池田恒興

竹井ゴールド

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1564年、犬山城落城

伊木山城、再築城

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 【伊木山城に再築城説、採用】

 【大沢左衛門、1521年生まれ説、採用】

 【柴田勝家、帰路で武田方の木曽家に密偵の嫌疑で捕縛された説、採用】

 【木曽家中への柴田の竹中密偵の通報は信長の手の者説、採用】

 【伊木山城の築城中に斎藤軍の300人の決死隊の夜襲があった説、採用】

 【伊木山城の戦い、織田軍2100人説、採用】

 【宇留間城落城、1564年説、採用】

 【馬場信春、1515年生まれ説、採用】





 織田信長は即断即決出来るのが良いところである。

 8月に占拠した稲葉山城が竹中重治の手から斎藤家に返上されたと知ると否や、その月には美濃への侵攻を開始していた。

 とは言っても信長自ら動く気にはなれず、部下にやらせていたのだが。





 そして、美濃斎藤家の方は、

 稲葉山城の受け取りと、(周囲には知られていないが)当主の斉藤龍興の治療。

 それに逃げた竹中重治と安藤守就への追跡と内々でやる事が山ほどあり、国境に侵入した小田軍への対処が後回しとなっていた。





 織田軍の方は秀吉が蜂須賀党を配下に加えた事で、木曽川の川並衆の総てを掌握し、木曽川の渡河が容易となり、信長は軍を美濃に入れたのだった。





 美濃は東美濃、中美濃、西美濃とあるが、信長が今回狙いを定めたのは当然、内応の約束をした佐藤忠能が居る中美濃ーー

 その美濃側の国境の枝城である、





 宇留間城。

 猿啄城。





 この二つの城である。

 正確にはその二城に圧力を掛けるべく、まずは織田軍がやったのは美濃の伊木山の山頂に築城する事であった。

 伊木山は尾張と美濃を隔てる木曽川沿いの美濃側にある。

 それも宇留間城と猿啄城が見える位置に。

 伊木山は高さもあり、宇留間城を見下ろせて牽制にもなり、何より木曽川が警備出来る。

 美濃に攻め入った織田軍が尾張へ撤退する時、木曽川を越える際に美濃から追い討ちを掛けられたら被害が甚大となるが、伊木山に城を築けばその心配もなくなる。

 木曽川の向こう岸の美濃側に軍事物資を保管も可能でいい事尽くめなのだ。

 伊木山の城の存在は。

 織田と斎藤が講和した1562年時点では織田はこの伊木山に城を持っていたが、撤退後に斎藤軍によって燃やされており、一からの築城となっていたが。

 それでも燃やしただけで大石が残っており、築城として楽な部類だったが、普請奉行の目付となった恒興から言わせれば、

「また築城の普請か~。小牧山城、落城させた犬山城の補修に続いて、今度は伊木山に築城って。伊木山に城を築く重要性は分かるけどさ~。ってか、こういう地味な仕事の時こそ柴田の出番だろうが~。柴田の奴、本当に美濃で重臣の調略をしてるか~? どこかで呑気に鉄砲傷の湯治でもしてるんじゃないだろうな~?」

