池田恒興

竹井ゴールド

文字の大きさ
上 下
45 / 91
1565年、一乗院覚慶、逃げる

永禄の変

しおりを挟む
 【美濃で西美濃三人衆の寝返りの流言が流れた説、採用】

 【斎藤龍興、祖父の蝮に似てきた説、採用】

 【安藤定治、1530年生まれ説、採用】

 【外れ籤を引かされたのは安藤定治説、採用】

 【佐藤忠能、1520年生まれ説、採用】

 【岸信周、1527年生まれ説、採用】

 【西美濃三人衆の流言が波及して中濃三城盟約が結ばれた説、採用】

 【長沼三徳、1520年生まれ説、採用】

 【永禄の変、松永久秀、大和に居た説、採用】

 【三好政康、1528年生まれ説、採用】

 【岩成友通、1519年生まれ説、採用】

 【永禄の変、三好軍1万人が京にのぼった説、採用】

 【永禄の変、指揮したのは三好三人衆説、採用】

 【永禄の変、黒幕は松永久秀だが立証出来ない説、採用】

 【永禄の変、13代将軍足利義輝が三好三人衆に殺された説、採用】

 【永禄の変を受けて柴田勝家、京へ偵察に出向いた説、採用】





 宇留間・伊木の戦いは以後は勃発しなかった。

 本来であれば宇留間城、伊木山城が落ちるまで続くのだが。

 何せ、斎藤家の領地内に敵国の兵が占拠してる城があるのだ。

 通常ならば相手が撤退するまで兵を送るところだが、





 美濃では現在、流言の真っ只中でそれどころではなかった





「西美濃三人衆の氏家五の牙安藤七の牙稲葉八の牙が尾張に寝返ったってさ」

安藤七の牙は分かるが、氏家五の牙稲葉八の牙はあり得ないだろ」

「分からんぞ。稲葉山城の奪還以降、年始の挨拶以外、領地にこもってるし」

「ああ、裏に昨年、稲葉山城を乗っ取った竹中の御曹司が居た場合・・・」

「西美濃全部が敵に回って、兵の指揮は天才竹中? 冗談じゃないぞ。斎藤家は大丈夫なのか?」

 などと斎藤家中で噂が広がったお陰で、兵を中美濃に向けてる間にまた稲葉山城が取られた日には眼も当てられない。

 斎藤龍興も国境の小城二つなんぞに構ってられず、氏家直元、稲葉良通、安藤守就の息子の安藤定治の三人を稲葉山城に呼び出して、

「妙な流言が尾張から流されてるようだ。不甲斐無いオレに見切りを付けるのも仕方がない。恨みはせんので裏切りたければ裏切ってくれていいぞ」

 そう龍興は嘘臭い笑顔と共に、物分かり良く言ったのだった。

「ほう、その口ぶり。道三様に似てきましたな~。誰に習いました?」

 直元が興味津々の様子で聞くと、

「いや、誰からも・・・そんなに似てたか?」

「ええ、嘘臭いところがそっくりですぞ」

 直元が愉快そうに笑いながら、

「殿がその様子なら、まだ斎藤家は大丈夫そうですな~。良かった良かった、のう、稲葉殿?」

「オレは反対だ。、今すぐに止めなされ。オレは道三様のが大っ嫌いでしたので」

 嫌そうな顔で良通が龍興に注意をし、

「善処しよう」

「そうそう、領地に引きこもってたのが流言を広げられた元凶ですので、私と安藤が殿が傍にはべりましょう」

「稲葉のジイは何をするのだ?」

「北近江、越前のおもしに。全員が稲葉山城では隣国から兵を向けられた時に後手を取りますので」

「お待ちを。でしたら若い私が領地に・・・」

 父親から安藤の家督を譲り受けた定治が進言しようとしたが、直元が、

「おまえさん、死にたいのか?」

「はあ?」

「龍興様はワシら三人を最初から殺すつもりで呼んでおるのだぞ。評議の間に続じる階段には兵がわんさかだ。おまえさんは父親と妹婿の所為で今や美濃で一番の危険人物なんだから龍興様の傍に侍ておれ」

