池田恒興

竹井ゴールド

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1568年、15代将軍、足利義昭

岐阜城詣で

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 【平手久秀、嫡子の近習採用の件で呆れてる説、採用】

 【北近江の実力者、浅井政元が信長の年始の挨拶にきた説、採用】

 【足利義栄、偽公方と呼ばれてる説、採用】

 【竹内秀勝、松永の使いで岐阜城に年賀の挨拶に来てた説、採用】

 【養徳院、正月に岐阜城に来訪した説、採用】

 【池田勝九郎、この年の正月に嫁が決まる説、採用】

 【織田三七、北伊勢の神戸家に養子に入る事が侵攻前から内々に決まってた説、採用】

 【朝廷ではまだこの時、何も決まっていなかった説、採用】





 正月。

 織田家でも当然、家臣達の年始の挨拶がある訳だが。

 美濃を平定したので場所は小牧山城から移った新たな拠点の岐阜城となり、降伏したばかりの美濃の国衆達もやってくるという初めての年始の挨拶となった。

 それらの警備は近習や小姓の担当で、出仕を始めたばかりの美濃の国衆出身者は当然、出身家の当主接待はゆうに及ばず、知り合いの国衆の面通しも兼ねており、それらもこなした。

 年始の挨拶は何事も起こらず恙無く終わると思われたがーー





 問題が起きた。 





 今や「尾張総留守居」という肩書の第二家老、平手久秀が年始の挨拶で、

「何やら秀千代が御迷惑を掛けているようで」

 かなりの不機嫌さで信長と会見し、

「勝が合格を出したのでな」

 面倒臭い、と思ったのか信長が同じ部屋に控えていた恒興に丸投げしたので、

「勝、どうして信長様の近習採用で嫡子の合格者が出てるんだ?」

 久秀の怒りの矛先が恒興に向けられてきた。

「仕方ないでしょう。優秀だったんですから~」

「まだ十四だぞ? 問題を起こすに決まってるだろうが」

「いやいや、平手家を継ぐんですから若い頃から鍛えないと駄目ですって。信長様の周りだったら甘やかしたりしませんから」

「嫡子を近習として採用した時点で甘やかしてるだろうが」

「いやいや、実力ですって。遠駆けの試験でオレと並走した者を合格にしない訳にはいかないですから」

「ん? どんな馬に乗ってた?」

「葦毛の立派なのを」

「それは秀千代の馬じゃなくて私の馬だぞっ! 取り消しだっ!」

「馬の間違えは出陣の時には良くある事ですから。それでの取り消しはさすがに」

「勝、おまえな~。責任を持って甘やかすなよっ!」

「甘やかしませんよ。優秀ですし」

 恒興がそう答え、久秀が信長に、

「それとちゃんと書類仕事もやらせるようにして下さいね。平手家は文官の出自ですので。いいですね、信長様」

「ああ、分かったよ」

 と約束したので久秀は引き下がったのだった。





 国衆達の挨拶に混じって、近隣諸国の使者も挨拶に訪れる。

 織田家と婚姻同盟をしている甲斐の武田、三河の徳川、北近江の浅井が礼儀として使者を出しており、





 甲斐の武田勝頼の正室の織田の姫が嫡子を生み、更には同盟補強の為に先月である昨年の十二月に武田の姫が織田家の嫡子の奇妙に嫁ぐ事が決まった訳だが、

「武田の御館様の使いで参りました、原昌胤です」

 初見の男を送り込んで来ていた。

 一介の武人である事は立ち姿や所作を見れば分かる。

 そして事前に誰か調べてあるので情報を耳打ちされた信長が、

「おお、良く来てくれた。確か土岐氏の庶流なのだよな」

「はっ、恐れ入ります」

 との挨拶だけが、使者の仕事ではない。

 外交の場は情報収集の場でもあり、それは信長側にも言え、

「やはり今年は遂に武田殿は駿河に攻め入るのか?」

「その前に後継を決めねばなりませんので、まだかと」

「ん? 後継者は我が婿殿ではないのか?」

「義信様を毒殺した以上、四郎殿はないかと」

