池田恒興

竹井ゴールド

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1563年、嫌われ柴田の復権

善応院の影武者

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 【斎藤龍興、バカ殿へ一直線説、採用】

 【池田恒興、善応院を尼寺に送る説、採用】

 【池田恒興、しば姫を池田屋敷に迎える説、採用】

 【ついでに密偵の商人問題も片付ける説、採用】

 【柴田勝家、小口城の城代を辞めさせられた説、採用】

 【武田信玄、上杉輝虎の所為で思うようにいかない説、採用】

 【竹中重治、駿府まで出向いた説、採用】





 美濃の稲葉山城の奥座敷。

 斎藤龍興が酒と女で乱痴気らんちき騒ぎをしていると、稲葉良通が駆け込んできて、

「一大事ですぞ、殿っ!」

 そう告げたが、部屋の惨状を見て絶句した。

「何だ、ジイか。ジイでもここまで入ってくるとは・・・」

 龍興が興醒めとばかりに文句を言い出し、それで我に返った良通が、

「それどころではありません。尾張犬山城の第2門までが破られました」

「それがどうした? 尾張者同士で殺し合わせておけばよかろうが。一々報告に来ずともーー」

「その認識は違いますぞ。犬山城が落ちれば尾張は一統されて、次は美濃に尾張の兵が向くのですからな。そして犬山城の米蔵は第2城門内にあり、それを奪われ、犬山城は落城寸前。犬山城の信清が兵糧の支援を美濃に頼んできております」

「どうして尾張の裏切り者が美濃に支援を要求してくるのだ?」

「それが・・・安藤が独断で通じていたらしく」

「あの男は要らぬ事ばかりする。飛騨守、後で牢屋の安藤を殴っておけ」

 酩酊状態の龍興が不機嫌そうに吐き捨てて、

「はっ」

 飛騨守が頷く中、

「それで兵糧ですが」

「ジイに任す」

「はっ、畏まりました。それと・・・」

「まだ何かあるのか?」

「まだ昼ですぞ、酒はほどほどになさいますように」

「今日ぐらい良かろうが。さっさと尾張の物乞いに兵糧を送ってやれ」

 龍興がそう言って良通を部屋から追い出したのだが、





 追い出された良通は、

(昼間から酒とは・・・これはもうダメだな)

