の容体を見て、
「この症状の蜘蛛毒は・・・いけない。すぐに解毒薬を飲ませないと」
と焦ってたから。
実際は違うのに私も麻痺で喋れなくて。
「私が口移しで薬を飲ませましょうか」
エニスさんはそんな事まで言って、エニスさんのファンのシュガーナが慌てて、
「エニスさま、それはさすがにダメです」
止める中、20代後半でピンク髪ミディアムで眼鏡姿のお色気治癒医のブラーメ先生も、
「それはダメね」
そう止めたけど、止められなかったらエニスさんに唇を奪われてたわよね、私?
まあ、医療行為なのでノーカンだけど。
◇
4回の解毒薬服用で、ようやくブラーメ先生から、
「もういいわよ、マリンピーチさん」
「では巡回に戻ります」
と言われて仕事に戻った。
深夜番の風紀委員会は巡回と休憩の繰り返しだ。
シュガーナ、クリスティーナ、エニスさんが陸獣場に居るところで合流した。
魔石ランタンを持つクリスティーナは騎士の家柄で、男として育てられたので不憫にも髪型がリーゼントだ。
獲物は双剣。魔石ランタンの担当なので、戦闘になったらどうしても出遅れるけど。
「もういいの、マリンピーチさん?」
とエニスさんが出迎えたけど、こっちはお姫様抱っこされた後で治癒室で少し瞑想して意識しないようにしてたけど、それでもドキドキしてしまって、無理矢理表情を作って、
「ええ、蜘蛛毒は抜けたわ。シュガーナ、お手柄だったわね」
「いえ、それほどでも」
「でも、ミリアリリー女学園の外では人間に戻るの禁止ね。裸になるなんて」
私が説教を始めると、シュガーナが、
「エニスさまにも怒られましたからもう許して下さい」
そう反省した。
まあ、私もドジを踏んだからね。
私は意識しないように努めながらエニスさんに、
「エニスさんもシュガーナのフォロー、ありがとね」
「私は何もしてないわよ」
エニスさんはそういう美徳を持ち合わせた淑女だ。
そこがまたいいんだけど。
シュガーナが、
「何の事ですか?」
「・・・【蜘蛛使い】だったって事よ、あの男は」
「蜘蛛なんて居ましたか?」
「全部倒してたからね、エニスさんが。私の視界に居ただけでも4匹は」
そんな事を喋って巡回をした。
5月は春季、日の出時間は早い。
深夜番は深夜の巡回も大変だが、日の出の時間前も実は結構大変だった。
ミリアリリー女学園の部活の朝練や剣の自主練は朝日が昇ってから。
それが校則だからだ。
自宅通学の生徒には関係のない校則だが、寮住まいの生徒達には違う。
闘技場内のジムでウエートトレーニングや水泳する生徒。
陸獣場で陸獣に騎乗する生徒。
寮の厨房で調理を手伝う生徒。
朝から活動する生徒は多数居るから。
なので、寮の1階ロビーではもう起きてる朝練組が18、9人待機してた。
「おはようございます、マリンピーチさま、エニスさま」
と挨拶してきた。
「おはよう。みんな早いのね」
エニスさんも挨拶してる。
そして朝日が登って寮の5階が照らされた時間を持って、解禁となり、生徒達は闘技場や陸獣厩舎に繰り出したのだった。
これでようやく深夜番の仕事は終わりだ。
今回も無事(まあ、蜘蛛毒を受けたけど被害はないから)、朝を迎えられたわ。
深夜番は寮の食堂でモーニングを食べる訳だけど、その前に年頃の女の子なので寮で入浴する事が多い。
私は今回、入浴を見合わせたわ。
何故かって?
お背中流し係のエニスさんが居るからよ。
他の生徒も使う大浴場でエニスさんに身体を洗われてみなさい。
あっという間にミリアリリー女学園中にその情報が伝わるから。
そんな訳で、
「入浴しないの、マリンピーチさん? 背中を流すけど」
「今日はいいわ。エニスさんだけでもどうぞ」
私はとぼけてエニスさんに入浴を勧めたけど、
「いえ、汗を掻いてないから」
エニスさんも入浴を見合せて、他の風紀委員が入浴する中、私達はビュッフェスタイルのモーニングを食べたのだった。
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