池田恒興

竹井ゴールド

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1568年、15代将軍、足利義昭

足利二つ引き紋の旗

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 【上洛軍、九月中に京に到着した説、採用】

 【細かな日程は気にしない説、採用】

 【一銭斬りを徹底させるのは大変な説、採用】

 【池田恒興、京までの道のり柴田隊にベッタリ張り付いてた説、採用】

 【山科言継、足利義栄を将軍宣下の使者だった癖に堂々と足利義昭を出迎えた説、採用】 

 【勝龍寺城の戦い、一日持たず説、採用】

 【岩成友通、勝龍寺城の戦いで織田軍に降服せずに逃亡した説、採用】

 【池田勝正、1539年生まれ説、採用】

 【池田勝正、池田城の戦いで徹底抗戦を唱えてた説、採用】

 【足利二つ引き紋の旗印は名門になればなるほど効果抜群説、採用】





 まだ九月の下旬である。

 信長公記に記された細かな日程は面倒臭いので、さておき。

 足利義昭の到着を待って信長は入洛した。

 ここで問題となったのが戦国の世の常識である。

 戦国の世のいくさでは「乱妨取らんぼうどり」は当たり前なのだ。

 「乱妨取り」とは攻めた先での金品強奪や娘の凌辱の事である。

 平治にやったら犯罪だが、いくさだと敵を弱らせる為の大義名分を得て合法となる。

 それが戦国の世のいくさである。

 だが、足利義昭を奉じた上洛の為、京はもちろん南近江でも信長は「乱妨取り」を禁止していた。

 未来の将軍の上洛だからである。

 行儀良くしないと。

 その命令を守らせる為に信長が上洛軍に強いた法律が「一銭斬り」だった。

 「兵が一銭でも盗んだら殺せ」との命令である。

 命令する方は簡単だが、従わせる管理職の方は本当に大変な訳で。





 幹部の武将達は、

「絶対に盗みを働くんじゃねえぞっ!」

「信長様に恥を掻かせたら命で買って貰うからなっ!」

「銭が落ちてても素通りしろよっ! 拾うんじゃねえぞっ!」

「女も駄目だからなっ!」

「本当に守れよ、おまえらっ! 馬廻りに斬り捨てられるからっ!」

 幹部達が上洛軍の雑兵達に命令を徹底させ、





 違反者の処罰を行うのは信長の馬廻り(親衛隊)だったので、恒興は織田軍で一番の要注意人物が居る柴田隊にやってきて、

「柴田~、分かってるな~? 雑兵が馬鹿をやっても柴田だけは特別扱いで責任を取って切腹だからな~」

「どうしてだ?」

 柴田勝家が面倒臭そうに尋ね返した。

「日野城の降伏交渉に失敗したからだろうが。所領安堵なのに所領没収って。そりゃあ、降伏せんわな~。わざといくさを長引かせようとしたよな~? 偽将軍と裏でつるんでるんだろ~?」

(偽将軍じゃなくて武田だけどな)

「そんな訳ないだろうが。そもそも偽公方は三好三人衆に毒殺されて死んでるって話だろうが」

「おや、詳しいね~。さすがは裏でつるんでるだけあって」

「情報収集してるだけだろうが。京より以西方面の先鋒大将はオレなんだからよ」

「ホントかね~」

 嫌味を言う恒興が柴田隊に張り付いた為、

(クソ、楽勝ないくさ過ぎて勝三郎までが信長様から離れてこっちに張り付いてやがるし。南近江では六角、京では公家や幕府の重鎮との誼を作ろうと思ってたのに)