 心底を言い当てられた龍興が思わずニヤリとする中、定治が、

「で、ですが、領地の統治が・・・」

「それなら安藤の縁者の稲葉殿に任せればええ。国外に逃げた安藤殿もきっとお認めになろうて」

 直元が蝮の五の牙の本性剥き出しで威圧をし、

「ってか、おまえの父親だよな、この流言の出所? 迷惑してるんだぞ、オレも氏家殿も」

 良通が迷惑そうに定治を見た。

 その犯人扱いには、

「そんな、何を証拠に・・・」

「そんなの決まってるだろ。な~、氏家殿」

「のう、稲葉殿」

 良通と直元が悪そうに笑って顔を見合わせる中、

「待て、ジイ達。尾張ではなく、逃げた安藤なのか、今回の流言の発信元は?」

「ええ」

「ではその息子は殺すしかないか」

 龍興が眼を細めると、抜刀した近習達が評議の間へと現れ、直元が、

「道三様ならそんな裏切り者も使われてましたが、どう思う、稲葉殿?」

「ふむ。違うと言うなら潔白の証を見せてみろ、安藤定治」

 良通が素知らぬ顔でそう言った。

「潔白の証? どのようにして?」

「左手の中指、薬指、小指の三本を自分で切ってみせろ。死にたいのなら強要はせんが」

 さらりと言い、定治が、

「なっ、どうして?」

「刀を振れなくする為に決まっているだろうが。それならば龍興様も傍に侍てても安心されよう」

「な、出来る訳が――」 

「では、片腕で許してやるか。連れて行って薪割り斧で切断してこい」

 龍興のその軽い口調での命令に、近習達が、

「はっ」

「なっ! お待ちを。殿、私の父は無実です。その二人の讒言ですぞ、これは」

 必死に定治が喚き、近習達が定治を連行する中、

「まだ言ってるのか、往生際の悪い。そもそも指三本程度を惜しむとは。我が従弟とは思えんな。情けない限りだ」

「アヤツは使えると思ったのだがのう」

 良通と直元がそうひょうして定治が居なくなった評議の間にて、

「我々はどうされるおつもりで?」

「蝮の牙と称されたわたくしめをそう簡単に討てると思われてたのなら心外なのですが」

稲葉殿、そこはワシラと言わんか」

 そんな事を喋る祖父の代からの宿老二人を見て、

「いや、ジイ達二人はまだ耄碌しておらんようだから斎藤家の為に尽くして貰おう」

 龍興のその裁定で、近智達が氏家直元と稲葉良通を暗殺する事はなかったのだった。





 そして安藤定治の方は本当に、

「嘘だろ? なあ、止めてくれ・・・ぎゃあああああああ」

 左腕を斧で切断されて命は許されたのだった。





 ◇





 この稲葉山城の流れは中美濃にも波及した。





 関城の長井道利。

 加治田城の佐藤忠能。

 堂洞城の岸信周。





 この三人が長井家の居城の関城内で顔を突き合わせて、

「中濃の斎藤家の家臣の結束を高める為に佐藤殿、貴殿の娘御を息子の嫁に貰いたいのだが」

 道利がそう切り出した。

 織田家から黄金50枚を貰って内応を約束してる佐藤忠能はぬけぬけと、

「長井殿、冗談は程々にされよ」

 さらりと躱した。

 結束を大義名分に婚姻関係を結び、佐藤家を武田内通の仲間を引き入れたい道利が、

「冗談ではないぞ。これは中濃の我々の結束を高める為には必要な事で・・・」

「人質を出すなら貴殿の方であろうが、長井殿」

