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レッサーデーモン騒動
フリじゃないのね?【マリンピーチside】
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実は妹のヨリーシアにも黙ってた事がある。
それは就寝の事だ。
メイド係のエニスさんは客間やメイドの部屋には泊まっていない。
私の部屋のベッドで一緒に寝ていた。
既に昨日も。
こんな事が可能なのは私の両親が王都ラサリリーの屋敷に不在だからだ。
お父様は騎士団の幹部で、任務で西国境に出向いてて(これは極秘だけど、青勇者コイレオス様が都内校交流戦の初日に極秘来訪する予定で迎えに出向いてて、まだ到着せず、延期か、ただの遅延か判断が付かず、未だに国境で待たされて)不在。
お母様の方は領地に戻って秋の収穫に直結する種撒きの最終確認で(部下が虚偽の報告をすると大変な事になるので、自分の眼で確認する為に)不在。
なので、娘の私とメイド長の判断で友人を自室に宿泊させていた。
誤解が無いように言っておくけど、別にエッチな事をエニスさんにされてもいないし、私の方でもエニスさんにしていないわよ。
でも、帰路の狼車の件があったので、寝る前に寝着を纏った私は、
「絶対に帰路の『あれ』をやっちゃダメだからね、エニスさん」
「ええ」
「絶対の絶対よ」
「ええっと? つまり、それは『フリ』で本当はやって欲しいと?」
実は少しやって欲しいと思ってるけど、ベッドでキスなんかされたら、その後、何が起こるのか分からないから、さすがに少し怖くて·····
だから、やっぱりダメよ。
「全然違うわよ。『やらないで』って本気で言ってるの。いいわね」
「分かったわ」
「絶対の絶対だからね」
「しつこいわよ、マリンピーチさん。本当に『フリ』じゃないのよね?」
「ええ」
「なら寝ましょう。マリンピーチさんの方は寝てる私に少しくらいなら悪戯していいからね」
とエニスさんは言って一緒にベッドに寝転んだのだった。
ああ、因みに、私達の寝着は素肌が見えないシルクのネグリジェよ。
エニスさんは下宿先ではシースルーのスケスケのネグリジェをメイドに用意されてて、それを着てたらしいけど。
シースルーって。
エニスさんのシースルーの寝着姿、見てみたかったかも。
帰路でエニスさんにあんな口説かれ方をしてドキドキだったけど・・・
命懸けのレッサーデーモンとの戦闘で疲弊してたのか、私はすぐに眠ってしまったわ。
そして翌朝、小鳥の囀りで眼を覚ました時には、エニスさんが既に起きてて私の顔を覗き込んでいた。
「おはよう、マリンピーチさん」
「マリンでいいわよ」
「ダメよ。お姉さまがマリンピーチって名前で呼んでるのに。マリンって呼ぶ時は私がマリンピーチさんを口説く時だけよ」
「・・・もう知らない」
私は照れながら時計を見て、
「朝練の素振りをするわ。エニスさん、着替えるのを手伝って」
「はい、お嬢様」
私はエニスさんに着替えを手伝って貰って(胸ぐらいは女子同士だから見せれるわよ。ってか、初日に身体を隅々まで磨かれてるからね、これくらいは問題ないわ)、着替えてからエニスさんがメイドとして見守る中、日課の素振りをすると・・・
昨日のレッサーデーモンの戦闘の時も『調子がいい?』とチラッと思ったけど・・・
【加速】の【0・5秒】を習得してた。
あれ? どうして?
それは就寝の事だ。
メイド係のエニスさんは客間やメイドの部屋には泊まっていない。
私の部屋のベッドで一緒に寝ていた。
既に昨日も。
こんな事が可能なのは私の両親が王都ラサリリーの屋敷に不在だからだ。
お父様は騎士団の幹部で、任務で西国境に出向いてて(これは極秘だけど、青勇者コイレオス様が都内校交流戦の初日に極秘来訪する予定で迎えに出向いてて、まだ到着せず、延期か、ただの遅延か判断が付かず、未だに国境で待たされて)不在。
お母様の方は領地に戻って秋の収穫に直結する種撒きの最終確認で(部下が虚偽の報告をすると大変な事になるので、自分の眼で確認する為に)不在。
なので、娘の私とメイド長の判断で友人を自室に宿泊させていた。
誤解が無いように言っておくけど、別にエッチな事をエニスさんにされてもいないし、私の方でもエニスさんにしていないわよ。
でも、帰路の狼車の件があったので、寝る前に寝着を纏った私は、
「絶対に帰路の『あれ』をやっちゃダメだからね、エニスさん」
「ええ」
「絶対の絶対よ」
「ええっと? つまり、それは『フリ』で本当はやって欲しいと?」
実は少しやって欲しいと思ってるけど、ベッドでキスなんかされたら、その後、何が起こるのか分からないから、さすがに少し怖くて·····
だから、やっぱりダメよ。
「全然違うわよ。『やらないで』って本気で言ってるの。いいわね」
「分かったわ」
「絶対の絶対だからね」
「しつこいわよ、マリンピーチさん。本当に『フリ』じゃないのよね?」
「ええ」
「なら寝ましょう。マリンピーチさんの方は寝てる私に少しくらいなら悪戯していいからね」
とエニスさんは言って一緒にベッドに寝転んだのだった。
ああ、因みに、私達の寝着は素肌が見えないシルクのネグリジェよ。
エニスさんは下宿先ではシースルーのスケスケのネグリジェをメイドに用意されてて、それを着てたらしいけど。
シースルーって。
エニスさんのシースルーの寝着姿、見てみたかったかも。
帰路でエニスさんにあんな口説かれ方をしてドキドキだったけど・・・
命懸けのレッサーデーモンとの戦闘で疲弊してたのか、私はすぐに眠ってしまったわ。
そして翌朝、小鳥の囀りで眼を覚ました時には、エニスさんが既に起きてて私の顔を覗き込んでいた。
「おはよう、マリンピーチさん」
「マリンでいいわよ」
「ダメよ。お姉さまがマリンピーチって名前で呼んでるのに。マリンって呼ぶ時は私がマリンピーチさんを口説く時だけよ」
「・・・もう知らない」
私は照れながら時計を見て、
「朝練の素振りをするわ。エニスさん、着替えるのを手伝って」
「はい、お嬢様」
私はエニスさんに着替えを手伝って貰って(胸ぐらいは女子同士だから見せれるわよ。ってか、初日に身体を隅々まで磨かれてるからね、これくらいは問題ないわ)、着替えてからエニスさんがメイドとして見守る中、日課の素振りをすると・・・
昨日のレッサーデーモンの戦闘の時も『調子がいい?』とチラッと思ったけど・・・
【加速】の【0・5秒】を習得してた。
あれ? どうして?
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