池田恒興

竹井ゴールド

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1570年1月〜4月、金ヶ崎の戦い

近習四人、信長から勘気を得る

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 【この年の御前相撲は京で行われた説、採用】

 【織田信長、金ヶ崎の戦いで浅井長政に裏切られたのではなく、最初から北近江攻略を模索してた説、採用】

 【木下秀吉、謀議を誤魔化す為だけに蹴られる説、採用】

 【池田恒興、信長に遭う為なら簡単に茶器を割る説、採用】

 【長谷川橋介、加藤弥三郎、山口飛騨守、佐脇良之の近習四人、偽朱印状の一千貫の罪を着て出奔する説、採用】





 二月下旬には信長主催の相撲がある訳だが。





 その準備に恒興が駆り出される事はなかった。

 恒興の京での仕事は内裏普請奉行の補佐なのだから。

 義昭との連絡係もやっていたが、普請の合間にちょろっとだけだ。

 ずっと普請に出ずっぱりだった。

 雨天中止の役職なのだが、雨なんてそう簡単には降ってくれないので。





 そんなある日の事、二条晴安と名乗る誠仁親王がいつものようにやってきて、

「近々、京で相撲をやると聞いたが」

「ええ、まあ。招きましょうか?」

「それは・・・出来れば忍んで見に行ってみたい」

「それだと良い席に座れませんよ」

「構わぬ」

「お忍び用の着物はこちらで御用意しましょうか?」

「いや、こちらで用意出来る。任せよ」

 との会話があり、





 ◇





 信長が恒興を遠ざけたのは、何も「森可成の正室えいに手を出した」のが理由ではない。

 それは恒興がそう思い、信長自身も恒興に「その件で怒ってる」と思わせていただけで、本当の狙いは恒興に内緒で、ある陰謀を進める為だった。

 その陰謀とは、





「足利義昭の要請で若狭、越前を攻撃するついでに北近江も併合してしまおう」





 というものだった。

 北近江の統治者とは市姫を嫁がせた同盟国、浅井家の事である。

 つまりは義理の弟。

 その領地を奪おうと信長は考えていたのだ。

 上洛して伊勢を併合した今の織田は、もう弱小同盟国の北近江の浅井家なんて目じゃない。

 なのに、美濃と京を結ぶ領地を弱小国の浅井家が占領している。

 正直、邪魔な限りだった。

 何せ、今年の入洛でも「浅井が裏切って襲ってくるかもしれない」と警戒して、結構な兵数を動員して京に移動しなければならなかったのだから。

 浅井家がその京までの道のりとなる領地を献上すれば、こんな企みはしなくて済んだのだが。

 さすがに浅井家もそこまでお人好しではない。

 ならば攻めて奪うまでだ。

 だが、そこで問題となるのが婚姻同盟だ。

 市姫を出しておいて織田家が一方的に同盟破棄なんぞしようものなら、同じ立場の三河徳川、甲斐武田が警戒する。

 浅井長政から同盟を破棄してくれるのが一番だった。

 その為にはどうすればいいのか。

 朝倉攻めの挑発に乗せて、浅井家から同盟破棄をさせればいい。

 その為の謀議が信長の周囲で話し合われており、恒興に知られる訳にはいかなかったのだ。

 恒興は口が軽いので。

 酒が入ったら最後、ペラペラ喋る。

 シラフでも「相手もその情報を知っている」と思って、口を滑らせる事は多々あった。

 なので、恒興は遠ざけられており、





 信長の宿舎の奥屋敷では、





 悪知恵と言えば柴田の柴田勝家。

 軍略の天才、竹中重治。

 若狭の調略担当、丹羽長秀。

 越前、北近江の調略担当、木下秀吉。

 畿内方面軍長官、佐久間信盛。





 限られた将のみが信長の前に集まって若狭、北近江、越前の地図を広げて密議をしていた。

「越前を攻めたら浅井家の隠居、久政が三老将の海北、赤尾、雨森を率いて援軍に向かうのは確実かと」

 北近江の工作をやっていた柴田勝家が自信満々で答えた。