 ボヤいていた。

「チラッと聞いた話では美濃から東に出たらしいですよ」

 野武士の情報網から情報を得ておいた木下秀吉がそう恒興に教えた。

「信長様は知っているのか?」

「薄々は」

「ふ~ん、嫡子が謀反を起こして蟄居した武田とコソコソね~。木曽辺りを寝返らす為に動いてるのならばいいが。やはり悪知恵の柴田は野放しには出来ない訳か~」

 恒興がそう眼を細めるが、秀吉の考えは違い、

「ですが、柴田様が居ないお陰で邪魔されずに作業が進みますので、これはこれでいいんじゃないですか? ほら、この伊木山の築城も美濃兵が一切邪魔をしにきませんし」

「それはそれで不気味じゃないか、秀吉?」

「案外知らなかったりして。稲葉山城のお偉方はこの伊木山に城が出来たらどのくらい美濃が窮地に立つのか」

「それはないだろ、前は斎藤軍もちゃんと燃やしたんだし」

「確かに」

「ってか、宇留間城なんてもう落ちたも同然だろ、伊木山に城が出来たら。どうして美濃兵が押し寄せてこないのか理解に苦しむんだが」

 そう恒興と秀吉は山頂から丸見えの美濃方の宇留間城を見下したのだった。





 伊木山から見下ろされた美濃宇留間城主の大沢左衛門は伊木山の山頂の築城を見て、

「拙い。あれが完成したら宇留間城の動きが丸見えになり、伊木山の西側での木曽川の渡河が容易となるぞ。稲葉山城の家老達はこの重要性に気付いていないのか?」

 そう憤ったのだった。





 ◇





 恒興達に噂された柴田勝家は甲斐からの帰路の南信濃の木曽で捕縛の憂き目に遭っていた。

 武田家では義信騒動があった直後だ。

 そして武田軍は北信濃で第五次川中島の戦いの真っ最中。

 美濃と隣接する南信濃の木曽家中では領内の警戒を強めているところでの怪しい人物、勝家の捕縛である。

 当然、捕縛の理由は敵の密偵容疑となった。

 人権など希薄な戦国の世だ。

 いきなり役人達に棍棒でボコボコに殴られての取り調べという名の拷問を喰らっていた。

 それも罪状が、

「さあ、言えっ! 貴様、義信様をそそのかした竹中重治の一派の者であろうっ!」

(ふざけるなよ、竹中ぁぁぁっ!)

 拷問された柴田勝家が、

「違います。本当です。武田様にお仕えする犬山鉄斎殿に確認を取って下さいっ!」

「長尾と大切ないくさの最中にこんな些細な事で武田の御館様へ連絡など取れる訳が無かろうがっ! それを知っていながらぬけぬけと。それも竹中の浅知恵だなっ!」

 ドゴ、ボゴ、ガツンっ!

(信清にも連絡をせぬとは。もしや武田がオレの忠誠を試してるのか、これは?)

