池田恒興

竹井ゴールド

文字の大きさ
上 下
57 / 91
1567年、美濃制圧

五徳姫の嫁入り

しおりを挟む
 【四月、織田軍、試しに伊勢を5000人で攻める予定だった説、採用】

 【軍団長は滝川一益だった説、採用】

 【斎藤龍興、尾張に自ら潜入したとの情報が流れた説、採用】

 【池田恒興、一番に荒尾善久を疑った説、採用】

 【水野信元、荒尾善次が甲州金を持ってる事を突き止めた説、採用】

 【織田信長、荒尾善次を不問にする説、採用】

 【斎藤龍興、伊勢長島の願証寺に居た説、採用】

 【菅屋長頼、塩の値動きに一番に注目した説、採用】

 【織田五徳、徳川竹千代に嫁ぐ説、採用】

 【徳川竹千代、死後に松平姓に格下げされただけで生前は徳川姓だった説、採用】

 【徳川家康の正室、築山殿の名は瀬名説、採用】

 【徳川瀬名、義元を討った織田よりも変わった徳川家康を毛嫌いしてる説、採用】

 【木下秀吉、五徳の付添人をやった説、採用】

 【徳川竹千代、織田五徳に一目惚れした説、採用】

 【徳川家臣団、織田の姫に別にわだかまりはない説、採用】

 【今川氏真、遠州そう劇えんしゅうそうげきのお返しに武田に不利な流言を広めた説、採用】

 【武田信玄、余裕で駿河侵攻とはならない説、採用】





 四月。

 何やら南近江では六角義賢、六角義治親子が家臣達に詰め寄られて当主権限を制限した「六角氏式目」に署名させられたらしいが。





 この月。

 尾張では信長が手始めに滝川一益に兵5000人を預けて伊勢に侵攻させる予定だった。

 これは数カ月を費やして緻密に計画された侵攻だ。

 信長自身は伊勢の侵攻には参加する予定は最初からない。

 伊勢を舐めてる訳ではない。

 伊勢の兵の強さを試す為の侵攻なのだから。

 それに五月には織田五徳が松平家康改め徳川家康の嫡子、徳川竹千代に嫁ぐ。

 信長はそちらの手配もあり、伊勢侵攻は滝川一益に丸投げする予定だったのだが。





 その侵攻作戦が御破算になったのは斎藤龍興の所為である。





 美濃稲葉山城の評定の席で、足利義秋に名指しされた六悪人の一人、斎藤龍興が、

「確か織田の姫が三河の松平、ーー改姓して徳川だったか? そこに嫁ぐのは五月だったか?」

「はい、そうですが」

 と答えたのは関城と領地を失い、稲葉山城に常勤中の長井道利である。

「織田と徳川の同盟が強固になるのは避けたいのう。長井、織田に潜入して花嫁行列を襲って花嫁を殺してこい」

 龍興が気軽に命令し、命令された道利が驚きながら、

「は? 私がですか?」

「そうだ。尾張内は関所もないし問題無かろう」

「手勢は?」

「50人程で良かろう」

「ですが」

「またか、長井。『ですが、ですが』と。もう良い。オレが手本を見せてやる。付いて来い」

「はあ? 私もですか?」

「当然であろうが」

 こうして本当に斎藤龍興は長井道利を連れて尾張国内に潜入したのである。





 美濃斎藤家は崩壊寸前なので、その情報はすぐに稲葉山城の内通者から尾張小牧山城に伝わった。





 信長がこれを聞いた時、

「オレの娘の花嫁行列を襲うなど不埒者がっ!」

 とは思わなかった。





「龍興を捕縛すれば、戦わずして美濃はいただきだっ!」





 と思ったのだから。

 眼を輝かせた信長が、

「尾張に潜入した斎藤龍興を捕縛せよっ!」

 と命令した。

 密偵仕事で一番役立つのは甲賀者の滝川一益だ。

 よって一益が軍団長の予定だった伊勢への出陣は取り止めとなり、命令を受けた一益は、

(せっかく侵攻予定の五つの城からの内応の約束を取り付けてたのに~)