 外交慣れしていないのか、昌胤が極秘情報を漏らすどころか、自分の意見を武田信玄の意見のように言ってしまい、信長は、

「・・・なるほど」

 と答えたのだった。





 三河の徳川からは、

「新年明けましておめでとうございます。昨年は美濃を平定されて織田殿はますます日の出の勢い。めでたい限りで徳川もあやかりたく思っております」

 徳川家康の重臣の酒井忠次が挨拶に来ていた。

 忠次は正室が徳川家康の叔母なので、徳川家の重臣の中でも位が高い。

 そして対織田の徳川の使者と言えば酒井忠次なので既に信長も面識があり、

「こやつめ。追従が上手くなってきおったわ」

「恐れ入ります。時に武田の動きですが御存知ですか?」

 挨拶はここまでと言わんばかりに真面目な顔で忠次が問い

「ああ、先程、武田の使者にも探りを入れたが、あれはやるな。徳川も遠江を切り取り損ねるなよ」

「無論です。その際の援軍などは出しては・・・」

「家康が望んだのか?」

「まさか」

「では、ないな。こちらは援軍は出さぬが、伊勢を攻めた際に逃げた奴が居たら差し出すように」

「はっ。では難しい話はここまでにして、正月ですので縁起物の三河名物ら海老すくい踊りでも」

「おお、舞え舞え」

 その後、忠次は海老すくい踊りを信長の御前で披露したのだった。





 北近江の浅井からは、

「織田殿、あけましておめでとうございまする」

 浅井長政の実弟、浅井政元が送り込まれてきていた。

「おお、我が義弟の弟殿だよな?」

 信長も警戒した。

 浅井政元は北近江の銭の総元締めだ。

 まだ19歳なのに、16歳の頃から尾張の津島にまでその名前が轟いている。

 信長も最初は市姫を次男の方に嫁がせようとしたくらいだ。

 周囲に止められて断念したが。

「はっ」

「浅井はどうだ? 六角は何やら式目に署名させられて弱ってると聞いたが」

「それが六悪人同士で結託してるらしく」

「六悪人? ああ、越前の公方様が名指しした六人の事か」

「はい。それで三好と六角が結託を」

「・・・六角を攻めたら三好がわざわざ援軍を出すと? ないだろ。何やら三好家中で内輪揉めをしてるらしいし」

「それが間もなく朝廷に新たな動きがあるようでして」

 銭の力か、京の情報に精通する政元が答えた。

「? 朝廷と六角がつるんで何をすると言うのだ?」

「いえ、三好がかかえてる偽公方の方ですよ」

 それでようやく意味を理解した信長が、

「ほう。それはそれは。確か浅井家は越前の朝倉とも仲が良かったよな? あちらの公方を立てて朝倉は京に上洛しないのか?」

「朝倉殿には期待するだけ無駄かと」

 このように世間話をしながら各国の情報収集を行ったのだった。





 婚姻同盟を結んでいる各国の使者達は堂々と岐阜城に直行し、国衆達の順番を押し退けて信長と会見した訳だが、





 ◇





 それ以外となると信長に遭う前に小細工を使う者もいた。

 畿内で三好三人衆と争ってる松永久秀の使いがそうであった。

 岐阜城の信長に遭う為に、重臣の池田屋敷に挨拶にやってきていたのだ。

 池田屋敷でも正月祝いで酒を飲んでおり、近習幹部の恒興は夜も岐阜城詰めだが、その帰りを待っており、

「殿、客人です」

 家宰の森寺秀勝がそう帰ってきた恒興に伝え、恒興が嫌そうに、

「こんな時間に?」

「正確には昼から待っておられました」

「ったく。何者だ?」

「畿内の松永久秀殿の家臣の竹内秀勝殿です」

「我が池田家の守護神と同じ名前か」

 恒興はそう茶目っ気たっぷりに笑い、秀勝も認めて、

「申し訳ございません。他人とは思えず」

「分かった。疲れてるが遭おう」

 恒興は仕方なく池田屋敷の客間で会った。

「お初にお目に掛かります」

 竹内の方の秀勝がそう挨拶したが、恒興はその顔を見てピンと来た。

「初対面ではあるまい。飯盛山城の城下町の旅籠に泊まった時、隣の部屋を借りてなかったか、おまえ?」

(・・・あれ、何で覚えてるんだ、この男?)