「何?」

「武田と裏で通じてる貴殿が人質を出すのならともかく、どうして忠臣の私が貴殿に人質を出さねばならんのだ?」

「なっ、無礼なっ! 私は武田と裏で通じてなどはおらんぞっ!」

「ならば何だ、あの密使の数は? 今年だけでも3回は確実に往来しているではないか」

「わ、私を見張っていたのか?」

 迂闊にも道利は口を滑らせて武田に通じていた事を暴露した。

「そう牙殿達に言われたのでな。武田と内通している長井殿」

 忠能が意地悪く言い、道利は初めて自分が周囲から既に疑われてる事を知った。

 事実、武田と内通しているので咄嗟に反論も思い付かない。

「で、どうなのだ? 身の潔白を証明する為に佐藤家に人質を出されるのか、長井殿は?」

「ふざけるな、どうして私が・・・」

「そんなの貴殿が武田に寝返るからに決まってるだろうが」

「よさんか、二人とも」

 見兼ねて仲裁したのは岸信周だった。

 武辺者なので、このような会合では発言はせん男だが、

「我ら三家に今更結束の為の婚姻など必要なかろう」

「信周殿に同じく」

「いやいや、我らの忠義を龍興様に見せねば」

「だが、いくさ下手の長井殿に預けて、もし城が落とされでもしたら」

 そう述べた忠能の嫌味を受けて、信周が、

「では私が預かろう」

 との流れとなり、断るのも変なので、





 佐藤忠能は織田家に既に内応すると心に決めているのに、寝返りを隠蔽する為に人質として泣く泣く娘の八重緑を岸家に送ったのだった。





 これが世にいう長井道利、佐藤忠能、岸信周の間で結ばれた「中濃三城盟約」だった。





 だが、同じ頃、佐藤忠能の家臣の長沼三徳が小牧山城の一室にて、

「斎藤利尭様でございますね」

 斎藤利尭と対面していた。

 一目見て三徳は、似てる、と得心した。

 同腹の弟なので、先代の斎藤義龍に。

「うむ、よく来てくれたな。佐藤の家老の長沼だったか?」

「はっ。それで、その、利治様は?」

「弟は清洲城だ。織田家に嫁いだ姉と同腹なのでな。弟の方が織田家では待遇が良いのだよ。というか、何やらオレは死んだ兄の義龍殿に似てるらしくてな。嫌われているのだが」

「なるほど」

 その後、密議を重ねて今年中に織田軍が中美濃と東美濃に兵を進める事を決めたのだった。





 ◇





 このように織田軍による美濃侵攻は着々と進んでいたのだが、





 この年の五月。

 また織田家が美濃攻めを中断するような出来事が起こった。





 というよりも日本全国を激震させる出来事が京で起こっていた。





 永禄の変である。





 何が起こったのかと言えば、第13代将軍、足利義輝が三好三人衆に殺害されたのだ。





 ◇





 三好本家の家督は三好重存改め三好義重(後の義継)が継いだのだが、

 今年で16歳。

 若き当主に三好家の実権がある訳もなく、

 裏取引によって当初は松永久秀が三好家の執権となっていたのだが、大和国に所用で出向いた松永久秀の留守を良い事に、三好三人衆の三好長逸、三好政康、岩成友通の三人が義重に取り入って三好軍を動員し、三好長慶亡き後、三好家を越えようとする動きを見せる身の程知らずの足利義輝に三好家の実力を見せるべく京へと向かっていた

