池田恒興

竹井ゴールド

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1570年5月〜7月、姉川の戦い

落窪合戦

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 【織田信長、無傷で岐阜城に帰還した説、採用】

 【池田恒興、今回は馬廻り優先で、兼山湊奉行の仕事を免除された説、採用】

 【善応院、子供の産み月は姉川の戦い後説、採用】

 【野洲河原の戦い、織田軍2600人説、採用】

 【野洲河原の戦い、六角残党軍1400人説、採用】

 【野洲河原の戦いは浅井、朝倉と連携が取れてなかったのではなく、故意に六角が単独で仕掛けた説、採用】

 【柴田勝家、瓶割りの逸話は創作説、採用】

 【進藤賢盛、1528年生まれ説、採用】

 【池田知正、兄を追い出して摂津池田家を乗っ取り、三好三人衆に与した説、採用】

 【朝倉景鏡、まさかの越前に兵を退いた説、採用】





 五月二十一日に信長は岐阜城へと帰還した。

 恒興も城下の池田屋敷に入らず、まずは岐阜城に帰還し、借り物の信長の鎧を小姓の手を借りながら脱ぎ、

「そうか。美濃では兼山湊奉行の仕事があったんだっけ。面倒臭~」

 そうで愚痴った。

 同じく鎧を小姓達に脱がさせていた信長は金山城で昨年、恒興が何をやったのか知っていたので、

「今回は別の奴を向かわさせよ。勝は馬廻りの編成を急げ」

「えっ、よろしいので?」

「オレを裏切った浅井との決戦が優先に決まってるであろうが。そう言えば室が身重であったろ、勝。ちゃんと労ってやれ」

 小姓が居るので信長はそう遠回しに釘を刺し、恒興は奉行の仕事を免除されたのだった。





 池田屋敷では本当に恒興の正室、善応院が孕んでいた。

 産み月は冬との事だ。

 恒興が帰ると善応院が気が気でない様子で、

「織田がいくさに負けたと聞きましたが?」

「心配する事はない。まだまだ織田には余力があるからな」

「本当ですよね?」

「ああ。岐阜城下が焼かれる事はないから安心して子を産むといいさ」

 そう恒興は不安がる善応院を安心させ、七条にも、

「これからまたいくさだから母上と古新を頼んだぞ、七条」

「はい、父上」

「飯尾家との祝言はいくさが落ち着いてからとなろう」

「別にそのような心配は・・・父上の意地悪」

 頬を染めてる七条を見て、恒興は家族の団欒で和んだのだった。





 ◇





 織田信長の越前敗北。

 帰国途中での織田信長の狙撃。





 それらの噂が飛び交う中、南近江では六角義賢、六角義治親子がお家芸の遊撃戦法を捨てて、正面から軍を起こそうと兵を集めていた。

 ここまで強気なのは、





 信長が本隊を率いて美農に帰って、現在、南近江を守る将兵の数が少ない事。

 北近江の小谷城に朝倉の援軍が入り、「戦いの際には援軍を派遣する」との約束があった事

 織田が流布した「臆病者の流言」を払拭したかった事。

 京より(三淵藤英の)偽書の信長討伐令が届いた事。

 これ以上の牢人生活が嫌な事。

 南近江の国衆がどんどん織田に臣従していって焦ってた事。





 などの要因があった。

 北近江の浅井とは敵対関係だったので腹立たしい限りだが、それでも対織田で現在は軍事同盟中だ。

 それに六角に義理のある国衆が加われば、勝てる、との計算だった。





 それは逆を返せば、織田側からすれば劣勢であり、





 長光寺城に入った柴田隊の重臣、中村文荷斎は、

「我らは北近江に来た越前軍を誘引する為の囮なのですか、殿?」

 渋い顔でそう愚痴を言わずには居られなかった。

 寄騎の前田利家と佐々成政が本隊と一緒に美濃に帰ったのが唯一の救いだ。

 気兼ねする事なく喋れるので。

「そうなれば、その隙に織田の本隊が小谷城を落して浅井を楽に潰せれるのだがのう」

「今回、武田は動きませんよね?」

「ああ、今川を潰したところで何やら元同盟相手の北条と揉めてるらしい。この好機に何をやってるんだか」

 そう呟いた柴田の許に寄騎の佐久間盛政がやってきた。

 まだ初陣したてで、いくさがしたくて仕方がない盛政が、

「浅井領に駐在の朝倉軍、未だに動かず、との事です」

 残念そうに報告した。

 続いて興味無さそうに、

「それと妙な噂があるとも言ってきました」

「妙な噂? 何だ?」

 そっちの方が気になって勝家が問うと、盛政が事もなげに、

「浅井、朝倉と逃げてる六角が共闘していると」

(そっちの方が重要だろうが)