 と思いながらも、

「はっ」

 と尾張国内を捜索したのだった。





 恒興も当然、斎藤龍興の捜索に加わっていた。

 こんな面白そうな事、参加するに決まってる。

 恒興は水野信元の居城の刈谷城に来ていた。

「織田の花嫁行列の警備の確認ですか、池田殿。御苦労様です」

 相手が織田一門衆と同格扱いの重臣の池田恒興なので、信元も礼儀正しく挨拶した。

 だが、

「いいや。もっと面白い用件だ。斎藤龍興が五徳姫の花嫁行列を襲う為に自ら尾張に潜入したらしい」

「まさか」

「いや、本当だぞ。何せ、伊勢攻めが取り止めになったくらいだからな」

 信元はもう笑ってはいなかった。

 恒興は織田家の重臣だけあり、織田家の最高機密に触れる機会が多い。

 そして、信元もこの春、織田軍が伊勢に侵攻する話は聞いていた。

 それが取り止めになった話はまだ聞かないが、もし本当なら斎藤龍興の話も本当だろう。

 冗談ではない。

 松平家康改め徳川家康はすり替える前から妹の子で甥なのだ。

 すり替えても弟の子で甥だが。

 その甥の家康の息子の竹千代は水野信元の又甥にあった。

 その又甥に織田家の直系の姫が嫁ぐのは水野一族にとって良い事しかない。

 それを妨害されるのは信元としても害悪なのだから。

「それで斎藤と内通してる尾張者の目星は付いているのですか?」

 美濃の斎藤では尾張国内の活動には制限がある。

 協力者が居る、と当たりを付けて信元は尋ねたのだが、戻ってきた返事は、

「居るであろうが。恥を恥とも思わぬ恥ずかしい男が」

 これだった。

 その言葉を聞いて信元が一番最初に思い浮かべた相手の顔は荒尾善次だった。

「まさか」

「噛んでるかもよ、知らずに。オレは信長様に信頼されてるが、娘をやった水野殿は危ないかもな~」

 そう恒興が笑い、信元は更に真面目な顔になったのだった。





 水野信元はすぐに木田城に出向いた。

 荒尾善次と騒ぎを起こした恒興だと相手が警戒するので刈谷城で留守番だが。

「よう、木田の衆」

「おや、珍しい。水野様、本日はどのような御用件で?」

 木田城の家中の者の先代城主の室の義父だという事くらいは知っているので水野信元を歓迎した。

「来月、織田の姫が徳川の嫁ぐのでな。警備の確認で近くを通ったので顔を出したまでだ」

「そうでしたか」

「時に、婿殿は御在宅かな?」

「いえ。先代様はまだまだお元気で本日も出掛けておいでです」

「ん? 隠居してるのだから領内の見回りではあるまい。まさか、女のところではあるまいな?」

 舅として信元が問うと、顔見知りの城代が慌てて、

「いえいえ、最近は賭場らしいですよ」

 と賭場の壺振りの真似をした。

「それがどうもお強いらしくて。金回りも良くなってまして」

「ほう。まさか、貫単位で勝っておるのか?」

「いえ。珍しい甲州金で勝っておられまして。あれって一粒、いくらほどなのでしょうか? 小袋一杯分くらい持っておられましたが」

 城代の方は甲州金の単価に興味津津で気軽にそう尋ねたのだが、聞いてた方の信元は、

「ごふっ!」

 変な咳を出してしまった。

 喉を整える為にお茶を飲む。

「大丈夫ですか?」

「ああ、痰が喉に絡んだだけだ」

「そうですか」

「婿殿はいつ頃、帰ると思う?」

「夕方頃かと」

「今日中に刈谷城に帰りたいから夕方までは待てんのう。娘の顔を見て帰るとするか」

 そう言って信元は何事もなく娘と喋ってから不審がられぬように木田城を出たのだが、

(斎藤じゃなかったが、大変だ~)