 そう内心で見限ったのだった。





 ◇





 犬山城の戦いが一段落着いたのを受けて池田恒興は清洲城の城下町の池田屋敷に戻ってきていた。

 ただ戻ってきた訳ではない。

 仕事も込みの清洲の池田屋敷への御帰還である。

 大切な話があり、正室の善応院に、

「悪い知らせがある」

「甲斐の女中が殿の娘を産んだ話なら聞きましたが?」

「そっちはめでたい話だ。悪い知らせというのはこの屋敷に出入りしてる商人の河内屋の話だ」

「河内屋がどうかしましたか?」

「遠江の出で調べれば今川の手先であった」

「えっ? ですが、あの者は信時様が生きてた時から懇意にしてましたよ?」

「その頃から密偵として働いていたという事だ。そしてそれが信長様にバレた」

「私、殺されるのですか?」

 善応院が真顔で尋ねる中、恒興が、

「それはない。だが荒尾成敗で騒いだ直後であろう。頼みに頼んだが無かった事には出来なかった」

「ああ、昨年父がやらかしておりますものね」

「どうにか頑張ったが尼寺送りが決定した」

「そうですか」

「時々抱きに行くからそんな寂しそうな顔をするな。今も美しいが尼僧姿も美しいであろうな」

 恒興が下卑た事を言うと、善応院が呆れつつも、ふと、

「武田の女中をこの屋敷に入れられるのですか?」

「冗談だろ。甲斐の密偵だぞ、あの女は?」

 それくらいの分別は恒興にもある。

「ただ信長様の側近であるオレのしつが尼寺に入れられたとバレると面倒臭いので、別の者がそなたの身代わりとなって善応院という名で過ごす事となる」

「恒興殿の女なのですよね?」

「まだ違うが、そうなるだろうな。信長様の采配だから」

「まあ、構いませんが、七条と勝九郎の事、よろしくお願いしますね」

「ああ、任せよ」

 という訳で、さっさと尼寺に善応院を追い出して、





 池田屋敷の女中が総入れ替えされて、吉日を待って、しば姫が池田屋敷にやってきた。

 秀吉が付き添いである。

「信じられませんから、勝様だけは。自分だけちゃっかり織田の姫を貰うだなんて」

「うるさいな、秀吉。色々とあったんだよ」

「でしょうね」

 しみじみと秀吉は呟いた。

 何せ、この仕掛けは、かなり面倒臭く、通常ならばあり得ないのだから。

 しば姫は13歳ながら既に飯尾尚清の正室だ。

 戦国時代ならこの年齢でも婚姻はありだが、初夜を終えないで信長の許に人質として送り返されてる。

 そしてこの度、池田恒興の正室の影武者として送り込まれていた。

 これは全員がグルでなければ成立しないはかりごとなのだから。

「大御ち様は何と?」

「しば姫の口添えがあったのか尻叩きはなしだった。但し、呆れられてたわ」

「でしょうね」

「母上にこの年で閏の心得までされた時はうんざりしたがな」

「まあ、しば様の御年が毎年ですので」

「それよりも聞いたか?」

「火計で撃退した後、そのまま一気に犬山城を攻めるのではなく兵糧攻めにする話なら。美濃の斎藤龍興が犬山城も助けられない無能だと宣伝させる為だと聞きましたが」

「違う。そっちじゃない」

「鉄砲を貸し与えるのは兵達が一々訓練をしなければならず非効率とかで、専門の部隊を作って人員ごと貸し出すって奴ですか?」

「違う。それでもない」

「では堺に鉄砲を買い付けに行く話ですね。こちらはこのサルめが直々に信長様に・・・」

「わざとやってるのか、秀吉? 6歳になった御長男の奇妙様のお側衆選びの話だよ」

「はあ。それが?」

「うちの勝九郎がまだ4歳だからと選考から漏れたんだよっ!」

 恒興が不機嫌そうに言うと、真面目に頭を働かせていた秀吉が拍子抜けしながら、

「それは仕方がないではありませんか」

「仕方がないで済むか。本当にガッカリだから」

「では、茶筅様か、三七様のお側衆を目指されては?」

「秀吉、それ、本気で言ってるのか?」

 恒興が秀吉を不機嫌そうに見た。

(あれ、怒ってる? 何で?)

 と察した秀吉が、

「ええっと、勝様、この秀吉、今どのような失言をしたのでありましょうか?」

「信長様が奇妙様を跡取りにするとおっしゃられてるのに、どうして他のお子達のお側衆なんかに息子を出さねばならんのだ? もしかして蝮みたいな下剋上的な事を考えているのではなかろうな?」

 それには秀吉の方が驚いて、

「えっ、奇妙様が織田家の跡取りで確定なのですか?」

「ん? 知らなかったのか?」

「はい。今、初めて知りました」

 気まずそうに秀吉が答えて、拙い、という顔をした恒興が、

「コホン、今の話はナシだ。綺麗さっぱり忘れろよ、秀吉」

「はっ」

「本当だぞ。誰にも言うなよ」

 恒興はその後、廊下を歩いていったが、秀吉は、

(そうか、奇妙様が織田家の跡取りでとっくに確定していたのか。お子は3人とも濃姫様が自らがお育てしているからまだ確定していないとばかり思っていたが。その織田家の最高機密をポロリと喋るとは、さすがは勝様だな~)

