池田恒興

竹井ゴールド

文字の大きさ
上 下
37 / 91
1564年、犬山城落城

美濃稲葉山城落城

しおりを挟む
 【犬山城落城、1564年説、採用】

 【戦国時代なので14歳の閠も問題なし説、採用】

 【竹中重治による稲葉山城急襲説、採用】

 【当初の目的は投獄された安藤守就の奪還作戦だった説、採用】

 【安藤守就が重傷で動かせれず、稲葉山城の乗っ取りに変更された説、採用】

 【柴田勝家、撃たれた銃創が癒えずまだ復帰していない説、採用】

 【斎藤龍興、逃げられずに人質にされた説、採用】

 【竹中重治が乗っ取りの犯人の為、関係者の安藤定治と稲葉良通は謹慎説、採用】

 【竹腰尚光、1531年生まれ説、採用】

 【斎藤龍興、重臣達の計らいで最初から無事脱出してる事になってる説、採用】





 池田恒興はその年の新年は清洲城下の池田屋敷で迎えていた。

 池田屋敷に入ったしばを気遣い、信長が恒興に清洲での用事を与えて、新年は清洲に滞在出来るように配慮したからである。

 七条と勝九郎を名古野城の母親、養徳院に預けた池田屋敷で、

「可愛いぞ、しば」

「恒興様、大好き」

 新婚生活を楽しんだのだった。





 それこそ小牧山城の信長が、恒興が戻っていない事に気付き、

「まだ清洲から帰ってきていないのか。しょうがない奴だな」

 と呆れ果てるまで。

「呼び戻しましょうか」

 秀吉が問うと、信長が面倒臭そうに、

「よいよい。どうせ冬は兵を動かさんからな」

 正確には「織田兵が川越えを嫌がる」だが。

 舟があれば乗るが、手配出来なければ泳がなければならない。

 冬の大川の木曽川をだ。

 尾張が敵に攻められているのならともかく、美濃を攻めるいくさなのだから、その渡河だけで士気が低下して大半の兵は使い物にならなくなる。

 美濃とのいくさに勝ちたい信長はその辺は気を使っていた。





 ◇





 二月下旬。

 美濃稲葉山城にて変事が発生した。

 竹中重治が手勢14人と一緒に稲葉山城を襲撃したのだ。

 目的は稲葉山城に投獄された舅の安藤守就の身柄。

 つまりは救出作戦である。

 安藤守就の幽閉から、はや十月。

 とっくに下準備は万端整っており、全家老が自分の所領に帰る好機を逃さずに動いたのだった。

 稲葉山城内の兵の士気はもう低い。

 龍興以下、稲葉山城の幹部達が昼間っから酒を飲み、女を抱いているのだから。

 末端の兵達の心情からすれば「真面目に仕事なんてやっていられない」という訳だ。

 そうでなくても幹部達が酔いに任せて兵に斬り付けてくる事まであるのだ。

 それで「忠節を尽くせ」という方が無理な話で、金を握らせれば簡単に靡いた。





 そして、これは最高機密ではあるが、





 稲葉山城には抜け穴が存在する。





 美濃の蝮と言われた斎藤道三が作らせた抜け穴の仕掛けが。





 その抜け穴の情報は道三が息子の義龍に反逆された事で斎藤家では継承されず、その噂を信じて城内を隈なく調査した竹中重治だけがその存在の一部を確認した、に過ぎなかった。