「問題はいつ、浅井が兵を挙げるかですな」

 若狭と越前と北近江が繋がった地図を睨んだ竹中重治が呟いた。

「余り越前の奥深くまで攻め込みますと退却に支障をきたしますので」

「退却は必須なのか、竹中殿? 大軍を動員して一気に総てを踏み潰せば良いではないか」

 と尋ねたのは丹羽長秀だが、勝家が、

「織田が大軍だと浅井が寝返らぬよ。それらをかんがみ、越前攻めは2万がいいところだろう」

「上洛の時のように少なく見積もるというのは?」

 佐久間信盛が問うと、

「いやいや、駄目でしょう。浅井家の領地の北近江を通って若狭まで向かうのですから。さすがに数えるかと」

 秀吉がそう答えた時だった。

 信長が一番最初に気付いた。

 聞き慣れた廊下を歩く足音に。

「全員、地図を破って懐に隠せ」

 そう命令した次の瞬間には、

「このサルがっ! 調子に乗りおってっ! 身の程を弁えんかっ!」

 立ち上がって、秀吉を蹴り始めた。

 察した竹中重治、柴田勝家、丹羽長秀が素早く地図を破って懐に隠し、佐久間信盛だけが唖然としてると、襖が当たり前のように開いて、

「信長様、お願いが・・・」

 恒興が当たり前のように入室してきた。

 「誰も入れるな、特に勝をだ」と近習に命じたのにも関わらず。

「うわ、秀吉、おまえ何をやったんだ? ちょ、信長様、落ち着いて」

 慌てて恒興が止める中、

「ええい、腹立たしい」

 そう言って信長が部屋から出ていき、恒興が慌てて後を追い、

「落ち付いて下さい、信長様」

 部屋から出ていったが、蹴られた秀吉は、

「トホホ、誤魔化す為だけに蹴られるなんて」

「仕方なかろうが。勝三郎に知れたら事だ」

「ですが、近習達は何をやっていたのでしょう?」

「確かに。『誰も入れるな』って信長様が命令したのに。勝を入れるだなんて」

 勝家、重治、長秀が答える中、

「お主ら、凄いのう」

 動けなかった佐久間信盛がそう感心したのだった。





 信長が京で宿泊してる場所は、ずっと本能寺な訳だが。

 廊下を歩く信長に、

「待って下さいよ、信長様~。秀吉を許してやって下さい。何をやったかは知りませんけど」

「図々しくも京奉行をやりたいとねだりおったのだよ、あのサルは」

 前に実際にねだった事があったので信長はそう言った。

「それであんなに怒ったんですか?」

「サルが公方(呼び捨て)の前に出てみろ。どうなる?」

「百姓出身の者を公方様のお傍に近付けるとは、信長様が公方様をないがしろにしてる証拠だ、と言い出しますね、幕臣どもが」

 恒興がそう断言した。

「であろうが」

「では秀吉に何か他の仕事を与えては?」

「何をだ?」

「う~ん、京での浅井家の接客係」

 と恒興は適当に提案したのだが、信長は内心で、

(勝だけは・・・駄目だ。勘が良過ぎる。地図は見られてはいないはずだが)

「そう言えば、勝。どうやって入った? 右近達に止めるように言っておいたのだが」

「連中は今それどころではないみたいですよ」

「?」

「奥で茶器が割れてるとか騒いでましたから」

「ほう」

 恒興の口ぶりから総てを見抜いた信長が眼を細めて、

「誘引の計か」

「はい。橋介はしすけ(わざと間違えて言ってる)達が通してくれなかったので、茶器を割りました」

 恒興がしれっと白状した。

 その程度の事では信長は恒興を怒らない。

「右近どもは勝にしてやられた訳か。ちゃんと安物を割ったよな?」

「のはずです」

 との恒興の言葉に不安を覚えた信長は、茶器の安置場所を向かい、





 近習幹部達が途方にくれてるどころか、

「弥三郎、信長様に謝ってきてくれ」

「御冗談を。右近殿の当番でしょう、今日は。右近殿が謝るべきです」

「そこを曲げて」

 罪のなすりつけ合いをしてる部屋に信長が入り、全員がひれ伏した。

「何が割れた?」

「『茄子』の一つです。堺の今井宗久殿が持ってきた」

「左様か」

 信長が眼を細めた。

(あれ、茶器ごときで怒ってる?)

