池田恒興

竹井ゴールド

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1567年、美濃制圧

悪逆非道の六悪人

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 【「悪逆非道の六悪人」の命名は足利義秋説、採用】

 【足利義秋、足利義栄に味方する六人の討伐命令の密書を乱発する説、採用】

 【織田信長、伊勢の実情を知って不機嫌になる説、採用】

 【池田恒興、伊勢が眼中になかった説、採用】

 【三好義継、三好当主の実権を取り戻すべく松永久秀に鞍替えした説、採用】

 【金山長信、1548年生まれ説、採用】

 【足利義栄、ただの食中毒が三人衆の毒殺未遂となる説、採用】

 【篠原長房、1535年生まれ説、採用】

 【武田信玄、尾張の地理を羨む説、採用】

 【池田恒興、武田の間者にポロッと情報を流した説、採用】

 【伊勢北畠家、血縁までも叛意の兆し説、採用】





 時は戦国の世である。

 戦国の世なのだから下剋上は認められているが。

 それでも「将軍殺し」はさすがに看過されず、当時、三好本家を継いで二年目の当主、三好義継(当時は義重)が16歳である事から「永禄の変」など起こせる訳がなく、実際に黒幕と目された三好三人衆は悪人のままだった。

 例え、矢島御所の将軍の弟の足利義秋が上洛を試みるも失敗し、三好三人衆が新たな将軍候補の足利義栄を擁立して、京の朝廷が将軍の前段階の官位の「左馬頭」を与えたとしてもだ。





 現在、京では「悪逆非道の六悪人」と呼ばれる者達の噂でもちきりだった。





 将軍殺しの三好三人衆の三好長逸、三好政康、岩成友通の三人に加えて、その将軍殺しの三好三人衆に与した六角義賢、六角義定親子と美濃の斎藤龍興の三人がそうである。





 この噂の出所は三好三人衆の敵の松永久秀や斎藤龍興の敵の織田信長ではない。

 矢島御所から越前に流れ着いた足利義秋である。

 その足利義秋が足利義栄の左馬頭の叙任を知って各地に密書を連発し、その書状の中で昨年、上洛の邪魔をした六人を悪逆非道と名指しで非難していたのだ。

 非難だけでは収まらず、討伐命令まで出している始末である。

 そして、それが大名だけではなく有力国衆にも届いてるものだから、





 越前のお隣の美濃では、斎藤家の家宰の氏家直元がその密書を受けとっており、

「何を今更。蝮が始祖の斎藤家はこの程度の悪名ではびくともせんわ」

 と火鉢で燃やしたのだった。





 六角親子が居る南近江では、平井定武の許に蒲生定秀が訪問し、

「これを見てくれ、平井殿」

「ああ、何の用でやってきたのかと思ったら・・・遂にお主のところまでその書状が届いたか」

「こんな物を公方様に書かれるとは。六角家をこのままにしておけないぞ。何か方策を考えないと」

「そんなの観音寺城で後藤殿が討たれた時に思い知ったと思ったが」

「公方様の味方をして『まともになってくれる』と信じたかったのだよ。見事に裏切られたがな」

「では、少し当主権限を削る法を作るか」

「それが良い。すぐに始めよう」

 その後の密談で六角氏の当主の権限を奪う「六角氏式目」の素案が完成したのだった。





 そして当然、尾張小牧山城の信長にも足利義秋からの書状が届き、

「ふふふっ、何を今更」

 と笑い、

「勝、おまえに良いものを見せてやろう」

「何ですか、それ?」

 書状を受け取った恒興が一読して、

「ぷっ、斎藤龍興を討った者は国司の官位が貰えるんですか?」

 思わず笑った。

 自分の腹が痛まないからか、まだ見ぬ義秋も太っ腹である。

「らしいな」

「昨年、五百貫も京に献上して『三河守』を徳川に出して貰ったところなのに。こっちの方が安上がりじゃないですか」

「まあ、こんな書状が無くても斎藤龍興と三好三人衆は殺すがな~」

「あれ、六角は殺さないんですか、信長様? 南近江は京への通り道ですのに」

 すっとぼけた表情の恒興の質問に信長が、

「公方様の願いを叶えてやってもいいかな。公方様は織田にとって『福の神』かもしれぬのう」

 ニヤリと笑ったのだった。





 ◇





 数日後に小牧山城に登城すれば信長が不機嫌に地図を睨んでいた。

 恒興は信長の顔を見た瞬間に、

(うおっ、数日前の機嫌の良さが嘘のように機嫌が悪いな)

 と思いながら、最近お気に入りになった小姓の堀秀政に視線で、

(何でこんなに機嫌が悪いんだ?)