 それでも今回の作戦にはその抜け穴が使われた。

 武装した竹中重治一党が裏手の裾野から抜け穴を通って一気に天守閣内の仕掛け床を通って稲葉山城の内部へ侵入。

 後は計画通りに斎藤龍興の部屋に押し入って、

「ヒクッ、何だ、おまえらは。散れ散れ、ここをどこだと――」

 酔っ払っていた側近の斎藤飛騨守を重治の顔も確認せずに、そう言って廊下に連れ出そうとしたので、重治が、

「このようなクズに斎藤家の未来が奪われるとはな」

 一刀で飛騨守を斬り捨てたのだった。

「グアアア」

 血飛沫を上げて飛騨守が倒れ、

「ひぃ」

「キャアア」

 遊女としか思えない乱れた恰好の奥仕えの女達が悲鳴を上げた。

 飛騨守が斬られた事でようやく龍興の部屋に居た近習達も立ち上がったが、酩酊状態なので、

「何だ、おまえらは・・・おっとっと」

「ヒク、何をしたのか、ふにゃあ、こらダメだ。立てんわ」

「あれれれ」

 まともに立てない状態で、重治が苦笑しながら、

「想定していた事とはいえ、ここまで酷いと逆にやる気が失せるな」

 一人で近習達を斬り捨てたのだった。

「な、何だ、おまえは?」

「ヤマトタケルノミコトの写し身、竹中重治、悪しき斎藤の血脈を断ちに推参」

 悪乗りした講談口調で名乗り、血に濡れた刀を首筋に与えたら、

「ヒィ、ーーブクブクブク」

 失禁した龍興が泡を吹いて気絶した。

「これが斎藤家の当主とは・・・情けない。女どもは城を出ていいぞ」

「は、はい」

 4、5人の震える女達が部屋を出ようとして、

「武田の歩き巫女はダメだがな」

 重治の言葉に、1人の女が、

「チッ」

 匕首を抜いたが、刀と匕首でも相手にならないのに、重治と一緒に参加した名も無き手勢が持つ槍で背後から突かれて、あっさりと死亡したのだった。





 ここまでは重治の譜面通りの展開だったが、





 重治にも想定出来ない事態が起こった。

「重治様、安藤七の牙様の容態が」

「どうした?」

 稲葉山城の牢獄に出向けば、舅の安藤守就が酷い状態で横たわっていた。

 拷問された事は明白で、左手の指や足の指は合計七本も切断されて既に血も止まっていた。

「いくら甲斐の餓虎の指図だったとはいえ、これが斎藤家の宿老を務めた者に対する扱いかっ!」

 そう憤った重治だったが、同時に方針を転換しなければならなかった。

 動かしたら、守就は今にも死にそうだ。

 体力の回復を行わなければ動かせない。





 こうして、ただの安藤守就の奪還作戦は稲葉山城の占拠へと移行したのだった。





 ◇





 小牧山城の信長がその稲葉山城の異変を知ったのは七日後の事である。

 美濃の各地から稲葉山城に兵が集まり、何事か、と探れば竹中重治に稲葉山城が乗っ取られていたのだから。

 清洲に出向いた恒興抜きの評定が小牧山城で開かれて、

「三左、美濃の詳しく情報を集めい」

「はっ」

 森可成が返事をした。

「久秀、権六の容態は?」

「まだ登城は無理な模様です」

「チッ、アヤツの悪知恵がこういう時にこそ役立つというのに。必要な時に限って使えぬわっ!」

 そう吐き捨てた信長が、ふと、

「勝はまだ清洲なのか?」

「はい、そのようです」

 秀吉が答えたので、

「勝を連れ戻せ。サル、おまえが直接出向け」

「畏まりました」

 命令を受けて秀吉は清洲へと出向いたのだった。





 ◇





 美濃稲葉山城では、少数の手勢で占拠されたにも関わらず、美濃兵による稲葉山城の奪還が難航していた。

 当然である。

 失禁し、泡を吹いて気絶した斎藤龍興が逃げ損ねた結果、重治の人質として囚われていたのだから。

 あんなどうしようもない男でも斎藤龍興は斎藤家の当主だ。

 それにまだ16歳。

 もし死んだ場合、嫡子がまだ居ない事から、斎藤家を継げる者は道三と義龍の親子対決の長良川の戦いの後、織田に逃げた斎藤道三の子供達で、先代・義龍の弟達の斎藤利尭、斎藤利治となる。

 そんな事になったら美濃は確実に織田家に乗っ取られるので絶対に龍興を生きて取り返さなければならず斎藤家臣団は万全を期さねばならなかった。





 稲葉山城の城下に兵を率いて集まった家老の氏家直元、長井道利、日根野弘就、竹腰尚光が顔を合わせていた。

「竹中め、大それた事をしおって」

 直元が吐き捨てる中、長井道利が、

「それよりも聞きましたか、氏家五の牙殿? 使者が見た安藤七の牙殿の容態の話?」

(・・・白々しく忠臣ぶりおって。道三様に倣って美濃を喰らうつもりな事は分かっておるわ)

 そう警戒しながらも直元は、

「半死半生で手や足の指も切られていたのであろう。家老を務め、蝮の牙の一人にまで数えられた者の末路がそれではさすがに浮かばれんな。やはり道三様に逆らった罰が当たったのやもしれぬな~」