 動員された三好軍は1万人である。





 そして運命の五月十九日。





 二条御所にて、

「ま、待て、おまえらっ! 何をやっておるっ! 止めろ~っ!」

 三好長逸と、

「な、何をしておるのだっ! 退け退けっ! 矢を射るな、馬鹿者っ! 公方様が住む御座所だぞっ!」

 三好政康と、

「な、まさか、あの二人、最初からこれが狙いでっ!」

 岩成友通の、三好三人衆の三人全員が絶句する中、将軍義輝が居る二条御所に三好軍1万人が攻撃を開始し、

「ど、どうして将軍様を攻めてるんだ? 訴訟を起こすだけのはずだろ? 一万の軍勢は訴訟を通り易くする為の『御所巻』とかいう威圧だって言ってたのに・・・」

 三好軍の総大将の義重が青ざめる中、

「あらら、将軍様の命を狙うとは。あの三人も何を考えているんだか。次は三好本家の義重様がこうなりますよ、きっと」

 父親の久秀の密命通りに松永久通がそう囁き、義重は震え上がったのだった。





 大和の東大寺大仏殿に参拝中の松永久秀は、

「そろそろか。上手くやってくれよ、御三人さん」

 そう悪そうに笑ったのだった。





 そして、三好軍から攻撃を受けた御座所内では、

「公方様、お願いですからお逃げ下さいっ!」

 本音は降伏してでも将軍義輝には生きてて欲しかったのだが、さすがに降伏は進言出来ず、そう逃げる事を進士藤延が提案するも、

 藤延の気持ちを酌みながらも、覚悟を決めた将軍義輝が、

「余はもう逃げたりせぬっ! 三好にも屈せぬっ!」

 と交戦を決意。

 塚原卜伝直伝の剣術で雑兵を斬り伏せていったのだった。

 堺を支配する三好軍である。

 当然、戦国時代の最新兵器の鉄砲も所有してる。

 鉄砲を持つ二十人が隊列を組み、銃口を向け、

「危ない、公方様っ!」

 一緒に戦っていた三淵藤英が荒川晴宣、一色輝善と共に肉の盾なったところに銃弾が降り注いだ。

「ぐああ」

 悲鳴を上げたのは藤英だけである。

 残る二人は当たり所が悪く死亡していた。

 別の場所では雑兵に頭を刀で斬られた進士藤延が、

「ぐぞぉ・・・」

 倒れたのだった。

 他も負傷者続出である。

 ここからの逆転は最早不可能だった。

 まあ、最初から勝てる訳もなかったが。

 盾となった事で義輝の近くに居た藤英に、

「大和守、頼みがある」

「お待ちをっ! やりませんぞ、絶対に介錯などっ!」

 勘違いした藤英がそう叫ぶ中、

「違うわ。落ち延びてくれ」

「御冗談を。今更、命など惜しくは・・・」

「我が弟達を頼む。将軍家を絶やす訳にはいかぬのでな」

「どうして私なのです? 他の者に言って下され」

「その傷では戦えぬであろう」

「ですが」

 藤英が逡巡する中、義輝が三淵藤英の実弟の細川藤孝を見付けて、

「与一郎っ!」

「何でしょうか、公方様?」

 やってきた藤孝に、

「大和守と一緒に落ち延びて弟達を守れ、良いな」

「なっ、それは、その、何と言うか」

 面を喰らった藤孝に雑兵を斬りながら将軍義輝が、

「強情者の大和守も連れてだ。その傷では足手まといだからな」

「で、ですが」

「行けっ!」

「はっ」

 将軍義輝の一喝に条件反射で返事をした藤孝はそのまま兄を連れて落ち延びていったのだった。

 そして、その後も奮戦して雑兵を斬りも斬って二百人は倒した後、

「・・・おまえ達、三好の天下もこれまでだぞ・・・」

 遂には力尽きて将軍義輝は討たれたのだった。





 享年二十九歳であった。





 ◇





 問題は尾張でその報を聞いた織田家の動きである。

 小牧山城の評議の場では信長が、

「権六、すぐに京へ直接出向いて情報を集めえいっ! 今回は犬と内蔵も連れて行けよっ!」

「ははっ、直ちに」

 柴田勝家が京へと旅立つと同時に、鉄砲奉行の他に密偵としても役立つ滝川一益にも、

「おまえもだ、一益。京で情報を収集せよ」

「柴田殿が向かわれたのでは?」

「アヤツは信用が置けぬのでな。別口で頼む」

「ははっ!」

 滝川一益も京へと放たれたのだった。

 恒興が、

「あの、信長様、オレも・・・」

「勝は駄目に決まってるだろうが。三好の怨みを買っているのに。それに遊ぶ可能性があるからな」

「いやいや、今回は将軍様が死んでますので・・・多分ちゃんとします」

「多分とか言ってる時点で京への使いにはやれんな。伊木山城の防衛でもしていろ」

「はっ、畏まりました」

 仕方なく恒興は伊木山城主としての守将任務を継続となったのだが、





 宇留間城の城代の木下秀吉が伊木山城の恒興の許までわざわざやってきて、

「勝様、味噌を少し借りたいのですが」

「大変だな、秀吉も。信長様にオレを見張れと言われて毎日のように理由を付けて出向かないと駄目とは」

「いえいえ、そのような事は・・・でも意外でしたよ、勝様なら京に飛び出していくと思いましたから」

「将軍様が死んだと聞いた時はそうしようとも思ったが『兵も率いず一人で京に行っても意味がない』と思い返してな。それならば美濃を治めて南近江を治めて兵を率いて京にのぼっての三好潰しだ。その方が死んだ将軍様も喜ばれる」