 勘違いした勝家は、

「ち、違います。本当に竹中なんかとは関係はなく・・・」

「本当です、信じて下さい」

 隣の牢では中村文荷斎も殴られており、その後も木曽家中の者達による二人への拷問は続いたのだった。





 因みに、その密偵の噂を木曽家中に流したのは竹中重治ではなく信長だった。





 ◇





 伊木山で築城が行われている頃、稲葉山城の評議の席に、木曽で囚われの柴田勝家に名指しされた犬山鉄斎が武田の使者として送り込まれていた。

「軍略家の犬山鉄斎にございます」

 丸頭巾を被って、そう名乗った男はもと犬山城主の織田信清本人である。

 舐めた変名を使って、美濃の斎藤龍興に取り入るべくやってきていた。

 推薦状も当然ある。

 甲斐の武田信玄の直筆の。





 というのも、川中島に出陣前の躑躅ヶ崎館にて武田信玄の影武者の武田信廉から、

「鉄斎、美濃の龍興に取り入り、美濃を操って織田を滅ぼす事、可能か?」

「無論でございまする」

「では、やって貰おうか」

 そう命を受けて稲葉山城にやってきたのだから。





 その武田信玄直筆の紹介状のお陰で龍興の方は足の指を切断された直後なのに、それを隠して遭わなければならない破目に陥っていた。

 表向き、龍興は稲葉山城乗っ取り時に脱出した事になっていたからだ。

 女に耽り、武田信玄の使いに遭わなかったでは、武田との間で模索してる同盟にも水を差す結果となるから、と重臣達にせがまれて。

 結果、斎藤龍興は内心でブチギレながらその犬山鉄斎に遭っていた訳だが。

 そんな斎藤龍興の事情を知らない鉄斎が弁舌軽やかに、

「此度は災難でございましたな~。ですが、この鉄斎が来たからには二度とそのような真似はさせませんぞ。御安心下さい」

「ふむ。では軍略家殿。稲葉山城内を見回って強化せねばならぬ箇所でも探してみては下さらんか」

「畏まりました。では早速」

 こうして鉄斎は評議の間から案内係に連れられて城内を見回りに行ったのだが、鉄斎が席を立つと同時に、

「あのような者を信じるのではありますまいな、殿?」

「あれは武田の間者ですぞ」

 長井道利と日根野弘就が詰め寄り、まだ激痛の残る龍興の方は不機嫌そうに、

「分かっておるわ。アヤツを捕らえて薪割り斧で片足を切断して武田に送り返せ」

 これまでの暗愚が嘘のようにきっぱりと即断した。

 家臣達が知る暗愚の龍興との落差があり過ぎて、評議の間に居た家臣達が、

「はあ?」

「今、何と?」

 と聞き返したほどだ。

「聞こえなかったのか、長井、日根野? 二度と武田が馬鹿な事を考えぬように見せしめに片足を切断して甲斐に送り返せと言ったのだ。さっさとしろ」

 それには家老達も一安心して、

「畏まりました」

 命令に従い、





 稲葉山城の広場では、捕らわれた鉄斎が美濃兵に取り押さえられて、

「貴様ら、何をーー私は武田様の命令で、き、聞いてるのか?」

 そう喚く中、薪割りの土台の上に片足を乗せられていた。

「おい、何をするつもりだ? ま、まさかーーぎゃああああああ」

 雑兵が振り下ろした斧で本当に鉄斎は右足を切断された後、

 治療もそこそこなので、

「・・・ぐっすん、酷い。これが人のする事か? 祟ってやるっ!」

 激痛でまだ女々しく泣いてる鉄斎は美濃兵によって稲葉山城の外へと運ばれ、

「その痛みと共に武田に伝えろ。斎藤家を甘く見るなと」

 日根野弘就の言葉を復唱した名もない雑兵によって東美濃の外れであっさりと捨てられたのだった。





 この時は美濃斎藤家の重臣達は当主の斎藤龍興が稲葉山城の乗っ取り事件を経て「少しはまともになった」と思ったのだが。





「へっ? 今、何と?」

 長井道利が我が耳を疑い、今一度、主君の斎藤龍興に問い返していた。

「宇留間城主の大沢に、さっさと伊木山の織田兵を追い返すよう攻撃命令を出せ、と言っているんだ」

「宇留間城には兵が400人弱しか居らず、伊木山を占拠してる織田軍は2000人以上なのにですか?」 

「それがどうした? 夜襲でも雨の日の奇襲でも、やりようはいくらでもあろうが。稲葉山城の兵を頼らずに自力で解決せよ、と命令を送れ」

「ですが・・・」

「『ですが、ですが』と。もうおまえは要らん。領地に戻ってる稲葉と氏家のジイを呼び戻せ」

「お待ちを。すぐに命令書を書きますので」

 そう慌てて答えた道利は、

(なんて無茶な命令を・・・暗愚過ぎる。せっかく邪魔な氏家五の牙稲葉八の牙が稲刈りの確認の為に領国に戻っておるというのに。暗愚らしくオレの言葉通りに出陣して、稲葉山城をオレに明け渡せばいいものを。武田から美濃半国を貰う約束が・・・)

 内心でそんな自分勝手な事を考えていた。

「それと代替わりをした安藤に謹慎を解くと伝えよ」

(そんな事をされたら稲葉山城を乗っ取るオレの計画が更に難しく・・・)