 その言葉に敏感に反応したのは、

氏家五の牙殿、今更ですよ。こっちは美濃の未来を信じて義龍様にお味方して道三様と戦い、父を失っておりますのに」

 長良川の戦いで父を失った竹越尚光はそう愚痴り、

「オレなんて義龍様の命令で・・・いや、何をしたのかは絶対に言いませんけどもっ!」

 斎藤喜平次、斎藤孫四郎の二人の暗殺をやらされた弘就に至っては口を噤んだ。

「悪かった悪かった。で? 稲葉と安藤の小倅の動きは?」

 直元が尋ねた。

 ここには不在の家老、稲葉良通と安藤定治の二人の事である。

 不在なのは当然、犯人が竹中重治で確定したからだ。

 家督を継いだ安藤定治の妹は竹中重治の妻だし、稲葉良通も安藤の縁戚だ。

 稲葉山城の竹中重治と連動されたら本当に美濃斎藤家が終わる事になる。

 なので敵認定として直元達の独断で謹慎を申し渡していた。

「領地で大人しくしておりますよ」

 弘就の楽観視に、

「甘く見るなよ。特に安藤の小悴は父親よりも策士の才能があるぞ」

「ほう、七の牙様よりも」

 その言葉に全員が気を引き締めたのだった。





 ◇





 清洲城下の池田屋敷に秀吉が急ぎ到着したのだが、恒興はまだ新婚気分で、

「おっ、三月とはいえまだ寒いのによく来たな、秀吉? すぐ温めた酒を用意させよう」

「何を呑気な。信長様がカンカンですのですぐに小牧山城に戻ってきて下さい、勝様」

 秀吉が脅かす意味も込めてそう伝えると、恒興が露骨に狼狽して、

「はあ? オレ、信長様に怒られるような事してねえぞっ!」

「いえ、違います。稲葉山城が落城しました」

 それで冷静になった恒興が、

「ほう、武田が落としたのか。これはまた雪道を御苦労な事だな。しかし何とも歪な形の支配地にしたものだ。上杉だけでも大変だろうに尾張、南近江、北近江、越前、三河、伊勢とも隣接とは」

「いえいえ、そうではなくて・・・本当に知らないんですか?」

 秀吉が真顔で恒興に尋ねて、

「何が?」

「竹中ですよ。稲葉山城を乗っ取りました」

「宿老の安藤の兵を使って舅を助けた訳ね。なるほど」

「いえ、20人前後らしいですよ」

「はあ? 出来る訳ないだろ。難攻不落の稲葉山城だぞ?」

「本当ですよ。斎藤龍興も無事脱出し、憂さ晴らしにずっと女のところに籠もってるって話ですし」

「ふ~ん、分かった。すぐに小牧山城に向かうな。その旨を伝えてくる」

 恒興はしばに伝えてから小牧山城へと向かい、





 小牧山城に戻れば信長からの、

「遅いぞ、勝っ! 清洲で何をやっていたっ!」

 叱責が飛んできた。

 知ってる癖に、とは思いながらも、さすがに言えずに、

「申し訳ございません、信長様」

「詫びとして何かオレが機嫌が良くなる事を言え」

 褒めろ、と言ってるのではない。

 美濃攻略の戦術を献策しろ、と言ってるのだ。

 それも信長が機嫌が良くなるほどの良策を。

「稲葉山城には家老達が詰め寄せ、他の者達は竹中に呼応しないよう自分の領地で待機とか。美濃は今、下手に兵を動かせば変な眼で見られる雰囲気。犬山城を取る絶好の機会ですね」

「それ、勝の考えか?」

「いえ、秀吉です」

 チッ、と信長が舌打ちして、

「勝の考えを言え」

「オレの考えですか? そうですね~」

 恒興は少し考えてから、

「市様の嫁ぎ先、畿内じゃなくても引き出物が稲葉山城なら竹中でも良くありませんか?」

「・・・ほう」

 想定外の献策に信長が、

「勝、竹中は殺すのではなかったのか?」

 そう問うた。

 恒興が不機嫌そうに、

「犬山城の寝返りって竹中だけの仕業じゃあ、ありませんでしたからね~」

 これは投降した犬山城の家老だった和田定利からの情報だ。

 火縄銃の出所は摂津の三好で、信長も恒興に知らせていないだけで武田が噛んでた事も知っていた。

 他にも色々と書状を送ってて、信清が機嫌良く定利に見せてたらしい。

 全員を岩室重休の仇として殺すとなると大変で、もう恒興も路線を変更していた。

「中島と犬山城主の織田信清の首だけでいいですよ、もう」

「ふむ。確か安藤の娘婿だったな。望み薄だがありだな、その案は。他には何かあるか?」

「オレが清洲から小牧山に呼び戻された日数を加味して、おそらく稲葉山城が落ちて既に二十日は経過しています。なのに斎藤の連中はまだ稲葉山城を奪還していない。聞いた話じゃあ稲葉山城を乗っ取った竹中の手勢は少数だってのに? 少し変じゃないですか、信長様? これ、オレの考えですけど・・・もう蝮の三代目、死んでるんじゃないですか?」