 背筋に冷汗を掻いたのだった。





 小牧山城に登城した水野信元は信長と面会していた。

 恒興も同席なので信長が、何事か、と思ったら、

「斉藤龍興の尾張潜入の報告を池田殿から聞き、それとなく荒尾善次を探ったところ、甲州金の小袋を持ってる事が判明致しましたので御報告させていただきます」

「ほう。甲州金とは珍しいのう。どうやって入手したと言っておるのだ?」

「周囲には『賭場で勝った』と吹聴しているようですが、子供でも分かる嘘かと」

 信元がそう答え、

「殺しましょうか?」

 臨戦態勢で殺気を放ち出してる恒興が問う始末だった。

 信長が呆れ気味に、

「勝に預けてある姪の七条の件なら解決したであろうが」

「ですが、これはさすがに・・・」

「よいよい。代替わりした息子の方は優秀なのだろう?」

「まあ、そこそこは」

「そこそこなのか?」

「そこの久太郎が十とすれば四ですよ」

 恒興が小姓の堀秀政を見て言った。

 信長が更に呆れながら、

「久太郎と比べれば並の奴ではそうであろうよ」

 と答え、熟慮するように、

「賭場で勝つように細工されていて、武田が勝に舅を殺されようとしてる可能性はあると思うか?」

「それよりもオレや水野殿を巻き込んでの信長様の粛清の嵐の方が可能性はあるかと」

「下野守を殺せば、さすがに徳川の国境付近が慌ただしくなるのう」

「それに水野殿は徳川殿の伯父御ですので最悪、同盟に亀裂が入る事もあるかと」

「なるほどのう。甲州金をばら撒く価値はあるか」

 信長が考えながら、

「よし、不問とする」

「ええ~、殺しましょうよ~、信長様~。あの男は絶対に後々織田家の災いとなりますから~」

 恒興がそうおねだりした。

「室の父親であろうが。大切にしてやれ」

 と言った時、長谷川橋介が慌ただしくやってきて、

「失礼します。探索中の滝川殿より火急の知らせが」

「何だ、そこで読み上げよ」

「はっ、『昨日まで伊勢長島の願証寺に斎藤龍興が居た模様』と」

「クソ、伊勢かっ!」

 信長がそう苛立ち、恒興が、あれ、長島って尾張じゃなかったっけ、と思いながらも、

「美濃に帰ったのでしょうか?」

「舟で尾張にーーいや、三河に入ったのやも」

 そう進言したのは信元だった。

「なるほど。花嫁行列を襲うなら尾張よりも三河の方が都合がいい訳か。三河者の襲撃に見せかけられて同盟が壊せて」

 恒興がそう呟き、信長が、

「これは警備を見直す必要があるのう、下野守」

「はっ、すぐにでも三河に情報を伝えまする」

 それでこの会見は終わりとなったのだった。





 結局、斉藤龍興は美濃の稲葉山城に帰っており、捜索は無駄に終わった。

 伊勢攻略も流れており、踏んだり蹴ったりだったが。

 武田の調略が尾張に伸びてた事を知り、収穫もある期間となった。





 そしてもう一つ。





 小牧山城の政務を担当する部屋の前の廊下を恒興が通り掛かった時、

「今年はどうなってるんだ?」

 渋い顔をして菅屋長頼がブツブツ言っていたので、

「何かあったのか、九右衛門?」

「あっ、勝さん。それが塩の値段が津島で上がり始めてて」

「? 待ってくれ、九右衛門。塩の値段が上がるなんて意味が分からないんだけど? 塩に不作なんてないだろ? もしかして塩を作ってるところが戦火で打撃でも受けたのか?」