 内心の動揺を抑えて道利が、

「で、ですが、竹中重治と安藤守就が逃げており――」

「竹中は北近江であろうが。安藤も国外に決まっておる。余計な事は考えずにオレの命令に従っていればよい。命令したぞ、長井」

 そう龍興は命令して、素知らぬ顔で次の議題に取り掛かったのだった。





 美濃宇留間城主の大沢左衛門は、稲葉山城の家老、長井道利から届いた書状を見て絶句した。

 宇留間城の兵だけで伊木山の織田兵を追い返せ、と書かれていたからだ。

「相手の織田軍は2000人以上ですぞ? それを我が宇留間城の兵、たったの400で攻撃せよ、ですと? 本当に長井様がこんな命令を出されたのか?」

 書状を持ってきた使者に視線を向ければ、内容を知っていたのか、同情して視線を逸らす始末だ。

「・・・そうか、分かった。長井様に、畏まりました、とお伝えして下され」

「はっ」

 使者はそう言って帰っていった。

 その後、左衛門は家臣達を集めて、

「我らは稲葉山城に見捨てられた。捨て石になれ、との御考えだ」

 正直に告白した。

「そんな」

「あんまりです」

「死にたくない者は城を出ても構わん。私は命令通りに伊木山に攻撃して討ち死にする」

 その言葉は左衛門のまぎれもない本心で、





 宇留間城の城兵300人を結成して深夜、築城中の伊木山へと向かったのだが、





 当然、伊木山で城普請中の織田軍も宇留間城の動きは警戒してる。

 夜、松明もなしで夜陰に紛れて伊木山の山頂に近付いてきたところを、

「撃て」

 新たな鉄砲奉行に昇格した佐々成政のその号令で、信長が貸し出した鉄砲隊100人が持つ鉄砲100挺が一斉に火を噴いた。

 鉄砲だけを貸し与えられた雑兵とは訳が違う。

 鉄砲に慣れてる兵達だったので、引き付けた事もあり、宇留間城の決死隊は80人以上がその一斉射撃で死傷だ。

「射ろ射ろ。敵はそこら中に居るのだからな」

 続いて秀吉に付けられた寄騎の前野長康の命令で矢が射られる。

「くそ、夜襲がバレていたか。撤退だっ!」

 こうして決死隊の城兵300人は宇留間城に逃げていったのだ。





 その宇留間城に掲げられていた旗は織田軍の旗に変わっていた。

「はあ?」

「はっはっはっ。この城は織田家一の知将、木下秀吉様が既にいただいたわ~。さっさと失せろ、負け犬どもっ!」

 木下秀吉が得意げに物見櫓の上で宣言した。

 実際は決死隊が出発した後の空城同然の宇留間城の正門に夜陰の中、堂々と決死隊が戻ったふりをして(夜襲なので松明は付けていない)、正門を開けさせて、開いた直後に急襲していたのだ。