 京に入る前から勝家はやりたい事の半分も出来なかったのだった。





 そして上洛である。

 京とは山城国全体を意味するのではなく、その中心部の帝が住む御所の周囲のみを指す。

 山科郷を越えて東山を抜けて、三条橋を越えたら京だった。

 織田軍は「一銭斬り」の効果もあり、規律は乱れていない。

 狼藉を働く馬鹿も出なかった。

 恒興は馬廻り(親衛隊)として信長の周囲で警戒した。

 京の建物の屋根の上から鉄砲1挺での狙撃暗殺もあり得るのだから。

 三好三人衆が雇った狙撃手が居るかもしれない。

 まあ、そんな狙撃兵は居なかったが。

 足利義昭の方は感無量である。

「ここが・・・遂に京に・・・」

 公家というよりも今川義元が乗ってたような人夫で運ぶ輿から京を見物していた。

「おめでとうございます」

「おお、三年ぶりの・・・」

 幕臣達も感無量である。

 感情を余り出さない三淵藤英、細川藤孝、明智光秀でさえ、うるっときていた。

 (摂関家の二条晴良はさすがに出向かえていないが)公家の山科言継らも出迎えており、

「お待ちしておりましたぞ、義昭殿」

「うむ。出迎え、御苦労である」

 鼻高々で喜び、足利義昭と織田信長はそれぞれの宿舎となる寺に入ったのだった。





 翌日には信長の軍は京から摂津方面に出向き、畿内の制圧に乗り出した。





 畿内に居た足利義輝を暗殺した三好三人衆に味方した国衆達は、その殆どが「六万」と噂の織田軍の進軍を前に、逃げ出すか、開城して恭順を示していたが。

 さすがは三好三人衆というべきか。

 岩成友通が籠もる山城国の勝龍寺城は逃げる事なくいくさとなった。

 「勝龍寺城の戦い」である。

 畿内制圧軍の先鋒隊は柴田勝家、蜂屋頼隆、森可成、坂井政尚の四人が将を務めた。

 序列もこれであっている。

 第四家老の森可成の序列が低いのはいくさに特化の為だ。

 可成は作戦や補給などを考えるのには向いていないので。

(逆を返せば、しくじればオレが責任を取らされる訳か)

 柴田勝家はふんどしを締めて掛かり、

「岩成友通は三好三人衆の一人でさきの公方様を殺してる。絶対に御首級をあげて信長様に届けるぞっ!」

「おお」

「先鋒は森殿と坂井だ」

「分かった」

「了解」

 森可成と坂井政尚が返事をする中、蜂屋頼隆が、

「オレは?」

「次のいくさでは先鋒だから今回は後詰めだ」

「分かりました」

 こうしていくさとなった。

 岩成友通の方は、

(クソ、降伏の使者を出す前にいくさになるとは。進軍が早過ぎるだろうが。京でのんびりしてろよなっ!)

 と使者を出すのが遅れた事を悔やみながらも、織田の大軍を前に勝龍寺城では持ち堪えられないと踏んで野戦に出てきており、

「田舎者が追い返してくれるわっ!」

 攻めて立てた。

「尻尾を巻いて逃げればいいものを、かかれっ!」

 森可成の号令で織田軍が攻め立てる。

 同じく先鋒の坂井政尚が、

「かかれっ! 手柄を立てれば立身出世は思いのままだぞっ!」

 織田軍の雑兵達を煽って攻めさせた。

 最初の激突で三好三人衆軍は総崩れとなった。

 そもそも兵の士気が違う。

 片や足利義昭を征夷大将軍とする為に兵を興した上洛軍。

 片や足利義輝を殺して討伐対象の賊軍。

 あっという間に三好三人衆軍は蹴散らされて、

「飯盛山城で立て直しだっ!」

 岩成友通は勝龍寺城に逃げ戻る事もなく、そのまま摂津方面に逃走した。

「逃げ足の早い奴め」

 柴田勝家は友通の御首級が欲しかっただけにそう悔しがった。





 畿内制圧軍はそのまま勝龍寺城に入ったのだった。





 三好三人衆の一人、三好政康の居城も山城国の木津城だったが、戦わずして、

「摂津に逃げるぞ」

 逃げ出していた。





 ◇





 京では別の問題が発生しようとしていた。

 足利義昭である。

 幕臣達が義昭に出陣を促せば、

「どうして摂津までわざわざ出向かねばならんのだ? 三好など信長に一掃させれば良かろうが」

 この返事だった。

 出陣推奨派の三淵藤英が慌てて、

「それでは手柄が織田殿のものになってしまいますぞ。戦場に出て公方様が指揮をするところを京の者達にも見せねば」

「事実、信長の手柄なのだから良いではないか」

 義昭はそう答えたのだった。

 因みに、幕臣全員が義昭への出陣を勧めているのではない。

 勧めているのは義昭をまだ見捨てていない三淵藤英、和田惟政、武田信景らである。

 義昭を見捨てた明智光秀や細川藤孝は義昭に今更期待もしていない。

 一色藤長などは義昭が出陣しない事への危険性の意味すら気付かない無能者なので静観していた。

「公方様は武家の棟梁なのですぞ」

「征夷大将軍になる為だと思って」

「出陣をお願いします」

(面倒な)