(皆目見当も)

 との返事だったので、恒興は仕方なく、

「信長様、お呼びとか」

「おお、勝か」

 信長が地図を睨んだまま、

「・・・勝、おまえ、オレの親父殿がどうして伊勢に進出しなかったか知ってるか?」

「東に今川の脅威があったからでしょう」

 何を今更、と思いつつ恒興は返事をし、補完するように、

「駿河、遠江、三河を制圧して遂には尾張にまで。その上に北には蝮。西まではさすがに手が回りませんよ」

「勝、おまえは知っていたのか?」

「何をでしょうか」

「伊勢が簡単に制圧出来そうだって事をだ」

「えっ、そうなんですか?」

 伊勢に全く興味がなかった恒興が尋ねた。

「何だ。知らなかったのか、勝も?」

「はい。ってか、信長様。伊勢が簡単に制圧出来るって本当なんですか?」

「ああ、刈り取る前提で滝川に探らせた。伊勢は北畠が室町幕府の初期から守護をしてる関係で美濃以上に国衆が強い権限を持っているようだ」

「つまり各個撃破が可能だと?」

「各個撃破どころか、主家の北畠の言う事も聞かないらしい」

「・・・それはそれは。もしかして美濃なんかに長々と刻を費やしていたのって無駄だったのかも知れませんね」

「言うな。オレが今、一番そう思っているのだから」

「はっ」

「滝川に5000の兵を持たせて伊勢侵攻をやらせようと思うのだが、勝はどう思う?」

 昨年上洛の為に集めた兵が居るので織田軍は今、余剰気味である。

 二面作戦が可能だった。

「滝川だけなのはどうかと」

「では坂井も」

「それがよろしいかと。ですが、本命は美濃ですよね?」

「無論だ。今年で美濃を平らげるぞ」

「それを聞いて安心致しました」

 恒興はそう笑ったのだった。





 ◇





 三好三人衆が擁立した足利義秋の対抗馬、足利義親改め足利義栄は昨年の十一月から摂津越水城に居た訳だが、





 それが引き金となって思いもよらぬ事が三好家中で起こっていた。





 元々、永禄の変の年の十一月、三好三人衆が飯盛山城に詰め掛けて、居城替えと松永久秀を見限るように強要したのは、三好義継の権限を奪う為だった事は明白で、以降はお飾りの当主となっていたのだが。

 そのお飾りの当主を軽く見たのか、三好三人衆全員が義継を放り出して次期将軍に擦り寄る為に摂津の越水城に詰めていた事から、河内の高屋城に押し込めていた三好義継がガラ空きとなり、実は松永久秀にベッタリの義継の側近の金山長信が、

「後見人が一人も殿のお傍に居らぬとは。いったい殿の事を何だと思っているのか」

「殿、あの三人を信じて本当によろしいのですか? あの三人は将軍を殺しているのですぞ。将軍を殺す者は主家くらい簡単に殺すかと」

「殿、実は松永様から殿に書状が来ております」

 僅か三月の間に籠絡し、

「脱出して松永の許に向かうぞ」

 遂には出奔に至ったのだ。





 逃げただけならまだ良かったが、まさかの後見人の松永久秀と合流し、

 次にした事が足利義秋の密書を真似た三好三人衆の三好長逸、三好政康、岩成友通の三人に対する「三好家からの追放状」の乱発なのだから堪ったものではない。





 越前の足利義秋の「討伐命令」は足利義栄を手元に抱えてるので蛙の面に小便だったが、この「三好本家からの追放状」は笑えなかった。

 何せ、 永禄の変の将軍殺しだけではなく、追放の罪状に身に覚えのない先代の三好長慶が死ぬ前に死んだ嫡子の三好義興や長慶の弟で義継の実父でもある十河一存の殺害も追加されていたのだから。