「いや無事脱出したそうだぞ。女のところに入り浸って女と酒三昧らしいが」

「それ、誰か確認したんですか?」

 恒興の指摘に、信長が、

「ほう」

 と呟いてから眼を知的に輝かせ、

「死んでたら、次の美濃斎藤家の後継者は・・・」

「織田で預かってる濃姫の弟御達ですね。戦うまでもなく美濃を丸々譲渡。プププッ、笑いが止まりませんね~、信長様~」

 恒興が悪い笑い方をする中、信長が慌てて、

「待て待て。まだ死んだと決まった訳では・・・」

 そう否定しながらも、その可能性を探る破目になった。

「他には何かあるか?」

「上策は竹中が落とした稲葉山城の譲渡ですが、中策は美濃家臣団の引き抜きですね」

「重臣の引き抜きと犬山城を無視しての美濃侵攻はオレも考えてある。他には?」

「他ですか?」

 恒興は少し考えてから、

「そろそろ武田との誼を真剣に考える必要があるかと」

「雪解けを待って武田が美濃に出しゃばってくる、と言ってるのか?」

「まさか。あっちは関東管領になった上杉が毎年のように大暴れで西に視線を向けてる余裕なんてありませんよ。オレが言ってるのは武田が羨ましそうに指をくわえて見てる目の前で信長様が美濃を取った後の話です。美濃って外敵が多過ぎてあの蝮でさえ手を焼いたと聞いてますし。南信濃の武田の他にも、こちらの縁談を断った南近江の六角、飛騨、越前、北近江、三河、伊勢もでしたっけ? 全部が攻めてきたら美濃平定後も洒落になりませんよ?」

「とっくに考えてあるわ。北近江の浅井とは同盟が締結してる」

「やはり武田も抑えましょう。それと関東管領の上杉も」

「何?」

 信長が聞き咎めた。

「同じ年に将軍様と会見したよしみで。将軍様に縁を持って貰って」

(武田を背後から脅かし、美濃を取った織田に手を出させなくする、か。それも将軍の口添えで随分と悪辣だがだな)

 信長が、上策だ、と機嫌が良くなる中、恒興は適当に言った事などすぐに忘れて、

「そうだ、将軍様だ。この好機に停戦命令なんて洒落になりませんから」

(違いない。手を討たねばな。上杉との同盟の件も含めて、すぐに)

