池田恒興

竹井ゴールド

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1567年、美濃制圧

塩止めで一儲け

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 【織田軍のこの年の伊勢侵攻は美濃攻めの目くらまし説、採用】

 【八月、今川と北条が武田に対して塩止めを行った説、採用】

 【武田信玄、同盟相手の織田に塩を頼った説、採用】

 【織田信長、武田相手に一儲けを企む説、採用】

 【木曽義昌、五倍の値の塩を買う約束をする説、採用】

 【風魔小太郎、存在してた説、採用】

 【風魔小太郎、1549年生まれ説、採用】

 【三浦義鎮、1546年生まれ説、採用】

 【竹中重治、秀吉の三顧の礼は創作で織田信長に自ら売り込んだ説、採用】





 八月。

 織田軍は春に予定していた伊勢侵攻を実行した。

 滝川一益が率いる織田軍4000人が北伊勢へと侵攻する。

 対する北畠方は武田からの警告もあり、北畠具教が備えるよう命令していたが、北伊勢の豪族達は主君からの警告を無視して備えを全くしていなかった。

 まあ、「軍費が掛かる」との実利面での理由もあったのだが。

 お陰で滝川隊は楽々と北伊勢の城を落としていき、小牧山城にも戦勝報告が続々と届く事となった。

 だが、この滝川隊の伊勢侵攻は美濃の斎藤陣営に「何だ、今年は織田は伊勢に攻めたか」と油断させる為の目くらましであり、





 その裏側では木曽川を渡河させ、美濃内に持つ城に織田兵を少しずつ増員していた。

 狙いは当然、先代の織田信秀の時代からの宿願である美濃稲葉山城の攻略だ。

 稲葉山城攻めの予定は九月である。

 稲刈りの時期で、同時に新米の収穫前で兵糧がもっとも枯渇してる時期となった。





 ◇





 時を同じくして八月。

 今川氏真が舅の北条氏康と組んで武田に対して塩止めを実行した。

 無論、突発的な政策ではなく、四月の準備期間を経ての(つまり、徐々に塩の輸送の量を減らして武田領内での塩の在庫を減らした上での)塩止めだったので、効果は抜群だった。





 甲斐の躑躅ヶ崎館では武田信玄が、

「なっ、本当に今川と北条が同時に塩を止めたのだな?」

「はい。どうやら義信様の幽閉に関する抗議かと・・・」

 と答えたのは弟の武田信廉だったが、

(使えぬな、孫六は。死んだ次郎ならばそんなズレた事は言わぬぞ)

 信玄の評価を下げるだけの結果となった。

 この塩止めは義信幽閉の抗議なのではない。

 「三国同盟を破棄して駿河に侵攻したら北条は今川の味方をするぞ」という北条氏康がらの警告なのだから。

 何せ、甲州金をばら撒いて今川方の調略は既に進んでいる。

 さすがにもう今川や北条にもバレてる頃なのだから。

(まあ、駿河侵攻の流れはもう止まらんがな)