 それが恒興の結論だった。

 秀吉が少し考えてから、

「今年中に中美濃を取るのですよね、信長様は?」

「それが?」

「勝様は美濃が少し妙な事になってるのを御存知ですか?」

「統制が取れ始めてるって意味か? それなら報告を受けてるが」

「それです。何やら稲葉山城乗っ取りの一件以来、斎藤家中が一致団結をし始めてるようで。中美濃でも妙な盟約が結ばれていますし」

 秀吉の言葉に恒興が、

「秀吉は竹中の仕業だと思うか?」

「稲葉山城を乗っ取って北近江に出奔した? それはないかと」

「なら誰の絵図なんだろうな? かなり気に入らないが」

「案外、姿をくらましてた柴田殿の仕業だったりして」

 との秀吉の笑い声とは対照的に、恒興は冷たい眼差しを美濃に向けたのだった。





 京の二条御所近くの薬屋の裏手の納屋には永禄の変で負傷した将軍義輝陣営の人間が複数運ばれていたのだが、その中に頭部に包帯を巻かれて寝てる進士藤延の姿があった。

 頭部を負傷して意識不明の重体であったが、

「ぬあああっ!」

 絶叫と共に目覚めたのだった。

「おっ、持ち直しされましたか、お武家様? アナタ様は駄目じゃと思っておりましたが」

「ここは?」

「二条御所の近くの薬屋じゃよ。昔、将軍様に良くして貰ってのう」

 薬屋の主が答える中、

「そうだ、公方様は?」

「残念じゃが」

 薬屋の店主のその言葉だけで藤延は将軍義輝が死んだ事を知り、

「そうか」

 男泣きしたのだった。





 登場人物、1565年度





 氏家直元(53)・・・斎藤家の宿老。西美濃三人衆の中でも最大勢力。蝮の五の牙。領地喰らいの直元。良通と阿吽の呼吸で安藤定治に貧乏籤を引かせる。

 能力値、美濃の家宰B、蝮の五の牙の直元S、西美濃の顔役B、美濃の強兵B、龍興への忠誠C、龍興からの信頼B、斎藤家臣団での待遇C

 稲葉良通(49)・・・斎藤家の六宿老。別名、彦四郎。蝮の八の牙。きかん坊。誠の仁者。安藤定治に貧乏を引かせ、道三に似てきた龍興を見て更に見限る。

 能力値、蝮の人の牙の良通S、きかん坊A、斎藤家の家宰B、龍興への忠誠D、龍興からの信頼B、斎藤家臣団での待遇C

 安藤定治(43)・・・斎藤家の家老。安藤家の当主。父親は安藤守就。従兄は稲葉良通。父同様に策士だが、牙達によって貧乏を引かされて左腕を失う。

 能力値、片腕落としの定治B、底意地悪いの安藤A、牙達と比べたら格が落ちるA、龍興への忠誠E、龍興からの信頼E、斎藤家臣団での待遇C

 佐藤忠能(45)・・・既に織田家の家臣。加治田城主。古狐。織田に内応していてもとぼける鉄の心臓あり。

 能力値、鉄心の定治A、役者はそこそこB、勝算ありA、信長への忠誠C、信長からの信頼C、織田家臣団での待遇D

 岸信周(38)・・・斎藤家の家臣。堂洞城主。武辺者。佐藤忠能の娘を養女として貰った為、最後の最後まで忠能の裏切りに気付かなかった。

 能力値、武辺者の信周A、降るは武士の恥B、疲れ知らずA、龍興への忠誠A、龍興からの信頼D、斎藤家臣団での待遇C

 長沼三徳(45)・・・佐藤家の家老。忠能の兄弟分。弓の三徳。織田への寝返りには半々だったが利尭を見て織田に靡く。

 能力値、弓の三徳B、佐藤家の家宰B、忠能の兄弟分A、信長への忠誠C、信長からの信頼E、織田家臣団での待遇C

 斎藤利尭(28)・・・織田家の家臣。道三の息子。母親は稲葉良道の姉、深芳野。兄は斎藤義龍。義龍に命狙われて尾張へ。兄の義龍にかなり似てる。

 能力値、蝮の子の利尭C、義龍に似てるA、美濃侵攻の旗印A、信長への忠誠C、信長からの信頼E、織田家臣団での待遇E

 三好長逸(49)・・・三好一族衆。三好三人衆の一人で筆頭格。三好政権の双璧の一人。三好一族の長老。三好軍の暴走で永禄の変の大罪を背負う。

 能力値、強奪の長逸C、三好政権の執政B、将軍殺しの悪名★、義重への忠誠C、義重からの信頼A、三好家臣団での待遇SS

 三好政康(37)・・・三好一族衆。三好三人衆の一人。別名、宗渭。義重の後見人。本気で三好の天下を目指し、御所巻を慣行。兵の暴走で将軍殺しの大罪を背負う。

 能力値、裏切りの政康A、将軍殺しの悪名★、三好の天下A、義重への忠誠E、義重からの信頼A、三好家臣団での待遇S