 三好三人衆には「将軍殺し」の悪名があるので効果は絶大で、

「これって?」

「まさか、あの三人。将軍だけではなく・・・」

「こっちに味方して大丈夫なのか、オレ達?」

 その密書の乱発により三好家中は更なる波紋と脱走と内部分裂を呼んだのだった。

 書状を入手した三人は、

「なっ、何だ、これは?」

「高屋城から逃げたとは聞いていたが・・・ってか、あの二人の死はどちらもやまいだろうが」

「この文面、絶対に松永の仕業だろ」

 絶句して慌てて火消しに走る事になったのだが、





 ツイてない時はとことんツイてないものである。

 それとも将軍、足利義輝を殺した悪人達を天が罰しているのか。





 有ろう事か三人衆が担いだ足利義栄が食中毒で倒れたのだ。





 足利義栄は畿内に入るまでは元気で、越水城でも元気だったのだが、

「ぐおおおっ!」

 突如、胃痛で苦しんでいた。

 因みに、毒を盛られたのではない。

 現在で言うところの「胃アニサキス症」だったが、戦国の世では最長十日は苦しむ最悪の病である。

「・・・どうにか出来ないのか。この痛みを」

「痛みを和らげる薬を処方するのが精一杯です」

 医師の説明に義栄は絶望した訳だが、それ以上に問題となったのが流言である。





 「三好本家から追放」された三好三人衆が今度は「次の将軍候補様」に毒を盛った。





 この噂が独り歩きを始めたからだ。

 出所を調べるまでもない。

 こんな流言を流すのは松永久秀しか居ないのだから。

 事実、流言は松永久秀の仕業であった。

 だが、将軍殺しの悪名を持つ三好三人衆に対しては効果は抜群だ。

 三人衆と手を組み、摂津越水城に居た篠原長房などは簡単に信じて、

「どういう事だ、長逸殿? お主ら、まさか本当に・・・」

 そう疑い、長逸が、

「違うぞ。あれは松永の流言であってワシらは何もしておらぬからな」

「その事、ちゃんと義栄様に伝えて下されよ。もし疑われたら終わりだからな」

「分かっておるわ」

 長逸はこれ以上味方を失う訳にはいかないので怒るのを我慢してそう返事をするにとどめたのだった。





 松永久秀の方は三好義継と一緒に堺に逗留していた。

「もしや次の将軍も久秀が」

 毒を盛ったのか、と問う義継に、

「まさか、違いますよ。やったのはあの三人です」

 わざと嘘臭く返事をしたので、義継の中では松永が毒を盛った事になったのだった。





 ◇





 この年最大のヤラカシを恒興はこの時期にやっていた。

 ずばり那古野城の城下の屋敷に住まわせた室の一人であり、武田の間者である一宮つると闇を共にした時、

「織田は美濃を平らげるのですよね?」

「そうだが、伊勢も攻める事になってな」

 問われてポロッと伊勢を攻略する話をしたのである。





 つるが武田の間者であった事から、回り回って、甲斐の躑躅ヶ崎館の武田信玄にまでその情報が届く事になってしまった。