 信玄がそう考えていると、上野箕輪城の城代ながら塩の枯渇問題で甲斐に出向いていた内藤昌豊が、

「これは完全に同盟相手だと油断しましたな~。まさか塩止めとは。今川の麒麟児の仕業でしょうか?」

「そんな訳あるまい。氏康だろうよ」

 そう自嘲した信玄が、

「だが武田にはまだ織田という同盟相手がいるがな。そちらに塩を売ってくれるよう交渉すればよかろう。よし、木曽の婿に使いに出るよう命令を出すか」

 と命令したのは、まさか上杉輝虎から塩が買えるとは思っていなかったからである。





 そんな訳で早馬が躑躅ヶ崎館から南信濃の木曽に到着し、その命令を受けた木曽義昌が尾張の小牧山城にやってきたのは数日後の事であった。

 織田家では現在、美濃侵攻の準備の真っ最中で忙しいというのに、甲斐武田の使いの義昌が信長に、

「今川と北条が同盟国の甲斐に対して塩止めを行いまして。同盟国の織田殿に塩を売っていただきたく」

 宿敵の今川と同盟相手の武田、どっちの味方をするのか、と信長が問われたら迷わず、

「西上野を落とした武田よりも崩壊寸前の今川の味方だな」

 と答えるに決まっており、同盟相手の武田の窮地は信長からすれば内心で大笑いなのだが、表向きは真摯に、

「そうか、それでか。尾張でも塩の値段が上がって、その理由が分からなかったが今、分かったぞ」

「そうなのですか?」

「ああ、塩の値が五倍になっておってな。それでも良ければ回すが」

 嘘である。

 確かに三河より東の塩は運ばれてきていないが、まだ尾張の塩の値段は昨年の1.5倍程度なのだから。

 何せ、東の塩が止まっても、西から塩は津島に運ばれてくるので。

 現在侵攻してる伊勢でも塩を作っている。

 「攻められてるから塩を止める」などの発想は北畠にはなく、海運の物流はそのままだった。

 だが、殿様の木曽義昌が塩の値段など知る由もなく、

「背に腹は返せません。それでお願いします」

 承諾したので、信長は美濃攻めの軍費を少し稼ぐ事が出来たのだった。





 躑躅ヶ崎館で木曽義昌の口から交渉の顛末を聞いた信玄は、

「五倍の値段だと?」

「はい。尾張も塩を止められて困っているのに、同盟国の武田の為に回すと言っておりました。誠に良き御仁ですな、織田殿は」

 何も疑ってない木曽義昌の言葉を聞いて、信玄は眩暈を起こしそうになった。

(まさか、娘をやった木曽の後継ぎがこんな馬鹿だったとは。いや、故意にそう演じて武田を経済的に追い詰めようと・・・してるようには見えんな、これは。ただ馬鹿なだけか。こんなのが交渉相手では尾張の小僧は内心で大笑いであろうな。池田も含め。いや、あやつは顔に出るから交渉の場には居らんか)

「そうか、御苦労であったな、木曽の婿殿」

 そう言って信玄は木曽義昌を帰したが、内藤昌豊が、

「御館様、まさか、本当に五倍の値の尾張の塩を買われるのではありますまいな?」

「仕方なかろう。南の海が抑えられた以上は」

「まだ北がございますよ。越中、飛騨、北信濃と運ばせれば、もしくは東の常陸、下野、上野と運ばせる事も・・・」

「運ぶまで遠過ぎるわっ! クソ、氏康めっ! 忌々しいっ! それに織田の小僧だっ! こちらの足元を見おってからにっ! どうせ甲州金がたんまりあるとでも思っておるのだろうっ! こっちは駿河の調略で甲州金を減らしておるのにっ!」

 そう叫びながらも、

「買え、織田が木曽に運ぶ塩を五倍の値で」

「よろしいので?」

「背に腹は代えられんからなっ!」

 そう武田信玄は不機嫌そうに吠え、





 相模の小田原城の北条氏康は塩止めされた甲斐の様子の報告書を読み、

「くくく、信玄坊主には少しお灸を据えてやらねばな」

 悪そうに笑ったのだった。

 北条家直轄の諜報担当の風魔小太郎が、

「織田が塩を五倍で売ると約束したそうですが妨害しましょうか?」

「必要ない。五倍の値を付けたところを見ると織田も武田のこれ以上の領土拡大は望んでいないであろうからのう。そのまま武田を資金難にしてやれ」

 と笑ったのだった。





 駿府の今川館の今川氏真の方は北条氏康のような余裕はない。

 必死に、

「武田に対して塩止めをしなかった武将や商人、足軽はことごとく捕縛せよっ! その場で斬り捨てても構わんっ!」

 そう命令を下し、忠臣なのに佞臣扱いされてる三浦義鎮が、

「畏まりました」

 従い、本当に斬り捨てて回ったので、更に評判が下がる事となった。





 尾張から南信濃の木曽まで塩を運ぶ役目を仰せつかったのは菅屋長頼だった。

 長頼は文官の仕事よりも華々しい槍働きに憧れているのに。

 その理由は父親だ。

 何せ、織田の姓を貰える程、活躍したのだから。

 そうなりたいと思っているのだが、本人の意思とは裏腹に文官の才能があり、美濃攻めの準備の最中に塩を運ぶなどというちゃっちい仕事を任されていたのだった。

 だが、これも重要な任務だ。

 何せ、塩を五倍の値で武田に売り付けるのだから。

 木曽城にて、

「お約束の塩でございます」

「おお、ありがとうございまする」

 木曽義昌が自ら応対する訳もなく、木曽家の家臣に塩の受け取りをやらせていたので、更に長頼はうんざりしたが、

「支払いの方をお願いします」

「それなのですが、まだ銭が集まっておらず」

「それは困りましたね~。それでは次からは商人の嫌がらせで砂混じりの塩になってしまいますぞ。甲斐に居られる武田殿がお怒りになられた際には『支払いを守らなかったからだ』とお伝え下さいね」