 岩成友通(46)・・・三好家の家臣。三好三人衆の一人。義重の後見人。鉄砲好き。御所巻を政康に教えた張本人。三人衆の二人が将軍暗殺をしたと思ってるが。

 能力値、晩年穢しの友通A、将軍殺しの悪名★、鉄砲好きA、義重への忠誠B、義重からの信頼A、三好家臣団での待遇S

 三好義重(16)・・・三好家の当主。後の義継。父は十河一存。母が九条植通の娘。松永久秀と裏取引して当主となる。永禄の変の将軍殺しに巻き込まれる。

 能力値、将軍殺しの悪名C、劣った器量の重存A、久秀の傀儡A、重過ぎる三好当主の地位A、暴走する家臣達D、不運重なるE

 松永久通(23)・・・三好家の家臣。松永久秀の息子。大和多聞山城主。官位、右衛門佐。既に松永の家督を譲られている。父親の指示で永禄の変を引き起こす。

 能力値、父似の久通B、悪の華A、将軍殺しの悪名B、義重への忠誠A(E)、義重からの信頼A、三好家臣団での待遇S

 松永久秀(57)・・・三好家の重臣。別名、弾正。三好政権の双璧の一人。城郭建築の第一人者。大欲深し。喰わせ者。岩成友通に御所を教えた永禄の変の黒幕。

 能力値、大欲深しの久秀SS、悪の華、三好政権の執政A、義重への忠誠A(E)、義重からの信頼S、三好家臣団での待遇SS

 進士藤延(33)・・・進士晴舎の息子。日向守は通称で、正式な官位ではない。永禄の変で頭部を斬られて絶命のはずが。

 能力値、総ては義輝の為にSS、麒麟の如くC、三好憎しB、義輝への絶対忠誠SS、義輝からの信頼B、義輝家臣団での待遇C

 足利義輝(29)・・・室町幕府13代将軍。塚原卜伝創設の新当流の免許皆伝。一之太刀の義輝。三好長慶が死を契機に幕府の実権回復を狙う。

 能力値、天下人の才気C、悲運の将軍B、一乃太刀の義輝B、朝廷での評判C、三好憎しSS、本日の運勢最悪★★★

 三淵藤英(34)・・・足利義輝の奉公衆。三淵晴員の子。異母弟に細川藤孝。気品正しい。涼やかな佇まい。義輝を守って被弾する。

 能力値、涼やかの藤英B、命知らずA、三好憎しB、義輝への忠誠S、義輝ならの信頼B、足利幕府での待遇C

 細川藤孝(33)・・・足利義輝の奉公衆。三淵晴員の子。別名、与一郎。武家百般。牛投げの藤孝。兄の藤英よりも優秀。

 能力値、牛投げの藤孝B、武芸百般A、実は兄が嫌いC、義輝への忠誠A、義輝からの信頼C、足利幕府での待遇C

 柴田勝家(35)・・・織田家の家老。豪傑の容姿とは裏腹に策士。甲斐武田と密約を交わす。信長優先で池田恒興の殺害は中止。木曽で拷問を受けた。

 能力値、悪知恵の柴田A、見た目通りの剛力S、生傷が絶えずB、織田家への忠誠D、信長からの信頼E、織田家臣団での待遇C

 滝川一益(40)・・・織田家の家臣。火縄銃の名手。本小説では恒興の親族ではない。織田奇妙の乳母に一族の者を送り込む。鉄砲奉行と隠密奉行を兼務。

 能力値、甲賀忍者D、火縄銃の一益S、信長の信頼を得るA、信長への忠誠C、信長からの信頼E、織田家臣団での待遇D
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

浅井長政は織田信長に忠誠を誓う

ピコサイクス
歴史・時代
1570年5月24日、織田信長は朝倉義景を攻めるため越後に侵攻した。その時浅井長政は婚姻関係の織田家か古くから関係ある朝倉家どちらの味方をするか迷っていた。

蒼雷の艦隊

和蘭芹わこ
歴史・時代
第五回歴史時代小説大賞に応募しています。 よろしければ、お気に入り登録と投票是非宜しくお願いします。 一九四二年、三月二日。 スラバヤ沖海戦中に、英国の軍兵四二二人が、駆逐艦『雷』によって救助され、その命を助けられた。 雷艦長、その名は「工藤俊作」。 身長一八八センチの大柄な身体……ではなく、その姿は一三○センチにも満たない身体であった。 これ程までに小さな身体で、一体どういう風に指示を送ったのか。 これは、史実とは少し違う、そんな小さな艦長の物語。

本能のままに

揚羽
歴史・時代
1582年本能寺にて織田信長は明智光秀の謀反により亡くなる…はずだった もし信長が生きていたらどうなっていたのだろうか…というifストーリーです!もしよかったら見ていってください! ※更新は不定期になると思います。

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

日本には1942年当時世界最強の機動部隊があった!