 そう思ったのだった。





 恒興が支度を済ませたしばの部屋に出向くと、しばが婚姻するかのような白無垢姿で、

「よろしくお願いします、恒興様」

「ああ、よろしくな、しば姫」

「しばと呼び捨てでお願いします」

「しば」

 と呼び、その後、祝言の儀式さながら三三九度をしたのだった。





 ◇





 後始末は後腐れのないように、ちゃっちゃとするに限る。

 池田屋敷で罠を張り、河内屋の商人を名乗る遠江の密偵を待った。

 とはいえ、恒興の在宅中に訪ねてくるほど馬鹿ではない。

 恒興は屋敷に呼び込む為に清洲城に登城だ。

 そして、河内屋がやってきて、 河内屋の顔を知ってる使用人が頷いたのを待って伊木忠次が、

「成敗っ!」

 斬り捨てたのだった。

 そして隣の森屋敷に梯子に登って眼だけを出して見ていた森可成の息子の可隆が、

「お見事」

 と評したのだった。





 これで終わりな訳もなく、成敗があったその日の内に清洲城下にあった河内屋も摘発された。

 当然、遠江の息の掛かった商人の手下は全員御用だ。

 そちらは清洲城代の平手久秀の采配で手際良くやり、資財を没収してあっさりと片付いたのだった。





 ◇





 小牧山城に戻った恒興は、

「ププッ、小口城の城代を解任されてやんの~」

 無事釈放となった柴田勝家の許を訪ねていた。

「勝三郎、嫌味を言いに来たのか?」

「うんにゃあ、清洲の池田屋敷の遠江の商人の河内屋の件が片付いたから他に何かないかを聞きに来たんだけど、その前に確認を~」

 と言った恒興が探る気満々で、

「『柴田が犬山城と通じてた』って犬山城から投降した家老の1人が言ってたけど本当なのかな~?」

「そんなあるか。信清殿とは確かに面識はあったが」

 さらっと勝家は嘘をついた。

「ふ~ん」

「本当だぞ、勝三郎」

 勝家が念を押したのは、そんな不確定な証言だけで寝返ったと決め付けて斬りかかってくるのが恒興だからである。

 同席していた前田利家もその事を知っており、斬り合いに巻き込まれたくなかったのか心なし身体を壁際に寄せていた。

 一瞬、間を置いた恒興が、

「まあ、いいか、今回は。証言だけで別に証拠の密書が出てきた訳でもないからな」

(やれやれだな)

 勝家は内心で安堵したが、同時に、そう言えばあの密書はどうなった、と考える破目になった。

 もうその事は興味を失った恒興が、

「清洲の池田屋敷の事で他に何か聞いてる?」

「信長様の主導で、責任を取らされて女中が総入れ替えになった事くらいで他には何も」

「何もないならいいや。何か動きがあったら教えてね」

 勝家の他に利家も真剣な顔で地図を見てたので何をしてるのかと恒興も覗いた。

 これだけ揉めてるのだ。

 さすがに分かる。

 犬山城の図面だと。

「何、利家? 犬山城の攻略を考えてるのか?」

「いえ、信長様の姉君の犬山殿の奪還作戦の考案です」

 前田利家が答える中、恒興が、

「何で? 犬山城は兵糧も少ないから兵糧攻めでもう簡単に落ちるんだよな?」

 その余りの認識には勝家が、

「そんな訳あるか。今も裏手の木曽川から美濃方が夜な夜な兵糧を運び入れてるのに」

「あんな断崖をどうやって? 人なんて登れないだろ?」

「だから舟で兵糧を運んで、犬山城から縄を垂らしてそれを結んで人力で持ち上げるんだよ」

「それは御苦労な事で・・・ん? それだと一生、犬山城、落ちなくないか?」

 恒興がそう指摘すると、勝家が、

「そうだよ。だから、信長様の姉君、犬山殿の奪還を計画してるんだ」

「大変だな~、智慧者は難しい仕事を振られて」

「勝三郎も少しは考えろよ。おまえも本当は切れ者だろうが」

 その勝家による恒興の評価に、えっ、そうなの、と反応したのが同席中の利家である。

「そうなのですか、権六殿?」

「勝三郎は先代、信秀様の采配で信長様と一緒に英才教育を施されていた関係でな。普段は抜けてるが本当は出来る奴なんだよ」

「失礼だな、柴田。オレは抜けてなんかいないぞ」

 それが恒興の主張である。

 とても切れ者には見えないが、と利家が思い、恒興がその利家の考えを追認するように、

「ってかさ、食糧が断てないなら水を断てばいいだろうが」

 アホな事を言い出した。

 勝家が律儀に、

「だ~か~ら~、兵糧同様、水も木曽川から無限に汲めるだろうが」

「それを木曽川に舟を浮かべて警備して邪魔をすれば・・・」

「犬山城から攻撃されるだろうが」

「なら大量の丸太を川の水面に浮かべるってのはどうよ?」

「どうやって川の流れの中でその丸太を留めるんだ?」

「何か網のような仕掛けでーー」

「木曽川を挟んだ裏手は美濃領だろうが。砦や城もある。そんな仕掛けなんて作れるか。すぐに破壊されるわ」

「なら、もう一層、力攻めさせたら。あの投降した家老の二人に?」

「あんな寝返ったばかりの奴らなんて使えるか」

「違いない」

 そう納得した恒興が、

「ん? 文荷斎はどうしたんだ? アイツも智慧者だろ」

「今は美濃だよ。止めたんだが牢に入れられた怒りが収まらんらしくて竹中の暗殺の指揮を取りに美濃まで出向いていった。どうせ辿り付けんだろ。今の美濃は世代間抗争でギスギスしてるからな」