 素知らぬ顔で長頼は言い、

「いやいや、それはないでしょう。同盟国同士、少しくらい支払いを待ってくれても」

「無理ですよ、そんな事をすれば私の首が飛びますから」

 そんな訳でちゃんと銭を回収して長頼は尾張に帰っていったのだった。

 やはり長頼はいくさ働きよりもこちらの才能があった。





 ◇





 武田の塩止め騒動と同時進行で、美濃へのいくさ準備は始まっていた訳だが。





 長頼が木曽に塩を運んだ八月中旬、小牧山城の城下の池田屋敷に、

「御免、池田殿は居られるかな?」

 客が現れた。

 池田恒興は織田家の重臣だ。

 昼間は小牧山城で勤務なので、在宅を狙い、夜の訪問となった。

 重臣の池田屋敷には門番小屋もあり、

「どちら様でしょうか?」

 礼儀正しく問うた。

 池田屋敷を訪ねる武将が重臣やその使いの場合もあるからだが。

 非礼な夜分の訪問なら尚更その可能性が高い。

「前に伊勢長島で御一緒した事がありました者とお伝え下さい。それで通じますので」

「? 分かりました」

 と来客を告げて、「どっちだ?」と恒興自身が顔を見に門前に出向くと、

「女顔の方か」

「お久しぶりです。実は私、本当の名を竹中重治と申しまして」

「はあ? オレを騙したのか? 聞いたよな、あの時、竹中かと?」

「あれだけ殺気をみなぎらせながら問われれば誰だって偽名を使うかと」

「ったく。で、何用だ?」

「池田様に仕官したく」

「そこは信長様って言ってくれよ。信長様がへそを曲げるから」

「ハハハ、では、それで」

「今から遭うか、信長様に?」

「ええ」

 と重治が答えたので、池田恒興は予定が無くても小牧山城の信長のところまで気軽に出向けたので、





 あっという間に竹中重治を連れて小牧山城の信長の前まで到着していた。

 就寝前にもかかわらずだ。

「何だ、勝? 明日まで待てなかったのか?」

「竹中重治と名乗る者が士官して参りました」

「竹中だと?」

 信長が恒興が連れてきた女顔の重治に視線を向けて、

「名は?」

「竹中重治と申します。以後、お見知りおきを」

「男なのだよな?」

 信長がそう尋ねるくらい重石は女顔だった。

「はい、触られますか」

「勝、確認を」

 触りたくない以前に敵か味方か分からない相手に近付く程、信長は愚かではなかったのでそう言ったが、恒興が、

「嫌ですよ。前に確認して、ちゃんとありましたから」

「・・・前とは?」

「柴田が朱印状で一千貫を盗んで牢に入れられた時に長島で」

「・・・小牧山城に移った年から知り合いだったのか、勝は?」

 信長が更に思案を巡らせる顔をしたので、

「ですが、初対面で堂々と竹中じゃないと否定されまして。稲葉山城の乗っ取りの際に野武士に扮して見物に出かけた時も城下でばったりと出食わしても乗っ取った本人とは気付かず」

「ったく、その際に引き入れていれば労せずに稲葉山城を取れたというのに」

 と呆れた信長が、

「本人なのであろうな?」

「はい」

「では、策を献じて貰おう。どうやって稲葉山城を落とす」

「今の作戦のまま美濃に兵を入れ、決戦の際に戦場で内応してる蝮の牙殿達に背後を攻めさせれば問題ないかと」

「その後は?」

「稲葉山城を囲み、一部に隙を作り、逃げ道を作れば数日で。完全な囲みの場合は落城までは三月は掛かりましょう」

「そんなに掛かるのか? あの龍興に命までは賭ける将はおらぬと思うが」

 信長はその献策を聞いて当初、竹中重治の投降に真の狙いが「主君の龍興の命乞いか」と誤解したが、

「日根野弘就殿は織田に降れぬ理由がありますから」

「?」

 信長が何の事か分からずにいると、恒興が、

「先代の義龍の懐刀で、蝮の子供二人を殺した奴ですよ」

「なるほど。『投降しても殺される』と思って死ぬ気で戦う訳か。確かにその疑心暗鬼の状況ならば『命を助けて所領を安堵してやる』と言っても信じず、内応させるには三月以上掛かるのう」