 そう思いながら文荷斎が、

「あの親子は伊賀に逃げてましたな」

「なるほど。領地奪還の為に動いてるかもな。伊賀方面にも密偵を放て」

 勝家はそう厳命を下したのだった。





 そして六角軍は六月四日に本当にやってきた。

 その数、集めに集めて、1400人。

 これが今の六角義賢、六角義治の親子が動員出来た最大数である。

 国衆の三雲氏と三上氏も旧主家の義賢に同調してくれていた。

 六角軍は野洲川の左岸に布陣する。

「本当に浅井、朝倉の援軍を待たずともよろしいのですね?」

 三雲定持が六角義賢に確認すると、

「ああ、浅井、朝倉の助力を借りて南近江を取り返したりしたら、その後が大変だからな」

 勝てる前提で義賢は答え、敗北を疑っていない定持も同意したのだった。





 対する織田軍は城を出て、

 長光寺城を任された柴田勝家が率いる1500人。

 氷原城を任された佐久間信盛が率いる700人。

 それらが野洲川の東岸に布陣していた。

「佐久間軍の兵が少ないようですが」

 文荷斎が柴田勝家に囁くが、

「大方、別動隊に兵を割いているのであろう」

 そう取り合わず、兵を進めた。





 「落窪合戦」、または「野洲河原の戦い」の始まりである。





 野洲河原との地名からも分かるように、この川には堤防がなく、平坦な地形で合戦に適していた。

 そこで両軍は激突した。

「織田軍などやってしまえっ!」

 先鋒を務める三雲定持が突進するが、

「どうせ今回も逃げるんだろうがっ! さっさと逃げなっ!」

 佐久間盛政はまだ10代ながら活力に満ちており、真っ先に突進して敵兵を押し返した。

 その様子を見ていた勝家が、

「あの命知らずは使えるな」

「しかし、佐久間の姓を名乗ってますが素性は今一つですぞ。信盛殿も『分からん』と言っておりましたし」

「尾張に佐久間姓は多いからな。あの強さなら問題無かろう」

 と勝家は笑った。

 いくさの方は激戦となった。

 六角軍も必死だ。

 今回が六角浮上の最後の機会だと薄々感じているからだろう。

 なかなか諦めない。

 このいくさの勝敗を決めたのは佐久間軍の別動隊400人だった。

 率いたのは南近江の国衆で、佐久間信盛の寄騎となった進藤賢盛である。

 進藤賢盛は、元は「六角の両藤」と称される程の名臣だったが、観音寺騒動以降は反抗しており、六角義賢の事を正直もう「殺したい」ほど嫌悪していた。

 なので、旧主家や元仲間への攻撃にも何の呵責もなく、

「かかれっ!」

 進藤賢盛の号令で、回り込んだ佐久間軍の別動隊が六角軍の横側から突撃した。

「あの旗は・・・クソ、進藤ではないかっ!」

 側面攻撃によって戦局が一気に劣勢となり、六角義賢が悔しがる中、息子の六角義治が、

「父上、もう駄目です。無念ですが逃げましょう」

 逃げ腰となった。

「馬鹿者、ここで逃げたら六角家は本当に終わりぞ。一生、返り咲けぬのが分からぬのかっ! 踏ん張れっ!」

「生きていれば道も開けますよっ! では、父上は名を、息子の私はじつを取るという事で」

 そう言って義治はさっさと逃げたのだった。

「何という恥知らずなっ!」

 義賢は「息子の育て方を間違えた」と実感しながら吐き捨てたが。

 戦場いくさばで大将が逃げると、次に待ってるのは総崩れである。

「大将が逃げたぞっ!」

 六角軍の間でその情報があっという間に広がり、耳にすると同時に、

「もう駄目だっ!」

「逃げろっ!」

 六角軍が総崩れとなる中、

「戦え、貴様らっ!」

 三雲定持は踏みとどまり奮戦したが、

「終わりだ、ジジイっ!」

 佐久間盛政の槍の一突きで定持は討ち死にしたのだった。