「もっと拙い。三河より東の塩が津島に運ばれてきていないんだから」

 嫌そうな顔で長頼が言い、恒興もピンと来て、

「今川が何かをやってる?」

「多分ね」

「それは面白そうだ。信長様に報告をしたら喜ばれると思うぜ」

 その情報だけでは皆目見当も付かない恒興はそう長頼に教えて歩いていき、





 すぐに長頼が信長に、

「津島で塩の値が上がっております。どうも今川が何かをやってるようなので御報告を」

「九右衛門、商人どもと連携を取って今川のその塩の動きを絶えず報告させろ」

 今川の動きが気になった信長が眼を知的に光らせて、そう指示し、

「はっ」

 長頼は手柄の機会を得たのだった。





 ◇





 五月になり、織田五徳の花嫁行列が清洲城から出発した。

 襲撃情報があったので、織田軍の警備は、まさかの8000人だった。

 美濃から潜入した50人や雇われた野武士100人程度では何も出来ない。

 無事に尾張国境まで花嫁行列は移動し、そこからは三河徳川の軍勢1000人が花嫁行列を警備したのだった。





 三河岡崎城では徳川家康が花嫁の到着を待っていた訳だが、

「分かっておるな、竹千代。姫とは仲良くするのだぞ」

 と言い聞かせながら、小声でボソッと、

「仲良くしなかったら殺すからな」

 嫡子の竹千代に釘を刺したのだった。

 父親が実の息子に言う言葉でなかったが、血塗られた戦国の世なら問題ない。

 そもそも血の繋がりは(三河徳川の当主の家康の正体は従兄弟の水野信政なのだから)叔父、甥でしかないので、更に問題なかった。

 桶狭間の戦いから家康のふりをしているので既に七年が経過してるが、バレる事はなかった。

 従兄弟同士な事もあり、元々似ていた事もあったが、周囲がそれとなく協力していたのと、狂犬の前の殿よりも常識人の今の殿の方が三河衆にとっては都合が良かったので。

 桶狭間で死に掛けて心を入れ替えたという話が三河では信じられていたが。

 対して、松平竹千代は「狂犬の松平」の四代目の血だけあり、この年にはもう手が付けられない凶暴な子供になっていた。

 それでも父親の言いつけに、

「分かりましたよ」

 不貞腐れた顔で、八歳の竹千代は従ったのだった。

 竹千代の方は赤ん坊だったので家康の事を覚えておらず問題なかったのだが。

 それでも、この入れ替わりには一つだけ危険が付きまとった。

 正室の瀬名の存在だ。

 閨で身体を合わせたら、さすがに家康じゃないとバレるかもしれない。

 閨は上手くやり過ごしても、二人っきりの昔語りをした拍子にバレるやも。

 その為、家康は表向き「今川方」なのを理由に瀬名を遠ざけており、瀬名も瀬名で今川を裏切った家康を嫌ってるので仲の悪い夫婦として距離を保っていた。

 だが、花嫁が来るのだから顔を出さない訳にはいかず、瀬名も顔を出していた。

「これは徳川の殿。織田などから姫を貰うとは本当に変わられたのですわね。鉄砲で撃った織田の若殿を絶対に殺すと息巻いておられたのに」

 ただの嫌味なのかもしれないが、入れ替わってる家康からすれば緊張感のある言葉である。

「まあな」

 端的に答えるが、瀬名が更に絡んできて、

「まだ竹千代に妻は早いのでは?」

「問題ない」

「本当に変わられましたのね」

「桶狭間で死に掛けたからな」