 完全な野盗戦術だったがものの見事に嵌まり、宇留間城は木下隊500人の手に落ちていた。

「矢を馳走してやれ」

 秀吉の指図で更に矢の雨が降らされる。

「く、くそっ! て、撤退だっ!」

 こうして大沢左衛門は宇留間城を奪われて猿啄城へと逃げていったのだった。





 因みに、池田恒興は伊木山の築城現場で眠っていたが、鉄砲の音で目を覚ましてからまた眠ったのだった。





 稲葉山城で宇留間城が奪われた顛末を聞いた斎藤龍興は、

「はぁん、役立たずが。宇留間城を取り返すまでは猿啄城にでも居ろと言っておけ」

「兵を出して宇留間城を奪還しないのですか?」

「必要ないだろ。あのような小城」

 それが龍興の考えで、それには長井道利は唖然としたのだった。





 ◇





 さて。

 北信濃で行われた武田軍と上杉軍による第五次川中島の戦いは、前回の血みどろのいくさの反省からか、北信農で睨み合いだけとなっていた。

 それでも八月、九月、十月と睨み合いが続く事となった。

 上杉輝虎(改名)が兵を率いて越後に帰った事でようやく武田軍も厳戒態勢が解かれ、





 武田軍も退陣となり、そこでようやく北信濃の武田の陣内に木曽家からの使いがやってきたのだった。

 取り次いだ馬場信春が武田信玄本人に、

「御館様、二つほど御報告が」

「何だ、美濃守? もしや長尾の兵が戻ってきたのか?」

「いえ、犬山鉄斎と名乗る片足を失った物乞いが諏訪で保護されたとの事です」

「右足か?」

「はい」

「美濃からの報告通り、薪割り斧で切断されたか。暗愚の斎藤龍興ごときも籠絡出来ぬとはな。役立たずが。美濃守は見た事があったか、あやつを?」

「はい」

「どう見た?」

「捨て駒にもならぬかと。あの者を美濃に放った御館様の真意が分かりませぬ」

「辛辣だな。片足を失ったとあらばもう役には立つまい。金山に送り、夫役を課せ」

「ある事ない事吹聴するかと」

 そう信春が先読みすると、

「喉を潰してからに決まっておろうが・・・おっと」

「分かっております。本物かどうか私が顔を確認して参りますね」

 その返事を聞いて、信玄は満足そうにニヤリと笑う中、信春が、

「二つ目ですが、尾張の家老が帰路に木曽家中の者に捕まりこの二月間、美濃の竹中の密偵と間違われて責められていた由にございまする」

「ん、木曽でか? 喰わせ者だと思ったが案外抜けておるな。美濃守はあやつの方はどう見た?」

「切れ者には違いありませんが悪目立ちが過ぎるかと。自ら動くのには向いてぬでしょう」

「アヤツに織田の首が落とせると思うか?」

「御冗談を。あの者に出来るのは精々、家老として知る織田の内情を武田に流す事のみ。それを利用して御館様が織田の首を落とすのが上策かと」

「では、まだ死なれては困るのう」

「はっ、今より助けに行って参りまする」

「頼んだぞ。木曽の処遇は・・・」

「役目大義と伝えておきましょう」

「うむ。そして」

「無論、本物であればちゃんと含ませておきます」

 そう言って信春は南信濃へと旅立っていき、





 南信濃の木曽家中の牢獄に到着し、ボロボロの勝家を見た信春が、

「ここまでされて口を割らぬとは。どうやら信用するに値する人物のようですな」

「・・・ハアハア、試すにしてもこれはいささか疑り深過ぎるのでは・・・」

 勝家が恨めしそうに馬場信春を見た。

「他国の家老を信用するのですぞ。これくらいの用心はしないと。まずは傷を癒やす為に湯治でも」

 そう言って勝家、並びに文荷斎を解放して静養させたのだった。





 ◇





 小牧山城の城下に柴田勝家と中村文荷斎が戻ってきたのは十一月の事であった。

「おっ、柴田、ようやく帰ってきたのか、いったい今の今までどこをほっつき歩いて・・・えっ、美濃での調略に失敗して拷問でもされていたのか?」

 絡んできた恒興が勝家と文荷斎の顔中のあざを見て驚いた。

「・・・言いたくもないわ」

「誰にやられたんだ? オレが仇を取ってやるから教えろ」

「誰が言うか」

「いやいや、答えて貰うぞ。柴田はもう織田家の家老なんだ。その家老をここまでした奴を野放しにしてたら織田家のメンツが潰れるからな」

 その後も恒興が柴田勝家にしつこく付きまとったが、勝家が拷問した相手の名を割る事はなかった。





 登場人物、1564年度





 大沢左衛門(43)・・・斎藤家の家臣。宇留間城主。落城前は犬山城への兵糧入れの任務を担っていた。正室は道三の娘とは無関係。だが実は道三派。

 能力値、舟漕ぎの左衛門A、義龍嫌いA、三代目に期待C、龍興への忠誠C、龍興からの信頼E、斎藤家臣団での待遇D

 中村文荷斎(29)・・・勝家の家臣幹部。勝家の子飼い。勝家の知恵袋。正室は柴田勝家の養女。木曽で拷問を一緒に受ける。

 能力値、勝家への忠誠SS、知恵袋の文荷斎B、槍働きC、他人が馬鹿に見えるA、信勝が勝てば良かったと思ってるS、頓馬の文荷斎E

 佐々成政(28)・・・織田家の家臣。織田信安の元部下。政務が有能。正室は村井貞勝の娘。比良城主の城主。柴田勝家の寄騎。鉄砲奉行の一人。

 能力値、まさかの文官肌A、不運の佐々A、豪傑への尊敬A、信長へ忠誠B、信長からの信頼B、織田家臣団での待遇B

 前野長康(36)・・・織田家の家臣秀吉の寄騎。木曽川の前野衆の棟梁。蜂須賀正勝とは兄弟分。建築の才能あり。漢詩を好む。

 能力値、築城の長康C、野盗の外見B、ちょろまかし癖ありA、織田への忠誠C、織田からの信頼E、織田家臣団での待遇E

 馬場信春(49)・・・武田家の家臣。武田二十四将の一人。官位、美濃守。不死身の鬼美濃。勘助の暗部組織と軍略書を継承。

 能力値、不死身の鬼美濃の信春A、風林火山陰S、道鬼斎流軍略を継承A、信玄への忠誠A、信玄からの信頼B、武田家臣団での待遇SS
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