 信長はそう考えながら、

「既に手は打ってあるさ。オレを誰だと思ってる」

 尊大に答えたのだった。





 登場人物、1564年度





 池田恒興(28)・・・主人公。信長の近習幹部。信長の乳兄弟。織田一門衆と同格扱い。小牧山城も無事完成して気楽な無役に戻る。信長から妹しばを貰う。

 能力値、信長と養徳院の教えS、大物に気に入られる何かS、ヤラカシ伝説A、信長への絶対忠誠SS、信長からの信頼SS、織田家臣団での待遇S

 織田しば(14)・・・織田家の姫。信秀の十女。母親は斯波氏の縁者。形だけの飯尾尚清の正室。池田恒興の実質の妻。

 能力値、織田家の姫A、信長の妹A、大御ちの庇護A、戦国時代に淫行規制なしS、公然の秘密の池田屋敷の女主人A、飯尾の正室E

 織田信長(30)・・・将来の天下人。織田家の当主。天才肌。奇抜な事が好き。尾張の犬山城攻略中に先に稲葉山城が落ちる。

 能力値、天下人の才気SS、うつけの信長S、麒麟の如くS、奇抜な事好きS、新しい物好きSS、火縄銃SS

 木下秀吉(27)・・・将来の天下人。出しゃばり。信長の傍に良く出没。槍働きよりも知恵で信長に貢献。信長に許可を貰ってねねと結婚。

 能力値、天下人の才気S、人誑しの秀吉SS、愛妻ねねS、信長への忠誠A、信長からの信頼C、織田家臣団での待遇E

 斎藤飛騨守(19)・・・斎藤家の縁者。先代、義龍が付けた龍興の御側衆。佞臣よりも酷い美濃斎藤家の家督を企む者。甲斐の指示で安藤守就を拷問する。

 能力値、甲州金をドッサリA、龍興を暗愚に育てて美濃斎藤家を乗っ取るA、武田の支援A、龍興からの信頼A、斎藤家臣団での待遇SS、本日の運勢最悪★★★

 竹中重治(20)・・・斎藤家の家臣。竹中重元の息子。美濃の今孔明。正室は安藤守就の娘。美濃のお尋ね者。ヤマトタケルノミコトの写し身。

 能力値、美濃の今孔明SS、容貌婦人の如しA、ヤマトタケルノミコトの写し身B、龍興への忠誠E、龍興からの信頼E、美濃のお尋ね者A

 斎藤龍興(16)・・・美濃斎藤家の当主。13歳で家督を継承。酒と女に溺れる。稲葉山城陥落時に逃亡出来ず。囚われの身に。

 能力値、武田の間諜の暗躍SS、戦国時代に飲酒規制なしS、戦国時代に淫行規制なしS、五月蠅い年寄り達A、佞臣を信じるA、風前の灯火の命A

 森可成(42)・・・織田家の家老。古参の美濃衆。織田二代に仕える。信長のお気に入り。美濃攻めの織田軍先鋒。攻めの三左。正室は林秀貞の系譜ではない。

 能力値、攻めの三左S、豪傑が集うA、信長のお気に入りS、織田二代への忠誠S、信長からの信頼A、織田家臣団での待遇A

 平手久秀(38)・・・織田家の家老。信長の近習筆頭。平手政秀の長男。頑固者。父親に顔が似てる。犬山城内応疑惑が晴れて復帰。弁舌軽やか。

 能力値、死んだ父親の七光りSS、父親譲りの政務力A、信長への忠誠B、信長からの信頼A、信長家臣団での待遇S、信長に馬を譲らなかった逸話S

 氏家直元(52)・・・斎藤家の宿老。最盛期には美濃国の三分の一を領する。三人衆の中でも最大勢力。蝮の五の牙。領地喰らいの直元。

 能力値、美濃の家宰A、蝮の五の牙の直元A、西美濃の顔役B、美濃の強兵B、龍興への忠誠C、龍興からの信頼B、斎藤家臣団での待遇B

 長井道利(43)・・・斎藤家の家老。長井長弘の子供。噂はあるが道三の子供ではない。先代義龍に異母弟の暗殺を囁く。父殺しとなった後、義龍に死ぬまで危険視された。

 能力値、長良川の戦いの元凶A、蝮の落とし子の噂の道利B、道三嫌いSS、龍興への忠誠D、龍興からの信頼A、斎藤家臣団での待遇A

 日根野弘就(46)・・・斎藤家の家老。美濃本田城主。通称、徳太郎。兜作りの名人。先代義龍の寵臣。斎藤喜平次、孫四郎を暗殺した事で有名。

 能力値、美濃の家宰D、兜作りの日根野B、判断が悪いC、龍興への忠誠C、龍興からの信頼B、斎藤家臣団での待遇A

 竹腰尚光(33)・・・斎藤家の家老。竹腰道鎮の息子。氏家直元に取られた大垣城の奪還を目論む。

 能力値、美濃の家宰C、旧領奪還の悲願A、沈む舟から逃げずA、龍興への忠誠A、龍興からの信頼A、斎藤家臣団での待遇A
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【完結】風天の虎 ――車丹波、北の関ヶ原

糸冬
歴史・時代
車丹波守斯忠。「猛虎」の諱で知られる戦国武将である。 慶長五年(一六〇〇年)二月、徳川家康が上杉征伐に向けて策動する中、斯忠は反徳川派の急先鋒として、主君・佐竹義宣から追放の憂き目に遭う。 しかし一念発起した斯忠は、異母弟にして養子の車善七郎と共に数百の手勢を集めて会津に乗り込み、上杉家の筆頭家老・直江兼続が指揮する「組外衆」に加わり働くことになる。 目指すは徳川家康の首級ただ一つ。 しかし、その思いとは裏腹に、最初に与えられた役目は神指城の普請場での土運びであった……。 その名と生き様から、「国民的映画の主人公のモデル」とも噂される男が身を投じた、「もう一つの関ヶ原」の物語。