 と思いながらも、

「分かった、出陣しよう」

 出陣が決まったのだが、すぐに出陣しないのが足利義昭である。

 だが、この時は三淵藤英が一計を謀って、義昭出陣の噂を京中に流した為に、





 翌日には大通りに義昭の出陣を見送る民衆で溢れ返り、渋々と義昭も出陣したのだが、

「おお、将軍様の弟様の軍だぞっ!」

「三好なんて悪党、倒してきて下さいっ!」

「公方様ぁ~」

 大歓声の中、進軍したので義昭も気分良く出陣したのだった。





 足利義昭が出陣して迷惑なのが織田軍である。

 迷惑なのは死なれたら洒落にならないからで、守る為に兵を割かねばなかったからだが。

 その御守役として役目を振られたのが不破光治である。

「よろしくお願いします」

「おお、頼むな、光治」

「はっ」

 そう返事したが、内心では、

(嘘だろ。こんな後方だと手柄を立てられないじゃねえか)

 そう落胆したのだった。





 ◇





 まだ九月下旬である。

 畿内の三好軍は戦う前から総崩れしていた。

 13代将軍、足利義輝の弟の足利義昭が上洛したからではない。

 総大将の14代将軍、足利義栄が死んだとの噂が流れてるからでもない。

 純粋に「二代続けての将軍殺し」の三好三人衆の軍に属している事で、士気が低下していたのである。

 どのくらい士気が低下してるかと言えば、





 摂津の芥川山城では、

「よいか、織田は侵略者だ。正義は我ら三好にある、良いなっ! ちゃんと戦うんだぞっ!」

 何が悲しくてこんな言い訳じみた事を言わなければならないのだ、と思いながら三好長逸は織田軍を迎え討つべく出陣したが、雑兵達が逃げていき、

「クソ、待て、おまえらっ!」

 兵が逃げては戦う事すら出来ず、三好長逸もいくさをする前に芥川山城から退却したのだった。

 芥川山城には足利義栄の幕府から管領職を貰えなかった細川京兆家の当主、細川昭元も居たが、権力のない傀儡だったので一緒に逃げるだけだった。





 月が進み、十月となった。





 次に抵抗らしい抵抗を見せたのは摂津の池田城である。

 池田城の城主は(恒興が本家だと言い張ってる)摂津池田氏の惣領家の当主の池田勝正だった。

 「池田城の戦い」である。

 この戦いは信長公記にも記されるくらいの激戦であった。

 まあ、当然だ。

 配下には豪傑の荒木村重や中川清秀が控えていたのだから。

「誰が織田なんぞ田舎者に屈するかっ! 撃てっ!」

 池田勝正の号令で鉄砲隊が鉄砲を放つ中、妻が勝正の姉なので義理の兄にあたる荒木村重が、

「勝正殿、敵は大軍ですぞ。本当に死ぬまで籠城されるおつもりか?」

「当然であろうが。少なくともオレは出来星大名の織田なんぞに頭は下げんぞっ!」

 そう言ってたところに、中川清秀が動揺しながら、

「と、殿、あの旗印をっ!」

 指差した。

 城壁の矢を射る矢狭間やさまから覗けば、「足利二つ引き紋」の旗が確かに立っていた。

 出来星大名の織田軍からすれば「だから、それがどうした?」なのだが、畿内の名門の池田氏だからこそ、その旗の威力は絶大で、

「ほ、本当にさきの公方様の弟御があの中に居るのか?」

 荒木村重がそう呟く中、池田勝正が声を裏返しながら、

「に、偽物だっ! そうに決まっているっ!」

「ですが」

「偽物だと言ったぞ、村重っ!」

「念の為に使者を立てては? 公方様の弟御に弓を引けば末代までの朝敵となりますぞ」

 中川清秀がそう提案し、

「誰が確認しに行く?」

「無論、言いだしっぺの私が」

 中川清秀が志願した。

「よし、任せたぞ」

 池田勝正が承諾したので、





 池田城の予想外の抵抗に遠目からそれを眺めていた信長が舌打ちしていると、その池田城前でのいくさが中断され、伝令がやってきて、

「池田城が『使者を出す』と行ってきております」

「降伏の使者か?」

「いえ、本当にさきの公方様の弟御が居るのかの確認の為の使者だそうです」

 その報告を聞いた信長が、

「・・・初めてあの男が役に立ったな」

 思わず呟いてしまい、恒興が、

「声に出てますよ、信長様」

「おっと」

 信長が悪そうにニヤリとして、

「攻撃中止。使者を迎え入れろ。それと公方(呼び捨て)にも使者を出せ」

 こうして織田の本陣は慌ただしくなったのだった。





 使者として現れた中川清秀が堂々と、

「池田家家臣、中川清秀、参上なり」

 名乗りを上げ、その風格に信長は、

(手こずる訳だ)

 と納得して、

「織田上総介信長だ」

「早速ですが」

「公方様の弟御が居るかの確認であったな」

 信長が視線を向ける中、足利義昭が現れた。

 中川清秀は贅肉たっぷりの義昭を見て、

(・・・えっ? これが次の足利将軍なのか?)