 内心で秀勝も驚きながら、

「ええ、まあ」

「大変だな、松永にこき使われて」

「いえいえ。そうだ、これは我が主、松永から池田様に御挨拶代わりにと」

 紙を出して渡してきた。

 目録である。

 火縄銃10挺と書かれてあった。

「屋敷に運んだのか?」

「はい、玄関に。後でご確認下さい」

 火縄銃10挺の賄賂。

 当然、献じるからには見返りの要求もあるのだろう。

 図々しい見返りだったならば完全無視だが。

「ああ、そうしよう。で、用件は?」

「松永、並びに三好宗家の義継様が織田様と同盟を結びたく言っており、その口添えを」

「対等な同盟って冗談だよな。織田は今年中に伊勢を取るのに?」

「それこそ御冗談を。北畠は武家の名門、そう簡単には・・・」

「その武家の名門の北畠の今の当主様は餅が大層好きなんだそうだぞ」

「いえいえ、そっちではなく。隠居した剣豪様の方が・・・」

「なら賭けようか。伊勢を取れたら松永は対等な同盟ではなく織田に臣従するで」

「今年中にですか?」

「ああ、今年中にだ」

 恒興が自信満々に言い、秀勝は、

(こんな勝てる勝負、乗るに決まってるが、この自信満々さは警戒に値するな。勝手に約束する訳にもいかない。どうする?)

 一秒間迷った後、

「・・・返答は松永にさせてよろしいでしょうか?」

「ああ。では、明日、朝一番に信長様に遭わせよう。朝食後にまた来てくれ。それとも屋敷に泊まっていくか」

「いえ、旅籠を確保してますので」

 そう言って秀勝は帰っていったのだった。





 翌朝、恒興は約束通り、朝食後に秀勝の来訪を待って、合流後に岐阜城に登城して、順番の格下の国衆を押し退けて、信長と会見させた。

「三好本家の義継と松永久秀がオレと同盟を結びたい、か」

 用件を聞いて信長がつまらなそうに呟き、恒興が、

「鉄砲10挺をオレに賄賂として贈ってくれたので、今年中に伊勢を取れたら『織田に臣従する』との賭けをしてるのですか」

「鉄砲10挺を賄賂に貰っただと?」

 信長が片眉を上げて聞き咎めたので、恒興が、

「信長様の鉄砲隊に献じます」

「いらん。池田家で持ってろ」

「はっ」

「だが、その賭けは気に入ったぞ。おまえのあるじは乗ると思うか?」

「おそらくは」

「では、それでいこう。今年中に北畠を掃除出来たらその時は松永には配下になって貰うぞ」

「はっ」

 その賭けの内容も載せた返書を作らせて信長は署名すると、それを竹内秀勝に持たせて帰らせたのだった。





 この日、最高の客は恒興の母親の養徳院が直接、那古野城から来た事である。

 恒興は知らされていなかったが、信長や岐阜城勤めの者達は知っていたらしい。

 何せ、養徳院は織田家の大物なので、動くとなれば警護が付いて大名行列となる。

 思い付いての突発的な外出は出来ず、外出は事前通達となるので。

 信長が恒興に伝えなかったのは驚かせる為で、案の定、恒興は、

「へっ? 母上? どうしてここに?」

 そう驚いたのだった。

「あら、知らなかったの? 信長様に岐阜城を見せて欲しいと頼んで招かれたのに」

 養徳院はそう気軽に言ったが、その来訪に遭わせて本日の国衆達の会見は少なくされていたくらいだ。

「どうだ、凄い眺めであろう、大御ち」

 信長自らが天守閣を案内しながらそう問うと、

「はい。生きてる内に信長様が信秀様の悲願であった美濃をお支配なされるとは。この景色も含めて良い冥途の土産になりましたわ」

「何だ、その老け込んだ芝居は? どこか身体の具合が・・・ああ、手紙の件の方か」

 と信長が納得し、恒興が、

「母上、何か信長様にお願いしたんですか?」

「ええ、九郎のお嫁さんが欲しいと」

 恒興の長男の幼名は勝九郎だが、恒興が勝と呼ばれてる為、九郎と呼ばれていた。

 恒興が呆れながら、

「九郎はまだ9歳ですよ?」

「だからよ。早い内に決めないとね。勝だと九郎にロクなお嫁さんを選ばないから」

「あのですね~、母上。そんな事で信長様の手をわずらわせるなんて・・・」

「よいよい。実はお濃とも相談していて、勝の嫡子には道三の孫娘を嫁にしてはどうかとお濃に言われてな」

「えっ、そんな姫、居ましたっけ?」

「義龍が官位を貰う為に京の幕臣の伊勢氏と縁戚になった話があったであろう。その際に嫁いだ義龍の妹が産んだ娘でな。岐阜城に居て、今はお濃が預かってる。お濃の姪ゆえ良縁だと思うのだが」