「美濃に続き伊勢か。その伊勢は美濃と違って伝統だけで脆弱ときてる。公方の弟御は越前に逃げたらしいが、尾張の小僧は本当に良い場所におるわ」

 報告を聞いた信玄はそう心底羨ましがった。

 信玄が信長ならば美濃よりも伊勢平定に主軸を置き、伊賀、南近江、京へとのぼっているはずだ。

 だが、現実の信玄の方は甲斐に居て、身動きが取れずにいた。

 南は今川、南東は北条、北東は上杉。

 上野、飛騨、美濃もあるが、問題はやはり三国である。

 一番脆弱なのは今川氏真だが、三国同盟を破棄して攻めればもう一方の同盟国の北条氏康が黙ってはいない。

 それ以前に、幽閉した嫡子の義信の処遇問題もある。

 幽閉した嫡子の義信の助命を願う正室、三条の方とは既に対立してる。

 そして義信を殺すのを信玄が躊躇う一番の原因は義信が死んだ際に後継候補の四男の諏訪勝頼にあった。

 はっきり言って、勝頼は義信以上に正直者過ぎて家督を任せたら危うい。

 下の息子(後の仁科盛信)の方がまだマシなくらいだが、こちらは嫡子にするには十歳と若過ぎる。

 武田家の未来を考えると嫡子の義信を殺すのはもう少し先延ばしにしたいのだが。

 だが、殺さねば織田の使者の恒興が指摘したように家臣達に侮られる。

 この問題が片付かなければ駿河侵攻もままならない。

「唯一の救いは関東の事情を何も知らぬ公方の弟御が長尾との休戦命令を発した事か」

 信玄はうんざりしながら織田の足を引っ張る為に伊勢に「織田が侵攻するので用心せよ」と遠回しに記した書状を送ったのだった。





 ◇





 伊勢守護の大河内城に居る北畠具教は不思議そうに甲斐から来た書状を眺めていた。

「遠方の甲斐の武田氏から織田が伊勢を狙ってると遠回しに告げる書状が届いたのだが、どう思う?」

「ぶふぅ~、意味が分かりませんな」

 答えたのは嫡子で、現北畠家の当主の北畠具房と、

「まったくです」

 実弟の木造具政と、

「遠回しなのですから誰が通じたいのでもないでしょう」

 藤方朝成だった。

 具教は息子の具房をジロリッと見て、

「また太ってないか、左近中将?」

「ぶふぅ~、そんな事はありませんよ、父上~」

 太った声でそう答えた。

(本当にオレの子なのか?)

 余りの醜さに具教がそう疑いながら、

「刀はちゃんと振っておるのか?」

「もちろんでございますよ、ぶふぅ~」

 嘘である。

 素振り5回で息が上がるのだから。

 その上、その5回もやっていない。

「おまえは武家の名門北畠の当主なのだぞ。精進しろよ」

「もちろんでございます、ぶふぅ~」

 と喋ってるのを見て、北畠具教の弟の木造具政は内心でうんざりしながら、

(このデブが名門北畠の当主? 冗談ではない。オレの方が相応しいではないか。北畠の名跡が継げるなら織田の力を借りるのもありだな)