 恒興がそう思う中、

「当番は誰だ?」

「私でございます」

 長谷川橋介きょうすけが正直に名乗り出た。

「ふむ。右近、弥三郎、飛騨守、八の四人は後でオレのところにくるように」

「はっ、畏まりました」

 代表して長谷川橋介が答えると信長は部屋を出ていき、恒興も後を追った。





 廊下を歩く信長が、

「そう言えば、何しに来たんだ、勝? 普請中であろうが?」

「実は関白二条家の御曹司が今度の相撲を見てみたいと。それもお忍びで」

「そんな事か。良かろう。その日は勝はそちらの案内に回れ」

 と許可をしたのだった。





 ◇





 そしてその日の夕方、本能寺の部屋には信長と前田利家、それに指名された長谷川橋介、岩室勘右衛門、山口飛騨守、佐脇良之が集まっていた。

 信長が真面目な顔で、

「おまえ達に密命を与える」

 と切り出した。

「これより出奔して三河岡崎に向かい、徳川の動向を見張れ。徳川に仕官しても構わん」

 てっきり割れた茶器の件で怒られると思ってた四人は安堵しつつも、

「出奔でございますか?」

 代表して長谷川橋介が尋ねた。

「ああ、表向きは『茶器を壊し・・・』、いや、それではオレが器の小さな男になるな。よし、権六の一千貫の偽朱印状、あれの犯人がおまえ達という事にしよう」

「えっと、家に累は・・・」

 岩室勘右衛門が心配する中、

「ああ、許すように伝えておく」

 信長が請け負った。

「但し、弥三郎は名を戻すようにな」

「畏まりました、これより加藤弥三郎を名乗りまする」

「うむ」

 返事に満足した信長が利家を見て、

「利家、四人に密命の際の極意を教えてやれ」

「はっ」

 と畏まった利家が、

「まず一番に気を付けなければならないのは池田殿だ」

「というと?」

「発見し次第、襲ってくるぞ。その上、想像以上に強い。オレも『笄斬り』で出仕禁止中に権六殿の屋敷で鉢合わせして襲われた事があるが刀を折られたからな」

 利家の真剣さとは裏腹に四人が思ってたのと違い、

「はあ」

「気を付けます」

「あの、他には?」

 そう脱力した。

「誰にも任務の事は明かすな。家族や兄弟にもだ」

「無論です」

 と力強く、実弟の良之が答えると、

「これくらいですね」

「よし、今から三河へと向かえ」

 信長が、

「明日では勝が追うのでな。おまえ達の罪が公表されるのは三日後とする。それまでに三河に入るように」

 そう厳命し、

「はっ」

 四人はそのまま旅立ったのだった。





 三日後、四人が偽朱印状による一千貫の詐欺の首謀者だと公表され、





 恒興は速攻で柴田勝家の前で寄騎の前田利家に絡んでいた。

「あれれ~、そこに居るのは偽朱印状事件の犯人の兄の利家じゃねえか~」

「勘弁して下さい、池田殿。あいつは佐脇家の人間で、前田家のオレとはもう関係ないんですから」

「利家、弟がどこに逃げたかオレにだけ教えろ。悪いようにはしないからさ~」

 殺す気満々の口調でそう恒興は尋ねたが、

「知りませんので」

「本当に? 柴田にだけ教えてるんじゃないの~」

 隣の勝家の顔色も窺うが、勝家が苦笑しながら、

「本当に知らんらしいぞ。文荷斎がしつこく利家に聞いてたが」

「ふ~ん。何か思い当たる事でもいいんだが?」

「さあ、京には知り合いはいないと思いますが」

 その後も散々質問したが、情報は得られず、

「助けを求めてきても捕縛するようにな」

 恒興はそう言って利家の前から去っていったのだった。





 そしてもう一人、長谷川橋介の兄の長谷川与次も恒興に絡まれており、

「与次、右筆のおまえも噛んでるのか。偽朱印状の件には?」

「ならば、とっくに辞めさせられてますよ」

「だよな。橋介はしすけ(わざと間違って言ってる)が金を欲しがったのはやはり茶器を買う為か?」

「さあ。発見し次第、私が斬りますので。問答をするつもりもありませんので分からないかと」

 密命を知らない与次が本当に斬るくらいの殺気を放ったのを見て、

「ふむ。斬るのは橋介はしすけ(わざと間違って言ってる)だけにしろよ」

「というと?」

「長門守の信頼を裏切った弥三郎はオレが斬らねばならんからな~」

 恒興は軽い口調ながら迫力のある顔でそう言ったのだった。

「畏まりました。弥三郎だけは生け捕り、または半殺しと致しましょう」

「頼んだぞ」

 そう約束させて恒興は去っていったのだった。





 ◇





 信長公記曰く、「二月二十五日に岐阜城を出発、二十六日に安土の常楽寺で相撲をした」とあるが、





 派手付きの信長が安土城を築く前の、拠点にもなっていない、ましてや、まだ六角親子が甲賀に逃げてる南近江でそのような事をする訳もなく(いや、だからこそ敢えてした?)、