「今川の御大(御大将の略)は死にましたがね。その仇討ちもせずに織田に尻尾を振るとは」

「今川の後継ぎがあのような腰抜けでは仕方あるまい」

 冷めた夫婦間の会話が続き、周囲まで緊張したのだった。





 花嫁行列が到着した。

「いや~、本日はお日柄もよろしく。織田の姫と徳川の御曹司の二人の前途を天も祝っているようですな~」

 付き添い人の木下秀吉が調子良く挨拶をしたが、

 本日の主役は八歳の織田五徳である。

「織田五徳でございます。よろしくね、竹千代殿」

 五徳が挨拶すると、不貞腐れていたはずの竹千代が、

「その方が・・・」

 分かりやすいくらい赤面してボーッと五徳を見つめたので、

「名乗れ、竹千代」

 横から家康が指図する程であった。

 その言葉で竹千代も我に返り、

「・・・徳川竹千代だ。その方をもと一の奥にしてやるから安心せよ」

「ほほほ、日の本一は父ですので、日の本で二番目で構いませんわよ、竹千代様」

「・・・ああ、そうしよう」

 との祝言前の対面で会話してるのを見て、瀬名を除く大人達全員は竹千代が五徳を気に入った様子を見て安堵したのだった。





 尚、この祝言での鯉の逸話は本当である。

 信長が悪戯心で鯉を送り、家康の家臣、鈴木久三郎が捌いて皆に振る舞っていた。





 それを小牧山城で聞いた信長は、

「狂犬の婿は意外に可愛げがあると思ったが、家臣共はそれか。よ~く、わかった」

 と不機嫌そうに呟いたのだった。





 因みにそれを聞いた恒興の感想は、

「『鯉のあらい』を祝言祝いで食べたのか? ないわ~。祝言なら鮎か鯛でしょ、普通~」

 だった。





 ◇





 織田の姫、五徳の嫁入りを一番苦々しく思っていたのは駿府の今川館に居る今川氏真である。

 「飼い犬に手を噛まれた」とはまさにこの事で、

「どこまでも徳川は今川に楯突くつもりのようだのう」

 氏真はそう呟いたが、三河の徳川に何かをする余裕は現在の今川にはなかった。

 三河の手前の遠江でさえ「遠州そう劇えんしゅうそうげき」が勃発し、ようやく総てが治まったのが今年の正月なのだから。

 その騒動の裏に武田信玄が居た事は言うまでもないが。

(義弟の義信をそそのかしたのは拙かったかのう。まさか、京の公方の弟殿が上杉と武田の仲を取り持つとは。お陰で今川の命運は風前の灯火だわい。まあ、そこを何とかするのが当主の務めか)

 そうして今川氏真が取った対武田への対抗策は・・・





 まずは流言だった。

 それも「諏訪四郎勝頼が武田信玄の種ではない」という。

 武田家の領土では噂話も厳しく取り締まってるが、関東や越後でその噂を流したら面白おかしく広がって、





 甲斐の躑躅ヶ崎館では歩き巫女統括の武田信廉が、

「四郎勝頼が兄の種ではないとの噂がところかしこで広がっておりまする」

「ないない。ワシの若い頃に似ておるではないか」

 と武田信玄は否定したが、内心では、

(馬鹿過ぎるのは、まさか、ワシの血を引いていないからか? 誰だ、勝頼の父親は? 見付け出して殺して――いや、この時期に流れた噂なのだから流言と見るべきか。織田の策謀? いいや関東なら北条だろうな。今川を攻めるのを見抜かれたか。面倒な事になったな。まだ準備段階だから先手を打たれると厄介なのだが)