 信長も納得した。

「他にも道三様と義龍様の争いで義龍様に味方して親を失った竹腰尚光殿と、領地を総て織田に切り取られて領土が戻るか分からぬ長井道利殿が」

「ふむ。安藤守就はどうだ?」

「指を切られておりますれば、龍興憎しで今回は織田に味方するかと」

「ん? 息子の方が片腕を落とされた話は聞いているが、指が切られたとは?」

「父親の方も拷問を受け、救出するべく稲葉山城を占拠した際には半死半生でして。回復するのを待つ間、ズルズルと半年も占拠してしまいました」

「・・・ほう、それは初耳だのう」

 その後も信長と重治は会談し、

「よし、オレの部下となって今後も献策するように」

 重治を気に入った信長が手元に置こうとしたので恒興が慌てて、

「お待ちを、信長様」

「?」

「20人やそこらで稲葉山城を落とすような策士に、兵100人も渡せば簡単に小牧山城も落としますよ」

「いえいえ、そのような事は・・・」

 恒興の過分な評価に竹中重治は苦笑したが、信長が、

「安心せえ、勝。ちゃんと妹を嫁がせて身内にするから。そんな訳で竹中、今の嫁と離縁しろ、よいな」

「お待ちを。それだと私が『娘を捨てて織田に取り入るとは何事だ』と安藤殿に殺されてしまいますが」

「ふん、安藤は何も言えぬさ」

 殺すからな、と匂わせると重治が、

「降伏直後に殺すのはどうかと。咎なくそんな事をすれば投降した美濃衆が疑心暗鬼となり、他国、特に甲斐の調略の餌食となりますぞ」

 一理ある、と思った信長が、

「では、どのようにすればよいと?」

「重臣の寄騎にしていただきたく。例えば、そこの池田殿とか」

「勝は馬廻り(親衛隊)の隊長だぞ。それでは結局、オレの手元に置く事になり、警戒せねばならぬではないか・・・よし、サルの寄騎とするか」

 信長がさらりと言い、重治も「池田殿の寄騎はやはり無理か」と諦めて、

「では、せめて弟は池田殿の寄騎に」

「まあ、弟はよかろう」

 こうして竹中重治の配属先が決まったのだった。





 登場人物、1567年度





 内藤昌豊(45)・・・武田家の家臣。副将格。武田二十四将の一人。箕輪城の城代。別名、工藤源左衛門。工藤虎豊の次男。信玄の指示通りに動く。塩止め問題で呼び出される。

 能力値、指図通りの昌豊SS、風林山陰A、武田の副将B、信玄への忠誠A、信玄からの信頼A、武田家臣内での待遇S

 木曽義昌(27)・・・武田の親族衆。正室は武田信玄の娘、真理姫。木曽源氏かは不明。武田憎し。木曽義仲を尊敬する。若様なので塩の値段など知る由もない。

 能力値、義仲憧れの義昌A、正室は武田の姫A、武田憎しC、信玄への忠誠B、信玄からの信頼D、武田家臣団での待遇A

 北条氏康(52)・・・後北条の三代目。北条早雲の孫。難攻不落の総構えの小田原城を拠点とする。三国同盟で後顧の憂いなく関東へ攻めるが。

 能力値、税軽の氏康B、上杉の仇敵の後北条SS、難攻不落の小田原城S、銭は海運でB、関東は敵だらけA、三国同盟C

 風魔小太郎(28)・・・北条家の家臣。相模に根付く風魔一族の頭目。始祖は室町時代初期に遣唐使で流れてきた唐人。

 能力値、風の小太郎A、北条の忍びの風魔S、煙玉の成分は麻薬C、氏康への忠誠A、氏康からの信頼S、北条家臣団での待遇C

 三浦義鎮(31)・・・今川家の家臣。通称、右衛門大夫。謀反した三河、遠江の国衆の人質を殺した怒りを躱す為に生贄にされてる。桶狭間は不参加。

 能力値、忠臣の義鎮A、今川を専横の噂★、氏真の命令通りにS、氏真への忠誠S、氏真からの信頼B、今川家家臣団での待遇S

 竹中重治(23)・・・浪人。竹中重元の息子。美濃の今孔明。正室は安藤守就の娘。美濃のお尋ね者。ヤマトタケルノミコトの写し身。

 能力値、今孔明の重治SS、容貌婦人の如しA、ヤマトタケルノミコトの写し身D、織田家が飛躍すると確信、隠し事体質B、美濃のお尋ね者A
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