甲斐ノ副将、八幡原ニテ散……ラズ

朽縄咲良
歴史・時代
【第8回歴史時代小説大賞奨励賞受賞作品】  戦国の雄武田信玄の次弟にして、“稀代の副将”として、同時代の戦国武将たちはもちろん、後代の歴史家の間でも評価の高い武将、武田典厩信繁。  永禄四年、武田信玄と強敵上杉輝虎とが雌雄を決する“第四次川中島合戦”に於いて討ち死にするはずだった彼は、家臣の必死の奮闘により、その命を拾う。  信繁の生存によって、甲斐武田家と日本が辿るべき歴史の流れは徐々にずれてゆく――。  この作品は、武田信繁というひとりの武将の生存によって、史実とは異なっていく戦国時代を書いた、大河if戦記である。 *ノベルアッププラス・小説家になろうにも、同内容の作品を掲載しております(一部差異あり)。

16世紀のオデュッセイア

尾方佐羽
歴史・時代
【第13章を夏ごろからスタート予定です】世界の海が人と船で結ばれていく16世紀の遥かな旅の物語です。 12章は16世紀後半のフランスが舞台になっています。 ※このお話は史実を参考にしたフィクションです。

織田信長IF… 天下統一再び!!

華瑠羅
歴史・時代
日本の歴史上最も有名な『本能寺の変』の当日から物語は足早に流れて行く展開です。 この作品は「もし」という概念で物語が進行していきます。 主人公【織田信長】が死んで、若返って蘇り再び活躍するという作品です。 ※この物語はフィクションです。

【新訳】帝国の海~大日本帝国海軍よ、世界に平和をもたらせ!第一部

山本 双六
歴史・時代
たくさんの人が亡くなった太平洋戦争。では、もし日本が勝てば原爆が落とされず、何万人の人が助かったかもしれないそう思い執筆しました。(一部史実と異なることがあるためご了承ください)初投稿ということで俊也さんの『re:太平洋戦争・大東亜の旭日となれ』を参考にさせて頂きました。 これからどうかよろしくお願い致します! ちなみに、作品の表紙は、AIで生成しております。

猿の内政官 ~天下統一のお助けのお助け~

橋本洋一
歴史・時代
この世が乱れ、国同士が戦う、戦国乱世。 記憶を失くした優しいだけの少年、雲之介(くものすけ)と元今川家の陪々臣(ばいばいしん)で浪人の木下藤吉郎が出会い、二人は尾張の大うつけ、織田信長の元へと足を運ぶ。織田家に仕官した雲之介はやがて内政の才を発揮し、二人の主君にとって無くてはならぬ存在へとなる。 これは、優しさを武器に二人の主君を天下人へと導いた少年の物語 ※架空戦記です。史実で死ぬはずの人物が生存したり、歴史が早く進む可能性があります

大東亜戦争を有利に

ゆみすけ
歴史・時代
 日本は大東亜戦争に負けた、完敗であった。 そこから架空戦記なるものが増殖する。 しかしおもしろくない、つまらない。 であるから自分なりに無双日本軍を架空戦記に参戦させました。 主観満載のラノベ戦記ですから、ご感弁を

世界はあるべき姿へ戻される 第二次世界大戦if戦記

颯野秋乃
歴史・時代
1929年に起きた、世界を巻き込んだ大恐慌。世界の大国たちはそれからの脱却を目指し、躍起になっていた。第一次世界大戦の敗戦国となったドイツ第三帝国は多額の賠償金に加えて襲いかかる恐慌に国の存続の危機に陥っていた。援助の約束をしたアメリカは恐慌を理由に賠償金の支援を破棄。フランスは、自らを救うために支払いの延期は認めない姿勢を貫く。 ドイツ第三帝国は自らの存続のために、世界に隠しながら軍備の拡張に奔走することになる。 また、極東の国大日本帝国。関係の悪化の一途を辿る日米関係によって受ける経済的打撃に苦しんでいた。 その解決法として提案された大東亜共栄圏。東南アジア諸国及び中国を含めた大経済圏、生存圏の構築に力を注ごうとしていた。 この小説は、ドイツ第三帝国と大日本帝国の2視点で進んでいく。現代では有り得なかった様々なイフが含まれる。それを楽しんで貰えたらと思う。 またこの小説はいかなる思想を賛美、賞賛するものでは無い。 この小説は現代とは似て非なるもの。登場人物は史実には沿わないので悪しからず… 大日本帝国視点は都合上休止中です。気分により再開するらもしれません。 【重要】 不定期更新。超絶不定期更新です。

処理中です...