 そんな事を考えたのだった。





 登場人物、1567年度





 斎藤龍興(19)・・・六悪人の一人。美濃斎藤家の当主。13歳で家督を継承。蝮の血が覚醒。安藤守就に足の指を切断される。織田の姫の三河入りを阻止すべく自ら出向く。

 能力値、六悪人の龍興C、三代目蝮A、部下は駒C、祖父と父の遺産A、尾張を狙うB、移動に支障ありA

 長井道利(46)・・・斎藤家の家老。先代の義龍に疎まれて氏家派閥から追放。いくさ下手過ぎて道三の子供の噂を払拭中。織田に中美濃の領地を取られる。

 能力値、長良川の戦いの元凶A、蝮の落とし子の噂E、ですがの道利C、龍興への忠誠E、龍興からの信頼D、斎藤家臣団での待遇B

 滝川一益(42)・・・織田家の家臣。本小説では恒興の親族ではない。一族の者が織田奇妙の乳母となり、信長の側室となる。鉄砲奉行と隠密奉行を兼務。

 能力値、甲賀忍者D、火縄銃の一益S、信長の信頼を得るA、信長への忠誠C、信長からの信頼D、織田家臣団での待遇B

 水野信元(47)・・・織田の家臣。刈谷城主。受領名は下野守。甥の信政を三河徳川家に提供。事実を知る石川数正の抹殺の機会を窺う。

 能力値、知多半島守護の信元S、三河徳川贔屓SS、ロクな死に方は出来ないSS、信長への忠誠D、信長からの信頼B、織田家臣団での待遇B

 長谷川橋介(30)・・・信長の近習。通称、右近。信長の矢銭徴収の折衝係。兄が与次。最近は茶道に夢中。柴田天誅に署名。

 能力値、矢銭狩りの橋介S、面良しA、茶道に夢中C、信長への忠誠B、信長からの信頼A、織田家臣団での待遇A

 菅屋長頼(29)・・・織田家の家臣。通称、九右衛門。織田信房の次男。父親の信房の織田姓は褒美。兄は小瀬清長。柴田天誅に署名。塩に関する今川の動きにいち早く気付く。

 能力値、父親の七光りB、武芸は下手の横好きA、若き奉行候補A、信長への忠誠A、信長からの信頼C、織田家臣団での待遇C

 徳川家康(24)・・・三河徳川家の当主。未来の天下人。元の名は水野信政。正体を知る三河石川氏の抹殺の機会を窺う。正室、瀬名を遠ざける。

 能力値、秘密あり☆、徳川家康の傷痕を再現A、天下人の才気C、尾張水野贔屓SS、薬は自前でS、息子は狂犬A

 徳川竹千代(8)・・・三河徳川家の嫡子。誰にでも噛み付く狂犬。織田の小姓に折檻された。五徳姫に一目惚れする。祝言祝いに父に岡崎城を貰う。

 能力値、徳川の狂犬一族S、三河魂D、五徳姫に一目惚れ☆、生傷が絶得ずA、今川の遠戚S、魚嫌いA

 徳川瀬名(25)・・・徳川家康の正室。今川一門の瀬名氏出身。父親は関口親永。母親は井伊直平の娘。今の家康が別人な事に薄々気付いてる。

 能力値、鬼姫の瀬名A、今川一門扱いC、信康を産むB、夫が別人B、父の切腹は今の家康の所為A、時期を待つC

 木下秀吉(30)・・・将来の天下人。墨俣城主。出しゃばり。信長の傍に良く出没。槍働きよりも知恵で信長に貢献。五徳姫の花嫁行列の付添人。

 能力値、天下人の才気S、人誑しの秀吉SS、愛妻ねねS、信長への忠誠A、信長からの信頼C、織田家臣団での待遇D

 織田五徳(8)・・・織田の姫。信長の長女。母は濃姫。

 能力値、夫転がしの五徳S、織田の姫S、蝮の三代目A、内助の功C、甘い物が好きA、牙を隠すC

 今川氏真(29)・・・今川の当主。麒麟児、公家被れの蹴鞠狂いの二つの顔を持つ。母、嶺松院は武田信虎の娘。正室、早川殿は北条氏康の娘。義信事件の黒幕。

 能力値、麒麟児の氏真A、公家被れの今川A、その正体は富士信仰の申し子A、海道一の弓取りE、政略結婚の結果C、蹴鞠下手A

 武田信廉(38)・・・武田一門衆。信玄の実弟。武田二十四将の一人。親族衆筆頭。母は大井の方。官位は刑部少輔。歩き巫女衆の統括。勝頼に関する流言を伝える。

 能力値、甲斐の虎の影B、風林火山C、兄劣りの信廉A、信玄への忠誠A、信玄からの信頼C、武田家臣団での待遇S
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

浅井長政は織田信長に忠誠を誓う

ピコサイクス
歴史・時代
1570年5月24日、織田信長は朝倉義景を攻めるため越後に侵攻した。その時浅井長政は婚姻関係の織田家か古くから関係ある朝倉家どちらの味方をするか迷っていた。

蒼雷の艦隊

和蘭芹わこ
歴史・時代
第五回歴史時代小説大賞に応募しています。 よろしければ、お気に入り登録と投票是非宜しくお願いします。 一九四二年、三月二日。 スラバヤ沖海戦中に、英国の軍兵四二二人が、駆逐艦『雷』によって救助され、その命を助けられた。 雷艦長、その名は「工藤俊作」。 身長一八八センチの大柄な身体……ではなく、その姿は一三○センチにも満たない身体であった。 これ程までに小さな身体で、一体どういう風に指示を送ったのか。 これは、史実とは少し違う、そんな小さな艦長の物語。