 そんな策謀を素知らぬ顔で思い描いた。





 ーーだけではなく、本当に打診の書状を信長の許に送っていた。





 小牧山城では木造具政からの書状を読んだ信長が、

「美濃攻めと吹聴していたのにどうして伊勢側への侵攻予定が露見しているのだっ!」

 と激怒し、同席していた恒興は自分が情報源とは知らずに真面目な顔で、

「弱くても名門という事でしょうか?」

「そのようだな。油断してると危ういかもな」

 信長も気を引き締めたのだった。





 ◇





 一方、南近江の矢島御所から若狭を経て越前一乗谷にきていた足利義秋はと言えば、

「寒い寒い寒い。もっと炭を燃やせ」

 雪の降る越前の凍える二月にうんざりしていた。

「はっ」

 三淵藤英はそう言って火鉢に炭を足した。





 別室では火鉢を挟んで進士藤延改め明智光秀が、

「本当に京でお亡くなりになられた公方様が『弟を守れ』と言ったのだな?」

「私への最後の御命令は『それ』だった。そうでなければ都落ちしてこんな惨めな思いをしてまで忠誠など尽くさぬよ」

 細川藤孝が小声で不満をぶちまけていた。

「朝倉、京まで兵を挙げると思うか?」

「雪が降ってる間は無理だろう、これは」

「だな」

 そんな事を愚痴っていたのだった。





 登場人物、1567年度





 氏家直元(55)・・・斎藤家の宿老。西美濃三人衆。美濃閨閥の最大勢力。蝮の五の牙。領地喰らいの直元。長井道利、日根野弘就は母方の従兄弟。龍興に警戒されてる。

 能力値、美濃の陰の支配者B、蝮の五の牙の直元S、西美濃の顔役B、龍興への忠誠C、龍興からの信頼B、斎藤家臣団での待遇S

 蒲生定秀(59)・・・六角家の家臣。日野城主。別名、藤十郎。官位、下野守。室は馬山城守の娘。北伊勢の関家、神戸家に娘を嫁がせてる。六角氏式目の素案を作る。

 能力値、北伊勢狙いの定秀B、両藤に次ぐ蒲生A、有能一族A、六角家への忠誠B、六角家からの信頼S、六角家臣団での待遇S

 平井定武(62)・・・六角家の家臣。六宿老の一人。通称、加賀守。娘が浅井長政の最初の正室。浅井万福丸は孫。六角氏式目の素案を作る。

 能力値、頑固者の定武C、名前が残ったのは娘のお陰A、まだまだ元気A、六角家への忠誠D、六角家からの信頼A、六角家臣団での待遇S

 織田信長(33)・・・将来の天下人。織田家当主。天才肌。奇抜な事が好き。桶狭間の戦いで今川義元に勝利して武名が近隣に轟く。美濃の併合を目論む。

 能力値、天下人の才気SS、うつけの信長S、麒麟の如くS、奇抜な事好きS、新しい物好きSS、火縄銃SS

 池田恒興(31)・・・主人公。信長の近習幹部。信長の乳兄弟。織田一門衆と同格扱い。猿啄城近辺は河尻秀隆に与えられて前線から解放。尾張に入り浸る。

 能力値、信長と養徳院の教えS、大物に気に入られる何かS、ヤラカシ伝説A、信長への絶対忠誠SS、信長からの信頼SS、織田家臣団での待遇S

 堀秀政(14)・・・織田家の家臣。通称、久太郎。信長のお気に入りの小姓。信長の機嫌を直せる数少ない人物。

 能力値、機嫌直しの秀政C、名人久太郎C、文武両道C、信長への忠誠A、信長からの信頼A、織田家臣団での待遇C

 金山長信(19)・・・三好家の家臣。後の信貞。義継の側近。母は義継の乳母。義継を第一に考え、松永久秀と結託する。

 能力値、義継最後の忠臣の長信A、義継の乳兄弟A、松永を見誤るS、義継への忠誠S、義継からの信頼A、三好家臣団での待遇B

 三好義継(18)・・・三好家の当主。父は十河一存。母が九条稙通の娘。松永久秀と裏取引して当主となる。永禄の変の将軍殺しに巻き込まれる。三人衆から逃げる。

 能力値、将軍殺しの悪名C、劣った器量の義継A、結局、久秀の傀儡A、重過ぎる三好当主の地位A、暴走する家臣達★★、不運重なるE

 三好長逸(51)・・・三好三人衆の筆頭。六悪人の一人。足利義栄を担ぐ。足利義輝殺害。足利義栄毒殺未遂。三好義興と十河一存の殺害。罪多数で三好宗家から追放される。

 能力値、六悪人の長逸★、三好宗家追放★、足利義輝の祟り★★、義継への忠誠C、義継からの信頼E、三好三人衆家臣団での待遇SS

 三好政康(39)・・・三好三人衆。六悪人の一人。足利義栄を担ぐ。足利義輝殺害。足利義栄毒殺未遂。三好義興と十河一存の殺害。三好宗家から追放される。

 能力値、六悪人の政康★、三好宗家追放★、足利義輝の祟り★★、義継への忠誠E、義継からの信頼E、三好三人衆家臣団での待遇S

 岩成友通(48)・・・三好三人衆。六悪人の一人。足利義栄を担ぐ。足利義輝殺害。足利義栄毒殺未遂。三好義興と十河一存の殺害。罪多数で三好宗家から追放される。

 能力値、六悪人の友通★、三好宗家追放★、足利義輝の祟り★★、義継への忠誠B、義輝からの信頼E、三好三人衆家臣団での待遇S

 足利義栄(29)・・・足利一門。別名、義親。父は足利義維、母は大内義興の娘。妻は結城氏。官位、左馬頭。将軍殺しの三人衆に担ぎ出される。今回の食中毒が三好三人衆の毒殺未遂と信じる。