 今回は敵を蹴散らして終わりではなく、

「逃がしてやっても、どうせ、また刃向かうに決まってる。追えっ! 一兵たりとも逃がすなっ!」

 追い討ちが掛かり、逃げる六角軍は更に首を失ったのだった。





 北近江の小谷城にもその報告が入り、

「六角親子が南近江の織田の兵に戦いを挑み、負けたそうです」

 浅井久政がそう朝倉景鏡に伝えると、

「ん? 六角が? どうして勝手に仕掛けた? こちらの指図に従わずに勝手に自滅するとは。最後まで使えん連中だったな」

「いえ、逃げており、まだ死んでいないとの事ですが」

「そうなのか? なるほど、さすがは三国一の臆病者、国譲りの六角。逃げ足だけは早い訳か」

 景鏡はそう言い放ち、以降は話題にもしなかった。





 浅井・朝倉軍からしても本当に面倒な事になっていた。

 総ては織田が南近江の領土を支配圏に治めている為である。

 お陰で北近江と南近江の一部を持つ浅井の領地は左右から挟まれた形となっている。

 それに近江には中央に琵琶湖がある。

 この琵琶湖が最大の問題だった。

 琵琶湖は舟での移動が可能なのだから。

 下手に浅井・朝倉軍が突出して、織田軍に舟で迂回されて本拠地の小谷城を攻められでもしたら元も子もない。

 浅井・朝倉軍としては織田領を攻めるのではなく、織田軍を浅井領に誘引して決戦に臨みたかったが、美濃の国境を焼き討ちにしても織田軍は動かない。

 兵糧も無限ではないのに。

 そんな訳で、膠着状態が続いたのだった。





 ◇





 そして六月十四日。

 足利義昭陣営にとって、青天の霹靂とも言える出来事が起こった。





 摂津三守護の一角、池田勝正が落ちたのだ。





 正確には死んではいない。

 池田勝正の居城である摂津の池田城内で謀反が発生していた。

 謀反を起こしたのは三好三人衆側の調略に乗った荒木村重、中川清秀、そして勝正の実弟である池田知正だった。

 それらが武装した兵と一緒に池田城内に雪崩れ込み、完全に不意を突かれた平服の池田勝正は槍先を向ける雑兵達に包囲される始末だった。

 その後で悠然と現れた荒木村重、中川清秀を見て、

「――な、何の真似だ、村重、清秀っ!」

 と勝正は心底驚いた。

 村重に至っては姉婿である。裏切るなどとは微塵も思っていなかったのだから。

「我々ではなく、こちらの方が」

 そう言って場所を譲った村重の後から実弟の池田和正が現れた。

「知正だと?」

「兄上、我らはこれより三好三人衆に味方しますぞ」

 知正がそう告げた。

 その言葉で余計に混乱した勝正が、

「待て待て。何を言っている? 幕府に逆らうつもりか?」

「当然でしょう。いくさ働きをしても褒美一つくれぬ幕府なんぞにいつまでも従ってはおれませぬゆえ」

 恒興達が案じていた通りの展開となっていた。

 まあ、悪いのは顎で使った義昭なのだが。

「だが、織田殿が兵を向けたらどうするつもりだ? 死ぬだけだぞ?」

「御安心を。織田は浅井と朝倉で手一杯な様子ゆえ。我らはその隙に三好三人衆と畿内を制圧しますから」

「待て待て。あやつらは公方様を二人も殺しの極悪人だぞ? あんなのと関わるなど・・・」

 勝正はそう正論を吐いて止めようとしたが、

「これ以上の問答無用で」

 村重がそう助言して、

「うむ。兄上には池田城を出て貰いますのでそのつもりで。これよりは私が池田の惣領家の当主として摂津を治めますので」

「ん? 殺さぬのか?」

「ええ、池田家の為にやっておりますれば」

 知正はそう誇らしげに答えたが、同席してる村重や清秀から言わせれば、

(甘過ぎる。ここで殺さねば遺恨となるのに)