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

本能のままに

揚羽
歴史・時代
1582年本能寺にて織田信長は明智光秀の謀反により亡くなる…はずだった もし信長が生きていたらどうなっていたのだろうか…というifストーリーです!もしよかったら見ていってください! ※更新は不定期になると思います。

『帝国の破壊』−枢軸国の戦勝した世界−

皇徳❀twitter
歴史・時代
この世界の欧州は、支配者大ゲルマン帝国[戦勝国ナチスドイツ]が支配しており欧州は闇と包まれていた。 二人の特殊工作員[スパイ]は大ゲルマン帝国総統アドルフ・ヒトラーの暗殺を実行する。

日本には1942年当時世界最強の機動部隊があった!

明日ハレル
歴史・時代
第2次世界大戦に突入した日本帝国に生き残る道はあったのか?模索して行きたいと思います。 当時6隻の空母を集中使用した南雲機動部隊は航空機300余機を持つ世界最強の戦力でした。 ただ彼らにもレーダーを持たない、空母の直掩機との無線連絡が出来ない、ダメージコントロールが未熟である。制空権の確保という理論が判っていない、空母戦術への理解が無い等多くの問題があります。 空母が誕生して戦術的な物を求めても無理があるでしょう。ただどの様に強力な攻撃部隊を持っていても敵地上空での制空権が確保できなけれな、簡単に言えば攻撃隊を守れなけれな無駄だと言う事です。 空母部隊が対峙した場合敵側の直掩機を強力な戦闘機部隊を攻撃の前の送って一掃する手もあります。 日本のゼロ戦は優秀ですが、悪迄軽戦闘機であり大馬力のPー47やF4U等が出てくれば苦戦は免れません。 この為旧式ですが96式陸攻で使われた金星エンジンをチューンナップし、金星3型エンジン1350馬力に再生させこれを積んだ戦闘機、爆撃機、攻撃機、偵察機を陸海軍共通で戦う。 共通と言う所が大事で国力の小さい日本には試作機も絞って開発すべきで、陸海軍別々に開発する余裕は無いのです。 その他数多くの改良点はありますが、本文で少しづつ紹介して行きましょう。

鈍亀の軌跡

高鉢 健太
歴史・時代
日本の潜水艦の歴史を変えた軌跡をたどるお話。

独裁者・武田信玄

いずもカリーシ
歴史・時代
歴史の本とは別の視点で武田信玄という人間を描きます! 平和な時代に、戦争の素人が娯楽[エンターテイメント]の一貫で歴史の本を書いたことで、歴史はただ暗記するだけの詰まらないものと化してしまいました。 『事実は小説よりも奇なり』 この言葉の通り、事実の方が好奇心をそそるものであるのに…… 歴史の本が単純で薄い内容であるせいで、フィクションの方が面白く、深い内容になっていることが残念でなりません。 過去の出来事ではありますが、独裁国家が民主国家を数で上回り、戦争が相次いで起こる『現代』だからこそ、この歴史物語はどこかに通じるものがあるかもしれません。 【第壱章 独裁者への階段】 国を一つにできない弱く愚かな支配者は、必ず滅ぶのが戦国乱世の習い 【第弐章 川中島合戦】 戦争の勝利に必要な条件は第一に補給、第二に地形 【第参章 戦いの黒幕】 人の持つ欲を煽って争いの種を撒き、愚かな者を操って戦争へと発展させる武器商人 【第肆章 織田信長の愛娘】 人間の生きる価値は、誰かの役に立つ生き方のみにこそある 【最終章 西上作戦】 人々を一つにするには、敵が絶対に必要である この小説は『大罪人の娘』を補完するものでもあります。 (前編が執筆終了していますが、後編の執筆に向けて修正中です)

処理中です...