 能力値、まぎれもない足利一門A、幸運と不運と☆、将軍殺しに担がれて世にS、強要ありA、摂津で足を止めるA、三好三人衆に命を狙われてるとの勘違いSS

 篠原長房(32)・・・三好家の重臣。阿波、讃岐国の執権。継室は本願寺蓮如の孫娘。能吏の一面も。

 能力値、共食い烏賊の長房A、阿波、讃岐の実力者A、本願寺贔屓B、阿波三好への忠誠C、阿波三好からの信頼SS、阿波三好家臣団での待遇☆

 松永久秀(59)・・・三好家の重臣。別名、弾正。城郭建築の第一人者。大欲深し。喰わせ者。永禄の変の黒幕。三好義継が手元に戻ってくる。

 能力値、大欲深しの久秀SS、悪の華☆、三好宗家の執政A、義継への忠誠A(E)、義継からの信頼S、三好家臣団での待遇SS

 一宮つる(22)・・・もと武田家の女中。本名、真田とき。真田綱吉の娘。武藤喜兵衛の従姉。喜兵衛の不始末の責任を取って恒興の室に。池田せんの母親。

 能力値、武田への忠誠B、命ありA、武芸の腕E、恒興の子を産む幸運A、織田家での待遇B、信長の裁定待ちC

 武田信玄(46)・・・甲斐の虎。甲斐源氏の嫡流。法名は徳栄軒信玄。義信事件を利用して駿河を狙う。織田との婚姻同盟中。だが織田が大きくなり過ぎるのも困る。

 能力値、甲斐の虎SS、風林火山陰雷SS、家臣の層の厚さS、金山枯らしS、出身国の運の悪さS、義信の処遇に迷うA

 北畠具教(39)・・・伊勢国司北畠家の第8代当主。村上源氏。母は細川高国の娘。官位、権中納言。複数の剣豪に剣を学ぶ。嫡子廃嫡に秘密裏に動く。

 能力値、剣豪の具教A、風流人の北畠C、伊勢湾は銭を生むS、伊勢は戦国時代にそぐわずB、肥満の息子に不満A、後の祭りC

 北畠具房(20)・・・伊勢国司北畠家の第9代当主。村上源氏。母は六角定頼の娘。官位、左近衛少将。餅喰らいの具房。ぶふぅ~が口癖。北畠が割れた元凶。

 能力値、餅喰らいの具房A、風流人の北畠E、肥満で剣が振れず★、父に疎まれるA、周囲が甘やかすA、その存在が家を割るS

 木造具政(37)・・・北畠一門衆。第7代当主の北畠晴具の三男。北畠具教の弟。官位、左近衛中将。甥の具房よりも自分が北畠の当主に相応しいと思ってる。

 能力値、兄逆らいの具政A、総ては伊勢の為にA、伊勢湾は銭を生むC、北畠三代への忠誠C、北畠三代からの信頼SS、北畠家臣団での待遇☆

 藤方朝方(37)・・・北畠家の家臣。伊勢国陸田城主。官位、刑部大夫。家臣筆頭。

 能力値、一番槍の朝成B、主君を主君と思わずB、伊勢の国衆B、北畠三代への忠誠C、北畠三代からの信頼B、北畠家臣団での待遇A

 足利義秋(30)・・・足利義輝の異母弟。一乗院覚慶より還俗。母は近衛尚通の娘、慶寿院。矢田御所から越前に流れる。六悪人の名付け親。

 能力値、俗世知らずの義秋SS、迷惑な書状乱発A、忠誠を削る軽薄な声A、兄殺しは許すまじA、既に将軍様S、越前で時を無駄にするA

 三淵藤英(36)・・・足利義輝の遺臣。三淵晴員の子。異母弟に細川藤孝。官位、大和守。気品正しい。涼やかな佇まい。永禄の変で義秋を守るよう命令される。

 能力値、涼やかの藤英B、義秋を守るA、三好憎しS、義秋への忠誠C、義秋からの信頼D、越前での待遇D

 明智光秀(35)・・・足利義輝の遺臣。別名、進士藤延。三淵瞭英の所為で明智姓を名乗る破目に。

 能力値、頭の傷が疼くA、落ちた麒麟B、三好憎しB、義輝への義理A、義秋からの信頼E、越前での待遇D

 細川藤孝(35)・・・足利義輝の遺臣。三淵晴員の子。別名、与一郎。武芸百般。牛投げの藤孝。兄の藤英よりも優秀。

 能力値、牛投げの藤孝B、武芸百般A、実は兄が嫌いC、義輝への義理S、義秋からの信頼C、越前での待遇D
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颯野秋乃
歴史・時代
1929年に起きた、世界を巻き込んだ大恐慌。世界の大国たちはそれからの脱却を目指し、躍起になっていた。第一次世界大戦の敗戦国となったドイツ第三帝国は多額の賠償金に加えて襲いかかる恐慌に国の存続の危機に陥っていた。援助の約束をしたアメリカは恐慌を理由に賠償金の支援を破棄。フランスは、自らを救うために支払いの延期は認めない姿勢を貫く。 ドイツ第三帝国は自らの存続のために、世界に隠しながら軍備の拡張に奔走することになる。 また、極東の国大日本帝国。関係の悪化の一途を辿る日米関係によって受ける経済的打撃に苦しんでいた。 その解決法として提案された大東亜共栄圏。東南アジア諸国及び中国を含めた大経済圏、生存圏の構築に力を注ごうとしていた。 この小説は、ドイツ第三帝国と大日本帝国の2視点で進んでいく。現代では有り得なかった様々なイフが含まれる。それを楽しんで貰えたらと思う。 またこの小説はいかなる思想を賛美、賞賛するものでは無い。 この小説は現代とは似て非なるもの。登場人物は史実には沿わないので悪しからず… 大日本帝国視点は都合上休止中です。気分により再開するらもしれません。 【重要】 不定期更新。超絶不定期更新です。

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