 そう呆れるように勝家は言ったのだった。





 中村文荷斎は本当に美濃まで潜入していた。

 無論、狙うは偽の朱印状まで持ち出して柴田勝家と一緒に牢に入れてくれた竹中重治である(そう思ってる)。

 だが、今の美濃は想像以上に荒れていた。

 先代の義龍の遺臣と龍興の側近の争いで。

 お陰で自分の所領は自力で守らないと駄目だと思い出してる節があり、領地ごとで兵が自衛団化しており、移動する度に呼び止められて詮議を受ける。

 百姓や商人はまだマシだが、文荷斎は二本差しだ。それも1人じゃない。団体だったの執拗に質問されて、

(これは西美濃まで行けないか)

 竹中重治の許に向かうのを諦めて尾張に戻ったのだった。





 その美濃の稲葉山城内の牢屋では先代の遺臣でもと宿老の安藤守就が横に吊るされた丸太に両腕を縛られて吊るされていた。

 ボロボロだ。

 美濃にこれまで貢献してきた男が。

 世代交代の波を泳ぎ切れずに失脚した男のなれの果てだった。

 眼の前には斎藤龍興の寵臣である斎藤飛騨守が酒臭いニヤニヤ顔で立っており、

「早く竹中の居場所を喋ったらどうだ?」

「ハアハア・・・だから、知らんと言っているだろうが」

「嘘をつけっ!」

 棒で殴り付けながら、

「グアアア」

「いい加減に素直になれよ? んん?」

「だから、知らんと・・・」

「吐け、吐きやがれっ!」

 その後も棒での殴打が続き、安藤守就の悲鳴が響いた。





 甲斐の躑躅ヶ崎館では美濃の報告書を読んだ武田信玄が、

「そろそろ美濃も刈り頃よな~」

 と呟いたが、次の瞬間にはうんざりと、

「だが今は越後のいくさ狂いだ。アヤツが越中、飛騨、上野、北信濃でことごとく邪魔をするお陰で武田の領土が思うように広がらん」

「若様の内政強化策に乗られては?」

 そう尋ねたのは義信のもり役の飯冨虎昌である。

「傅役が悪い方に出たか、虎昌?」

「いいえ、けっして。ただ武田が潤うのは良い事かと」

「それで? 義信はまだ怒っておるのか、桶狭間の事?」

「それはもう。偉く御立腹で」

「ったく、少し甘やかせて育て過ぎたかのう」

 そう武田信玄は呟きながらも頭を悩ませてるところに、近習が報告書を持って来て、

「駿府よりの早馬がこれを」

 渡されて、小さな密書を読んだ信玄が、

「くそったらっ!」

 紙を床に投げ捨てた。

 それを拾った虎昌が内容を確認して、

「駿府の信虎様の許に女顔の若武者が現れた、とありますが、これが何か?」

「女顔の若武者と言ったら美濃の竹中の事であろうがっ!」

「ああ、あの」

「やはり駿府に追放した我が父に接触しおったわ、その若僧っ!」

「これには殺し損ねたとありますが」

 虎昌が密書の内容を確認した。

「チッ、アヤツは失脚するよりも、まだ美濃の中に居た方がマシであったな。織田も面倒な事をしてくれる」

 そう信玄は吐き捨てたのだった。





 登場人物、1563年度





 善応院(24)・・・恒興の正室。前夫は信長の異母兄の織田信時。前夫との間に娘、七条あり。今川内通疑惑で尼寺へ。

 能力値、再婚は信長の命令B、姑に頭上がらずSS、政治に口を挟まずA、実家にウンザリA、子育てA、今の生活に満足D

 伊木忠次(22)・・・池田家の家宰。信長の元小姓。別名、香川長兵衛。姓の名付けは信長。池田家配属は信長の命令。信長の命令で遠江の間者を斬る。

 能力値、伊木は信長からの賜り姓A、池田家の家宰A、恒興の側近A、恒興への忠誠B、恒興からの信頼C、池田家臣団での待遇SS

 森可隆(11)・・・森可成の長男。父親の大袈裟な手柄話を聞かされて勇敢な武士に憧れる。

 能力値、攻めの三左の血B、槍や鉄砲よりも刀S、悪戯小僧A、学問の素養なしB、弟を鍛えるA、馬がお気に入りA

 飯冨虎昌(59)・・・武田の家臣。義信の傅役。信濃内山城主。武田二十四将の一人。甲山の猛虎。赤備えの創始者。

 能力値、甲山の猛虎S、赤備えの創始者A、義信の傅役A、信玄への忠誠B、信玄からの信頼B、武田家臣団での待遇S
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