 ともかく、この年の相撲大会は京で行われた。

 日時は二月二十六日である。

 場所は京の者達にも見物が出来るように、三好三人衆軍が昨年の正月に焼き討ちして、まだ建物が立っていなかった更地を確保して。

 お陰で客も入って満員御礼である。





 その中心では相撲が行われており、





 恒興は信長の傍にはべる事もなく、二条家の御曹司の二条晴安と一緒に遠めの立ち見席に居た。

「凄い熱気だな」

 と感心した晴安は、五条大橋で牛若丸が弁慶と対峙した時のような女物の打ち掛けを頭に被った格好だった。

 これが公家のお忍びの衣裳なのだろう。

 そう納得した恒興は何の異論も挟まなかった。

「本当にこの立ち見席でいいので? 上座を今からでも用意出来ますよ?」

「構わぬ」

 と答えた晴安が、

「池田、この相撲の興行の狙いは何だ?」

「狙い? 別にないかと。信長様は相撲が好きですから」

「好き・・・それだけなのか?」

「まあ、強い者は召し抱えますかね」

「つまり、豪傑刈りという事か」

「そう言えなくもないかと」

「ふむ。考えておるな。それに引き換え、足利は・・・」

「何かありましたか?」

「連日、梅見酒をやってるらしい」

「ああ、桜の前に梅がありましたね」

「あの男は将軍の器にないと思うのだが?」

「ですが、征夷大将軍になってしまいましたからね~。すぐに退位では色々と問題かと」

「確かにな」

 などと喋りながら見て、最後まで見る事なく中盤で、

「そろそろ帰る。内裏(帝御所)までの案内を頼んだぞ」

「わかりました」

 正直、恒興も相撲にあまり興味がなかったので未練なく立ち去り、





 恒興は重臣なので馬移動が常だが、京の公家の御曹司は騎上などしない。

 牛車だ。

 少し離れた場所に待たせていた公家の車に二条晴安が乗り、それで移動となった。

 馬に騎乗した恒興はその牛歩の速度に合わせて一緒に移動だ。

 「池田恒興を邪魔だ」と思っている者は意外に多いが、さすがに信長滞在中の京で襲われるような事はない。

 何故ならば信長は若狭、越前征伐の為の軍を率いて上洛しているのだから。

 警備は万全で不埒者など居るはずもなく、牛車から馬上に二条晴安が話し掛けてくる事もないので、何事もなく内裏の正門まで辿り着いたのだった。

「ではな、池田。今日は楽しかったぞ」

「ええ、御曹司、また」

 それで恒興は二条晴安と別れたのだった。





 登場人物、1570年度





 柴田勝家(40)・・・織田家の第六家老。豪傑の容姿とは裏腹に策士。甲斐武田と密約を交わす。信長優先で池田恒興の殺害は中止。若狭征伐の謀議に参加。

 能力値、悪知恵の柴田A、見た目通りの剛力S、生傷が絶えずB、織田家への忠誠D、信長からの信頼D、織田家臣団での待遇A