明日ハレル
歴史・時代
第2次世界大戦に突入した日本帝国に生き残る道はあったのか?模索して行きたいと思います。 当時6隻の空母を集中使用した南雲機動部隊は航空機300余機を持つ世界最強の戦力でした。 ただ彼らにもレーダーを持たない、空母の直掩機との無線連絡が出来ない、ダメージコントロールが未熟である。制空権の確保という理論が判っていない、空母戦術への理解が無い等多くの問題があります。 空母が誕生して戦術的な物を求めても無理があるでしょう。ただどの様に強力な攻撃部隊を持っていても敵地上空での制空権が確保できなけれな、簡単に言えば攻撃隊を守れなけれな無駄だと言う事です。 空母部隊が対峙した場合敵側の直掩機を強力な戦闘機部隊を攻撃の前の送って一掃する手もあります。 日本のゼロ戦は優秀ですが、悪迄軽戦闘機であり大馬力のPー47やF4U等が出てくれば苦戦は免れません。 この為旧式ですが96式陸攻で使われた金星エンジンをチューンナップし、金星3型エンジン1350馬力に再生させこれを積んだ戦闘機、爆撃機、攻撃機、偵察機を陸海軍共通で戦う。 共通と言う所が大事で国力の小さい日本には試作機も絞って開発すべきで、陸海軍別々に開発する余裕は無いのです。 その他数多くの改良点はありますが、本文で少しづつ紹介して行きましょう。

鈍亀の軌跡

高鉢 健太
歴史・時代
日本の潜水艦の歴史を変えた軌跡をたどるお話。

独裁者・武田信玄

いずもカリーシ
歴史・時代
歴史の本とは別の視点で武田信玄という人間を描きます! 平和な時代に、戦争の素人が娯楽[エンターテイメント]の一貫で歴史の本を書いたことで、歴史はただ暗記するだけの詰まらないものと化してしまいました。 『事実は小説よりも奇なり』 この言葉の通り、事実の方が好奇心をそそるものであるのに…… 歴史の本が単純で薄い内容であるせいで、フィクションの方が面白く、深い内容になっていることが残念でなりません。 過去の出来事ではありますが、独裁国家が民主国家を数で上回り、戦争が相次いで起こる『現代』だからこそ、この歴史物語はどこかに通じるものがあるかもしれません。 【第壱章 独裁者への階段】 国を一つにできない弱く愚かな支配者は、必ず滅ぶのが戦国乱世の習い 【第弐章 川中島合戦】 戦争の勝利に必要な条件は第一に補給、第二に地形 【第参章 戦いの黒幕】 人の持つ欲を煽って争いの種を撒き、愚かな者を操って戦争へと発展させる武器商人 【第肆章 織田信長の愛娘】 人間の生きる価値は、誰かの役に立つ生き方のみにこそある 【最終章 西上作戦】 人々を一つにするには、敵が絶対に必要である この小説は『大罪人の娘』を補完するものでもあります。 (前編が執筆終了していますが、後編の執筆に向けて修正中です)

我らの輝かしきとき ~拝啓、坂の上から~

城闕崇華研究所(呼称は「えねこ」でヨロ
歴史・時代
講和内容の骨子は、以下の通りである。 一、日本の朝鮮半島に於ける優越権を認める。 二、日露両国の軍隊は、鉄道警備隊を除いて満州から撤退する。 三、ロシアは樺太を永久に日本へ譲渡する。 四、ロシアは東清鉄道の内、旅順-長春間の南満洲支線と、付属地の炭鉱の租借権を日本へ譲渡する。 五、ロシアは関東州(旅順・大連を含む遼東半島南端部)の租借権を日本へ譲渡する。 六、ロシアは沿海州沿岸の漁業権を日本人に与える。 そして、1907年7月30日のことである。

処理中です...