 と驚いたが、

「余が足利義昭だ。楽にせよ」

 義昭が中川清秀に声を掛けたが、清秀が面を喰らって見つめているので、

「ん? 余の顔に何か付いておるのか?」

 と周囲に問い、三淵藤英が、

「いえ、何の問題もございません」

 と答える中、池田恒興がいつもの調子で、

「足利家は日の本の武家の棟梁ですのに『刀が振れぬ力量だ』と中川殿が見抜き、本当に本物なのか疑っているのでしょう」

「だから、前にも言ったであろうが、池田。兄が死ぬまで余は大和の興福寺で僧をしておったのだぞ。武家の子らよりも弱いに決まっておるではないか」

 義昭が口を尖らせ、更には、

「兄のように強くなくて悪かったな」

 中川清秀に嫌味を言い始めたのだった。

「いえ、僧をされてた事を失念していたこちらの落ち度です」

 清秀はそう心を持ち直してから、使者の役目を果たすべく、

「本物であった際の池田の殿のお言葉を伝えます。『織田などという田舎大名には屈さぬがさきの公方様の弟様にならば服従する用意はあり申す』」

(ますます気に入った)

 清秀を見て信長はそう思いながら、

「如何しましょう、公方様」

 問い掛けると義昭が、

「摂津池田とは摂津源氏で合っておるのだよな、大和守?」

「はっ」

「同族の源氏ならば戦う謂われはない。『所領を安堵する』とに伝えよ」

 足利義昭に盗み見られた恒興が、

「いやいや、我が池田家も先祖を辿れば摂津源氏の池田氏ですから」

「本当であろうな?」

「多分ですが」

「ほれ、見ろ」

「でも我が父は公方様のお父様に仕えて、紀伊守を貰っていますからね」

「わかったわかった」

 などと談笑が始まったが、義昭の鶴の一声で所領安堵が決まっており、中川清秀の、

「所領安堵の約束の書状をいただきたく」

 その言葉ですぐに書状が用意され、受け取って使者の役目を終えた清秀は池田城に帰っていったのだった。





 池田城に帰ってきた清秀に池田勝正が、

「どうであった?」

「本物の弟様でした。この通り所領安堵も約束されました」

 書状を渡しながら答えた。

 勝正が上機嫌で、

「弟御はどんな男であった?」

さきの公方様が殺されるまでは僧籍だったのですよ。刀も振れぬ御仁ですよ」

「そうか、それは少しつまらぬな」

 そう言いつつも、池田勝正は池田城の城門を開いて織田軍に降伏して人質を差し出したのだった。





 これにより信長と義昭は芥川山城まで兵を戻したのだった。





 登場人物、1568年度





 山科言継(61)・・・公卿。山科言綱の息子。官位の権大納言は来年。藤原北家四条家の分家。羽林家の家格。人脈作りの言継。信秀の代から織田家とは昵懇。信長と面識あり。

 能力値、人脈作りの言継、朝廷への献金集めB、内職で薬作りC、織田家と昵懇B、総ては御上の為A、朝廷での待遇A

 池田勝正(29)・・・摂津池田氏当主。摂津源氏。池田城主。通称、八郎三郎。足利義昭に服従する。

 能力値、玉砕の勝正A、摂津の顔役B、源氏は武家のほまれA、馬よりも鉄砲B、足利義昭への忠誠A、織田信長への忠誠E

 荒木村重(33)・・・池田一門衆。母は中川佐渡守の妹。妻は池田勝正の姉。通称、弥助、下剋上の村重。反骨の相あり。中川清秀は従兄弟。

 能力値、下剋上の村重S、反骨の相A、茶器集めB、勝正への忠誠B、勝正からの信頼S、池田家臣団での待遇☆

 中川清秀(26)・・・池田家の家臣。本性は清和源氏頼光流。通称、瀬兵衛。鬼瀬兵衛。華あり。軍師の側面も。荒木村重は従兄弟。信長に気に入られる。

 能力値、鬼瀬兵衛A、華があるA、池田家の軍師B、勝正への忠誠C、勝正からの信頼S、池田家臣団での待遇B
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