 信長のその説明に、養徳院は喜んで、

「濃姫様の血筋の姫が貰えるとは。その姫でお願いします、信長様」

「勝も良いな?」

「はい。最高過ぎて文句の付けようもありませんので」

 恒興はそう答え、その姫に遭い事もなく、本当にあっという間に勝九郎の嫁は決まったのだった。





 ◇





 織田軍の伊勢侵攻は二月と決まっている。

 つまりは前月の一月にはもう軍隊を伊勢方面に派遣しなければならない訳だが、伊勢方面には昨年の九月に斎藤龍興を追撃した柴田隊が残留していた。

 更には滝川一益も美濃攻めに参加せずに占拠した伊勢領の防衛として残ってる。

 加えて、めくらましに「伊勢で斎藤龍興発見」の流言を流せば、織田軍が伊勢方面に兵を派遣しても怪しまれないという寸法だった。

 美濃を平定した織田軍は正直、兵が余ってる。

 更に兵を伊勢側に移動させた。

 伊勢侵攻の陣立ては、

 大将、滝川一益。

 副将、(斎藤龍興を逃がした罰で)柴田勝家。

 伊勢侵攻の先鋒隊8000人。

 更には事前の調略の結果、北伊勢の豪族の神戸氏に織田家の男子が養子に入る事が確定しており、





 岐阜城の評議の間では家老の柴田勝家が、

「それでは伊勢に行って参ります」

「ああ、大将は滝川なのであやつの指示に従うようにな」

 勝家は家老なので本来であれば滝川よりも偉い。

 なのであり得ない人事だったが、これは斎藤龍興を逃がした懲罰人事でもあった。

 それに勝家は内心で、

(美濃が取れて強兵も手に入れたから、オレはもう用済みとかはないよな)

 少し心配していたので、

(このいくさはしくじれないな。本気でやらないと)

「はっ、それで織田家から出す養子は誰になりましたので?」

「三七にする予定だ」

 信長がさらりと言い、同席していた恒興が、

「へっ? 信長様の三男の、ですか?」

 片眉を歪めて驚いてる勝家の代わりに質問した。

「駄目か、勝?」

「その調略に応じた伊勢の豪族が裏切った場合は、その、三七様が危険に・・・」

「その時は兵を率いて根絶やしにすれば良かろう」

 信長がそう悪そうに笑い、恒興が迷う中、下座の勝家も、

(これはしくじったらオレの連座もあるぞ)

 と背筋を正したのだった。





 ◇





 京の朝廷では二条晴良が、

「将軍宣下が欲しければ、まずは京にあがるのが筋かと思うのだが」

「御冗談は程々に、晴良殿。初代ならともかく十代以上続いた幕府を継ぐ者を一々京に呼び寄せて将軍宣下をしていたら面倒で仕方がないではありませんか」

「おや? 京にのぼれぬ理由でもあるので。例えば病気とか?」

「病気? 何の事です? 私が恐れているのは兵を率いて京にのぼった義栄殿がまた昨年末のように『誠仁殿下の嫁に妹を』と言ってきたら『断れるのか』という点です。武家の三好は京でもやりたい放題の乱暴者ばかりですし、四国の領土からも『兵を畿内に入れた』との噂もありますので」