(まあ、織田が勝ちそうになったら知正殿の首を土産に織田の許に再度寝返るだけだから別にどっちでもいいが)

 「知正はただの神輿」というのが村重や清秀の考えだ。

「オレが京に走るとは考えないのか?」

「問題ありませんよ。間もなく三好の大軍が摂津に上陸しますので」

「あのな~。いや、もういい。そこまで言うならやってみろ。オレは河内の三好殿の許へ行かせて貰うぞ」

「ええ、どうぞ」

 こうして池田城乱入の際に抵抗した者達を斬ったので無血とはいかなかったが、それでも池田勝正は無傷で池田城から出される事となったのだった。





 池田勝正はすぐさま和田惟政の居城の高槻城に移動した。

 惟政は城を芥川山城から高槻城に移していたからだが。

「おお、池田殿、急なお越しだな」

 笑顔で出迎えた惟政はこの頃、「都の副王」などと称されて、更なるお調子者になっていた。

 何せ、西国の大名達の幕府への取次も一手にやっていたので、惟政個人への貢ぎ物も多くてウハウハで。

「弟と家臣に池田城を追われた。三好三人衆側に寝返るとの事だ」

「はあ? 何ですと?」

 さすがに拙いと惟政も思い、

「では、オレはすぐに京へ使者を送りますね」

「ああ、オレはこれから三好義継殿に遭ってくる。もし三好三人衆に与してたら事なのでな」

「お待ちを。もし三好三人衆側に三好宗家が味方していたら、池田殿のお命が・・・」

「城を追われた身なのでな。手柄を立てねば公方様に会わす顔がないゆえ」

「分かり申した。無理はなさらぬように」

 こうして池田城が三好三人衆方に寝返った事は畿内中に広がったのだった。





 ◇





 翌六月十五日。

 北近江の小谷城でも動きがあった。

 朝倉の援軍が越前から出発したのが五月十一日で、北近江の小谷城に到着が五月十四日。

 つまりは朝倉の援軍が北近江に滞在して一月が経過した事を意味する。

 なので、朝倉景鏡が、

「我らは越前に帰るな」

 信じられない事を浅井陣営に言ってきた。

「お待ちを」

 仰天した浅井久政が当然、止めたが。

 景鏡のこの発言は提案なんぞではない。

 決定事項の通達である。

 何せ、浅井と朝倉は対等な同盟ではないのだから。

 よって、朝倉の援軍の全権を任された総大将の景鏡が、

「織田が攻めてきた時にはまた朝倉から援軍を送ろう」

 暗愚にしか思えない言葉を堂々と吐いて撤退を宣言したのだった。

 景鏡は実は暗愚ではなく、

(織田が攻めてこないとは・・・クソ、一月もの間、北近江で時を無駄にしたわ。越前では敦賀の利権は総て当主陣営が奪った後であろうな)