 竹中重治(26)・・・織田家の家臣。秀吉の寄騎。竹中重元の息子。今孔明。正室は安藤守就の娘。信長の軍事顧問。木下隊の武将を育成中。若狭征伐の謀議に参加。

 能力値、今孔明の重治SS、容貌婦人の如しA、健康な肉体A、信長への忠誠C、信長からの信頼A、織田家臣団での待遇B

 丹羽長秀(35)・・・織田家の重臣。通称、五郎左。利説きの長秀。星回りが悪い。南近江国衆の総目付。若狭調略担当。若狭征伐の謀議に参加。

 能力値、利説きの長秀A、米五郎左A、星回りの悪さA、信長への忠誠A、信長からの信頼B、織田家臣団での待遇A

 木下秀吉(33)・・・将来の天下人。墨俣城主。出しゃばり。信長の傍に良く出奔。竹中重治が木下隊を育成中。北近江、越前の調略担当。若狭征伐の謀議に参加。

 能力値、天下人の才気S、人証しの秀吉SS、知恵袋は今孔明S、信長への忠誠A、信長からの信頼B、織田家臣団での待遇D

 佐久間信盛(41)・・・織田家の第三家老。別名、右衛門尉。織田家中随一の知将。しまり屋なのが玉に瑕。畿内方面軍団長。若狭征伐の謀議に参加。

 能力値、織田家の家宰A、しまり屋の信盛A、退き佐久間A、信長への忠誠A、信長からの信頼A、織田家臣団での待遇SS

 長谷川橋介(33)・・・信長の近習。通称、右近。信長の矢銭徴収の折衝係。兄が与次。茶道に夢中。柴田天誅に署名。密命を受ける。

 能力値、矢銭狩りの橋介S、面良しA、茶道に夢中C、信長への忠誠B、信長からの信頼A、密命により三河へA

 加藤弥三郎(23)・・・信長の小姓。出奔時に岩室勘右衛門の名を返上する。徳川家康が尾張人質時代に幽閉された熱田羽城の城主の次男。柴田天誅に署名。密命を受ける。

 能力値、早込めの弥三郎A、狂犬の世話係C、薬は自前でD、信長への忠誠A、信長からの信頼B、密命により三河へC

 前田利家(32)・・・織田家の家臣。柴田勝家の寄騎。通称、又左衛門。1569年に前田家の家督を継承。隠密指南役。勝家に信頼されてる。

 能力値、槍の又左A、愛妻まつS、そろばんC、信長への忠誠S、信長からの信頼A、織田家臣団での待遇B

 佐脇良之(30)・・・織田家の家臣。信長の近習。前田利春の五男で、佐脇興世の養子。前田利家の弟。柴田天誅に署名。昨年正月の京駆け十人の一人。密命を受ける。

 能力値、馬駆けの良之A、火縄銃A、兄が又左B、信長への忠誠A、信長からの信頼A、密命により三河へB

 長谷川与次(35)・・・織田家の家臣。近習幹部。長谷川橋介の兄。字が綺麗。右筆の与次。年下にも敬語を使う。柴田天誅に署名。橋介の所為で地位が少し下がる。

 能力値、右筆の与次S、敬語で線引きA、近習の首魁B、信長への忠誠A、信長からの信頼B、織田家臣団での待遇B
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