 勝ち誇った顔で近衛前久が言い返し、ぐうの音も出ない晴良が、

「それらは総て前久殿の入れ知恵であろうが?」

「そのような邪推をされては困りますよ、晴良殿」

 進退極まった晴良が、

「いいや、将軍殺しが担ぐような者は信用出来ぬ」

「では一度、義栄殿に会いに行かれたらどうです?」

「どうして私が出向かねばならんのだ?」

「では次の将軍は義栄殿でよろしいですね」

「駄目に決まってるであろうか」

 二条晴良と近衛前久の朝廷での論争はまだまだ続いていたのだった。





 登場人物、1568年度





 平手久秀(42)・・・織田家の第二家老。尾張総留守居。平手政秀の長男。嫡子は汎秀。頑固者。親に顔が似てる。尾張一国を統治する器。弁舌軽やか。

 能力値、尾張一国支配の久秀SS、父、平手政秀の信長貢献A、信長に馬を譲らなかった逸話S、信長への忠誠A、信長からの信頼S、信長家臣団での待遇☆

 織田信長(34)・・・将来の天下人。織田家当主。天才肌。奇抜な事が好き。美濃を併合。朝廷より古今無双の名将と称される。次の狙いは伊勢。

 能力値、天下人の才気SS、古今無双の名将の信長S、麒麟の如くS、奇妙な事好きS、新しい物好きSS、火縄銃SS

 池田恒興(32)・・・主人公。信長の近習幹部。信長の乳兄弟。織田一門衆と同格扱い。馬廻り(親衛隊)の隊長。兼山湊奉行。岐阜城に入り浸る。

 能力値、信長と養徳院の教えS、大物に気に入られる何かS、ヤラカシ伝説A、信長への絶対忠誠SS、信長からの信頼SS、織田家臣団での待遇S

 原昌胤(37)・・・武田家の家臣。武田二十四将の一人。美濃土岐氏の庶流。信玄の側近。嘘嗅ぎの昌胤。奉行衆。義信殺害で大揺れて外交に重臣が回せず信長と会う。

 能力値、嘘嗅ぎの昌胤A、風林火山を習得出来ず★、単純ながら妙に鋭いS、信玄への忠誠A、信玄からの信頼A、武田家臣団での待遇A

 酒井忠次(41)・・・徳川家の重臣。徳川四天王の筆頭。正室は徳川家康の叔母、碓井姫。家康の片腕。海老すくい踊りが得意。薄々家康が別人だと気付いてるが黙認してる。

 能力値、海老すくい踊りの忠次S、家康の片腕B、軍略の酒井C、家康への忠誠A、家康からの信頼B、徳川家臣団での待遇A

 浅井政元(19)・・・浅井一門衆。兄は浅井長政。浅井家の金庫番。北近江の舟奉行。銭産みの政元。10歳から浅井家の財務に関わる麒麟児。知る人ぞ知る浅井の陰星。

 能力値、銭産みの政元☆、浅井家の陰星S、麒麟の如くA、兄への忠誠SS、兄からの信頼B、浅井家臣団での待遇☆☆☆

 森寺秀勝(45)・・・池田家の家宰。織田信秀の重臣。幼少時の池田恒興の後見人。信長の命令で恒興の配下になる。

 能力値、池田家の家宰B、熱田通の秀勝A、銭集めB、恒興への忠誠A、恒興からの信頼S、池田家臣団での待遇S

 竹内秀勝(38)・・・松永久秀の若き腹心。買収が得意。各国の事情通。そろそろ主の久秀に似てきた。織田家臣団に食い込み始める。

 能力値、松永久秀の使いの秀勝A、主に似てきたC、どこにでも出没A、各国の事情通C、松永家臣団での待遇SS、三好宗家家臣団での待遇S

 養徳院(53)・・・池田恒興の実母。信長の乳母。先代、信秀の側室。折檻は尻叩き。信秀の六女、小ちの実母。孫の嫁を信長に頼み込む。

 能力値、信長の乳母A、先代織田家当主の側室A、恒興を正しく導くS、信長からの信頼S、織田家臣の女房衆からの尊敬A、政治には口を挟まずA

 柴田勝家(38)・・・織田家の第六家老。豪傑の容姿とは裏腹に策士。甲斐武田と密約を交わす。信長優先で池田恒興の殺害は中止。伊勢侵攻の副将。

 能力値、悪知恵の柴田A、見た目通りの剛力S、生傷が絶えずB、織田家へ忠誠D、信長からの信頼E、織田家臣団での待遇B

 二条晴良(42)・・・二条家14代当主。父は関白、二条伊房。母は九条尚経の長女、経子。妻は貞郭親王の娘。賢臣。近衛を目の敵にしている。

 能力値、伏魔殿の晴良S、賢臣の二条B、朝廷の実力者A、近衛に勝ちたいC、総ては御上の為S、朝廷での待遇☆

 近衛前久(32)・・・近衛家17代当主。父は近衛稙家。母は久我慶子。上杉輝虎は盟友。関東事情に詳しい。近衛家は公家の頂点。

 能力値、公家らしからぬ行動力の前久S、近衛家の異端児A、輝虎との血書の起請文A、戦国時代に終焉をS、総ては御上の為S、朝廷での待遇☆☆
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