 意外にちゃんと物事を考えていた。

 だが、浅井陣営からすれば、

「ふざけるなっ!」

「浅井を見捨てるつもりかっ!」

「越前が攻められた時、同盟の織田に対して兵を上げたのにっ!」

 いきどおりしか残らない。

 しかし、どうする事も出来ず、

「では」

 本当に朝倉景鏡は朝倉軍1万2000人の兵を率いて越前に帰国したのだった。





 これをやられた浅井は堪ったものではなかったが。





 敵対してる織田も織田で困惑した。

 岐阜城の評議の席で報告を受けた信長が、

「何、小谷城に居た朝倉の援軍が越前に帰っていっただと?」

 さすがに眼を細めた。

 朝倉軍の動きを意図が読めなかったからだ。

 深読みすれば「浅井領への織田軍の誘引」、または「浅井が滅びるのを内心で望んでいる」とも取れるが。

 正直、少し不気味だ。

「加賀の一向一揆対策でしょうか?」

 恒興もさすがに意図が読めず思った事を口にしたが、とても「そうだ」との確証はない。

「竹中、おまえの考えは?」

「朝倉家中における権力争いの関係かと」

「具体的には?」

「朝倉家中は一枚岩ではなく、一月も城を開ければ情勢が変わる危うい場所ですので」

 というのが竹中重治の意見だったが、絶対君主制の織田家の信長からすればピンと来なかった。

「浅井に侵攻したら、朝倉は援軍を出すと思うか?」

「はい。それは確実に」

「ふむ。佐久間と権六が六角の残党狩りをしておるからのう。そちらが終わるまで待つか」

 信長はそう呟き、若狭征伐に参加した織田兵の疲れが取れるのを待ったのだった。





 登場人物、1570年度





 善応院(31)・・・恒興の正室。前夫は信長の異母兄の織田信時。前夫との間に娘、七条あり。池田勝九郎の母親。堺土産の反物の目がない。三男、藤三郎の出産当確。

 能力値、再婚は信長の命令B、姑に頭上がらずSS、政治に口を挟まずA、実家にウンザリA、子育てA、今の生活に満足D

 池田七条(14)・・・織田の姫。父は織田信時。母は善応院。養父は池田恒興。

 能力値、織田の姫B、嫁ぎ先は飯尾家B、養父は池田恒興☆

 中村文荷斎(36)・・・勝家重臣。勝家の知恵袋。正室は柴田勝家の養女。鈍馬の文荷斎。長光寺城の留守居役。やる事多数で甲斐武田との連絡も取れず。

 能力値、頓馬の文荷斎C、知恵者きどりA、他人が馬鹿に見えるA、悲願は信長暗殺B、勝家への忠誠SS、織田家での待遇E

 佐久間盛政(16)・・・織田家の家臣。柴田の寄騎。佐久間盛次の長男。通称、玄蕃。正室、佐久間盛重の娘。佐久間一族が多く、系譜は不明。佐久間軍記に信憑性なし。

 能力値、鬼玄蕃A、佐久間一族なのは確定A、戦功を盛ってる可能性ありS、織田への忠誠B、勝家からの信頼B、柴田家臣団での待遇B

 三雲定持(40)・・・六角家の家臣。甲賀五十三家の一つ。六角親子の誘いに乗って織田に反逆し、討ち死にする。

 能力値、忠臣の定持B、甲賀者B、沈む舟から逃げず★、六角家への忠誠C、六角家からの信頼B、本日の運勢最悪★★★

 進藤賢盛(42)・・・織田家の家臣。南近江衆。木浜城主。官位、山城守。佐久間信盛の寄騎。六角の両藤の進藤。

 能力値、南近江の眼の腎盛S、六角の両藤の進藤C、六角憎しSS、織田への忠誠B、佐久間信盛への忠誠C、佐久間家臣団での待遇B

 荒木村重(35)・・・摂津池田の一門衆。母は中川佐渡守の妹。妻は池田勝正の姉。通称、弥助。下剋上の村重。反骨の相あり。中川清秀は従兄弟。勝正から知正に鞍替えする。

 能力値、下剋上の村重S、反骨の相A、茶器集めB、知正への忠誠C、知正からの信頼SS、池田家臣団での待遇☆

 池田和正(26)・・・池田城主。池田長正の次男。兄の勝正を追い落として池田惣領家を簒奪する。池田四人衆の池田重成とは別人。幕府を裏切り、三好三人衆に味方する。

 能力値、神輿の知正A、池田惣領家の器に非ずA、兄を逃がすA、信じた重臣は凶悪な鮫SS、幕府からの追討令も時間の問題S、悪人(三好三人衆)の仲間入りB

 中川清秀(28)・・・池田家の家臣。清和源氏頼光流。通称、瀬兵衛。鬼瀬兵衛。華あり。軍師の側面も。荒木村重は従兄弟。信長に気に入られる。

 能力値、鬼瀬兵衛A、華があるA、摂津池田家の軍師B、知正への忠誠D、知正からの信頼S、池田家臣団での待遇S

 和田惟政(40)・・・足利義昭の御供衆。摂津三守護の一人。高槻城主。官位、伊賀守。都の副王と呼ばれて更にお調子者に。1569年に信長に蟄居を命じられ、今年許される。

 能力値、都の副王の惟政☆、織田との交渉役B、貢物多数で御機嫌☆、義昭への忠誠SS、義昭からの信頼C、幕府での待遇S
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